催眠系幼馴染   作:アライ

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今日、家に誰も居ないの(催眠)

 普段ならば気にも留めない偶然によって引き起こされる事象。それらがもしすべて筋書き上の話だと謳おうものなら、皆が一笑に付す事間違いないだろう。

 今日の昼飯は何にしようか、そんな事を考えるだけでも選択肢という未来の分岐点が無限に生まれるのだから。焼き立てのパンの香ばしい香りが漂ってくれば無性にパンが食べたくなるだろうし、ふっくらした艶のあるご飯が目に入ればよくある定食ものを食べたくなってくるかもしれない。どうなるかは気分次第というやつだ。

 

 しかし、催眠術の前では話は変わる。本人の感情とか気分、その他諸々操れるのなら、もはや台本に背けるのは天変地異といった自然現象くらいしか存在しないのではないだろうか。パン派なのに米を食べろと言われたら、突然停電が発生してご飯が炊けなくなったりしない限り、米からは逃れられないのだ。なんという暴挙だろう。

 

 要するに何が言いたいかというと、催眠術の効力の範囲が広すぎるという事である。

 

 

 

 

「しょーちゃん、今日ね……家、私一人だけなんだ」

 

 あれから、渚と思い出話に花を咲かせた後、割とすんなりと家へ直帰した。

 家が隣同士でいつも同じ道を歩いているとはいえ、流石に家の手前では別れる流れとなっている。親しい幼馴染とはいえど、家にそう易々と上がりこむような事にはならないだろう。

 

「そうか。もしかして両親二人して出張とか?」

「ううん……お母さんとお父さんは二人で旅行に行ったよ。二泊三日で月曜までいないんだ」

「そうか大変だな。頑張れよ」

「しょーちゃんも一人でしょ、知ってるよ……」

「えっ」

 

 

 もっとも、今日の渚は絶好調である。

 

 

「しょーちゃんのおじさんとおばさん、温泉旅行に行くんだってね」

「いや、そんな筈は……」

「聞いてなかったの? 手まわ……じゃなかった、突然決めたらしいよ。さっきちょうど私の方に連絡が来てね」

 

 突然のしらせ。もはや推測するまでもない。

 

 こいつ()、催眠術で無理やり旅行に飛ばしやがった……! よく創作で両親が不在の設定が用いられるように、面倒な物は最初から登場させず何処かへやってしまえばいい。そんな思考回路でやったのだろうか。

 

 なんたる暴挙。それに、母さんも母さんだ。直接こちらに連絡しないで、お隣さんの渚に電話するなんて……!

 

 まあ、催眠術からは逃れられないんだろうけど、そこは親子愛的な超自然パワーが作用して催眠術を凌駕する……みたいな事になって欲しかった。悲しいかな。

 

 

「だから、土日の数日間はしょーちゃんと私だけなんだ」

「そ、そうなのか……知らなかった」

 

 

 自分の両親は共働きだ。家を出る時間は重なってはいないものの、昼下がりでしじまに家を明け渡していない日は無いといえる程、それはもう毎日働いている。養って貰っている身分としては、毎日汗を流して働いてくれている両親には感謝しかないわけで、どんな悪い事を渚が考えているか知らないが、旅行に強制的に行って貰うというもの事態が芳しくない訳ではない。

 むしろ、良いとまで思っている節が自分の中にある。そうでもしないと、目の黒いうちは羽を伸ばしてくれないだろうし。

 

 頑張って擁護してみたが、少し苦しいか。

 

「そう、私たち二人だけ……!」

「……渚?」

「ふふ……よーし、やっちゃうぞ……!」

「大丈夫か……?」

「まず、最初にアレをしてから……次に初めての共同作業を……」

「……とりあえず、もう家入るからな」

 

 

 横殴りの雨に少し濡らされたのか服が少々しっとりとしているので、何やらトリップしている渚を蚊帳の外に置き家の中へ入る事とした。

 

 そういえば両親が居ないとなると、当然食う物は自分でどうにかしなければならない。料理するのも手間だし、適当に最寄りのスーパーで総菜やらレトルトのカレーやら適当に買っておくとしよう。

 

 

 

 

「……ちょいと待ったあ……!」

 

 そんな事を考えながら鍵を手にするも、一閃。渚が凄まじいスピードで扉の前に仁王立ちしてきた。

 

「ここは通さぬ……」

「お、おい……どうしたんだ」

「一人故……しょーちゃん、三食に困っているのではないだろうか……?」

「まあ、少しは。でも、レトルトとか弁当とかで適当に済ませるから大丈夫」

「ダメーッ! それはダメ!」

 

 

 扉の前で声に合わせてブンブンと手を振る渚。その目は必死だった。

 

 

「ダメって、どういうことだよ」

「……私が、作ってあげるから……」

「えっ、渚が?」

「そう。食材が余っててね……持て余しそうだから、しょーちゃんが来てくれたらなって」

 

 渚はどうやら夕食の誘いをしてくれたようだった。確かに渚の言う通り、料理を作ってくれるなら手間がかからず楽だが、果たして彼女は料理が出来るのだろうか。

 自分が言えた立場では無いが、彼女の普段の言動からは料理の『り』の字も出てこない。小学校の頃の家庭科の調理実習、となると相当昔の話になるが、当時の渚は色々と火加減や、塩の配分量の調整とかその他諸々やらかしていた覚えがある。

 

 

「本当に、渚が……? できるのか……?」

「なっ……! それは、もちろん……出来るよ! 今まで一杯練習してきたもん!」

「そ、そうか……」

 

 

 渚はどうやら場当たり的に誘ってきたという訳では無さそうだった。

 確固たる自信が表情として表れている。

 

 ここまで言われて膳を据えられたら、断るのはやぶさかという奴だろう。

 

 それにしてももし家に上がるという事になるなら、渚の催眠術に対する突破口みたいな物が見つけられるかもしれない。渚が催眠術に対する才能を開花させる土日間は、渚が自宅で効力の検証を行っていたのだから。

 なにか痕跡が、少しでもあればいい。

 

 

「分かった。ならお言葉に甘えさせてもらおう」

「よしッ!」

 

 

 幼馴染はそれはもう、歓喜の意を全身で表しながら。

 

 

「入って入って~」

「……」

 

 

 

 こうして、渚の家へと上がることになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「いや、まさか……これ全部、渚が……?」

 

 

 そこには鮮やかに彩色された絶景が広がっていた。

 

 

 

「どう? なかなかでしょ!」

 

 

 食卓が整えられる。

 

 バターの風味が効いてそうな鮭のムニエルに、じゃがいもとバラ肉、糸こんにゃくや人参、グリーンピースといった沢山の具で構成された肉じゃが、キャベツと鶏肉を煮て溶いた卵を入れたかき卵スープ、ひじきとほうれん草を使った和え物、そして炊き立てのご飯。完璧なバランスの献立だった。一昼夜、料理の基礎を齧っただけでは到底このレベルに到達できないに違いない。

 

 

「ほらとりあえず、食べてみてって!」

「では、頂きます……?」

 

 渚に促されるまま、よく味がしみ込んでそうなじゃがいもを一つ箸で取る。

 

 

 

「お、おいしい……!」

「そう……よかった……!」

 

 おいしい。めっちゃおいしい。

 

 肉じゃがだけでは無く、ムニエルやスープ、和え物。次々と箸が伸びる。それぞれが皆、望みに応えてくれていた。適格に施された味の濃さが、またそれを引き立たせる。この料理達があるならば、ご飯何杯だっていけてしまうだろう。

 

「渚の事、誤解していたかもしれない……」

 

 渚の料理の腕は、あれから遥かに上達していた。それこそ彼女の料理が料亭で出されても遜色ないほどに。当然の事ながら、これは催眠術などでは無く、渚本人が確かに身に着けている実力だ。何度も努力して、積み重ねてきた結果が伴った物、それが今の渚の料理だというわけらしい。

 

「誤解?」

「……あ、いや……ずっと料理が下手だと思っていてな……」

「あー酷いんだ~。でも、これで誤解は解けたよね?」

「ああ。渚の料理はとっても美味しい」

 

 気がつくと、料理を全て平らげてしまっていた。すると、すぐに空いた皿と茶碗を渚がせっせと回収していく。

 

 流石に何もしないまま見ているのは気が引けたので手伝いをしようとしたが、渚に止められた。

 

「いいよ。こっちがやっておくから」

「いいのか? 色々一人じゃ大変だろう……」

「大丈夫だよ。……それよりも、さ……ちょっといいかな」

 

 渚はどこかそわそわとしながら、揉み手をしていた。

 

「今日さ、うちに泊まっていかない?」

「泊まっていくとは……?」

「そのままの通りだよ~。この後家に帰ってもやる事は同じでしょ? お風呂に入って寝る。それならいっその事うちで済ませちゃおうよ」

 

 確かに、渚が言ってる事は特段変なものでは無い。結局の所、家に帰っても帰らなくても日課は変わらないだろう。普段居る自宅のほうが落ち着けるというなら別なのだが、特にそういった趣向は持ち合わせていないので気にはならない。しかし、幼馴染が何か変な事をしてこないか心配である。

 

 時刻は日没を過ぎ、夜の帳が下りてきた頃。今に至るまで、どういうわけか渚が催眠術を一回も使っていないのがちょっと不気味だ。

 まあしかし、催眠術自体はいくら使われても耐性があるので平気だろう。いざとなれば色々ごまかしが効く。渚の家に来たのは、催眠術について調べるためという理由でもあるのだから。

 

「そこまで言うなら、お言葉に甘えて」

「やったぁ!」

「……」

 

 

 

 そんなこんなで、幼馴染の家に一晩泊まる事となった。

 

 

 

 

 渚の強い勧めで一番風呂頂いて、その後。渚の部屋に連れてこられていた。

 渚は何やら風呂上りで喉が乾いたから飲み物を持ってくると言って下の階へ降りて行ったので、渚の部屋には自分だけとなっている。

 それにしても落ち着かない。幼馴染といっても年頃の男女であり、家に連れ込まれる事は有ってもお互いの部屋で遊ぶという事は無くなっていた。当然だが、向かい合わせになっている窓から幼馴染が毎朝起こしに入ってくるという事も勿論無い。至って普通の幼馴染だ。

 

 それはともかく……。

 渚は普段から大雑把な所があるので、いわゆる汚部屋というヤツになっているかもしれないと危惧していたが、現実はどうにも違った。

 

 清潔感のあるシルクの戸棚に、木彫りの学習机、よく手入れされたシングルベッド、小さく簡易的なラウンドテーブルに可愛らしいピンクのクッション。なんというか、語彙力が足りないが、まさに女の子の部屋という感じである。

 

 

「渚のイメージがどんどん塗り替えられていく……」

 

 

 そうだ、人間誰しも成長していくものである。渚もいつまでも昔のままでは無いということだ。

 まあ、そんな事より……今はお部屋を物色するチャンスだ。催眠術の本質を暴くためのチャンス。

 

 こう言葉に表すと酷い話だが致し方ない。渚が何を根源にして催眠術をコントロールしているか、それを調べる事ができるかもしれないのだから。

 

 だけれども。

 

 恐らく渚が先週に本屋で買った催眠術の本が一番いいだろうが、何しろ初めて入ったような部屋である。そう簡単に見つかる筈が……。

 

 

 

 

 

「あるやん……」

 

 あった。渚の机の上に堂々と置いてあった。探すまでもなく普通に鎮座していた。

 

 

 

 ……これは、もしかして大チャンスなのでは無いだろうか。ここで渚から催眠術の本を取り上げる事ができたら、催眠術は使えなくなるかもしれない。幼馴染の部屋から泥棒を働いたクソ野郎というレッテルがもれなく貼られることになるが……。

 

 いや……背に腹は代えられない。

 

 

「すまん、渚」

 

 誰にも見られていないのにも関わらず、及び腰で慎重に……そう、まるでタンスの引き出しを合理的に下から開けていく泥棒のように、淀みない動きで華麗に(くだん)の本を手中に収め──

 

 

 

 

 

「しょーちゃん、持ってきたよ~」

 

 られなかった。

 何という完璧なタイミング。

 

 いや、盗もうとしていた所を見られていないだけマシなのか。

 

「どうしたの、突然固まっちゃって」

「……なんというか、久しぶりの渚の部屋だから緊張しちゃって」

「やん……しょーちゃんかわいい……」

 

 何やらくねくねしている渚を横目にして、安堵した。なんとかバレてはいなかったようだ。機会を逃してしまったが、大丈夫。時間はまだある。

 

 とりあえず誤魔化す為に、渚が持ってきた飲み物に手を付ける事にした。

 

「ささっ……早く、飲んで!」

「……? ああ……」

 

 やたらと急かしてくる渚を変に思いつつも飲み物を飲むことにした。別に変な物が入っているというわけではない、爽やかな味わいがする普通のレモンティーだ。

 

「……あれ、効いてない……?」

「うん、どうしたんだ?」

「量間違えたかな……効果は少量でも……いや、まさか……」

「おーい、渚?」

「……あっ、なんでも無いよ。あはは……」

 

 突然慌てた様子になる渚。一体どうしたのだろうか。

 

「渚は飲まないのか?」

 

 渚が持ってきたレモンティーのグラスは二つだ。当然といえば当然だが二人分である。にも関わらず、渚はそれに手を付けようとしない。

 

「そ、そうだよね……飲まないのはおかしいよね。……えいっ」

「……お、おい……」

 

 促してみれば、渚はどういうわけかレモンティーをイッキ飲みをした。

 味わうまでもなく、一度に飲み干してしまう。

 

「……あっ。やっぱり入れるほう……間違えちゃっ、た……♪」

 

 すると渚の様子が一変した。渚の顔が突然上気して目に見えるほどに赤くなっている。息も絶え絶え、という程でも無いが、まるでマラソンをし終えた後のように酸素を求めて呼吸が早くなっている。

 

「入れるほう間違えたって……おい、まさか……」

 

 懸念事項が思い浮かんだので、渚をほっぽりだしてレモンティーを汲んできたであろう台所へと向かう。探していた物はすぐに見つかった。見るからにアカン外装をした箱から取り出されたであろう、更にヤバイ封が切られている薬包紙。

 

「おい、渚。なんだこれ……」

「や、見つかっちゃったあ……♪」

 

 部屋に戻り問いただそうとすると、いつもの二倍は馴れ馴れしくなった渚が出迎えてくれた。

 

「お前、もしかして盛ったな……」

「せいかい~。しょーちゃん、すごーい……♪」

 

 問いかければ、すぐに答えは帰ってきた。

 

 何ということだ……渚が、幼馴染に薬を盛るようなバカな事をするなんて。

 入れたグラスを間違えるバカだったから良かったものの、一歩間違えれば自分がこうなっていたのか……。

 

「だいたい察しているが……ちなみに効果はどんなやつだ……?」

「え~聞いちゃうの~? 無粋だなぁしょうちゃんは……♪」

「言え」

「もう……しょうがないなあ。ちょっと素直になって、そしてちょっと性的に興奮しちゃう薬だよ……♪」

「あかん」

 

 ダメだこいつ。いや、ダメという言葉だけではこの幼馴染を形容しきれないだろう。ダメダメだ。

 それも渚の様子からして、ちょっとどころの効用ではないだろう。薬学的知識は無いが、完全に法を超えているレベルのやつだと簡単に分かる。どこでこんなもの入手したんだ……。

 いや、催眠術で簡単に入手できたわ……。

 

「聞くまでもないが、コレを使ってどうするつもりだったんだ……?」

「……興奮したしょーちゃんを誘ってそのまま」

「そのまま?」

「やん……♪」

「何がやんだ」

 

 あれか……我が幼馴染は、薬を盛るために家へ招いたのか。

 そうか、そうだったのか。

 

 いや、でもそれなら……最初から味が濃さそうな料理に薬を混ぜとけば失敗しなかっただろうに。どうしてこんな回りくどい方法を取っているのか。料理を腕を見せつけたかったからとか?

 分からん……さっぱり分からん……。

 

 

 だが、まあ一つだけ。

 一つだけ分かる事は有る。

 

 コイツは紛れもないバカだという事が。

 

 

 

「ああ、しょーちゃん……♪」

「どんだけ強いもの使ったんだよ……」

 

 渚はベットに仰向けに寝転がって、服の裾を手で持ってひらひらさせている。

 とてもわざとらしく、太ももを一緒に見せつけながら。

 

「かも~ん♪」

「何がかも~んだ」

「あっ、もしかして制服のほうがお好み? しょーちゃんったらもう……♪ 言ってくれたら着替えてあげるよ」

「ダメだこいつ」

「しょーちゃん来てよぉ……」

「ダメだこいつ……」

 

 どうやら幼馴染は恋心を拗らせすぎて凶行に出てしまったようだった。一体いつから自分は選択を間違えたのだろう。幼馴染が、渚が、こんな馬鹿な事をするようになってしまうなんて。渚のおじさん、おばさん、ごめんなさい。お宅の娘さんは幼馴染に媚薬を盛るような奴に育ってしまいました。これはもう監督責任を取らねばあるまい……。

 

 

 

 

「あぁ……もう、体が熱くて暑くて堪らないよぉ……♪」

「チクショウ……」

 

 渚の机に置かれている催眠術の本に殺意を抱く。

 ああ……そうだ。これは、全部、催眠術のせいなんだ。

 そう、催眠術の本のせいなんだ。

 咽び泣かずにはいられない。

 渚、あの日あの時こんな物を見つけなければこんな事にはならなかったのだ。チクショウ……!

 こんな物……!

 

 

 

 

 

 

「こんな物ッ!」

 

 催眠術の本を乱暴に手に取った。

 今ならこの分厚い本でも引き裂けそうだった。

 

「催眠術なんて、『無くなってしまえ』ばいいのに!」

 

 思わず叫んだ。ありったけの声で声高に。もう、催眠術が効かない事がバレてしまってもどうでもいい。それほどまでに、憤りを感じていたから。

 ああ……誰か幼馴染を正気に戻してくれ。

 無信仰だが今なら、世界中のどんな神にだって祈れるだろう。

 

 

 

 

 

 声はむなしく虚空へ木霊した。

 誰の声も応えてくれない。

 

 そう、渚でさえも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれ……」

 

 そう、慟哭すれば、先ほどからずっと悶えていた渚の声が突然聞こえなくなった。

 

 

 

 

「おーい、渚……どうしたんだ……?」

 

 あれほどまでに顔を上気させていた渚が今では、何の反応も示さない。いや、正確にはちょっとだけ赤くなっているが……。瞳は虚ろ目であり、まるで正気を感じられない。これは、渚が使っていた催眠術の効果の一種に似たような物があった筈……。

 

「おい、嘘だろ……」

 

 

 

 

 

 幼馴染は、渚は何故か催眠術にかかっていた。

 

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