おれを誰だと思ってる?ヒグマさんだぞ   作:親分

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56皇殺しのヒグマさんという話を書いてみたかっただけです。
素人作品なので文章は稚拙です。それでもいいならヒグマさんの勇姿を見てください。
原作のヒグマではなくヒグマに転生した一般人なので把握お願いします


56皇殺し編
ヒグマさんinロックス海賊団


 

 

 

 

その男は青年時代、ロックス海賊団に乗っていた。

その理由はただ、儲け話がある、とロックスと呼ばれた海賊に言われて面白そうだから付いていっただけであった。

 

その船内では殺し合いが頻繁に行われていた。昼夜問わず、船内の至る所で断末魔が聞こえたり、怨嗟の声が聞こえたりもしていた。

何故そんなにも殺し合いが起きていたのか。

その理由は酒瓶を手に取り、がぶがぶと豪快に飲み干すこの男のせいであった。

 

「おい!てめえ、仲間殺しは止めろって言ってんだろ…!!」

「おいおいニューゲート、この船に乗ってる奴は仲間じゃねえ。儲け話に乗っかった、ただの同業者だ。それにおれが吹っかけてるんじゃねえよ。コイツらが勝手に突っかかってきただけだ。」

 

ハチノス、と呼ばれた島を出港した時は数百人規模の海賊団であったが、今では数十人程まで少なくなっている。ニューゲート、と呼ばれた男は後に四皇『白ひげ』と呼ばれる男である。そして乗っている組員も後に海賊として名を馳せる者達ばかりだ。そんな彼らをコイツらと呼び、返り討ちにしたその男は、襲ってきた者達の屍の上で酒を飲んでいたのだ。

 

「マ〜マママハハハ、おいそれで何人目だ。お前に挑む馬鹿野郎の数は。」

「56人目だ、リンリン。おれとの力量の差もわからねえ奴がいるとはな。」

「全くだよ。それと、何度も言ってるがおれと子作りしねえか?お前との子なら間違いなく最強の子供が産まれてくる。」

「お前はデカすぎんだよ。」

 

この男が殺したのは、生き残っていれば後に海の皇帝と呼ばれてもおかしくない程の実力者達だった。だがそれ程の実力を持つ者でもこの男の前では無力であった。

 

「ジハハハハ、振られてんじゃねえか、リンリン。おめえ何度目だ?がっつく女はモテねえぞ。」

「うっさいねぇ、シキ!!お前を今、殺してやってもいいんだよ。」

「お前におれが殺せるとは思えねえけどな。」

 

リンリンと呼ばれた女は、後の四皇『ビッグマム』シキと呼ばれた男は後の海賊王とシノギを削る程の争いを起こす。そして今、その2人が殺し合いを行おうとした時、2人の前をある影が通る。

 

「今日こそてめえに勝ってやるッ!!」

「またか、お前。」

「おいおい、またやってるよ。どっちに賭ける?」

「カイドウに賭けねえ事は確かだな。あ、また吹き飛ばされた。…おいカイドウ!何度も年下に負けてちゃ立つ瀬がねえなァ!」

「確かに。」

「王直!銀斧!黙ってろッ!」

 

カイドウと呼ばれた男は後に四皇『百獣のカイドウ』と呼ばれ、最強の生物として名を馳せるのだが、それはまだまだ先の話。金棒を担ぎ、両手で思いきりその男へと振り抜く。しかし、その男に届く事はなかった。

なんと指一本で、更には触れずに(・・・・)その攻撃を受け止めた。

そしてそのまま弾き飛ばす。甲板に勢い良くぶつかるカイドウ。

 

「しつけえな。たまには本気で相手してやるよ。」

「てめえ、船を沈めるつもりかッ?!」

「マ〜マママ〜マ。流石に止めねえとなぁ。」

「ジハハハハ、いいじゃねえか!好きにやらせてやれば!」

 

 

カチャッ、と刀を抜く音が聞こえる。その様子に慌てた表情でカイドウの前へと立つニューゲート。リンリンもその攻撃を防ぐ為に立ち塞がる。

 

「一閃」

 

横に薙いだ一撃はその直線上にいる者、全ての命を奪う。

二人は全力を持って攻撃を受け止める。

 

「ォォオオオッ!!!」

「グッ…!!!」

「リンリンッ!!もっと堪えやがれ!!」

「うるさいねぇッ!!おれに命令すんじゃねえッ!」

 

2人がジリジリと押され始め、男はそれを退屈そうに眺めている。すると自身を影が覆った。何事かと頭上を見るとそこにはフワフワの実の能力によって浮かんでいるシキがいた。

 

「ジハハハハ、傑作だな。──ぶへェァッ!!…てめえ、何しやがる!!」

「ハハハ、おれの上に立たれちゃ気分が悪いからな。地面に這いつくばってるそっちの方が似合ってるぜ。」

「面白ぇ…!!それが最後の遺言でいいんだよなぁ!?」

「弱え奴ほどよく吠える。」

 

 

一瞬でシキの頭上へ周り、その頭へと武装色を纏わせた強烈な蹴りを放つ。

そしてカイドウと同じく甲板に激突する。いきなり攻撃を仕掛けられたことに激昂するシキ。その理由は不快だったから。その後に告げられた言葉は火に油を注ぐ事になる。

 

「てめえら、もうすぐゴッドバレーに着く。遊びは終いにしろ。」

「チッ!命拾いしたな!」

「おれはロックスの命令に従うつもりはない。別に続けてもいいんだぜ?」

「俺ァ、ガキじゃねえからな。船長の命令には従うだけだ。」

 

ロックスの言葉で一触即発だった雰囲気は消え去った。そして興味を失ったのかシキにやっていた目線を、次は先程の二人へと向ける。

 

「凌いだか、やるじゃねえか。」

 

「てめえ、船諸共壊そうとしてんじゃねえよ──」

「お前覚えてろ──」

 

ニューゲートとリンリンはその元凶を作った相手に睨み付け、高らかと声を上げる。

 

 

「「ヒグマァッ!!!!」」

 

 

後ろに結った黒髪と、額の右側にある大きな十字の傷が特徴的な男の名前はヒグマ。後にこの世界の主人公と相対する存在

 

 

(56皇殺し達成…っと)

 

 

に成りすます一般人の話である。

 




ヒグマさんはロックス海賊団スタートにしました。ヒグマは生きていたら58歳で、ゴッドバレー事件は38年前。つまり20歳のヒグマさんになります。なんともまだ若くて可愛らしいですね
56皇殺しのヒグマさんは強いんだい!

期待してくれている方は高評価と感想を書いてくれよな!

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