おれを誰だと思ってる?ヒグマさんだぞ   作:親分

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ヒグマさんの刀の設定で悩むよね
最上大業物かその辺の刀なのに武装色が強すぎて黒刀になっているか。

そして沢山の高評価、感想ありがとうございます


ヒグマさんvs未来の四皇達

 

 

 

「うぉおおおおッ!!」

「なんだいこの斬撃は…!!」

「ぐぅッ…!!」

 

白ひげは自身に襲いかかる斬撃を見事に弾いている。リンリンは幾つかの斬撃を止めきれず身体に切り傷が増えていく。カイドウは大半の斬撃をまともに受けてしまう。ヒグマの攻撃に対処出来るかどうかで、その強さが鮮明に見えてくる。

 

「へえ、死ななかったみてえだな。」

「船で受けた一撃の方が重かった…ヒグマ、てめえ手を抜いてやがるな?」

「…さあな、俺はいつだって本気だぜ?お前らがそんな簡単に死ぬようなタマじゃねえってこった。」

「ふざけた野郎だ…」

 

白ひげは一撃の重さに疑問を浮かべる。船の上での一撃はリンリンと二人がかりでようやく止めたが、今回は一人で受けきる事が出来た。それを問いかけるがのらりくらりとした返事に思わず呆れる白ひげ。するとヒグマの背後から近寄る者がいた。

 

「話ばっかしてんじゃねえぞ。てめえの相手は、俺だァッ!!」

「カイドウッ、死ななかった事は褒めてやるが、傷だらけじゃねえか。そんなナリで俺に勝てると思ってんのか?」

「俺と戦えッ!!──雷鳴八卦ッ!!」

「戦え?勘違いしてるようだから言っておくぞ。俺とお前とじゃ戦いになんてならねえ──」

「ヴッ…!!」

「カイドウッ!!」

 

 

「一方的な蹂躙だ。」

 

カイドウは右手に握りしめた金棒をヒグマ目掛けて渾身の力を込めて振り下ろす。だがそれを避ける素振りもせず、左手のみで受け止める。そして利き手である自身の右手を固く握り締め、覇王色と武装色を纏わせる。その様子に焦りの表情を浮かべるカイドウ。そして回避しようとした矢先、まるで大砲の何十倍もの威力のある拳がカイドウの顔面を捉える。ミシミシ、と嫌な音を立て遥か遠くへと吹き飛ばされる。

 

手に持っていた金棒はクルクルと中を舞い、地面へと突き刺さる。

 

「一発KOじゃねえよなァ?まだまだいけ──」

「──威国ッ!!」

「おっと…!リンリンか。」

「マ〜ママハハハ、こんな良い女を放っておいてカイドウと遊ぶなんて、嫉妬するじゃねえか。」

「確かに見てくれだけは良い女だ。だが、女には品がねえとなァ。」

 

カイドウを追撃しようとしたその時、地面を抉りながら突き進んでくる、まるで大砲と勘違いするような斬撃がヒグマへと襲いかかる。

だが、ヒグマは特に気にも留める事はなく、何事も無かったかのように軽く弾き飛ばす。

 

「リンリン、どけッ!」

「ニューゲート──ぐぅッ、中々の威力だ…!!」

 

ヒグマが攻撃を弾き飛ばす瞬間に白ひげは既にヒグマとの距離を詰めてきていた。そして自身の能力であるグラグラの実の力を使い、腹部目掛けて固く握り締めた拳をぶつける。大気が割れ、振動がヒグマの身体に伝わる。

そしてそのまま吹き飛ばされ、岩壁へと激突する。

 

 

「おい白ひげェッ!!殺しちゃいねえだろうなァ!?」

「あのくらいで死ぬやつじゃねえよ…、だが妙だ。」

「あ?妙だって?」

「アイツ、わざと俺の攻撃を受けやがったな」

 

リンリンが白ひげへと詰め寄る。殺す事が目的では無いため、もしヒグマの命が無くなっていたらという想定を起こし、怒声を浴びせる。だが白ひげは気にせず一つの違和感を覚える。

 

「確かに…船内じゃあどんな不意打ちでも避けていた筈…。」

「物心ついた頃から覇気を鍛え続けてた奴だ…俺の接近に気付かねえはずがねえ…!」

「──油断禁物だぜ?」

「な…きゃあッ!?」

「リンリン!!」

「リンリンのやつも可愛い反応するじゃねえか。」

「ヒグマッ、てめえ何がしてえんだ…!!」

 

吹き飛ばしたはずのヒグマは既に二人の背後に回っていた。そしてリンリンの手首を掴み、カイドウが吹き飛ばされた方向へと投げ飛ばす。気配に気付いた白ひげは薙刀を振り下ろすが、ヒグマには届かない。片手で握っている刀によって止められている。

 

「酒の為に動いてるだけだ、文句ならシキの野郎に言うんだな。」

「海軍の持ってる酒がおめえを満足させる代物だと思うってのか?」

「少なくともてめえの飲んでる酒よりは気に入るだろうなァ。てめえの酒は俺の口に合わねえ。」

「それはまだおめえがガキだからだろ。」

 

まるで拮抗している様に見えるが、白ひげは両手で薙刀を握っているのにも関わらず、ヒグマは片手で抑えきっている。白ひげの頬に冷や汗が垂れる。

すると突然、見聞色の覇気により危険を察知する。目の前にいる白ひげを蹴り飛ばし、一人で迎え撃つ準備をするヒグマ。

 

 

「合わせなッ、カイドウッ!」

「てめえが合わせるんだよッ!!」

「お前らが合わせ技とはなァ──」

 

「「覇海ッ!!」」

「受けて立とうじゃねえか。──死吟醸(だいぎんじょう)

 

二人から放たれた技はその直線上にいる者全てを巻き込みながら突き進んでいく。その威力の規模に、思わず海兵達は目が飛び出す程の驚きを見せている。

ヒグマはニヤリと笑うと、十字に刀を振り、覇王色をのせた斬撃を繰り出す。

繰り出された技同士がぶつかり合うと一瞬で消滅した。そしてその一瞬で二人の元へと距離を詰めるヒグマ。

 

「ぶへッ…!!」

「さっきの技、良かったぜ。お礼にお前らの技を真似てやるよ。こうかァ?──雷鳴八卦」

「ガハッ…!!」

「早く…俺の物になりなァッ!!」

「おれに勝つ事が出来たらなってやるよ。──威国」

「ッ…!?」

 

カイドウの顔面を殴り怯ませた事により、握っていた金棒が再び宙へと放り出される。それを掴み取り、カイドウが普段使っている技をお披露目する。ただの金棒を振り下ろすだけという猿真似だが、実力者が使う事により覇王色を纏わせ、その破壊力は絶大なものとなる。それはカイドウの意識を刈り取るには十分だった。

 

リンリンに対しても、振りかざされた剣を跳ね返し、得意技を真似て反撃する。リンリンは何とか防御する事に成功するがその威力を完全に殺す事は出来ず、力なく地面へと倒れる。それを見た、同じ船に乗っていた海賊達は目を見開く。

 

 

 

「これで二人脱落か?あとはお前だけみてえだな、ニューゲート。」

 

 

 

 

 




次回で戦闘を終わらせたい…!
※決してカイドウとリンリンの耐久力が低いわけではありません。そして原作程の強さにはまだ到達していない設定にしてます。白ひげはヒグマの攻撃を受け止めている事からヒグマさんとも戦う事は出来ます
期待してくれるなら高評価と感想待ってるぜい!

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