そう思ったら、ビンッ!!と来て書いちゃった回であります。
その少年が見たこともないほどに美しく、更には特徴的な翼を持つ少女を目に捉えたのは偶然というほかに無い。
命の大樹が堕ちて世界が闇に包まれていって、少年たちの生活も激変したのは当然だ、今まで笑いあっていた人が居なくなり騎士の修業をしていた青年の姿が見えなくなり、街の外にいる魔物の強さが増したと言う事で大人たちから活気が消えたこと、これらに多感な時期である少年も変化を感じ取っていた。
そんな少年がとった行動は己自身が道化となり、色んな馬鹿馬鹿しい行動をとるという事だった。
まあ道化となったといっても同世代の女の子達のスカートを捲るという手段に訴えたのは、男の子と言う事だったのだろうが、彼の動き自体は街中の活気の向上にある意味では貢献していて、少しだけ賑やかさを取り戻していた。
そんな中で領主であるジエーゴの息子である、シルビアと名乗った人物が預けたパレード隊と呼ばれている人間たちによって、街中が本当の意味での活気にあふれていく中で少年は何時しか女子のスカートを捲ることは無くなっていたのだが、ミニのプリーツスカートを穿いて、それをヒラヒラとさせながら歩く少女を見た瞬間、男のいいや、オスと言うものの本能が彼に心の底からの欲求を齎す。
即ち、彼女のスカートを捲って
今までに観光業を生業としている街で多数の観光客を見て来た彼でも、見たことがないほどの美少女であり、真っ白で美しい翼まで持つという特徴まで持つ少女を見て彼は、パレード隊が来てから封印していた本能を開放し行動することを決意する。
まず彼が行ったことは彼女に隙があるかどうかであったのだが、少し観察しただけで彼は街に住む同年代の少女たちよりも件の女の子は隙だらけだと分かったのだが、同行している二人の女性たちに隙はなく少年の様な悪ガキが近づいたりしない様にするためか、掌中の珠に接するように大切にしていることから、彼女達のどちらか特に金髪の女性じゃない黒髪の女性がいる時は危ないと察していた。
何しろ黒髪の女性は未熟な少年であっても分かるほどに鍛え上げられた体をしているが、しなやかで艶やかと言うそれを伺わせないような体躯をしているため、彼は黒髪の女性が彼女の近くにいる時は絶対に出来ないと悟っていたが、かといって金髪の女性であっても油断は出来ぬ、そう判断させられる。
何しろ彼女は素人でも分かるほどの魔力量を持つ杖を持っており、更には街の子供がこけた時にベホイミを簡単に唱えたことからも、回復呪文に習熟していると判断できたし呪文に長けた者は攻撃の呪文もいくつか習得しているということ、この事実を観光業と言う事業を生業としている街に住んでいる彼は知っていた、
だが、そんなことを考えていたら、成人した金髪と黒髪の女性たちが何かを言ってから女の子から離れていくと、彼女は広場の端っこに歩いて行って通行人の邪魔にならない位置に行くと、今までに聞いたことがないほどの綺麗な声で鼻歌を歌いながら待機する姿勢を見せる。
一瞬だけ鼻歌を奏でている少女に見惚れるが少年は己の本能を思い出し、自身の体を叱咤する!!
今だ!!と。
そう少年は判断して行動する。
彼は体勢を低くして両足を最小限の動きで動かしながら大地を這うように疾駆する。
さながらその動きはメタルスライムの如き素早さと動きで、鼻歌を歌いながらのんびりとしている女の子へと迫っていく、動きは最低限に尚且つ素早さと器用さは最大限に!!そう考えながら走る彼の素早さはメタルスライム並となり、シュッ!と動く右手ははぐれメタルが逃げる時と同レベルの速さで動く!!
「…… ふぇ?」
女の子がこちらに気が付いたが、もう遅い!!
だが、その少年の右手の動きの前に鉄の盾が差し込まれる。
「ぐぅっぅぅぅっぉぉぉっぉっ」
「…… ?」
その鉄の盾にぶつかった瞬間、ごぉぉぉんっ!!と言う音が自身の右手の指から鳴り響いて声にならない声が漏れるものの、彼は気丈にもくぐもった悲鳴を漏らすにとどめていた。
不思議そうな様子で振り返っている女の子はコテンと首をかしげてぱちくりと目を瞬かせるのだが、自分を囲んでいる全ての状況の訳が分からないだけなのだろう。
「よっ、迎えに来たぜ、アリシア」
「…… なんでカミュが?」
「あー まあ、色々さ」
そうして迎えに来るのはワイルドな笑みを浮かべたイケメン男性で、彼は少年の前に差し出された鉄の盾を持っていることから、少年の動きを阻止したのは彼だというのは分かったのだが、
今までにスカートめくりと言う日課をしてきた己の経験と、更には修羅場が周囲の全てが己を囲み逃がさない様にしているということを。
「えっと、凄い音がしてたし痛そうけど…… 大丈夫? ベホマするよ?」
「い、いいよっ!!」
パレード隊と呼ばれるオネェ集団から自分が目を付けられているのは分かっていたし、領主であるジエーゴからも逃げ足を含めた素早さ関係で才能が有り過ぎだ、と、評された才能は少女のスカートを捲る瞬間にも発揮されていた。
何しろ、指の骨を折らずに筋を少し痛める程度のダメージに抑えていたのだから、彼の才覚が窺えると言うものだろう。
「あっ、行っちゃった……」
「ほっとけ、じゃあ、行くぞアリシア」
「うん……」
このまま今の場所にいても妙なことになると察した少年は、すぐさま立ち去るが少女もカミュと呼ばれた青年に手を引かれて移動していく。
その中で少年は己の未熟さを自覚しつつ、更に覚悟する、乗り越えるべき壁を乗り越えるのだ!と。
ちなみにこのTSロリはベホマだけでなくベホマズンも使えますし、他の超高等呪文も使えるロリです。
なんでホメロスに負けたのかと言えば前衛がいなかったのが大きいです、これが大きく影響を与えてしまい負けるけっかになりました。