ドゥルダ郷のイベントでエロ本を見つけて大喜びしたり、後の会話であの当時のロウが動き出した瞬間は、ホラーそのものだよぉ(´;ω;`)と言っていたりと微笑ましいですし。
それにシルビアの正体に気が付いた時の反応も爆笑ものでしたわ。
いや、ベロニカに会いたいのは分かるんですよね…… でも…… と迷いが出てきますね……
服の着せ替え大会は終わり、私はカミュに連れられてソルティコの街を歩く。
その途中で何故か私に向かって走って来た男の子が居て、右手を差し出してきた所をカミュが阻止したのだが、彼は一体何をしたかったのかは分からない。
「ねぇ、カミュ、どこに行くの?」
「一旦、お前をジエーゴっていうこの街の領主の所に連れて行くんだ」
「なんで?」
「そこで話すさ、他の連中も先に行ってるしな、ちゃんと付いて来いよ?」
「うん……」
先ほどの少年はどうやらパレード隊と呼ばれるオネェ集団と大立ち回りを演じているようで、街の人がお祭り騒ぎみたいに笑顔で囃し立てているのをしり目に、カミュに手を引かれて歩きながら質問する。
それに答える彼の言葉としては、どうやらこの街の領主であるジエーゴの所に私を連れて行くというもので、領主さまにご挨拶というのなら、なんで最初にしなかったのだろう? そう思うけど考えてみたら街に来た時の服とかを考えると、そうもいかない感じだったのだろうか。
まあ今の格好もミニのプリーツスカートという正装というには遠い装いなのだが、彼らが問題ないと判断したのならば従っても良いだろう。
「カミュちゃん、アリシアちゃんと合流できたのね」
「おう、今から案内している所だぜ」
「良かったわ、パパにアリシアちゃんを紹介しないといけないから」
「ああ…… よて…… ここにあず」
「そうよ…… あそ…… きけ……せ……」
歩いていたらシルビアが声をかけて来て、自然な様子で合流するが彼らの間で私を領主の元に連れて行くのは決まっていたのだろう。
だったらせめて一言位事前に欲しかったと思うが、なぜかカミュとシルビアが内緒話を始めるので途切れ途切れにしか聞こえないが、私自身としては神の民の里に留まる選択じゃなくて彼らについて行きたいという思いが芽生え始めていた。
そりゃあんなに痛い思いをしたし自分の実力不足を痛感させられたが、ホメロスとの戦いの最中に彼が魔王軍が神の民の里を襲ったと言っていた。
だからお母さんたちを殺したのが魔王ウルノーガの軍勢だと分かって、仇を討ちたいと思うし自分の中で何かが囁いているんだ、勇者たちについて行かなかったら絶対に後悔してしまう、と。
「あの、シルビア、カミュ、今二人に聞いてほしいことがあるの」
「なんだ?」
「どうしたの?」
「私も貴方達についていき「ダメだ!!」っ!」
そのことを言わないといけないと思って、二人に伝えようとしたらカミュが大声を出して私の言葉を遮り、シルビアは優しい微笑みを浮かべていながらも曲げてはくれなさそうな表情になった。
彼らに反対されるのは予想通りだし、むしろこんな幼女が付いて行きたいと言って付いて来いお前も仲間だとか、そんなのを普通に言えるような人間の方が問題だ。
「お前!!あんな大怪我したってのに、まだ分かってねぇのか!?」
「アリシアちゃん…… どうしてそう思ったの……?」
怒髪冠を衝く、その諺が似合っている様子で激怒しているカミュを手で制したシルビアは私の目線に合わせてしゃがみ、優しい表情と声ではあるが誤魔化しだとかおふざけを一切許さない、そう言わんばかりの気迫に満ちた表情で問いかけてきた。
歴戦の戦士ともいえるシルビアの視線には、物理的な圧力すら籠っていたが私も彼らに同行したいと思うようになったのは、思い付きとかじゃないことを分かってもらうためにも彼の目を見つめて答えていく。
「神の民の里、ここを滅ぼしたのが魔王軍だってハッキリと分かったから」
「アリシアちゃん……」
「だから、お母さんたちの仇を討ちたい!!ここで行動しない方が後悔する!!」
シルビアの目を正面から見据えて言った言葉、コレを聞いたシルビアとカミュの表情には悲しさと言う感情が強く浮かび上がっていた。
幼い少女が言うには過酷すぎる一言であったのもそうだけど、やはり魔王軍に神の民の里が滅ぼされていたということを改めて私が知ってしまったのを、彼らは悲しんでいるのだろうというのも分かる。
だけどホメロスの言葉を聞いて、あんなに優しかった皆を殺したのが魔王軍だと完全に分かった上に、私は戦える力があったにも関わらず皆を守ろうとせずに逃げて、恐れ戦いていたことも許せなかった。
「…… アリシア……」
「アリシアちゃん…… これについてはアタシ達じゃ決められないわ…… 皆にも話すけど、良い?」
「うん」
「悔しいよな、悲しいよな…… 今までの当たり前が奪われちまうってよ……」
動機を聞いてからずっと悲しい表情をしていたカミュが、抑えきれない感情を乗せて私の名前を呼んだと同時に、シルビアはいつも通りの調子を維持していながらも違う様子で言った言葉、これで彼らにとっても魔王によって幸せを崩された人々は大勢いるし旅をしてきた中で見てきたのだということが分かる。
それに彼らの表情と言うか様子も少し違うので、勇者様たちの御一行も誰か大事な人を失ったのだということも分かった。
そうして私は二人に連れられて、一路、領主さまであるジエーゴさんの所に向かう。
普通に考えれば幼女が何を生意気で馬鹿なことを言っているのだと思うのだけど、二人は真剣に私に向き合ってくれたことに嬉しさを感じていたのは確かだった。
果たしてロリは着いて行くことを了承してもらえるのか、この辺も次回になりますが、次の更新でロリが習得している呪文とかを大公開したいと思います。
後、パレード隊の皆の描写がなかったのは、私の腕では彼らを描写しきる自信がなかったからであります……