悲報 転生先が全ての元凶な件   作:ネオ・マフティー

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今回の戦闘回には一部ONE PIECEのゲーム技や外伝技が登場します。


決着

 

 

 

「広場に爆弾!?」

 

「そうだよ、ルフィがクロコダイルをぶっ飛ばすから、私たちは爆弾を止めないと!!」

 

「となると砲撃手を探さねェと!!」

 

クロコダイルの相手をルフィに託し、広場を吹き飛ばす程の爆弾を探す麦わらの一味。

しかし、状況は悪化しつつあった。

 

「まずい…気絶していた国王軍と反乱軍の人達が起き上がってきてる!」

 

覇王色によって意識を奪われていた人々の意識が戻りつつあり、一時的に止まっていた国王軍と反乱軍の争いが再び起ころうとしていた。

 

「私は反乱軍と国王軍の衝突を止めてくる!だから、爆弾をお願い!ウソップ、あなたならきっと探し出せるから」

 

「ま、まかせとけ!!よーし冷静になれキャプテンウソップ!!」

 

「絶対にこの国の人達を死なせないから…!」

 

ビビの国の人達を死なせないため、ウタは爆弾を仲間達に託し、国王軍と反乱軍の衝突を止めるべく走り出した。

もうウタに迷いはなかった。いざとなったら躊躇なくトットムジカを使う覚悟をウタは既に決めていたのだった。

 

 

トットムジカの覇王色に晒されて意識を奪われていた国王軍と反乱軍の人々の中には、両陣営に潜入していたバロックワークスのスパイ達も含まれていた。

そして、意識を取り戻した彼らは理想国家建国後の地位のため、どさくさに紛れてビビの命を狙っていた。

 

「へへへ、王女を殺せば昇格間違いなしだ!」

 

「鳴牙!!」

 

「テメェらは!?」

 

しかし、そんなバロックワークスのスパイ達はその行く手を阻まれていた。

 

「我…アラバスタの守護神ジャッカル!!王家の敵を討ち滅ぼすものなり…!!」

 

「ユバの男は砂嵐なんかに負けはしない!!」

 

ビビの命を狙うバロックワークスのスパイ達の前に立ち塞がったのは、王国軍のチャカ、そして、クロコダイルによって吹き飛ばされたコーザだった。

合流した彼らはビビを守るため、そして、この反乱を止めるため必死に行動していた。

 

「手柄を焦ったバカ共め…だが、ここでコーザ達を暗殺すればもう反乱は止まらなくなる…!」

 

しかし、バロックワークスのスパイは他にもいた。

潜伏していた彼らは、反乱軍と国王軍の前でコーザ達を暗殺し、争いをさらに激化させようと企んでいた。

 

「誰がスパイなのかは大体わかったよ!お願い、音符の戦士達!!」

 

だが、ウタとトットムジカの見聞色によってスパイ達は特定され、瞬く間に制圧されたのだった。

 

やがて、チャカやコーザの声を聞き、争っていた人々の間に戸惑いが広がり争いが一時的に止まっていった。

残すは爆弾のみ。しかし、用意周到なクロコダイルは爆弾にも仕掛けを施していたのだった。

 

 

「爆弾が時限式なの…このままだと爆発しちゃう!!」

 

ウタがみんなの下へと戻ると、そこにはビビの悲痛な声が聞こえてきた。

ウソップが爆弾の場所を突き止め、みんなの連携で広場への砲撃を阻止する事に成功したビビ達だったが、クロコダイルは念入りに爆弾を時限式にしており、爆発の瞬間はすぐそこまで迫っていた。

 

「……後はお任せを、ビビ様」

 

「ペル!!」

 

そんな中、クロコダイルの言葉が頭をよぎり、絶望しかけたビビの所に、隼の姿をしたペルがゆっくりと降り立った。

そして、ペルはビビに微笑むと、爆弾を持ち上げ空へと飛び立った。 

 

「我…アラバスタの守護神ファルコン!!王家の敵を討ち滅ぼすものなり!!」

 

巨大な爆弾を持って、ペルは遥か上空へと向かった。

命に代えてこの国の人々に爆風が届かないように高く高くどこまでも。

そして、その姿は空を見上げていたウタの目にも映った。

 

「ビビ様、私は…ネフェルタリ家に仕えられたことを心より誇らしく思います…」

 

 

 

 

ムジカ…ペルさんを助けてあげて

 

ああ、まかせておけ

 

ウタは迷わなかった。ビビの国の人達を救えるなら、世界にこの力を知られても構わない。そう考えてウタはトットムジカを使った。

 

 

『単独顕現』

 

後は任せておけ…アラバスタの戦士よ

 

「な!?」

 

遥か上空の雲の上で顕現したトットムジカは、起爆した爆弾の大爆発からペルを守ったのだった。

 

効かないね、クソギミックがあるから!

 

相変わらず、そのクソギミックは健在だった。

 

 

 

 

 

 

一方地下では、ルフィとクロコダイルの覇気を纏った拳と砂の刃がぶつかりあう、前半の海のレベルを遥かに上回る激闘を見せていた。

 

「なぜ動ける…麦わらァ!!」

 

「毒はもう効かねェ!!」

 

ルフィの身体を毒のフックで刺すことに成功したクロコダイルだったが、一向に毒の影響を受けないルフィに殴られ続け、その身体は痣や傷から出た血で覆われていた。

 

「ふざけやがって…!だが、俺の研ぎ澄まされた能力を前に、いつまで虚勢を張れるか見せてみろ…!」

 

クロコダイルの意思に呼応するように砂漠の砂が轟々と唸り、まるで津波のようにルフィへと襲い掛かる。

 

「ゴムゴムの暴風雨(ストーム)!!!!」

 

「防がれたか…だが、テメェごときの覇気でこの技は受けきれねェだろう?『砂漠の金剛宝刀(デザート・ラスパーダ)』!!」

 

「ギア…2!!ゴムゴムの…JET銃乱打(ガトリング)!!」

 

一度はルフィを葬った高密度の砂の刃を放ち、今度こそルフィに引導を渡そうとしたクロコダイルだったが、ルフィは正面から覇気を纏った拳で砂の剣を打ち破りクロコダイルの思惑を挫いた。

 

「まさか…覇気が強くなっているのか!?」

 

「それだけじゃねェ…血でも砂は固まるだろ!!」

 

命の危機を乗り越え、強敵であるクロコダイルとの戦闘によってルフィの覇気は進化していた。

さらに、砂を固める血を染み込ませた赤黒く染まった拳をルフィは構えた。

 

「まあいい…この砂漠の大地で乾涸びて死ね!!」

 

強まる覇気に恐れを抱いたクロコダイルは、拳を構えて向かって来るルフィを相手に躊躇することなく、砂漠において最強ともいえる技を繰り出した。

 

侵食輪廻(グラウンド・デス)

 

クロコダイルが地面に手を置いた瞬間、辺り一面に乾きを与える範囲攻撃がルフィを襲う。

 

「危ねェ!」

 

しかし、ルフィの見聞色の覇気も一段と進化しており、クロコダイルの攻撃を察知したルフィは、樽を背負っているため少し遅れながらも素早く移動し、その攻撃範囲から脱した。

 

「避けるのは想定済みだ『砂漠の蜃気楼(デザート・ミラージュ)』」

 

しかし、避けた先に先回りして姿を眩ませていたクロコダイルに身体を触れられ、ルフィは身体の大半の水分を奪われてしまった。

 

「終わりだ」

 

この時、ルフィを人質にするためクロコダイルは水分を全て奪わなかった。しかし、結果的にそれがクロコダイルの敗因になるとはこの時のクロコダイルには知るよしもなかった。

 

「…まだだ!!」

 

全身が乾涸びながらもルフィはクロコダイルの拘束から逃れ距離をとると、背中に背負っていた樽からごくりと水を飲んで水分を回復した。

 

「助かった…!カラカラのおっさんのおかげだ…ゴムゴムのォ…」

 

「クソッ砂嵐重(サーブルスぺザード)!!」

 

「JETバズーカァ!!!」

 

苦し紛れにクロコダイルが起こした砂嵐による衝撃をものともせず、ルフィの一撃がクロコダイルを打ち抜いた。

 

「なぜだ…たかがルーキーがなぜここまで…!!」

 

毒を、砂の刃を、そして身体から水分を奪ってなお立ち上がって向かってくるルフィに、クロコダイルは驚愕と鬱陶しさによる苛立ちを募らせていた。

 

「俺は、海賊王になる男だ!!!」

 

「海賊王だと…?いいか小僧…!!この海をより深く知る者程そういう軽はずみな発言はしねェ…!この海のレベルを知れば知る程にそんな夢は見れなくなるのさ!!」

 

クロコダイルの脳裏に浮かんだのは、偉大なる航路で鎬を削り合ってきた鬼の跡目と呼ばれていた合体野郎や、気に入らないグラサンといったライバル達の顔、そして、自身を圧倒的な力で下した男、海賊白ひげの姿だった。

目の前にいるルフィを遥かに上回る強者達を知るからこそ、クロコダイルはその道の険しさを知っており、そして、クロコダイルもまた、心の底ではその夢を捨てきれずにいた。

 

「下らねェ夢を抱いて死ね…!」

 

砂漠の大剣(デザート・グランデ・エスパーダ)

 

邪念を振り払い、クロコダイルは砂漠の砂で巨大な剣を形成し、その切っ先をルフィへと向けた。

 

「俺はお前を超える男だ!!ゴムゴムのォ…JET暴風雨(ストーム)!!!!」

 

覇気の拳の暴風雨と、砂の大剣が衝突する。しかし、進化したルフィの覇気は、クロコダイルの想像を上回る程に技を強化し、覇気を纏った拳の嵐がクロコダイルの砂の剣を打ち崩していく。

 

「おおおおお!!!!!ぶっ飛べ!!クロコダイル!!!!」

 

そして、クロコダイルの砂の大剣を打ち破り、ルフィの拳がクロコダイルを吹き飛ばした。

 

勝者…麦わらのルフィ

 

そして王下七武海の一角、海賊サー・クロコダイルが陥落し、バロックワークスは終焉を迎えたのだった。

 

 

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