知らない天井イベントを熟して帰ってきましたチルドレンの我が家!
めんたる空元気100倍カイ君復活!
零号機で色々あってばたんきゅーした後、速攻で病室に担ぎ込まれたんだよね。
目はすぐ覚めたんだけど足の調子が悪くて車椅子生活です。
最初は全く動かなくてまじかーって感じだったんだけど、少しずつ動くようになってはいる。
医者も一時的なものだろうと言っていたから、たぶんきっと大丈夫。
まぁ、身体は大丈夫だけど、エヴァワールドであんなイベント遭遇しておいて死なないなんてこの先どんな地獄が待ってるのかと思うと憂鬱だよね。
そんな俺にシンジが過剰反応してて、めっちゃお世話してくれる。
ちびの頃からの仲だから色々見られても恥ずかしくないんでお風呂とか着替えとかお世話になりっぱなし。
幼馴染なら良くあるこ……いや、過剰……だよな??
レイもなんでか色々してくれようとするんだけど、シンジと違って慣れてないところが可愛い微笑ましい……じゃなくてシンジがいない時にお風呂に入れてくれようとするの止めるのめっちゃ大変だった。
「どうして?」じゃねーんだわ。
いや、その小首を傾げるやつ可愛いんだど。
そう、あの一件依頼、なーんでかレイが可愛く見える。
いやいや、紳士たる俺はイエスロリコンノータッチ!の精神だぜ?
いやまて、前提として俺はロリコンではない。
絶対にだ。
けどこのぴちぴち14歳の肉体は俺の成熟した大人のメンタルを無視して反応してくれるわけよ。
いやー、若さって強いなぁ……オジサン勝てないよ……はぁ。
けど俺は知ってるんです。
こんなのはただの性欲で恋なんかじゃないってね。
それは兎も角
車椅子生活にも慣れた今日この頃。
慣れた頃には段々足も動くようになってきたんだけど、まだまだ無理はいけないよねって事で週末は家でのんびりです。
うん……のんびりしたいんだけど、なーんで俺は碇ゲンドウの「問題ない」ポーズをしてるアスカに睨まれてるんですかねぇ!?
いや、アスカが家にいるのは仕方ない。
だってこの家、エヴァパイロットの寮みたいなもんだし。
問題は何で俺がアスカに睨まれているか……だ。
「また俺なんかやっちゃいました?」系主人公を気取る必要は無く完全にシンジのせいだよな。
あ、こら、まてシンジ。
スープを掬ったスプーンを俺の口に突っ込むんじゃない!
ステイ、ステイだぁぁぁ……むぐ、んま。
あ、もう一口お願いします。
シンジにスプーンを口に突っ込まれままチラリとアスカを盗み見ると、俺の事を絶対零度の視線で殺さんばかりに睨んでる。
ひぃん。
「ちょっとシンジ!なんでアタシの事を放っておいて試験稼働で事故って使い物にならないコネフォースといちゃついてんのよ!男同士で不潔よ!」
とうとう耐えきれなくなったアスカが、机に手を叩きつけ叫んだ
前半部分はなんも反論できないな!
俺の家、葦船家を知ってるからか俺の呼び名は「コネフォース」。
どうせ政治の力でゴリ押ししてチルドレンになったんだろってか?
そんなことより、この段階で「シンジ」呼びとか早いよな?
シンジも「アスカ」って呼んでるし。
太平洋艦隊で何があったかは聞いたけどさぁ……シンジに好意を向けてるアスカ尊みが深い。
今でこそアスカも俺の事を嫌ってるけど、初対面の時は猫被ってたんだよ?
零号機が凍結されてファーストチルドレンのレイは葦船研究所に出向。
フォースチルドレンの俺は実験が事故ってしばらくエヴァには乗れそうにない。
邪魔者いなくてラッキーとか余裕綽々とか思ったんだろうけど、気になってるぽいシンジが俺につきっきり。
これで機嫌が悪くならないはずも無く。
初めましての時は「淡島くん」って呼んでたのに、あっという間に「コネフォース」に転落だよ。
これでレイがいるともっと機嫌が悪いんだけど、今日は幸いにしてリツコさんと葦船研究所に行っている。
リツコさんと言えば、結局あの事故以降会えてないんだよな。
あのパイロットを殺す拘束具の使用を指示したのがリツコさんだから負い目があるのかめっちゃ避けられてる。
うん……とかしんみりした雰囲気を吹き飛ばしたのがリツコさんの後任となった真希波博士ことマリ、そして冬月さんと同じ役職「副司令」の就任。
渚カヲル副司令だってよ。
いやもう絶対カヲル君だろ。
まだ会ってないけど絶対そう。
だってシンジが「新しい副司令がなんか距離が近くってさ」って言ってるから絶対そう。
もー情報量多すぎ、この先どうなんだよ。
太平洋艦隊を襲った使徒のことも含めて俺の知ってるどのエヴァ作品とも話が違ってきていることが俺は恐いよ。
ある程度予測のついた地獄から、一歩先は何が起きるかわからない地獄に突き落とされた気分だ。
「ちょっと聞いてるの!」
「聞こえてるから怒鳴らないでよアスカ」
「シンジに言ってるんじゃないわよ!」
うっかり回想シーンに入ってたら目の前でアスカとシンジがいちゃいちゃしてやがる。
眼福眼福ぅ……って違う!
もっとイチャイチャしてくれていいんだよ?
って俺が無視した形になっちゃってアスカさんオコじゃないですか。
何か言わないと何か何か何かー……
「てへぺろ!」
「っ!アンタ馬鹿にしてんの!?」
思わずウィンクしながらぺろりと舌を出したらさらに怒られた。
ちがっ!違うんだ!!
俺は決してシンアスの邪魔をしたいわけじゃなくむしろ壁になりたい……くぅ、届けこの想い。
けどあれね、冷静に考えると人の事を名前も呼ばずに「コネフォース」ってなんなんだろな。
直に俺が言われてると思うとこう、なんだか腹の辺りがムカムカしてくる。
肉眼で見る惣流・アスカ・ラングレー。
うん、めっちゃ美人。
あのアスカをリアルで見ることができて正直感動してると言ってもいい。
けど、面と向かって罵倒され続けて耐えられるかと言えばそれは話が別だ。
ツンデレアスカは可愛いよな?
同意しかない。
ただそれは紙上や画面の向こう側だったら、の話だ。
そう思うと、くっと口角が上がるのを感じた。
「ああ、"二番目の人"か。"コネフォース"なんて名前の人はこの場にいないから大きな声で独り言でも言ってるのかと思ったよ」
今、君の事揶揄ってますよといった感じでにっこりと笑えば、シンジは溜息をつきアスカは瞬間湯沸かし沸騰器が如く顔真っ赤になる。
「"二番目"じゃないわよ!セカンドチルドレンよ!」
「そうだね、レイがファーストで君がセカンドだ」
暗にアスカは"一番じゃない"んだよっと示しながら含み笑いをしてみせる。
「2人とも落ち着いてよ。僕達同じエヴァのパイロットなんだからうまくやってかないと」
「シンジは黙ってて!碇指令のお気に入りのファーストも、車椅子のフォースもいらないわ!エヴァのパイロットはあたしとシンジの二人で充分よ!」
ん?
ははーん、なるほどね。
そこまでシンジの事が気になってんのね。
アスカの発したレイと俺を貶める言葉に、シンジが眉をひそめる。
「アスカ、言い過ぎだ……うわっ、カイ??」
アスカを窘めようとするシンジの腕を掴んでグイっとひっぱり、態勢を崩したシンジを後ろから抱きかかえた。
そのままシンジの項に顔を埋め、シンジのシャツを捲りその素肌を弄りつつ、上目遣いでアスカを見つめる。
「なぁ、"二番目"さん。コレ、俺のだから色目使うのやめてくんない?」
「ちょっ!カイやめて、擽ったいってば!」
アスカは何が起きたのか頭が追い付いてないのか硬直していたが、直ぐに憤怒の形相を浮かべた。
同時に、パンッと乾いた音が二発室内に響く。
遅れてやってくる右頬の痛み。
俺の腕の中のシンジも叩かれたらしく茫然としている。
「馬鹿!サイテー!」
「そうやって暴力に訴える人間も十分最低だけどね。シンジ、大丈夫か?」
「あ、うん……」
赤く腫れたシンジの頬に手を添えてやると、なんで叩かれたかわかってないシンジが茫然と答える。
さりげなくいちゃツイてるように見せつつ、シンジから見えない角度で、アスカに対して小ばかにしたように笑って見せた。
「っ!!やってらんないわ!」
肩をぷりぷり怒らせて居間からでていくアスカの背中に「邪魔だから戻ってこなくていいよ」と追い打ちをかければ、俺をギロリと睨みつけると力強く扉を閉めた。
居間に鳴り響く音に肩を竦めると、シンジが呆れた顔で見上げてきた。
「おーおー、元気有り余ってな」
「もー、カイもちょっと言い過ぎだよ」
「先に突っかかって来たのは惣流さんでーす」
「そうだけどさ、カイがそんな風に人に当るのって珍しいよね……ひょっとしてアスカの事、気になってたりする?」
そっぽ向いたシンジがちびっと唇を尖らせてぼそぼそと聞いてくる。
えー、気になるあの子と三角関係にならないか心配してる?
くぅー、青春だなぁ!
「じゃじゃ馬は趣味じゃないから大丈夫だって」
「だ、大丈夫って何がだよ」
「えー、それ聞いちゃう?惣流さんの事、好きなんだろ?」
「そそ、そんなんじゃないし!」
アスカを揶揄うためにシンジのシャツに忍ばせてた手を引き抜いて、今度はシンジの頭を抱えてぐりぐりしながら揶揄ってやると、顔を赤くして慌てて否定してくる。
おいおい青春だなぁ!
「誤魔化すな誤魔化すな、シンちゃんの事なんざお見通しだぜ。おにーさんに話してみな?」
「おにーさんというよりオジさんっぽいよ……はぁ」
俺はね、若者からのオッサン扱いは諦めることにしたんだ。
心身共にぴちぴちの14歳に中身成人越えがオッサン扱いされるのは仕方ないしな!
「それじゃーオッサンに話してみなさい。ほら、うりうり」
「もー……はぁ」
柔らかな頬っぺたをうりうりと摘まんでやれば、シンジは諦めたように溜息を吐いた。
っふ、墜ちたな。
勝ち誇った笑みを浮かべると、ヘッドロックを決めてる俺の腕にそっと手を添えて引いてきたので、俺も力を抜いて緩めてやると、ぽつぽつと語りだした。
「最初は僕もさ、口は悪いし強引だし嫌な子だなって思ってたんだ」
「そっか」
「けどさ、強引に弐号機に乗せられて、アスカが戦ってる所をこの眼で見てさ、ああ、この子も一生懸命なんだなって。自分の立ち位置を守りたいだけじゃない、大切な物を守るためにエヴァのパイロットでいたいんだなって」
口を噤んだシンジの頭に手を乗せてゆっくりと撫でながら続きを促す。
「それで?」
「大人ぶっててもおじいちゃんっ子だし」
「そっかぁ……つまりギャップ萌え?不良が雨の日に子猫拾うといいヤツに見えちゃうみたいな」
「カイ言い方」
俺の言い方が気に入らなかったのか、俺に抱えられたままシンジが俺の頬に手を伸ばして摘まんでくる。
「ひゃってほんとのことひゃん」
「アスカはさ、僕が諦めちゃった親に褒められたい子供だったんだ。だからなんか気になっちゃって」
「気になっちゃって……じゃなくて好きなんだろ?」
「そうかも……うん、カイの言う通りだ」
「それでどこまでいったの?」
大事なことだよなぁ。
俺の知らない間に下の名前で呼び合う仲になっちゃうなんてそれ以上になってても不思議ではない、
「どどど、どこまでって何にもあるわけないだろ!」
「はー、同じプラグ内でL.C.Lを口から出し入れして何もないわけなんてないだろ!」
「うわ、そういうのほんとオジサンぽいから本当に辞めたほうがいいよ」
え?
あの、そのマジでちょっと気持ち悪いみたいですみたいな目は本当に傷つくなで勘弁してください。
けどそういいつつもシンジが顔真っ赤になってたり、シンジ君のシンジ君がズボンの布地をちょっと押し上げてるのを見逃す俺じゃないだぜ。
「は~ん、そういいつつ顔真っ赤じゃん。それに、シンジ君のシンジ君も反応してるみたいだけど?」
「カイが変なこと言うからだろばか!大体そんなこといったら僕もレイもカイ同じL.C.Lを口から出し入れしちゃってるじゃないか!」
「えーっと……それはノーカンってことで」
いいよね?
ダメか……。
俺の俺もレイと同じL.C.Lを出し入れが頭に浮かんじゃって反応しちゃってるもんなぁ……。
中二男子の身体マジコワイ。