小畑 昌幸 おばた まさゆき
本作の主人公だが、公式には死亡したことになっている。
設計業務に就いていたが、ある日急性腸炎で入院し人生をやり直すことになる。
外見は非常に女性的だった。(それが理由では無いが)就職に失敗し、米国で『留学』という名のモラトリアムを過ごす。幸か不幸か、その間に娘をつくったことにされてしまった。実際のところ、米国ではモテることも無く、その外見で侮られることの方が多かった。
帰国後、コンプレックスの反動からかジム通いで身体を作ったが、顔までが精悍になることもなく、脱いだら合成写真のような姿と評されたことも。
小畑 昌 おばた あきら
本作の主人公。
『血の発現』によって現在の姿となる。公称十三歳、戸籍上の年齢は十六歳。これは昌幸が留学中に作ったという設定のため。
髪は白、目は明るい群青、色白で童顔は前世から。
身長一五三センチと、中学生としてはほどほど。
かなり痩せた体躯に対して体重は重い。これは昌幸の体脂肪率を引き継いだためで、服の下はかなり筋肉質である。
小畑 渚 おばた なぎさ
小畑昌幸の妻。とある会社で経理事務をしている。
長身で整った容貌ではあるものの、華のある外見ではない。
性格はかなり楽天的。過去に声優を目指していて劇団経験もあるが、顔も小さく舞台映えがしないため、その分野は早々に諦めることに。その過去については、夫である昌幸に知らせていなかった。
一六五センチという長身の割に体重が軽いのは、体脂肪率が高いから。実は慢性的に運動不足で、四十キロ台を死守するのが難しくなりつつある。
昌幸には過ぎた奥さん。
小畑 周 おばた あまね
昌幸の第一子。登場時で三歳。
性格はかなりワガママで向こう見ずなところがある。昆虫や恐竜が大好き。母親似の整った容貌をしている。
小畑 円 おばた つぶら
昌幸の第二子で長女。登場時で一歳。
少し人見知りな甘えん坊で、女児としては言葉が遅い。容貌は父親似で、将来は昌に似た美人になるだろう。
竹内 沙耶香 たけうち さやか
登場時で戸籍上は二十五歳ということになっている看護師。現役の『比売神子』では最年少ながら、次席の立場にある。当代の比売神子としては、最も『格』が高い。
栗色の髪に青い目、加えて一六七センチという長身で肉感的な姿は日本人には見えないが、血縁には五代遡っても日本人しか居ない。
前世では英文科だったが『血の発現』で死亡したこととなった。現在は看護大学校を経てとある病院に看護師として籍をおいている。
高瀬 啓悟 たかせ けいご
とある病院に籍をおく医師。総合診療医としてはかなり優秀。既婚で二児の父。最近十年近くに『血の発現』をした神子たちの主治医をしている。
学生時代は『国境なき医師団』を目指していたが、数奇な巡り合わせで現在の立場にある。
『神子』の主治医として、前例の無い臨床データを得られることには張り切っている。