大体タイトルとあらすじ通りの話ですので、文章は割と適当だったりします汗
当然ですがBLEACHネタバレ注意
#001.ネタバレ注意
いわゆる異世界転生というものを果たして何年経ったか、それにしたって毎度毎度慣れないのが「雨漏り」だ。
『おい「■■■■のオッサン」! 駄目だこっちの方もいい加減限界来てるぞ!』
『ぬぅ……、仕方あるまい。一度上空へ退避しよう』
そう言いながら目の前に立つ男。サングラスに黒装束でロン毛なオッサンは、足元に「霊子」の板を形成してそのままスライドするように上空へ飛んだ。一方の俺も、霊圧を瞬時に爆発させ一歩踏み出し空中へ退避、そのままある程度の距離まで足場を霊子で形成して踏み込み、飛び、と繰り返した。
摩天楼を「横向き」にした光景。地面と直角であるだろうビル群の面に対して重力が働いている。この物理法則が狂った、見方によっては「いかにも反抗期」なこの世界で、一帯が深い水に沈んでいくのはいつ見ても酷いものだった。
『今回もまた派手に来たもんだなぁ……』
『已むをえまい「ホワイト」。それ程に「一護」は素直なのだ』
『素直っていうよりは、トラウマが強すぎんだよなぁトラウマが。早いところ井上にでも告るなりして、癒されときゃ良いだろって。まぁ朽木の奴もギリギリ良いセンいってたけど、「攫われて絶望」した今の流れ的には靡いてなくって正解だったか……』
『一護よ、今は耐えるのだ……、「我ら」の声が届く、その時まで』
『堂々無視かよ、相変わらずだなオッサン……。姐さん居ねぇしどうしろってんだこりゃ』
直前までこのビルの一室、二人そろってテレビを付けていたのだが、そのまるで「ドラマじみた現実」で「家主」が絶望的な場面に晒されたと同時に、俺たちは早々に雨漏り対策に走らざるを得なかった。
とはいえ毎度やってるが、そんなモンは気休めだ。タライ持ってきたり窓塞いだり水着に着替えたところで、水没するまではあっという間の大災害。
ここの「家主」はどうも打たれ弱いのか、それとも甘ちゃんすぎるのか、感じる痛みや辛さというものがダイレクトに精神に反映されてくるときた。
二人そろって空を見上げて、ため息をつく。
『流石にそろそろ対面しねぇといけねー訳だが、どーするか? 俺も表に引っ張らあぶぼぼぼぼばぼ――――』
『その話し合いもしたいところだがががばぼぼぼがぼぼぼぼ――――』
そして話途中で二人そろって「水浸しになった世界」に沈むところまでが一連の流れで、外はともかく此処ではいい加減コントじみていた。
俺の名は「ホワイト」。
今の名は「斬月」。
のちの通称は「白一護」となる。
そしてこの場所は、漫画「BLEACH」主人公である「黒崎一護」、その精神世界に他ならなかった。
※ ※ ※
異世界転生した後の自分は、最初はとある良い家柄に生まれた一人息子「だったはず」だ。そのまま何やかんやあって勘当されたり学問所? みたいなところに通って、卒業して死神になった覚えがある。まー良くありそうなテンプレだなーって流れではあるんだが、詳細に思い出すことは出来ないでいる。BLEACHらしく自分専用の斬魄刀とかも持っていたし、当然のように「始解」もできたのだが、それすら記憶が不明確だ。
何故なら「今の意識」が「安定した」時点で――――俺自身の自我は「俺一人」のそれとは、とても言い難い何かと化していたからだ。
「――――――――」
黒い騎士風の鎧のような外殻。真っ白い髑髏の仮面――――両腕そのものが二振りの刃と化したこのシルエット。水たまりに映る「霊体」であるこの姿を見た時点で、どうしてこうなったの一言である。
ホワイト――――人工的に作られた「死神の魂魄を元にした」
虚の誕生経緯とか、あと原作で言及された「魂を重ねて」作られたという経緯を考えると、つまりこの時点で俺の人格は「もとになった」「異世界転生した後の」「死神だった俺」のそれとはずいぶんかけ離れたものになったはずである。
つまりは……、おそらく前世の記憶があったから「俺」の意識が強く残っているのだろうけど、それに付随して複数の人間、というか死神の魂とか人格が「食ったり食われたり」して組み込まれ融合しているとみるべきだろう。
記憶も、衝動も、人格も「指向性」も怪しく、あやふやで、かろうじて「俺」の前世的な記憶のおかげで持っている、というところだ。
「――――――」
とはいえ外部とはロクにコミュニケーションもとれないし(声帯が言語を発音できるような形じゃないんだろう)、ヨン様こと藍染とかもこの姿を見て皮肉っぽく微笑むだけ。また「俺」がはっきりしてるとは言っても遠隔操作で命令に従う様に作製されており、なおかつ自爆まで向こうの掌の上にある。
つまりは逆らう事すら出来ない訳だ。誰だってそう簡単に死にたくないし(死んでるけど)、虚になってからはその度合いがかなり狂気じみたレベルになってる自覚もあった。
だからこそ、俺はこの世界の
と言う訳で、特にそれ以降疑問を挟むこともなく、完全に原作通りな流れで上の指示通りに、ここがどこかも判らずに死神を殺し続け――――。
「――――燃えろ、『剡月』!!!」
将来ちょっとゴリラ系になるのが納得できる、活発そうなニイちゃんの死神と遭遇することになった。志波一心、のちの黒崎一心。つまりは主人公である黒崎一護のパッパさんだ。
日本刀サイズだった斬魄刀をバスターソードみたいなサイズに変化させ(ついでに言うと刀そのものが炎で構成されてるようなソレ)、こちらに斬りかかってくるのを適当にあしらう。まぁギリギリ、ギリギリで殺さないようにしながら「卍解」させないように調整する。言っちゃ悪いがこの「ホワイト」という肉体自体の性能はすこぶる高いので、全く奇をてらうことなく原作通りの流れに持ち込むことができる。
それこそ特筆することすらなく黒崎真咲の介入を許し、剣を突き刺したのを受け入れられ、抱擁され、当然のように頭をぶち抜かれた。肉を切らせて骨を断つ、まさにそのまま。
……なんとなく、この抱擁に「カッチャマ……」と内心では謎の感動を覚えながらだったが、その後は正直覚えていない。
というよりも原作通りだと俺は存在せず、彼女の精神世界で「内なる虚」と化してるはずだ。そしてそのあたりの記憶がないと言うことは、「俺」というこの人格自体を形成するだけの力もなく、複数にその力自体が引き裂かれ、分解された状態――――つまりは
それがどれくらいの時間をかけて熟成されて再構成されたのか……、次に気が付いた時、俺はこう、花畑みたいな場所にいた。四肢は長い、既に成人男性くらいはあるだろう。だけどそのまま歩き、河に映った水面を見れば、その顔はまるで「髑髏の仮面」のような無機質なものとなっていた。
服装は白と黒とが反転した死覇装。要するに、顔以外は白一護ことホワイトのそれになっていたってことだ。
もっと言うと、その顔だって一護が自ら見つけ出した「自分の斬魄刀」の「魂の形」のそれなので、いわば「純粋な斬月の姿」と言えるかもしれない。
ホワイトとは、死神で作られた虚なのだ。顔形、どれをとってもこれが正解だろう。
『全裸じゃないだけマシって言うべきかねぇ。ったく、「よーやく」戻ってこれたっていう所か? ……にしてもこの顔はねぇな。何かの拍子で夢の中とかで、一護が見たらチビっちまう――――』
『――――嗚呼、だから消えろ』
『ファ!?』
後ろから聞こえた良いオッサンの声、そして水面の俺の背後に映る黒い影に思わず素っ頓狂な声をあげてしまった。咄嗟にごろごろと避けはしたけど、花畑と河を粉砕し土と草と水しぶきが辺り一帯に飛び散る。
そこに立っていたのは予想通りというべきか。初対面で一護に「斬月」を名乗った「ダレカ」である。当然「BLEACH」原作読者だった俺からすれば既知の存在だが(裏設定とかは知らない)、その相手は表情に一切の感情を乗せず、ただただこちらをじっと見ていた。
『オイオイオイ、マジかよ…………、誰だアンタ』
『
そして私の一部にしてくれる、とか言いながら右手を振り上げると、そこに青白く光る巨大な剣のようなものを作る■■■■のオッサン(名前が聞きとれなかった上に、俺自身も発音しようとすると「自分自身ですら」聞き取れず認識できない不自然な現象)。そのまま当然のように斬りかかってくるのを避けながら全力で走る俺だ。
まぁ確かに? ここに来るまでの原作での経緯とか、あと俺の外見とか完全に虚だし、そう警戒されるのもわかる話だが、だからといってここでそう簡単に殺されてやる訳にはいかねぇ。
生憎と――――今の俺はほとんど「斬魄刀」なのだ。
『――――
『ぬっ!?』
自分をこうして逆に刀の形で具象化することくらい訳はない。おまけにここは精神世界、そんなことは当然、無理な話でもない。振りかぶるように背中から刀を引き抜くイメージで抜刀した姿は「
もっとも解号は適当、というか帯か何かだったやつだけど。
ともかく、取り出した斬月(白黒反転)で■■■■の一撃を受ける。
強い衝撃波が花を蹴散らし、剣圧と霊圧が空間を揺らす。とはいえ耐えられないほどでは無く、まだ余裕もある。
『…………よもや『死神の魂』を『
『いや、ちょっと違うぜオッサン――――――――俺が「斬月」だから、なァ!』
そのまま打ち返し、霊圧を剣に乗せて放つ――――月牙という程に洗練されていない一撃。というか「そういう能力」と設定していないというのが大きいが。
俺の動きを見て、皮肉っぽく■■■■のオッサンは嗤った。
『たわけたことを抜かす。我が「神聖滅矢」をこうも平然と返す虚…………、やはりお前はここで消えろ。これほど強大な魂、早々に駆除せねば一護が呑み込まれる』
『オイオイオイ、世の中ってのはまず「話し合い」から入るモン、だろ? 性急すぎんゼ、オッサン』
『ほざけ! 虚が「人」を騙るな! 一護の力を貴様が振るうな!』
これは流石にちょっとまずい。今の俺の力、「斬月の力」というのは、一護が出せるだけの霊圧や霊力に依存する。つまり■■■■が本気で殺しにかかってなどきたら、どうしようもないのだ。
そっちがその気なら…………、良いだろう。今「そういう能力」と決めた。もともと原理的には原作でも「出来たはず」のことだが、それを今明確な意思を持ってやろう。
『――――斬月・
『ッ!』
斬月の鎖部分に指をひっかけ、そのまま「引き抜く」。と、外殻である巨大な刀の内部に収納「されていたかのように」、真っ白な刀身――穴の開いたような刀身が姿を現す。そして抜き放った後の外側の刃は、おもしろいように形状が収縮し、左手で軽く振り回せる程度のサイズに変化する。
二刀流、というより「剣」と「鞘」の斬月――――「死神の力」と「
もっとも今現在、滅却師の力こと■■■■のオッサンとは和解できていないので、こっちの刃からは「月牙」を放つことはできないが、正直それはどうでも良い。
手数が増えた状態で相手の斬りかかりを抑え――――「死神」と「虚」の力で出来た「俺の側の刃」でオッサンの斬りかかりを受け、反対に「滅却師の力」が「こもっていない」小刀の底で殴りつける。
その一撃自体は大したダメージにはなっていないだろうが(そもそも「影」とか使って防御してそう)、しかし表情は驚愕といった風だ。
オッサンも俺も、どちらも一護にとってはその力の一部でしかない。
つまりその刀に「本来は何がこもっているべきか」を、相手だっていやでも察してしまう。
俺から距離をとり、手元の剣は付きつけたまま。だがさっきまでの激昂はなりをひそめ、困惑してるらしい。
『どういうことだ……、何故貴様が「滅却師」の力を振るえる。例え私が貴様と共にあらず、それが抜け殻であるのだとしても、「虚」でしかないはずの貴様が何故……?』
『だァから言ってんだろ? さっきから「話を聞け」って』
肩に「死神の方」の斬月を担ぎながら、俺はため息交じりに笑う。
『――――オッサンも俺も、今じゃ「一護の力」だ。アンタ的には「元々の俺」を知ってるから納得できねぇだろうが……、強いて言えば、俺が「死神」で「虚」で「完現術」の力を持ってる。アンタは「滅却師」なんだろうけど、そんな俺が今の状態で、何も考えず盲目的に斬魄刀を作ると「こう」なる』
言いながら納刀――――再び斬月を一つの剣に戻す。その大振りな剣に、さすがの■■■■も呆れたような表情だ。霊圧をコントロールした状態での斬魄刀の大きさが既に規格外の巨大サイズときてるのなら、元になる霊力は一体どれくらいなのか…………、お互い想像するだけでも嫌な気分になるというものだ。
それだけ、この「家主」の命が危険ってことでもあるのだから。
『つまり何か、お前もまた一護の一部だから、わざわざ一護の魂を喰らい表に出ることはない、と?』
『あー、まぁ確かに俺個人として「復讐心」みたいなモンも無い訳じゃないけどな。気が付いたら虚にされて、命令に逆らえず、気付いたらこんな場所でアンタに斬りかかられてんだ。それを仕組んだ諸悪の根源の「顔も知ってる」し。
でも、わざわざこんな幼気な子供ぶっ殺してまでやる話でもないだろ。それくらいの矜持は残ってるつもりだ』
『何故だ? 虚と化した貴様が、それを為さない理由がない』
『コレでも元・死神、だからな? それくらいの社会性は残ってるつもりだぜ?』
『…………、なん……、だと?』
あらましについて話すわけにもいかないが、断片的に「記憶が残っている」体でこちらの身の話をする。複数の死神を虚化して強制的にかけあわせた存在であり、誕生経緯が特殊すぎるせいか断片的にいくつか死神同士の記憶が残っている。元は護廷十三隊、斬魄刀も所持していた記憶すらあり、その成り立ちもある程度知っている。
『元が最上位の
『あー、まぁ実際嘘はついてねぇんだが、簡単に信じすぎじゃね?』
『生憎「そういう事は」すぐに判るのだ。その上でお前が嘘をついていないこと……、殺された際に真咲へ強い母性を感じたことなどな』
『それ言及する必要あるッスかねぇ……?』
『フッ』
少しだけ微笑む■■■■のオッサンだが、多少は冗談を言ってくれるくらい距離感が縮まったと考えて良いだろうか。空を見上げたオッサンは「ただし」と一言。
『お前がいつ一護を裏切らないとも限らない。心変わりは、誰にだってあるからなぁ。ならば、この身でお前が裏切るということを縛ろう』
『どうやって?』
『――――私と「影」を共にするのだ。身は二つ、心も二つ、しかし影が繋がっていれば、お互いがお互いの力に制限をかけることが出来る』
えっと、原作描写を思い出すにどうしたものか。これはアレか? つまりは「一体化しろ」と言っているのだろうか。だがそのあたり、別にこちらも問題はないというかそもそも「敵対する意思がない」。ただ体がバラバラになって融合するのは、正直当事者になるとどういう体感になるのかさっぱりわからない恐怖があるので、そこだけは本当の本当の緊急時以外は止めてくれと言う話を納得してもらった。
あと、こちらからも追加提案。
『だったら話が早ぇ。アンタ、その代わり「一緒に力を考えよう」ぜ?』
『――――――――フム、ん? どういうことだ』
『斬月、それが俺の「今の」名前だが、はっきり言って能力とかそーゆーの全然決まってねぇんだよコレが。なにせこちとら魂魄的には「虚」ベースだし、斬魄刀からそのまんま
『それもそうか…………。わかった』
これは別に原作的な話を俺が全部忘れちまってるとかじゃない。どっちかというと斬月というか「白一護」、つまり俺自身が「転生者」、おまけに元死神だっていうことを自覚している状況が、これからどう影響していくか予測がつかないからだ。
■■■■のオッサンは■■■■の一部、かつての人格と能力の欠片とはいえ、根っこの部分は■■■■その人に違いない。つまり俺よりも人生経験があり、かつ彼は「母親の愛」と言っても過言ではない存在だ。だからこそ、俺よりもより一護について知ろうとし、彼の心に寄り添い、能力を考えてくれるのではないだろうか、という期待もある。
『じゃあ、今日から宜しく! 俺のことはとりあえず「ホワイト」って呼んでくれな? ■■■■のオッサン――――いや、「斬月」』
『? それはお前の…………、いや、そういうことか。では頼むぞ、名も知らぬ死神の魂、ホワイト――――否、「斬月」』
つまり、そう。今日、いま、この時から。
俺たちは「二人で」「一つの」斬月となったのだ。
そしてハイ、そんなことをやった初対面の日、早々に事件は起こった。
『な、何だコリャ!? 大洪水? この世の終わり? 霊王様の怒りにでも触れたか!?』
『落ち着けホワイト。霊王はわざわざ個人に対してこんな陰険なことをするほど、肉体的にも精神的にも余裕がある存在ではない。これは――――夜泣きだ』
『夜泣き!? どういうことだオッサン!』
空からそれはもう酷いレベルの、海でもひっくり返したんじゃないかってくらいの大量の雨が降り注ぐ。猛烈な速度で、ほとんど散弾銃か何かなんじゃないかってくらいの勢いで降ってくるそれは正直めっちゃ痛ぇ! 「影」が繋がってるからこそお互い距離もめっちゃ近いけど、会話もギリギリ聞こえるくらいというのが既にヤベェ!
そんな中でも冷静に、そして静かに語る■■■■のオッサンは相変わらずのオサレさだったが、話してる内容が完全に番外編とかおまけとかカラブリのソレだった。
『…………おそらくふと夜中に目が覚めてみれば、最近お気に入りのライオンさんぬいぐるみが見当たらずに不安となってしまったのだろう』
『可愛いじゃねぇか……って、そのレベルでこの大洪水!? 逃げ場ねぇぞ、どこまでも見渡す限り地平線だってのにもう随分水没してんじゃねーか!』
『何、案ずることはない。ここの水はあくまで見た目だけだ、呼吸が出来なくなるわけでも家畜の糞尿が紛れているわけでもなし。一護の心の雨だ、諦めて受けるのだぼぼぼぼぼぼ――――』
『って言ってるそばからばばぼぼぼぼぼぶぶおぼ――――』
言ってるそばから上空に逃げる間もなく、二人仲良く水没し。確かに息苦しくはないのだが、あれだけ晴天だった世界が夜中ずっと真っ暗な状態に叩き落されている有様となって、色々とこっちも気が滅入る…………、というかオッサンが「どうせだ、バーベキューでもするか?」とか突然言い出して「マジで!? 便意も食欲もねぇけど食えるのか何か!!?」とノリノリで準備を手伝ってる最中の出来事だったので、もはやそれどころではない有様。
『これでは珈琲も入れられないな……。景色も悪い、気が滅入る。洗濯物すら干せない』
『結構所帯じみてんだなオッサン…………。水着でも用意すっか? 一面、呼吸に困らねぇ海みたいなモンだし』
『もう飽きた』
『そっかぁ…………』
数日後、「一護守る同盟」だけではなく「一護曇らせない同盟」が結成されるのは時間の問題だった。
っていうか特に、まだ赤ん坊なせいかほぼ毎日毎晩水没してるこの状況、完全に事故物件だろ! 頑張れ一護、心を強く持って俺たちの住環境を改善してくれ!(真顔)
※OSR値が足りなかったので、一部台詞回しを見直しました