例によって捏ぞゲフンゲフン、独自設定注意
※本作では「姿が違う」感じの理由付けは、こんな感じで対応します
『――――ちゃんボクもビックリ! いかに破面となった大虚の影響とは言え、斬魄刀に純100パーセントの虚の因子が混じってくるなんて想定外。おまけにその虚の因子が斬魄刀を乗っ取って「復活しようとしていた」からさらにビックリ! あまりにビックリしすぎたせいで、一緒に
画面外から「こら」と太い男性の声が聞こえるが、画面に映るチャラい刀神は「ソーリーソーリー、髭ソーリー、ってか古いか。たまには剃ったらどうだい☆」と一切ノリが変わらない。なんならキャバクラ的映像に映っていたドレス姿の美女が数名現れてグラスにワインなのかぶどうジュースなのかを注いで、足を組んで彼女たちと肩を組んで「NA~☆ HA☆ HA☆ HA☆」ともはや何が何やら。
おかげで話されている内容は重要度が高そうにもかかわらず、一護たちは何ともいえない表情で画面を見ていた。
なんならビデオレターを持ってきたメラに至っては「帰ったらシめる」と舌打ち混じりに画面を睨んでいる有様。
「おい、石田……、なぁ」
「僕を見ないでくれないか、気持ちはわかるが。……
「いやぁ石田サン、まぁ…………、大体こんなものじゃないっスかね」
「ッ!? 止めぬか喜助、いらぬ誤解を増やすものではないぞッ!!?」
「コンっていうこれも、ぬいぐるみで動いているな……」
「そういえば夜一さんも猫ちゃんだし、ファンシー?」
「俺が知ってる尸魂界と違ェ……」
(ぬ……、軟派な私物ばかり購入していたせいで、上手くあの荘厳さを説明することが出来ぬ…………っ!)
『Surprise Drive! ま、そんなことは置いておき。虚化した斬魄刀を、当時の十一番隊の隊長「
その結果、彼と斬魄刀は
「それじゃあ、梅針は……」
『その数実に63人。
チャン梅本人にその時の意識なんてなかったろうけれど、しかしそこは腐っても護廷十三隊。自らが危険であると察知した彼は姿を隠さず、しかし一人でいられる現世のとある場所まで逃げていった。いつでも自分を討伐できるようにってNa! チャンボクの目にも涙! 和尚の目には喜悦!』
『これ止さぬか、わしが現世風に言えば『ドS』のように思われるじゃろ』
『
きょとんとした顔で画面外を見る王悦に「こりゃいかんわ……」とため息が聞こえるが。それはそうとふと画面を見て両手を叩き「話の続きSA!」とハイテンションを維持する。
『その後組まれた討伐作戦で、結果的にはその無刀剣八と、同じく隊長格だった朱司波征源の犠牲を払い、封印。封印しか出来なかったんだ……、チャン梅がそれだけ強くなりすぎてしまったから。
その封印自体はおおよそ50年周期、各々の時代の鬼道衆が重霊地っていうモノスゴーイ場所で行っていたんDA」
鬼道衆? と疑問の声が上がるが、ルキアやらが「後で話すから今は聞いておけ」と声をかける。
『でも100年前に「色々あった」みたいで、現在の鬼道衆は絶望的に育ってナイナイ。タイミング悪くつい先日、その封印が解けてしまったみたいなんDA』
ここからが本題、と。鋭い視線が画面越しの一護たちを射抜く。
『現世にいる
チャン梅とあの斬魄刀「
「倒すってンなら、単純な話じゃねぇか」
「とは言うが恋次、算段などないだろう?」
「い、いや、そりゃアレだよアレ……、全員で斬りかかりゃ――――」
「十一番隊はいつもそんなノリなのか貴様……? 一応『兄様』の副隊長だろ」
「う、煩せェな!? そういうのは場合によりけりなンだよッ! お前だってわかってンだろーがッ」
じゃれているルキアたちはともかく。気絶したままのコンを握りながらの一護は、どこか表情が陰鬱そうだ。「黒崎君?」と心配そうに声をかける織姫と、無言ながらじっと見ているチャド。石田も眉を八の字にして「仕方ないな」といった風に一護を見ているが、そんな彼らの様子をホッケーマスク越しに全員つぶさに観察しているメイドには気が回っていない。
ちなみにメイドの視線が特に集中しているのは…………。
「何やら注目されておるな、喜助。良かったじゃないか」
「い、いやァ、拗ねないでくださいよぉ夜一サン……(ホント何なんでしょうかね?
何やら呟いた彼に、例によってカンペのような何かを向けるメイド。一護たちは画面やらに集中しているためそのメッセージを見ることはなかったが、浦原は「あー」と何かを納得したように頷いた。
『期限は十二日以内! 場所の探知については、多分そこにいる浦原喜助に聞くと良い……、ンだNe和尚! OK!
戦闘のKa~Na~Me~は~? 「斬月」を持つそこのチャン
「そんな形で名指しされますか……、って、黒崎サン?」
「……………………」
どこか辛そうな一護に、映像越しとはいえ王悦は声の調子を変え、じっと彼を見つめてどこか優し気に微笑む。
『斬月は
「…………嗚呼」
『答えはちゃん僕には聞こえない! でも、チャン一ならきっと「あの二人」の心を救ってくれると、ちゃん僕は信じるよ!
でー、それはそうと最後にチャン
「む、わわ、私か?」
名前を呼ばれて思わず居住まいを正すルキアだったが、画面の王悦はしばらく指を指した姿勢のまま固まる。何事か、ビデオの故障かと疑い一護たちが近寄り始めたあたりで、腕を下ろしてそっぽを向き、ボソッと零した。
『…………えっ何でそんな状況になってるのSa? 絶対チャン一やチャンルキたち思っている以上にアレなことになってるんだけど。怖……』
「いいい、一体、私の袖白雪に何が起こっているというのですか、刀神―――――ッ!?」
いきなり素に戻ったような低いトーンの台詞。
丁度そこで映像が途切れたため、絶叫するルキアの言葉に答えるものは誰もいなかった。
※ ※ ※
『ぎゃーんぎゃ! ぎゃん!』
『ビデオ越しのくせに俺とかオッサンとか姐サン完全に見てたな、あのナンバーワン斬魄刀クリエイター』
『見ていたな』
『へ、変とはどういうことですかッ! せめて祝いの言葉の一つでもお送りくださいなっ』
俺とオッサンはともかく、何故かテンションの上がって暴れてる振子雪と、俺の後ろでこっちの「髪を縛ってる」姐サン。いや、ついさっき捩花使ってからちょっと「後ろ髪が伸びた」から邪魔っちゃ邪魔だったんだが、あえて緩く縛るあたりに姐サンの趣味を感じる。若干というか、更に志波海燕らしい感じに仕上がって来ていて、正直オイオイという感じだ。
なお発言についちゃスルー一択だ。本当どうしてこう思い切りが良すぎるかね姐サン。
ちなみにビデオの映像が終わってから、恋次が一護たちにニヤリって笑いかけてこうのたまった。
「日にちがそんなに無ェんだろ? 俺が鍛えてやるぜ。……後一発殴らせろ」
「何でだよッ!?」
まぁ一護からすりゃ寝耳に水な事態でもある。仕方無い反応っちゃー仕方ねェところだろうが、でも喧嘩するっつーの自体はあんまり違和感が無ェみてーだな。幸か不幸か殺意は無ぇし、何より「梅針のため」でもある。そのあたりについちゃ、姐サンとも話を共有しねェといけねーだろうが。
チャドあたりも一緒についていくのを、何かあったらまたみてーなノリで(例によってめっちゃツンケンした言い回しで)言い捨てて去っていく石田雨竜と無言のメイドだったが、こっちはまーなるようになンだろ。原作的にもこっち的にも、否定はすンだろーがしっかり
燧ヶ島メラはビデオを手に取ると「ちょっと殴ってくる」とか言って一旦姿を消した。あの感じだと尸魂界、というか鳳凰殿か霊王宮まで直行したンだろうが、なんツーか自由だな……。いや、姐サンのことについてドン引きされたっぽいのには、色々思う所はあるが。
俺たちのせいじゃねーからな!?
「わあ、すっごーいッ! まさか駄菓子屋さんの地下に、こーんなすっごい広い場所が広がってるなんて! カッコイイー! 秘密基地みたいッ!」
「そ、そうかァ……?」
「俺に振るんじゃねぇよ一護」
「私にも振るな一護。…………少しだが尸魂界の空を思い出すな」
「…………」
ルキアの台詞に尸魂界のイメージを思い描いてるっぽい一護とかチャドとかっぽいが、まぁこりゃ無理だな。ロクなイメージが出る訳ねぇ。大体さっきの刀神あたりがいろいろやらかしてくれたせいで、連中の思い描く尸魂界のそれが滅茶苦茶になってンのは間違いねぇ。
まー井上織姫のリアクションに感激してるっぽい鉄裁のオッチャンだが、このあたりの血の
そして、とりあえず並び立つ一護と恋次。ちなみにだが浦原が下りてくる前に杖で「抜いて」るので、一護も恋次も死神状態になっている。
お互い斬魄刀を抜いて構えてそんな感じの時に「アタシは残りのお二人が来てないか戻ってみてきますかねぇ」とか言って、しれっと瞬歩使って上まで一直線。らしいっちゃらしいが、情緒もへったくれも無ェな。横で朽木やら井上やらチャドやらが見ている状態で、まずは小手調べっつー感じだ。
「? 斬魄刀、解放しねェのか?」
「バカ野郎ォ、最初から解放したら殴り合いになンねぇだろ? 能力次第じゃ色々問題も出てくるだろうし」
「まあ、そりゃそうか」
『一護……、月牙を気楽に放つのだ』
『放って欲しいが、それが出来る性格してたら拗れねェからなー。放ってくれねェと自分の霊圧で内側からボロボロになっちまうんだが』
俺とオッサンはお互い顔を見合わせて肩をすくめる。と、そこで姐サンがくいっくいっと俺の後ろ髪を引っ張ってきた。
『初耳なのですがお二方……? 自分の霊圧で自分がボロボロになる? どういうことですが、あなた』
『あー、まあそういうことだ。一護が抱えてる潜在的な霊力っつーのは、現在の霊威霊格じゃあ全然扱いきれないレベルっつーのは、わかってるな?』
『ええ』
『ぎゃう?』
ちらりと振子雪の方を見る姐サン。アイツを朽木が使ってる時の霊力の量とか、それを消費してるのに全然一護に影響が無ェこととか、そういうのを踏まえての微妙なリアクションなんだろう。
『そのレベルが、まー普通じゃ無ェことになってんだ。上手くまだ説明が難しいが、一護は色々「境目がない」っつーか、あー、…………「瞳が多い」からな』
『瞳?』
こっちの例えは流石に解らなかったみてェだが、まァ解ったところで大した話じゃねェ。と、姐サンはともかくオッサンはちょっとだけサングラス越しに目を見開いてこっちを見てきてやがるから、それはそれでどう言ったものか。いや、一護の「瞳」のうちの3つである俺からすりゃ、色々アレな話なんだが。
ちなみに子雪の方といえば、ぎゃんぎゃん言ってヘンな踊り踊ってる感じだ。完全にちびっ子の謎の遊びだな。一人しかいねーのによく飽きないモンだ。
『って、お?』
一護と恋次が斬魄刀同士をぶつけあい、鍔競り合い。それと同時に、なんつーか「あっちの方から」色々と霊圧の侵入を感じる。これは…………、一応オッサンの方も見ると、オッサンはオッサンで「良いだろう」と頷いた。
『あの、どうしましたか?』
『客って言えば客だな。せっかくだし来てもらおうぜ。姐サンにゃつもる話もあンだろ』
立ち上がって腕を組んだ俺と、何かを察したのか振子雪を捕まえてだっこする姐サン。
オッサンが空に手を掲げると、横軸になっている空の正面、地面を背にした場合の天空の側に「巨大な黒い雲」のような靄――――「滅却師の影」が形成される。特に詠唱らしい詠唱をせず色々やってンのは、流石に滅却師の術の詠唱をしたらバレるからか。まあ必要ないくらいの実力を持ってんのは当然なんだが。
そして、その影より、恋次の迸る剣戟から漏れた霊圧をかわきりに、わずかな間だが「世界が繋がる」――――――――。
『――――――――ッシャーッ! 遊びに来たぜッ、変な場所だなァ猿のッ!』
『少しは静かにしろ、蛇の。童でもあるまいに』
『蛇尾丸、ですか……?』
影の中から現れたのは、大蛇の頭を尾に持つこれまた大きな猿。毛や鱗は白く、どちらも恋次の眉毛みてェなヘンな模様が浮かび上がったやつだ。身体の方は刺青なんだろォがこっちは何だ?
と、そいつらはオッサン、俺、姐サン、ついでに振子雪の姿を見比べて、四足歩行のまま『『むむ?』』と顔を見合わせる。…………あの姿だと声が渋いオッサンのままだから、一挙手一投足に妙な威圧感があンなぁ……。俺とかオッサン、顔見知りの姐サンはともかく、振子雪がちょっとビビって、ひっくり返って姐サンの肩に顔を埋めてる。
『随分久々だっつーのに、何だあの大所帯! キモッ!』
『若者言葉を使うな、我らの威厳が下がるだろう』
『へっ! 今更下がる威厳なんてあるモンかァ? 思いっきり袖白雪は
『ね、ねと……!?』
おー、姐サンがちょっと気が動転してら。いや、別にこれは事故っちゃ事故だし、そもそも使い手同士は「そう言う関係じゃない」から、そこは色々大目に見てもらいてェ所なンだが……。
ただ、ちょっと振子雪がびっくりしてるから、落ち着ける意味もあって姐サンの肩を抱き寄せる。ちょっとヒヤッとするな、姐さんの肩。
『ぬなな、なな……!?』
『そもそも寝てねェから、そこンところ勘違いすんなよ。で、何でわざわざこっちに顔出ししようとしたンだよ。斬魄刀の側から精神世界繋げようなんざ、普通やらねェだろ? 蛇尾丸の、猿の方』
『まあそう急ぐな、斬月の…………、斬月で良いのだな?』
話の流れでちらっと聞いたせいかこっちの名前も知ってるので、とりあえず俺とオッサンが頷く。それを見た猿の方は、蛇の方とまた顔を合わせて「やっぱり似てる」みたいな感じのことをつぶやいた。
『そうなると、こうして獣の姿でいるのも恰好が悪いのぉ、蛇の』
『まさか「二重投影」の俺たちとも違う状態のくせに2つの人格を持つ奴に出会うとか、全く妙な縁じゃねーかよ猿のォ!』
それじゃあ、と。言いながら蛇と猿とはお互いの頭の距離を離し――――。
『
『――――
『ッ!?』
おー、とりあえず俺は「原作で知ってるから」適当なリアクションだが、姐サンはなまじ「尸魂界時代」を知ってるのか、その変貌ぶりに驚く。オッサンはオッサンでいつでも影を閉じられるからか(※閉じたら強制送還される感じだ)余裕な感じで、振子雪がちらちらと姐サンの肩から背後をチラ見してる。
放たれた霊圧の衝撃と煙。それが晴れると現れたのは…………。
『……ふぅ。これで多少はマシかのぉ』
『へっへーん! どうだ見たか、袖白雪! オイラたちの恋次の今の実力ってやつだぜ!』
まー、何というか…………。斬魄刀こそ持っちゃいねェが、それこそ例の「斬魄刀異聞」そのままの姿で現れた蛇尾丸の「二人」。猿の大女と、蛇の方のガキ。どちらも人型(獣人型?)になっていて、それぞれ首輪と鎖でつながれている。
『まさかあのヘンな眉毛……、卍解まで至っていたのですかッ!?』
『ヘンな眉毛とか言うな!』
『そこは容赦してもらいたいのぉ。まあ「そろそろ」良い感じにはなりつつあるが、多少は』
とっさに出て来た姐サンの感想にクレームを入れる蛇尾丸二名。ごめんなさいと一応頭を下げる姐サンはともかく、霊圧の質が変わったとはいえ姿が「怖くなくなった」せいか、振子雪が姐サンから降りて、てくてくと近くまで歩いていって「ぎゃう?」と不思議そうに見ている。
そんな子供の視線を受けて、何故か得意げになった蛇の方は「へっへーん!」と胸を張って、そして猿の方に耳打ち。
『全く、独立性が上がったせいか普段よりも子供のようになりおって……』
『いーじゃんそんなことさーッ!
さてさてそこのおチビちゃん! 遠からんものは音に聞け! 近くば寄って目にも見よ!』
『我こそは「左の拳」――――狒々王・蛇尾丸』
『オイラこそ「右の牙」――――オロチ王・蛇尾丸!』
『『――――二人あわせて、双王蛇尾丸ッ!!』』
それぞれ名乗りながらてきぱきと歌舞伎っぽい感じで「それっぽい」ポーズを決める猿の方と蛇の方の蛇尾丸。最終的には二人そろってちょっとした戦隊みてェな名乗りの感じになって、それを見た振子雪がたいそうご機嫌に「ぎゃ~~~~ん!」となっている。完全にヒーローショー見てる子供のそれなんだが、お前等それでいいのか……?
『というか、どうして姿が変わってンだ?』
『あら、あなたは知りませんでしたか? ――――斬魄刀によっては、始解と卍解とで本体の姿が変わることもあるのですよ』
あーそうなんですかね、と適当な感想しか出てこない。オッサンが「ふむ……」とか言ってるのが少しは気になるが、それはともかく本当に何しに来たんだコイツら…………。
※ ※ ※
「やれやれ、黒崎サンたちはともかく涅サンのところも、またウチのジン太や
「儂を巻き込むな喜助。というか『表で』猫に話しかけると変質者度が増すぞ」
「それはちょっと傷つきますかねぇ……」
フン、と鼻を鳴らす黒猫に、浦原商店の出入り口の手前で下駄帽子こと店長たる彼は肩を落とす。そんな浦原喜助から顔を逸らし、そして路地裏の道の先の方をしゃくり。既に暗がりとなっているが、そこにある気配と人影。
「気づいておるじゃろ。客じゃ」
「お客サンと言えばお客サンっぽいっスけど…………。いや、どうも『自発的に』いらっしゃるならお客サンだとは思うんスけどね? どうも、自分から積極的に引き入れると何でもかんでも黒幕はアタシだと名指しされちゃいそうで……」
「
「
浦原たちの会話が聞こえたのか――――すなわち「霊的素養がなければ聞こえない」夜一の今の姿の声を正しく認識したのか。ショートパンツにシャツと動きやすい恰好をした、高校生くらいの少女が一人。
彼女の手元を見て、浦原は帽子を少しだけ上げてじっと見た。
「ほう、『
「…………」
そしてその「尾が刀の刃のようになっている」仔犬を抱えた彼女は、たつきは。浦原喜助を見ながら一呼吸し、何かの覚悟を決めたような目を向けた。