敵か味方か?を自分なりにロールプレイしてみた   作:金曜日(うんのよさ)

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AIのべりすと先生、特別課外活動部辞めてバッドエンドへ一直線に突き進もうとさせるのやめようよ…
しかも、それを数行で片付けるとか(白目


ヒロイン視点の話

 

ーーーーーーーー side 文香

 

黒羽がモンスターに襲われて病院に搬送された。

灯火からそれを聞かされた時は心臓が止まりそうになった。

 

何せ、私にとっては大切な従弟なのだから。

 

幸いにも命に別状はないらしい。

 

だが、それでも心配なものは心配だ。

 

幸いにも、自分が入院しているのと同じ病院に搬送されているらしいので、見舞いに行くことにした。

 

「あの……黒羽は大丈夫ですか?」

 

「ああ、怪我は無いよ。今は鎮静剤を打って眠っているよ」

 

黒羽の病室に入ると、担当医と思われる男性が対応してくれた。

 

その言葉を聞いてホッとした。

 

良かった……本当に……

 

黒羽の穏やかな寝顔を見て、安心すると同時に自らへの不甲斐なさが湧き上がって来る。

 

灯火にも話したが、私が祖父の研究の、悪用により生み出された人工モンスター…大天使アプサラスと契約し、特別課外活動部のサポート要員として戦い始めたのは中学を卒業し、高校に入学する前の春休みだった。

 

正直に言うと、最初はあまり乗り気ではなかった。

 

だけど、大好きだった祖父の遺した研究成果が悪いことに使われている事実と、灯火の両親が灯火にしたかもしれない非道を聞かされて、私は何もしないでいることが出来なかった。変な話だが、祖父や灯火の両親が遺した研究成果で人の役に立てば、彼らの研究は良いものだった、彼らのしたことは正しかったと認められるような気がしたのだ。

 

そうして始まった特別課外活動部としての活動は、それはそれで悪いものではなかった。

 

祖父が遺した研究の成果で灯火や黒羽達が暮らす日常を影ながら守るという事実を、誇らしく思っていたのも事実だ。

 

しかし、それが欺瞞に過ぎなかったことを私はあの日、思い知らされた。

 

灯火がモンスターに襲われていると聞かされて、慌てて駆けつけた先にいたコクと名乗る謎の男。

 

初めて向けられるモンスターではなく人間からの敵意と悪意に、私は打ちのめされた。

 

元々サポート特化で戦闘向けではない、なんて言い訳にならない。

 

結局、私は『祖父の研究は正しかった』と証明する為に、なんて言いながら、真実から目を逸らす為に『人知れずモンスターから人々を守っている』という事実に酔って、調子に乗っていただけの子供に過ぎなかった。

 

だから、私は逃げ出したのだ。

 

情けない、恥ずかしい。

 

そんな感情に苛まれ、怖くて仕方がなかった。

 

灯火も若木さんも、とっくに立ち直って今度はあの男に負けないと前を向いて頑張っているのに、私だけ退院すら出来ていないのが良い証拠だ。だから、今回の件も私のせいだ。

 

そう思ってしまう。

 

なのに、どうして……

 

「……ッ!」

 

黒羽が目覚めた。

 

そして、何かを探すように辺りを見回した後、こちらを見た。

 

「あ……」

 

「あ、えっと……黒羽、起きたの?」

 

「…………文姉?」

 

「うん……ごめんね、黒羽……私のせいで危険な目に遭わせてしまって」

 

「別に……文姉のせいじゃない。それに、俺が姉ちゃんの言い付けも守らず寄り道したのが悪いんだし」

 

「でも……!」

 

「気にしないで。それより、あの人って姉ちゃんの仲間?」

 

「あの人?」

 

黒羽の語る『自分を助けてくれたヒーロー』、その戦い方や特徴から、どう考えてもあの男としか思えない姿が浮かび上がり、あまりの混乱に私の悩みは良い具合に棚上げされることになる。

 

ーーーーー

 

「それで、文香の従弟の黒羽君を助けたのが例の『コク』という男なのは間違いないんだな?」

 

「外見と能力的な特徴が一致するというだけですが、まさかそんなそっくりさんが大勢いるとも思えませんし、まず間違いなく本人でしょう」

 

「そいつは一体何者なんだ? 少なくとも、人工モンスターと契約していることは間違いないようだが」

 

「それは、私も知りたいです」

 

黒羽が目覚めてしばらくして、彼の見舞いに来ていた灯火達と合流した。

 

そして、先ほど久しぶりに特別課外活動部の本部へと顔を出した次第だ。

 

上司であり、現場部隊の指揮官でもある吉川美南さんを交えてコクという男について話し合う。

 

正直に言って、私はあの男のことが怖い。

 

しかし、だからといってこのまま放置するわけにはいかないだろう。

 

恐らく、あの男は私達の敵になる。

 

私達はあの男が何者かを知らない。

 

だけど、私達に害意を持っていることは確か…だと思っていたのだけど。

 

黒羽が助かったのは信じ難いがコクのおかげだ。

 

コクという男がネームドと交戦している間に黒羽が逃げ出して保護された、とかなら結果的に助かっただけと誤魔化すことも出来た。

 

しかし、コクはネームドに襲われた黒羽とネームドの間に割って入ったのだという。

 

オマケに、その後、気を失った黒羽の為に救急車まで呼んでいるとなると、あの男の目的は最初から黒羽を助けることだったと考えるべきだ。

 

そうなると、私達に対する明確な敵対行動を取ったのは、あの日の一件のみ。

 

それも、私達を殺そうと思えば殺すことが出来たと、今なら冷静に受け止めることが出来る。

 

私が契約しているアプサラスだって、元はと言えば祖父の研究を悪用して生み出された人工モンスターであるように、あの男も人工モンスターと契約しているという事実と合わさって、コクという男が祖父の研究を悪用した連中の手先だと、そう思っていたし、今でもこれが一番可能性が高いと思う。

 

だからこそ、私はどうしてもあの男のことを警戒してしまう。

 

だが、同時に……

 

「……あの、吉川さん」

 

「ん?何だ?」

 

「……いえ、何でもありません」

 

あの男のことを信じたいという気持ちもある。

 

黒羽のこと、お礼を言いたいという気持ちがあるし、恩人を悪く思いたくないという我儘なのかもしれない。

 

我ながら単純だと思うし、確かに、あの男を信用しろと言われても難しいのは客観的に見ても否定し難いことだろう。

 

だけど、『もしかして悪いだけの人ではないのかもしれない』と考えると、彼の行動に説明がつくようにも感じるのだ。

 

例えば、あの夜の一件は…灯火や私達に発破をかける為だったのではないか?とか。

 

私としては、祖父の研究が人を不幸にするものだったかもしれないということも、灯火の両親がしたとされることも信じ難いし、何かの間違いであって欲しいと願っているが、それでも、灯火が強力な人工モンスター…ボルザードと本人の意思を無視して契約させられている事実がある。

 

望むにしろ望まないにしろ、灯火が選択肢を突き付けられる時は必ず来たはずなのだ。

 

だから、だから、もし、だ。

 

あのコクという男も、『同じ』なのだとしたら?

 

飛躍した発想なのかもしれない。だけど、自分の意思ではなく、祖父の研究を悪用した存在に、無理矢理モンスターと契約させられたのだとしたら?と、この可能性が頭をよぎるのだ。

 

それはつまり、あの男もまた、元を辿れば祖父の研究の被害者なのではないかという可能性。

 

そして、その上で彼は前を向いて歩いているのではないか?だからこそ、自分と『同じ』灯火に発破をかけたのではないかという可能性。

 

勿論、これはあくまで想像でしかないし、仮に正しかったとしても、あの日のことについて言ってやりたいこと、言い返してやりたいことは無数にある。

 

だけど、祖父の研究が遺した悲劇があるとしても、それによって結果的だろうが何だろうが救われた命があることが、それがどれだけ嬉しいことか、思い出せたように思う。

 

祖父の研究が何を齎したのか、祖父は何を齎したかったのか、私はそれに向き合わなければならないと思う。

 

それに正しいにしろ間違っているにしろ、『布団を被って震えている間に全て終わっていました』なんて間抜けなことになるより、何かしら動いていた方が余程マシだと分かった。

 

だから、せめて…祖父の研究が何を齎して、灯火の両親が何をしてしまったのか。

 

それを正しく見定めるまでは、歩み続けようと思ったのだ。

 

その先にある事実は私達にとり想像を絶する程に残酷なのかもしれないし、知ってしまうことは灯火や私を傷付けることに繋がるかもしれない。

 

だけど、そうなったとしたら、きっとその事実は灯火と共に私も背負わなければならないことだと思う。

 

そう考えて、前を向いた。背負った物を言い訳にして歩みを止める以外の選択肢を選ぶ権利は誰にだってある。

 

開き直りだろうが何だろうが、これが私だ。綾崎文香だ。

 

逃げるのも諦めるのも後回しで良い、這いずってでも前に進んでやる。

 

ーーーーー綾崎文香が戻ったこの日、特別課外活動部は久しぶりにフルメンバーが揃ったのである。




AIのべりすとさん、ヒロイン視点だと荒ぶるの何故…?
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