敵か味方か?を自分なりにロールプレイしてみた 作:金曜日(うんのよさ)
それにしても、何故、このタイミングでSALが俺を襲撃しに来るのか分からない。
ファイターによる異能犯罪取締も担う特別課外活動部が邪魔になって襲うのはまだ分かるが、俺は野良のモンスターを狩って回っていただけなので、彼らの活動の邪魔になることはしていないはず。
名前もセリフも特にないモブなら兎も角、バーバリアンはガッツリメインのシナリオに絡む、というか『強制契約』という重要ワードを灯火に直面させる役割があるから、特別課外活動部と絡んでくれないと第二クールまでガッツリ影響を受けてしまうんだよなぁ。
戦力面では第二クール終盤の灯火達でも敵わないレベルになってる俺を相手に、今の灯火達と5対4で敗走する連中では5対1でも不足だがね。
…という訳で、バーバリアンに襲撃されて返り討ちにした宵闇 黒です。
「さて、何故、わざわざ俺を狙ったのか話してもらえると嬉しいのだがね」
「ほざけぇ!貴様に話す情報など……」
「無いと言うならそれで良いが、それは俺がお前らを生かしておく理由がなくなるってのと同義だと分かっているのか?」
「何だと!?」
だって、情報があるかもしれないから生かして聞き出したいんだもの。
でも、素直に話したらやっぱり殺されるから、そりゃ言わんわなって話になるのが困るんだが。
どうするかな、今からでも特別課外活動部の前に縛り付けて放置してやろうかな、と思ってると恐怖に負けたのか一人が話してくれました。
何でも、あのメディアとメディアJr.、SALが作り出した人工モンスターだったんだそうな。
地縛霊をとっ捕まえて餌として残留思念を大量に食わせるという方法で作ったらしいので、広義の意味で人工モンスターでも誕生経緯自体は天然モンスターと同じで、人間と契約させてファイターにすることは不可能だったらしく、SALとしては失敗作だったそうだが。
うーん、人工、というか養殖だな。てか、人型でもないのにやたら強かったの、それが理由かい!
で、そこそこ以上に強力にはなったそれを単騎で狩れるファイターが現れたということでマークが付いたらしいんだが、調査の結果、俺が契約したモンスターがエレメンタルシリーズの一体である闇韻龍ガラムタであることに気づいて回収しに来た、のだそうな。
これを聞いて、俺は内心で頭を抱えた。理由は幾つもあるので後述する。
そう言えばSALの存在が明かされる前に『モンスター襲撃のペースが上がっている』『ネームドの発生頻度が跳ね上がっている』と言われており、何者かの介入が仄めかされていた。
劇中で明言されていなかったが、それはSALの人工、いや、養殖モンスターが含まれていた…ということなのだろう。
まあ、確かにモンスターが暴れてる最中なら、それを隠れ蓑に良からぬこととか色々出来るよなぁ… と、思わぬところで原作ブレイクしたことに対する嘆き。これが一つ。
ちなみにガラムタはボルザードが研究されていたプロジェクトで生み出された強力な人工モンスターの一体であり、第三クールではコイツら、通称『エレメンタルシリーズ』を巡っての物語になって来て、そのまま最終クールへと突入して行くことになるのだが、閑話休題。
まさか、ここでそのワードが出て来るか、というのが二つ目だ。
繰り返すが、エレメンタルシリーズとはSALが退場し、灯火が自分の過去に向き合い明らかにして行く第二クールを終えた後、第三クールにてようやく触れられる設定で、灯火の契約モンスターである紅蓮龍ボルザードもその一体である。
俺もエレメンタルシリーズのモンスターと契約させられている関係上、狙われる可能性は警戒したし、注意してもいたのだが、原作においてSALが灯火をエレメンタルシリーズであるボルザード目当てで襲ったことは当然ながら無い。
いや、もしかしたら描写されてないだけでこの目的もあったのかもしれないが、多分
しかし、そうしたメタい事情を抜きにすれば人工モンスター関連の技術で良い目を見ようとしている悪い組織(IQ低)であるSALがエレメンタルシリーズを欲するのは分かる気はする。
バーバリアンが今の灯火達に負ける程度と分かるように、あの事故で第一人者を含む研究者が大勢失われたこともあり、関連技術が大分後退したこともあり、半ばロステク扱いのエレメンタルシリーズは関係者にとり、直接的な戦力としても研究対象としても値千金の価値があるのよね。
なら、特別課外活動部に所属し、その庇護下にある灯火より単独行動している俺の方が狙い目と判断し、特別課外活動部と戦う前に戦力強化を兼ねて狙って来るのも不思議ではないのか。
本編未登場の組織相手は警戒していたんだが、迂闊だった。コレ、かなり影響するぞ…というのはまたの機会にでも置いといて。まあ、今は取り敢えずこの状況を確認出来ただけでも満足しておくことにしよう。
しかし、コイツらどうしたもんかね。…これが三つ目にして最大のアレだ。
正直言ってもう用はないんだけど、ここで始末すると後味が悪いし、何よりも俺の印象が悪くなる。
俺の狙いはあくまで『敵か味方か?』と混乱させることだし、ボコる所までは兎も角、殺しまでやっちまうと取り返しがつかなくなる。
それに、別にSALと戦うのは良いのだが、いかんせん、一人で組織を相手にするのは流石に大変だ。
逃げに入られたら追うのも一苦労だし、寝る暇も与えられない勢いで刺客を送り込まれたら流石に持たない。
俺もファイターとは言っても、生物学上はまだ人間の範疇だからさ、ホラ?休まなきゃ身体ボロボロになっちゃうのよ。
戦うなら特別課外活動部を巻き込むくらいはした方が楽、現状で両方を敵に回すのは流石に困るんだよな。
となると、選択肢は大きく分けて二つ。
バーバリアンを見逃すか、突き出すかだ。
前者の場合、当初プランが採用出来る可能性がある。
が、ここでバーバリアンを見逃したとして俺を諦めて特別課外活動部に向かってくれるかは完全に運になって来るし、バーバリアンをここで見逃した上で俺がSALとの戦いに参戦する理由を上手くこじつけられないというか、わざわざ見逃す理由を不自然にならないようにでっち上げるのが難しい。
となると後者だが、こちらは当初プランは完全に破棄しなければならない。
強制力もあるし、他のバーバリアンメンバーと違って『フィリスに自我が芽生えていない(=法的な責任能力がない)』とかいう理由で特別課外活動部で面倒を見る流れにはなると思う(俺も多少誘導するつもりだが)。
しかし、その後でフィリスから敵本拠地を聞き出す為に俺が襲撃をかけるのは不自然極まりないし、正式に保護下にあるフィリスを襲撃すると意味合いがまた変わってしまう。
というか、それなら今のうちに聞き出しときゃ良かったんじゃね?という話だもん。
ただまあ、少々修正すれば良いか?
新たな一面、というならコイツらを始末せずに警察や特別課外活動部に拘束して突き出すだけで十分そうだし、俺がSALと戦う理由も『先に向こうが手を出した』ということで十分ではある。
仮に詳しくツッコまれたらエレメンタルシリーズを狙ってる連中は放っておけない云々とかで、一応の建前にはなる。
特別課外活動部と結果的に共闘することになっても、先に俺の方に戦う理由が出来ている以上、向こうが勝手に俺の援護をしただけだって言えなくもないし。
後は別れ際にでも「だから、勝手に借りということにさせてもらおう」とすれば一度だけだが能動的に共闘する言い訳が出来るし、後の選択肢の幅が広がることを考えると結構良いかもしれない。
問題は灯火達とバーバリアンとの戦闘が無くなることで、経験が原作より削れるということだが、俺の存在もあって原作より修行を頑張ってるし、良い感じになるんじゃないか?
何なら『どれくらい強くなったか試してやる』とか理由付けて俺が実戦稽古でもしてやれば多少は経験値の補完になるかもだし、設定だとSALもバーバリアン以外にもファイターは抱えていたらしいから、フィリス奪還の為にファイターを送り込む可能性もある。
最悪、『灯火に死なれると俺にも不都合がある』と乱入して参戦という展開にしても良い。ちょっとデレの兆候が早過ぎるのは…後で当たりキツくして調整するしかないか。
大丈夫大丈夫、行ける行ける。ではプランBだな()!
という訳で、バーバリアンをシャドウバインドで拘束して四人はお巡りさんに。
フィリスは手紙付きで灯火の家の前に転がしておいた。
オリ主が幼女を拘束して道端に転がしておく事案発生