敵か味方か?を自分なりにロールプレイしてみた   作:金曜日(うんのよさ)

5 / 19
若干短めです。


倒しても本編に影響のない強敵ですか?倒してしまっても(ry

そういう訳で今日も今日とてモンスター狩りに出掛けたのだが、そこで奇妙な光景を目にした。

 

それは、明らかにこの世界にいるはずのないモンスターの姿。

 

「……」

 

そいつは無言のまま、こちらに向かって来ていた。

 

「……まさか、何故、お前が」

 

呟きながら、腰の剣に手を伸ばす。

 

その視線は目の前に現れたモンスターではなく、その遥か遠くを見据えていた。

 

その表情には困惑の色がありありと浮かんでいて、普段の彼を知る者が見れば驚きを禁じ得ないであろう。

 

だが、それも当然であった。

 

何故なら、彼の眼前にいるモンスターはかつて、彼がこの手で葬った相手だったのだから。

 

そのモンスターの名は……

 

『…………ッ!』

 

「もう一度屠ってやるぜ……『メディア』!!」

 

かつて倒した強敵、メディアがそこにいた。

 

唐突に悪いが、天然モンスターについてだが、前に言った通り残留思念の残滓の塊なので大部分のモンスターは不定型のスライム、またはショゴスみたいな形状をしており、基本的には個というものを持たない。

 

これなら対モンスター用の装備さえ用意すれば一般人でもどうにか出来る程度の存在でしかない。

 

無ければ?実体と非実体を自由に切り替え出来るチートがデフォルトで備わっている連中が相手では絶望だよ。

 

が、何事にも例外はあり、例えば死して尚もこの世に思念として留まり続ける地縛霊のような存在がコアとなってモンスター化すると、個を持ったモンスターが誕生する。

 

こうしたモンスターは固有能力や知性を持ち、厄介度も戦闘力も個を持たないモンスターの比較にならず、そうしたモンスターには個体名が名付けられる為、ネームドモンスターと呼ばれる。

 

で、劇中や外伝で登場した…短くネームドと呼ぶが、そうしたネームドにはやたら細かくバックグラウンドが定められており、スタッフの正気を本気で疑うような設定のネームドも少なくなったものだ。

 

その中で私が特にドン引きしたのがこのメディアというモンスターである。

 

メディアというモンスターは小説版に登場するネームドなのだが、挿絵の情報と合わせて本編登場出来ねー訳だと納得したものだ。

 

そのネームドのコアとなったのは何処かに落としてしまった赤ん坊を探し求める地縛霊だったらしいのだが、まだ幼い精神をもつ彼女は進んで子守をしたいわけでは決してなく、赤ん坊が好きな訳でもないという。

 

で、このネームド、メディアのデザインだが、ひっくり返すと『堕胎用の器具に串刺しにされた子宮』になるというとんでもない外見なのである。

 

まあ、つまり、落とした子供というのは水子にした胎児のことで、幼い精神で赤ん坊を好きではないが求めてしまうということは……

と、こんな感じの存在だ。

 

業の深さに比例してかメチャクチャ強く、外伝で登場した際には外伝主人公の仲間二人とサポーター三人が犠牲になった程の強敵である。

 

で、そんなヤベー奴だが、実を言うと生息場所をハッキリ覚えていたこともあり(忘れられねーのですよ)、そのヤバさ故に力をつけた後、速攻で倒しに行ったのだ。

 

それくらい俺にとってもトラウマ級の存在だったのだが、どうして此処にいるのかという話に戻すと考えられる可能性は一つ。

 

設定集にて明かされた裏設定というか、サラッと書かれて読んだ者を戦慄させたであろう『母だけでなく子供の方も別口で似た姿のネームドと化している可能性がある』という一文が答えだろう。

 

『オギャァァァァァァァア!!』

 

「シャドウバインド!」

 

私に気付いたメディア、いや、メディアJr.が赤ん坊の産声のような鳴き声を上げ、それに呼応するように周囲のモンスターが一斉に襲い掛かってくるが、それを影の拘束で封じる。

 

『……ッ!?』

 

「悪いが、一々お前らの相手をしている暇はないんでな」

 

しかし、強いとはいえ所詮は泣き喚き暴れる子供。

 

原作で出ていた犠牲が出る前に俺を狙って襲って来たことを幸運と思おう。

 

「おやすみ、だ」

 

現状の俺の技の中で最高の威力を誇る剡月を放ち、メディアJr.を両断する。

 

一撃でネームドを撃破した証拠に、その力を喰らった分、身体の内から力が漲るのが分かる。

 

「メディアJr.、願わくばこの俺を…」

 

そのまま残敵を掃討しながら、俺は何を血迷ったのか妙なことを呟いた。

 

「…決して許さないで欲しい」

 

メディアと、メディアJr.は死んだ。

 

バカで無力な俺は終わらせてやることしか出来なかった。

 

だから、せめて、俺だけは彼女『達』のことを忘れないようにしなければならない。

 

そうでなければ、本当に終わってしまう。

 

 

 

……鬱な気分を誤魔化す為に無理矢理空気を作っていた俺は、気づいていなかった。

 

この様子を見ている者がいたことに……

 




メディアのモチーフについて
まどマギレコード 子守の魔女と調べれば出て来ますが
考察を含めて調べる際は自己責任でよろしくお願いします
ここで書いた以上にヤベー内容が出てきますので
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。