レジェンドを背に勝ちまくれ!! 作:ウマ及び馬好き
理由に関しては後書きで説明します。
凱旋門賞が近くなってきて楽しみですねぇ〜
って、明日が凱旋門賞当日か……頑張れ日本!!
レジェンド騎手の名前は
グレーゾーンかな?
まぁ、同一人物ではないので、お許しいただけると幸いです。
もし運営から注意があったら変更したいと思います。
馬主君に電話が来る1日前、俺は先輩との併せ馬を終わらせて馬房で1人くつろいでた。
併せ馬の相手であるミライ先輩は今度出場する重賞レースの取材の為にテキと外に行ってしまった。
暇な俺は馬房で横になる。
「すみませーん」
太陽の光を浴びながら微睡んでいると外から男の人の声が聞こえた。
しかし、返事をするはずの人間は取材対応か昼飯を買いに行ってしまっていない。
しょうがない、代わりに俺が返事してやろう。
俺は一呼吸入れて立ち上がって嘶く。
「ヒヒィィィィィィン!!」(どうぞお入りくださぁぁい!!)
しまった少し勢いよく声を出しすぎた。
怯えてないといいけど。
「すごい音したけど驚かせちゃったかな?」
そう言って馬房に顔を出したのはテレビでも見たことがあった瀧ユタカ騎手だった!!
びっくりだね。
瀧騎手といえば、数々のレースを制している今なお第一線で活躍するレジェンドだ。
そんなレジェンドが言い方は悪いけど、こんな場末の厩舎に何の用だろうか?
あれか!?借金の取り立てか!?(錯乱
俺は全力で抵抗するぞっ!!
「あっ、君がファーストショットか。良い顔してるね」
お?俺に用があるのか?
借金の取り立てじゃなくて。
いくらレジェンドでもこの厩舎に仇なすものなら容赦しないからね。
俺は馬房から顔を出して瀧騎手の前に顔を出す。
やはり騎手としては高齢でも若い人に負けない体つきをしている。
この体を維持するのは大変だろう。
「初対面でも人懐っこいね。少し触らせてもらうよ」
そう言って瀧騎手は俺の頭を撫でた。
瀧騎手の手は毎日手綱を握っているからかとても硬かったが、優しさを感じる優しい手だった。
しばらくされるがまま撫でられてると入り口から足音がした。
どうやら昼飯を買いに行ってた厩務員が戻ってきたらしい。
そっちを見ると戻ってきたのは俺の厩務員であるダイスケだった。
ダイスケは厩舎に入って昼飯を机に置いて俺の様子を確認しに来た時に滝騎手の存在に気づいた。
「ファーストは昼飯を食b……た、瀧騎手!!ど、どうしてここに?」
「あ、ここのスタッフかな?急にお邪魔して申し訳ない。実はこの子に興味があってね」
そう言って瀧騎手は俺の方を見る。
どうやら俺に用があったみたいだ。
ダイスケも突然のレジェンド登場に戸惑いつつも返事をする。
「ファーストに興味が……あぁ、母父がスペシャルウィークですからね」
「それもそうだし、今日の併せ馬を見たら化けそうだなって思ってね。ところでテキはどこかな?」
「テキは今取材対応してます。呼んできましょうか?」
「いや、戻ってきてからでいいよ。元はアポ無しで来た僕が悪いしね。それまで彼について聞かせてくれる?」
「もちろんです!!」
そう言ってダイスケと瀧騎手は俺の前で俺のついての話をしている。
俺の母父ってスペシャルウィークなのか。
競馬では母親の父親である母父と父親が注目される。
因みに、スペシャルウィークは瀧騎手を初めてダービー勝利に導いた馬で、日本総大将と言われたジャパンカップなどが有名だろう。
というか、レジェンドである瀧騎手に注目してもらえるなんて嬉しいね。
そんなこんなでダイスケが俺の事を話してるとミライ先輩と一緒に
「あっ、松本先生!!ご無沙汰してます。瀧です」
帰ってきたテキを見つけて瀧騎手が声をかける。
「裕隆さん!!なんでここに?」
「突然の訪問で申し訳ないですけど、今日併せ馬でこの子の走りを見てたら光るものがあると感じて一回乗せて貰いたいと思って来ました。それに血統も魅力ですしね」
「ファーストですか?確かに母父は裕隆さんと縁が深いスペシャルウィークで、父も成績上位のキングカメハメハですし良血統でしょう。それに、ファーストは現時点で古馬に勝つ実力がある名馬の素質があります。その上に瀧さんが乗っていただければこの上ない幸運ですね」
俺も新人の騎手よりかは瀧騎手みたいな名ジョッキーに乗って欲しいね。
試乗を断ることはないだろうけどとりあえず成り行きを見守ってみよう。
「そうですね、この後もう一度ファーストを走らせる予定だったので、その時に鞍上をお願いできますか?」
「ありがとうございます!!」
「いえいえ、こちらも貴方のようなレジェンドジョッキーにウチみたいな場末の厩舎の馬に乗っていただけるなんて光栄です。とりあえず馬装とか準備があるので事務所に行きませんか?今までのファーストの資料とかありますし」
「そうですね。お邪魔させて貰います。それじゃあまたね」
そう言ってテキと一緒に瀧騎手は事務所に向かった。
「瀧騎手が乗ってくれるなんてすごいな」
「ヒンッ!!(そうだな)」
それに、さっきしれっと出てたが俺の血統もわかったな。
父がキングカメハメハで母父がスペシャルウィークか。
どちらも競馬初心者でも聞いたことがあるぐらいの名馬だな。
確かに母父は瀧騎手を初めてダービーで勝たせた馬だからな、本人も思い入れがあるんだろう。
「瀧騎手か〜だいぶ高齢だけど体はしっかりしてるな」
そう言いながらダイスケは俺を馬房から出して馬装を始めた。
「お前は馬装が楽で良いよ。他の若馬だと足とか出してくる事も多いし気が抜けないからな」
まぁ、俺の中身は人間だしね…他の馬からしたら重い鞍と人を乗せられたら暴れたくもなるよね。
こうして俺は馬装をされ、芝の周回コースに連れてかれた。
そこにはテキと一緒に瀧騎手が騎乗する格好で立っていた。
「今日はもう併せ馬は終わってるので周回コースを何周かしてくれれば大丈夫です。襲歩に入るタイミングなどはお任せします」
要するにお任せって事だな。
「わかりました。それでは、少し彼をお借りしますね」
瀧騎手はテキに返事をして俺の上に跨り、俺を周回コースの中に誘導する。
やっぱり、ベテランジョッキーなだけあって言い方は悪いが調教助手君より軽くて体重のかけ方も俺の負担にならないようにしてくれて動きやすいな。
「それじゃあ、少し走ろうか」
さぁ、いつもみたいに俺の全力を見せてやろう。
俺は瀧騎手の指示に従って4本の脚を動かし始めた。
〜(瀧視点)〜
「これは凄いなぁ」
僕がファーストショットことファーストに乗って歩き始めた時に感じたのは、まるで雲に乗ってるかのような軽さだった。
この乗り心地を感じたのはディープ以来だと思う。
いや……あのディープでさえここまでの乗り心地ではなかった。これは走るのがもっと楽しみになるな。
僕は期待感を胸に周回コースに入った。
まずは軽めの速足を始める。
人間も馬も急に走ったら怪我をしてしまうからね。
やっぱりファーストは凄い力を秘めていると感じる。
速足のはずなのに下手な馬より速く感じる。
「さぁ、そろそろ襲歩をしようか」
僕はそう声をかけて合図を出した。
ファーストはそれに答えるように、一歩一歩力強くして行き、あっという間に襲歩を始めた。
走り始めると改めてファーストの力強さに感心する。
周回コースを1周したところでスパートをかけるために手綱を緩める。
すると、ファーストはスピードを一瞬落として体を縮める。
そして、体を縮めて溜めた力を一気に解放してどんどん加速する。
彼のスパートは僕のかつての相棒だったディープみたいに空を飛んでいる感じだった。
「これは……」
ファーストの加速は今まで騎乗したどんな馬よりも速く、力強かった。
気づいたら自分はレースでやるようにファーストの頭を押して彼のスパートをサポートしていた。
ファーストもそれに応えるように更に加速していく。
そのまま僕はあの大きな門に1着で辿り着いた気がした。
「はっ!!少し飛ばしすぎたね。そろそろ戻ろうか」
僕はふと我に返り、襲歩をやめて、周回コースの外にいるファーストの厩務員の元へ向かった。
「キミとなら僕の忘れ物を取りに行けそうだね」
僕はぼんやりとした確信を抱き、彼の調教師にあるお願いをしようと決意した。
彼とならきっと……
〜〜〜〜〜
「はっ!!少し飛ばしすぎたね。そろそろ戻ろうか」
ふぅ、もう終わりか。
個人的にはまだ走りたかったが人間が言うのだから仕方がない。
いくら元人間でも今は馬なのだから人の言う事を聞かないとお肉になっちゃうしね。
それにしても、やっぱりベテラン騎手は凄いな。
スパートをしてた時の安定感が違うし、サポートも完璧だった。
瀧騎手に乗って貰えれば俺としても文句なしなんだけど、瀧騎手は俺の走りをどう評価してくれるのかな?
そんな事を考えながら周回コースから出てダイスケと合流する。
合流した後はまた厩舎に戻り洗い場に繋がれた。
ダイスケに馬装を取って貰いながら俺の前で話してるテキと瀧騎手の会話に注目する。
「それで、ファーストの乗り心地は如何でした?」
「いやぁ〜今まで乗った馬の中で1番素質を感じましたよ。それに、彼は今後もっと成長すると思いますよ。そうなったら誰も止められなくなりますね」
ほぉ、思った以上に高評価で照れるな。
「質問なんですが、彼の騎手は決まってますか?」
「いや、まだですね。ファーストは優秀なので良い騎手にお願いしたいのですが、なにぶん場末の厩舎なので……今のところは新人騎手の中で騎乗技術がある人にお願いしたいと思ってます」
「そうですか…あの、もし良ければ僕に騎乗させてください」
お?これは良い流れか?
「良いんですか!!でも、ファーストは優秀なので騎乗予定が多いと思いますけど他の大手の騎乗依頼とかはどうするんですか?」
確かに、瀧騎手みたいな優秀な騎手は大手の厩舎や馬主さんが独占するって聞いたことあるしな。
やっぱりキツイか?
「今年の騎乗予定はまだ余裕があるので大丈夫ですよ。それに、彼に乗れなかったら僕が後悔してしまうかもしれないですし」
「それなら、お願いしますと、言いたい所ですが、オーナーに確認してみますね」
「お願いします」
どうやら瀧騎手は俺に乗りたいらしい。
素直に嬉しいな。
でも、馬主君の許可がないと乗れないのか…
それなら、こうしよう。
俺は瀧騎手の袖を噛んで自分の近くに引き寄せて顔を舐めてやる。
これは俺がダイスケとか気に入ったヤツにやってやってる。
これで俺が瀧騎手を気に入ってるってわかってくれれば良いんだけどな。
「うわっ!!どうしたんだい?」
「ファーストは気に入った人にはこうやって顔とかを舐めるんですよ。どうやら、気に入られたみたいですね。ファーストも気に入ってるならオーナーも拒否しないと思いますよ」
「それならよかったです。オーナーさんから許可取れたら連絡ください。出来るだけ彼と馬を合わせておきたいので、調教時も出来るだけ乗らせて貰いますよ」
どうやら上手くいったみたいだ。
これを出会って1日目の人にやるのは初めてだったから怒られるかと思ったけど瀧騎手はそのまま俺の首を撫でてくれた。
「わかりました。許可が取れ次第連絡させて貰います」
「お願いします。それと新馬戦の予定は決まってますか?」
「そうですね。一応は6月の最初の方に1800で出す予定です」
「それで良いと思います。その後は色んな馬場や距離を試して行きたいですね」
「私もそう思います。ファーストならダートも行けそうですしね。とりあえずユタカさんの話をする時に新馬戦も相談してみます」
6月の最初って事はもうすぐか。
馬になったからかはわからないがレースが楽しみな自分がいる。
練習ももっと頑張るか。
「それが良いと思います。それではお願いします。そろそろ別の用事があるので失礼します」
「いえいえ、こちらこそありがとうございました。それでは後ほど連絡します」
「お願いします。ファーストもまたね」
「ヒン!!」
「返事してくれたのかい?君に乗れるのが楽しみだよ」
俺も楽しみに待ってるぞ!!
こうして瀧騎手の突然の訪問は終わり1日は終わった。
次の日にテキから俺の騎手に瀧騎手が乗ってくれる事になったと伝えられ、その日から俺は瀧騎手を背に練習を始めた。
俺は今まで出せなかった全力を出して新馬戦に備えた。
やっぱり本物の騎手は俺も走りやすくなるし最高だ。
そうして瀧騎手を背に日は過ぎていき、新馬戦当日になった。
さて、更新が遅い理由ですが、作者の受験が近づいてるのが理由です。
受験まで1ヶ月切っており超忙しいですw
受験が終わればまた書き始めるので、それまでお待ちいただけると幸いです。
瀧騎手の言動が難しいw
元の人物とは性格が似てないと思いますが、現実にレジェンド騎手と完全一致ではないと考えていただけると幸いです。
よければ高評価、お気に入り登録をよろしくお願いします。
高評価とお気に入り登録は作者の心の栄養になるので、是非よろしくお願いします!!
主人公のレース成績は?(確定はしません)
-
勝ちまくって無双する伝説的名馬コース
-
勝って負けての普通の馬コース
-
負けが多いけど勝つ時は勝つコース