レジェンドを背に勝ちまくれ!! 作:ウマ及び馬好き
意外と回答してくださる方が多くてありがたい限りです。
8月22日追記:
先ほど感想で、ライスシャワー号に産駒はいないと言う指摘を受けましたが、本作は史実改変要素を含んでいて、馬の死亡年が変わってることがあります。
ご了承いただけますようお願い申しげます。
また、あらすじに強調して記入しました。
またまた時がたち今は春から夏に季節が変わりつつある。
つまり、俺が生まれてから1年半が経とうとしている。
俺と他の5頭は放牧地で走る練習を続けながら人を上に乗せる練習を始めた。
最初はハミを噛む練習からだった。
ハミは手綱とつながっていて上に乗ってる人の指示を感じる事ができる。
俺は元が人間だから暴れずに素直に受け入れたが、気が強いテイオーなどは最初は口に異物を入れることに抵抗を示していたが俺の説得やスタッフの根気強い調教により今は暴れずにスムーズにつけれている。
その後も様々な調教をした後、今日遂に俺は人を乗せることになった。
俺の初めて(意味深)はもちろん、おっちゃんだ。
「よし、乗るぞ!!」
おっちゃんは勢い良く俺の上に乗ってきた。
おっちゃんは毎日の厩舎作業で太ってはいない。が、やはり人を乗せるのは重いし。
「よし、暴れなかったな。偉いぞ!!」
そう言っておっちゃんは俺の上から首を撫でる。
あぁ〜きもちえぇ〜
首を撫でられるときもち良くなって落ち着く。
昔に競馬を見に行った時になんで撫でるんだろうと思っていたがこんなに気持ちいのなら納得だ。
「本来なら少しずつ慣らしていくんだが、落ち着いてるしお前なら大丈夫そうだし最初から馬場で運動してみるか」
おっちゃんはそう言って軽く俺の腹をけって発進の合図を出す。
俺は素直におっちゃんの指示に従って馬場という馬が運動をする柵で囲まれた場所に入る。
「全部の馬がこれだけ素直ならどれだけ仕事が楽か…とりあえず柵の周りを歩いてみよう」
おっちゃんの言う通り柵の周りをゆっくり歩く。
やっぱり、今まで人を乗せずに動いていたから急に人が乗ると重心とかがズレて歩きずらい。
まぁ、暫くしたら慣れるか。
その後もおっちゃんが手綱を引いたら止まって、手綱を緩めて腹を蹴ったら進むを繰り返した。
俺もなんとなく人を上に乗せた時の歩き方とかがわかってきた。
人の重さを受け止めるんじゃなくて利用して前に進むといいとわかった。
これを利用すればもっと早く走れそうだ。
「今日は初日だしこれぐらいにしようか」
おっちゃんがそう言って俺から降りた。
時計を見るとまだ30分しか経ってなかった。
まぁ、初日だしこんなものか。
おっちゃんに体を洗ってもらって馬房に戻ると他のみんなも馬房でぐったりしながら飯を食べていた。
このお昼を食べれば俺たちは放牧に出されるだろう。
今日は走りの練習は軽めにしてやろうか。
俺の予想通り飯を食べ終わったら放牧に出された。
俺は早速みんなを集める。
『ほら、疲れてるだろうけど集まれ〜』
『『『は、は〜い』』』
『今日も走るのぉ?』
テイオーが怠そうに聞いてくる。
『当たり前だろう。疲れてるからって練習をやめてたら強くなれないぞ!!まぁ、流石に疲れてるだろうから今日は柵の周りを2周にするよ』
そう言うとみんな渋々走るためにストレッチを始めた。
やっぱり馬の序列は結構重要で序列が高ければ少しの無理も聞いてくれる。
まぁ、どうしてもやだって言われたらやめてたけどね。
ストレッチを終えたらいつも通り走り始める。
『今日は2周しか無いから最初から本気を出すぞ!!』
俺はそう言って一番後ろに付く。
みんなと走っていて気づいたことは俺は差しや追い込みが好きだと言うことだ。
前は得意ってだけだったが、走って行く内に後ろからみんなを抜かす楽しみを覚えてしまった。
俺は2周目の第3コーナーからスピードを上げていく。
最終コーナーを抜ける頃には全員を抜かして先頭に立つ。
いつもならここで終わるが、今日は初めて人を乗せておっちゃんに褒められて気分が良いしこのまま突き放すように加速していく。
一歩を踏み出すごとに体が押し出されてスピードが上がる。
そして、視界に映る柵がものすごい勢いで後ろに流れていく。
そのままトップスピードを維持して後ろに大きく差をつけてゴールする。
ゴールをした後は少しずつスピードを落としていく。
「ブフゥ、フゥ、フゥ」
やっぱり全力で走ると呼吸が荒くなるな。
他のみんなも全力を出した俺に追いつくために速度を上げたのか俺と一緒にゼェゼェしている。
ふと、視線を感じた。
その先を見ると、スーツを着た若い男の人がいた。
男は何かに驚いているようで放心状態になっている。
俺はその男が気になって近寄る。
男は柵のスレスレにいたから、鼻先で男の鼻をつつく。
「は!!き、君は…」
男は俺に突かれた事で放心状態から帰ってきた。
「君の走りはすごいね。感動したよ。君なら凄い活躍できそうだね」
そんなに褒められると照れるな。
まぁ、そんな俺の凄さがわかる君は俺の事を触る権利をやろう。
俺はもう一度、柵から首を伸ばして男の近くに顔を寄せる。
「さ、触っても良いの?」
「ヒヒン!!」
恐る恐る聞いてくるので俺は返事をする。
すると、男は手を出して俺の額を撫でる。
「フスゥー」
おっちゃんほどでは無いけどこいつも撫でるの上手いな。
そうして、俺が男に撫でられていると、厩舎からおっちゃんが走ってきた。
「早野さんすみません!!もう来られてるとは思ってなくて…」
おっちゃんが申し訳なさそうに頭を下げる。
おっちゃんが頭を下げるのは経理の人かおっちゃんの嫁さんしか見た事がなかった。
案外、この男はすごいのかもしれない。
良く考えると今までこの男を見た事がなかった。
「いえいえ、自分が早く来すぎただけなので気にしてないですよ」
「申し訳ないです。今日は馬を見に来たんですよね?」
「そうですね。初めての馬主ですから、父親がお世話になっていたこの牧場で馬を買おうかと思ってまして」
「それはありがたいです!!ウチも貴方のお父さんには色々助けてもらいましたから、良い馬を紹介しますよ」
どうやらこの男は馬主らしい。
へぇ、いかにも入社5年目ですみたいな顔つきなのに馬主になれるほどお金があるなんて羨ましい。
おっちゃんも顧客ができて嬉しそうだ。
「でも、もう大丈夫です」
「えっと…それはどう言う意味ですかね?」
おっちゃんはさっきの喜びの顔とは打って変わって不安そうになる。
それもそのはず、この牧場は資金不足で思うように改修できてないから見た目がボロい。
それに、良くも悪くもみんなが知るディープインパクトなどの有名な種牡馬の産駒がいない。
確かに、ミホノブルボン、ライスシャワーなど有名な馬の子供はいるが、活躍馬は登場してないから、馬主としては魅力がなく、見にきても直ぐに帰る人も多い。
俺が死ぬ前の競馬は大牧場の馬で占められていたのもそう言う理由なのだろう。
これが、個人経営の牧場の現実だ。
そう考えるとテイオーはトウカイテイオーファンの地方馬主に買ってもらえてよかったと思う。
俺もどんな馬主に買われるのだろうか。
「この子を買う事にします」
そう言って男は俺を指差した。
「え!!ランをですか。買っていただけるのはありがたいですが…この牧場の馬としては有り得ないくらい高いですよ?」
なるほど、俺は高いらしい。
だから、今まで会った馬主候補達は良い馬と言いながら買ってくれなかったのか。
「大丈夫です。お金ならそれなりにありますから」
「わ、わかりました。そしたら、事務所で話を詰めましょうか」
「お願いします。それじゃあ、またね」
男は最後に俺を俺を撫でてからおっちゃんと一緒に事務所に向かった。
俺はその後、おっちゃんじゃなくて、息子のみきひとが俺を馬房に戻した。
おっちゃんが戻ってきたのは俺が夜ご飯を食べてる時で、興奮した様子だった。
「ラン!!お前にも馬主が出来たぞ!!それも中央の馬主だ。お前は活躍できる馬だと思うから頑張れよ!!」
いつもより強めに撫でられながら、おっちゃんの話を聞く。
興奮してて聞き取りづらいが、どうやら俺の馬主はあの男に決まったらしい。
それに、俺の購入金額も設定してた値段より少し高値で買ってくれたみたいで、しばらくはこの牧場も安泰らしい。
なるほど、あの優しそうな細い男が俺の馬主か。
あの感じならスパルタに走らされる事も無いだろうし、安心だ。
でも、中央と言ったら有馬記念とかがある本当の弱肉強食の世界だ。
俺は今は他の馬より強いかもしれないが、中央ではそう言う馬が沢山いるはずだ。
だから、今まで以上に練習を頑張らなければ。
そして、今まで育ててくれたおっちゃんに恩返しをするんだ!!
馬主は小説によく出てくる感じの馬主かな?って気がしますが、これ以外にも年行ったおじいちゃんや筋肉ムキムキの馬主とか色々考えたんですけど、これが1番しっくりするかなと思いました。
次回は馬主視点を書くつもりです。
文字数が足りなければウマ娘編も入れるかも?
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主人公のレース成績は?(確定はしません)
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