ホロメン×オリ主   作:主義

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雪花ラミィと二十年後

エルフと人間が共存するのは難しいのは分かっていた。ずっと白銀の大地で暮らしていたラミィが外の世界へと飛び出すのはかなり勇気がいることだった。全てが上手くいくとは思っていなかったけど、どうにかなるとは思っていた。でも現実はそんな甘くないものでやっぱりエルフが人間の世界に飛び込めば…受け入れてくれるわけもない。

 

 

世界ってこんなに残酷なのかなか…と寒空の中で思ったりもした。でもやっぱりどんなに世界が自分の敵のように思えても……一人ぐらいは味方がいてくれる。

 

「大丈夫?」

 

そう言って声を掛けてくれたのがあなただった。

顔を上げるとそこには心配そうに顔を覗かさせている、あなた。

 

 

「ここだと寒いですし、僕の家に来ませんか?」

 

目の前の男の目をじっと見つめる。こいつは信用しても大丈夫なのだろうか。色々と思考を巡らせて結果としてこの寒さから逃れるために付いていくことにした。寒い地方で育ったからといって寒さが得意な訳じゃない。このままここにいたら凍死してしまいそうだし。

 

 

 

彼の家は昔ながらの木造建築で出来た家。でも寒さを凌ぐという観点では問題なかった。

 

「なにか温かい飲み物を持ってくるからここで待ってて」

 

私は促されるまんまに椅子に座って部屋を見回す。今まで見たことがないような置物が飾られていたり、色々とものが散乱している。もしかして片付けとかしない人かな…と思っていると彼が温かい飲み物を持ってきた。

 

口を付けて私は少しずつ飲んでいくと体が温まっていく感覚を感じながら彼の顔を見る。顔立ちは良い方で色白、体も細くて頼りがいがあんまりないような人。

 

 

「キミはなんであんなところにいたの?」

 

 

「………なにもないの」

 

私は自分のことについて話すことにした。あんまり話したくないけど、今の私はこの人に助けられた。ここでこの人に追い出されたらまたあの寒空の中に。

 

それからラミィが自分のことについて話しているとキミは真摯に聞いてくれた。

 

 

「そっかぁ…大変だったね」

 

 

「…うん」

 

 

「…苦労したんだね」

 

 

「…うん」

 

この人はラミィに寄り添ってくれている…誰よりも。

 

 

「もう大丈夫だから。すぐには信用なんて築けないと思うけど。少しずつ築いていきたいと思っているから」

 

 

 

 

―――――――――――――

20年後

 

僕はまだベッドの中…。

 

それなのにベッドで寝転がっている僕の上に誰かが乗っかってきた。

 

 

「え、いこうよ~」

 

 

「一人で行ってきなよ」

 

 

「やぁだ~~」

 

駄々をこねているところを見ると…この子も本当に馴染んできたと改めて感じる。最初に話して家に連れてきた時なんて…ほとんど話してくれなかった。

 

でも…そうだね。あれから20年も経っているんだ。出会った頃は子供だった、この子も今や人間であれば15~20歳くらいにはなったと思う。僕はもうお兄さんぐらいからおじさんぐらいになっちゃったけど。

 

 

「ラミィはキミと一緒に行きたいんだもん」

 

一人で買い物に行っても普通に楽しいけど、キミと一緒だったらその倍、いや何十倍も楽しめる。

 

 

「昨日は夜遅くまで仕事をしていてちょっと眠いんだ」

 

 

「ラミィはキミと一緒がいい!!」

 

 

「…ま、またなにか買ってあげるからさ」

 

 

「ラミィがいつもその手に乗るとは思わないで。今日はキミが首を縦に振ってくれるまでずっとキミの側から離れないから」

 

いや首を縦に振ったとしてもラミィはどうぜ離れてくれない。それは今までの経験上嫌でも分かる。ちょっと過保護に育てすぎてしまったのか、ラミィは僕と一緒にいることが当たり前のように育ってしまった。それは別にいいんだけど…必要以上に僕と一緒にいることを求めるようになってしまった。

 

人間とエルフの寿命は全然違う。どう考えても僕の方が先に旅立つことになるのは避けられない事実。だから僕がいなくなった後もしっかり生きれるように色々と叩き込んできたつもり。でもその過程で僕に対しての依存が高まり過ぎてる。もちろんまだ子供だから自分よりも年上の人に対して依存するのは避けられないことと言えば避けられない。

 

 

「ラミィはキミが居てくれないとだめ。だからキミがこの布団から出ないんなら、ラミィも中に入るから」

 

するとなぜか勝手にラミィは僕の布団の中に潜り込んでくる。

 

そして僕の腕を抱きしめてきて、かなり密着する。

 

 

「やっぱり落ち着く…」

 

 

「離れてくれないの?」

 

 

「離れないよ」

 

 

 

 

 

 

 

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