綾小路榛名は山橋県のとある町のパン屋さんにやってきた新入りのパン職人。
破滅的な料理スキルの持ち主だが、一応の使い道を見出され無事、百目鬼筑摩の営むパン屋に正式に就職した。
それから三カ月、榛名がパン屋での仕事に慣れ、意外にも自分のパンも並べてもらえている幸せな日々が流れて行く。しかしそこに、山橋県警の刑事、越権林啓治がやってきてこう言う。
「このフランスパンのようなもので人が殺されてな。凶器として認定されたんだよ。」

壊滅的な料理スキルがなぜか事件解決を推し進めるデタラメコメディサスペンス。

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声劇用台本として執筆した作品を手直ししたものです。

登場人物紹介
綾小路榛名:新入りのパン職人。破壊的な料理の才能を持つ。
百目鬼筑摩:榛名が勤めるパン屋の店主。意味不明なビジネスを成功させる天才。
越権林啓治:フランスパン殺人事件を捜査する刑事。ロクな事件に遭遇しない。
インフォメーションもしもし:情報屋。通称インフォ。街の裏事情に詳しい。白髪に赤色の目をしている。
劇団セルフパパラッチ:容疑者の三人姉妹。セクシー担当長女パトリシア、ヤンキー担当次女メアリー、もじもじ担当三女ミミ。劇団セルフパパラッチとして市政の裏に影響力を持つ。


正気の人間ならこれをパンだとは思わないだろ!

ここは山橋県の小さな町の小さなパン屋、その厨房。

一人の新人パン職人の女性、綾小路榛名(あやのこうじはるな)が、店主の百目鬼筑摩(どうめきちくま)に採用面接の一環でパンを試食してもらっていた。

 

「店長、どうですか?」

「うーん……」

「どうなんですか?店長!」

「うーん……ああ、何?」

「私のパンの感想です!美味しいですか?不味いですか??」

「ああゴメン。クソ不味いんだけど、どうやって言えばキミを傷つけないか考えてた」

「傷つきましたが!?一枚のオブラートにも包まれてませんが!?さっきまでの時間何考えてたんですか!」

「ごめんね。でも君の心より僕の口内の方が傷ついてるから許してくれないかな」

「人の焼いたパンを凶器みたいに…。もう、何の変哲もないフランスパンですよ?そんなことになるわけないじゃないですか」

「そこまで言うなら食べてみてよ。飛ぶよ」

「薬物みたいに言わないでください。どれどれ…はむっ、ぐんぬっ、がっ、ぐぎいいいいいぃ……」

「そこまで力入れないと噛み切れない時点でゼロ点のパンなんだよね」

「ぎにぃっ!あむ、もご、もぐもぐもぐ…」

「そして食感も最悪なんだ。死ぬほど口内の水分を持っていかれるんだよ。僕、レモン転がし祭りのこと考えないと咀嚼に必要な唾液を分泌できなかったからね」

「んもっ、んもっ、んもっ」

「しかも普通に味が良くないよね。畑から収穫してきたのかな?っていうレベルの土臭さ。フランスパンを食べてて味わうとは思わなかったなあ」

「んっ、んぐっ、ごっくん」

「で、後味もこれまた凶悪なんだよね。鼻から抜ける香りが梅雨の山みたいな青臭さなんだよ」

「んん。普通に美味しいじゃないですか!」

「えっうそ、泣きそう。得体のしれない物食べさせられた怒りと悲しみを分かち合えなかった」

「しっかりとした歯ごたえに噛むたびに味わい深くなる、野性味あふれる大自然のフレーバー。口の中で転がす度に堅さが変わることで飽きもこず、嚥下したあとは朝露に濡れる草原のような香りで満たされる。とっても美味しいパンですよ!」

「今僕は、このパンをそんな美味しそうに表現できる日本語という発明に慄いているよ。」

「そんなにお口に合いませんか?」

「パンはパンでも食べられないパンは?の答えがこのパンだよキミ」

「そんなあ~。私の故郷ではみんな美味しいって言って食べてくれたのに」

「残飯処理の特殊部隊でも育成してたの?キミの故郷。まあ、キミならいろんなパンの実験台にできるってことだし……いいか。うん、よし、採用。合格。さっそく今日から働いてもらうね」

「えっ合格ですか?やったあ!ところで実験台ってなんですか?」

「とりあえずキミにはウェイトレスからやってもらうから、そっちの制服に着替えてきてね」

「あのー?実験台ってなんですかー?店長ー?」

 

 

 

そして、綾小路が働き始めてから、三カ月の時が経った。

今百目鬼の店には、意外にも彼女のパンが並んでしまっている。

 

「まさか、あのフランスパンのようなものが売れるとはねえ。パン職人、辞めようかな」

「辞めたらいいじゃないですかー。店長変な商売やらせたら天下無双なんですし。あっ、これ先月と先々月の分のクリスマスケーキです。腐らないようホルマリン漬けにしておきました」

「ありがとう。それは慕衣捏堂本舗さんに発送しておいて」

「わかりました。ほんとこれどういう需要で注文されてるんだろう」

「どんなものでも需要はあるもんだよ。君のフランスパンのようなものが、主に罰ゲームと筋トレのために購入されているようにね」

「私のフランスパンそんなことに使われてたんですか!?心外です!食べ物で遊ぶなって注意書きしてやるっ……!」

「やめてねー直接パンにマジックで書きこむのは。せめてポップを作ってそっちに書いてねー」

やいのやいの言う二人。

そこへ、店のドアを開けて一人の刑事風の男が入ってきた。

「邪魔するぞー」

「邪魔するんなら帰ってください!」

「じゃあ帰るか……。って違う違う。俺は越権林啓治(えっけんばやしけいじ)。山橋県警の刑事だ。あんたらにちょいと聞きたいことがあって来た」

「穏やかじゃありませんね。どうしたんですか」

「この写真を見ろ。ここに映ってるフランスパンみたいなもん、あんたらが焼いてるパンで間違いないよな」

「いや、パンの見た目なんて大方似たり寄ったりだし、その日そのパンごとに微妙に違うものだけど……」

「あっ!このバールのようなフランスパンは私が焼いたものです!間違いありません!」

「なんてものを僕の店に並べてくれたのキミ。僕知らなかったんだけど。君が凶器を焼いて売りさばいてるの」

「凶器じゃありません!れっきとしたパンです!これはただ偶然面白い形に焼きあがったので覚えてただけです」

「偶然でそんなものが焼きあがっちゃプロ失格なんだけどね」

「おーい、話続けていいかぁー?」

「ああすみません。で、このバールのようなフランスパンがどうかしたんですか」

「まさっき話にも出てたんだが、このフランスパンのようなもので人が殺されてな。凶器として認定されたんだよ」

「…………   ?   」

「犯人はこのフランスパンらしきものの端を持ち、もう片方で被害者の頭を殴打し撲殺した」

「ギャグマンガみたいですね」

「昨日の夜起きた話だよ。まあもっとも、このフランスパンもどきはずっと前から脱法武器として市民の武装に寄与するんじゃないかと公安に睨まれてたがね」

「実際に人が死んでしまったとなると、もうこの仮称フランスパンを売るわけにはいきませんね。綾小路さん、そういうことだからそのフランスパンの皮を被った凶器は裏に下げてくれる?」

「見てください店長、今日のフランスパンはアフリカオオナマズみたいにかわいく焼けたんですよ!」

「うん。それごと裏に下げてくれる?」

「イヤですッ!!!愛情込めて焼いたこのパンたちを捨てるなんてできません!!」

「あのなあ!お前のパンが凶器だったんだぞ!?今日は店じまいだろうが!」

「パンに罪はありません!パンで人を殺す人が悪いんです!!」

「キミ、ときどき突然正論ぶつけてくるよね。」

「人を殺せるパンを焼く側に一切の責任が無いと言えるか?そもそも食品衛生法違反だろうが。店主、わかったら今日は店じまいだ。とっとと店先にCLOSEDの看板を掛けて来るんだな」

「そんな!確かに彼女のパンは殺人級ですが、実際に人を殺せるなんて考える人間はいません!パン職人ならなおさらです!」

「店長…!わかってるじゃないですか!」

「その判断ができるとしたら綾小路さんだけです。偽フランスパンを焼けるのは彼女だけですから。なので僕と僕の店には責任はありません。僕を騙して兵器を客に売った彼女とそれを買ったお客さんが悪いです!」

「百目鬼お前!私に全ての罪を擦り付けるつもりですか!」

「当然だよ!僕のパンたちは何の問題もないのに君の殺人兵器の沈没に巻き込まれてはたまらん!」

「ついにフランスパンとすら呼ばなくなりましたね!表に出てください!何の問題もないかどうか暴力で決着をつけましょう!」

「つけないよ!パン職人の風下にすらおけないなキミは!」

「盛り上がってるとこ悪いが、百目鬼筑摩さん。あんたのパンも凶器の一つだ」

「はい?」

「被害者の四股城狛瑠(しこじょうこまる)さんには夫がいたんだが、今朝遺体で発見された。死因は毒物。あんたの焼いたパンに入ってたんだ。まあ十中八九店のパンは悪くねえだろうが、念のため調べなくちゃならん。どっちにしろ、店じまいだよ。今日は」

「なん………だと……」

「わあ…」

「そういうことなんで、ほら、早く終業作業してくれ」

「……します」

「なんだ?」

「僕たちも捜査に参加します。人殺しにパンを利用するなんて許せません!」

「いいですねそれ!」

「ダメに決まってんだろ!一般人に殺人事件の捜査なんかさせられるか!」

「大丈夫です!僕人脈つよつよパン職人なので必ず役に立ちます!」

「私も尋問つよつよパン職人なので絶対役に立ちます!」

「ダメだダメだ!なんだ人脈つよつよパン職人て。というかお前はなんで尋問に強いんだよパン職人じゃねぇのか」

「どうしてパン職人が尋問に強くないと?」

「普通のパン職人は尋問に強くねえんだよ武器商人が」

「……もしもし、お久しぶりです。僕です。その節はお世話になりました。実は折り入って頼みがあるのですが……」

「どこに電話してんだよ」

「はい、はい!ありがとうございます!あとで書類お願いしますね。はい、はいありがとうございます。それではまた。はい。失礼します。……山橋最高裁判所の審判崎(しんぱんざき)長官から許可を頂きました。山橋県警本部長と市議会議長にも話を通してくれるそうです」

「ハア!?馬鹿言ってんじゃねえ!町のパン屋の店主程度にそんなこと…おっ?なんだ、電話が……はい、越権林です。……ええっ!?あっ、はい、お世話になって……、えっ、……はい。わかりました。はい。ええはい。失礼します……。お前、何者なんだ」

「ちょっと副業が多いパン屋の店主です」

「CIAのエージェントとも知り合いなんですよね」

「ちょっと迷惑かけたりかけられたりした仲ってだけだよ」

「はあ……はあああ??」

「では越権林さん。よろしくお願いします。一緒に犯人を捕まえましょう!」

「えい、えい、おー!」

 

 

 

こうして、越権林啓治の捜査するフランスパン殺人事件に、人脈オバケの百目鬼筑摩と、尋問オバケ?の綾小路榛名が加わった。

啓治刑事は混乱しながらも、とりあえず彼らに事情聴取をして犯行日時のアリバイも確認してから、いよいよ本格的な捜査を開始することにする。

……しかし、彼は捜査で関係者全員へ聞き込んだり、鑑識の結果を聞いたりはしない。

まず最初にするのは、情報屋から情報を買うことだ。

危険な情報でも掴んでいたのか、その日情報屋は越権林を見るなり逃げ出したので、一行は走り回って捕まえて、適当な違反で署まで引っ張って聴取することになった。

 

「頼む、命だけは助けてくれ…!」

「いいだろう。この文章を十回言え。そうすれば考えてやらんでもない」

「十回言えばいいんだな?チャンネル登録お願いしますチャンネル登録お願いしますチャンネル登録お願いします」

「やめろやめろやめろ!綾小路!お前何読ませてんだ!どこのチャンネルに登録させるつもりだよ!」

「だって山橋県警の公式チャンネルめっちゃ登録者数少ないから……」

「どこの県警も少ねえもんだよ!つかこんなシーン動画にしたら炎上するわ!百目鬼!お前もカメラ回すな!」

しぶしぶカメラをしまう百目鬼。横から顔を出して綾小路が言う。

「それにこいつ越権林さんを見て逃げたんですよ?犯人説濃厚じゃないですか」

「なわけないだろが!こいつは情報屋のインフォメーションもしもしだ。小心者だから握ってる情報がやべーときはいっつも逃げやがんだよ」

「インフォメーションもしもし?それが名前なんですか?小学生が付けたみたいな名前ですね」

「ぐっ、そ、その通りだよ。小学校の友達が付けてくれて以来ずっと変えてねえんだ。ってんなことはどうでもいい!なあ頼むよ越権林の旦那!この事件の情報だけは売れねえ!町で生きていけなくなる!」

「あなたの白髪(しらが)じゃ老い先そんなに長くないし誤差ですよ。誤差」

「誤差なわけあるか!俺の白髪(はくはつ)は生まれつきだ!」

「うっそ、漫画みたいな生い立ちしてるんですね…」

「綾小路さん。あんまり邪魔するようならあなただけ自宅待機してもらいますからね」

「命拾いしたな」

チッと舌打ちをした綾小路を見て、インフォメーションもしもしは我慢できないといった様子で尋ねる。

「旦那ァなんなんだこいつら!警察じゃないよなあ!」

「いろいろ事情があるんだよ。手荒な真似してすまねえが、まあ逃げたお前にも非はある。教えてくれよ。一体誰をそんなに怖がってる。そいつは権力者か?そいつが犯人なのか?」

「事件が解決して犯人がムショにぶち込まれるまで俺を保護してくれ。それが条件だ。守れないなら口が裂けても言わねえ!」

「必要だと思われるならそうしてやろう。で?誰を怖がってるんだ?」

「……劇団セルフパパラッチだ」

「……は?」

「壁にミミあり障子にメアリー、歩く姿はパトリシア!三人揃って劇団セルフパパラッチだ、あああおっかねえおっかねえ……!」

「なんだその…、なんだそれ?え?なんだ?それ」

「なんと、まさか劇団セルフパパラッチが関わっていたなんて……」

「知っているのか百目鬼!」

「上司にはせめてさんを付けてやれよデコ助野郎。じゃなくて、百目鬼。お前はその、劇団ヘルプスクラッチってやつらの事知ってるのか」

「劇団セルフパパラッチです。町のちょっとした有名人ですよ?三姉妹の長女パトリシアは山橋イチの美女とされ、山橋小町とも呼ばれています」

「お、おう」

「次女のメアリーと三女のミミはそのパトリシアを盗撮・盗聴して記事を書き売りさばいているんです」

「ふん…、ううん?」

「パトリシアの一挙手一投足とそれを脚色する妹たちで街の有力な男たちが操られているので、彼女たちは劇団セルフパパラッチの名で恐れられています」

「すまんまったくわからん」

「今の完璧な説明のどこがわからないって言うんだ!」

「なんでお前がキレてんだよ。あー、えーと、つまり、パトリシアってのが妹たちにパパラッチされてて、その記事がなんか町の有力者の男たちに影響力がある…ってことか?」

「大体そんな感じです」

「すまんまったくわからん」

「どこがわからねえってんだよ!!」

「なんでお前がキレてるんだよ!えーっとだな……、それ、パパラッチの必要あるのか?美女のパトリシアが町の有力者に取り入ってるってんならわかるんだが、次女と三女にパパラッチさせる意味はなんだ?二度手間じゃないか?」

「彼女たちの詳しいやり口はこう。まず長女パトリシアがその美貌で男を篭絡したり、意中の男の名を部屋で独り言ちたりする。その様子をメアリーとミミが記事にして脅しの材料にしたり、金を巻き上げたり、普通に売ったり、他の男の気を引くネタに使う。こうすることで三姉妹の思うがまま男たちは動かされてしまうそうです」

「お、おう……。……いや、やっぱりおかしくないか?次のインフォの台詞は『パーフェクトな説明だっただろうが!』だ」

「パーフェクトな説明だっただろうが!……ハッ!」

「その劇団セルフパパラッチってのはちょっとした有名人で、あんたが知ってるように手口も広まってるんだろ?じゃあなんで有力者の男どもが引っかかるんだ?見えてるハニートラップにハマる馬鹿はいねえだろ」

「越権林さん。男とは、バカな生き物です。経験ありませんか?会えるともわからないのに気になる子がよく遊んでる公園に行ってしまったり、少しも興味がないのに気になる子の付けてたストラップのアニメをチェックしてみたり」

「いやないが」

「旦那それでよく結婚できましたね」

「奥さんは今も苦労してると思うよ越権林くん」

「なんだお前ら急に。え、俺が悪いのか?」

「おっ待たせいたしましたぁ!!!」

「うわぁ!うるせえなあ!」

ドアを勢いよく叫びながら綾小路は開けて入って来た。料理用の手袋を付けた左手の上には一人用の鍋を乗せている。

「綾小路さん。いつの間にかいなくなってたけど、どこに行ってたんだい?」

「ほら、情報屋さんから情報を貰ったら報酬を支払わないといけないじゃないですか」

「そうだが、金ならもう俺が用意してある……」

「なのでご褒美の肉じゃがを作ってきました!」

「は?肉じゃが?」

一同の注目を集めて、綾小路は鍋の蓋を取り、中身を三人に披露した。

「ほんとは新作のダイオウグソクムシパンを作ってあげたかったんですけど、材料も窯も無いので、仕方なく休憩室にあった食材で作れるなかで一番得意なものを作りました」

榛名を見て百目鬼が聞く。

「それが肉じゃがかい?」

「そうです!」

料理を見て越権林が訊く。

「それが肉じゃがか…?」

「そうですけど?」

「ウソだろ……俺には重油の海で溺れてる白鳥にしか見えねえぞ……」

鍋の中にはどっちりと重厚な黒い粘液が満ちており、沼面の中心には哀れな何かの肉が浮いていた。

「肉じゃがですけど!?」

「一体どれだけ食材を冒瀆したらそんな不信心な料理ができあがるんだよ」

「ふつうに切って焼いて煮込んで圧縮しただけですけど!?」

「肉じゃがの行程に圧縮はないよ綾事故路(あやのじこうじ)さん」

「誰の料理が事故ですか!!」

「これが事故じゃなきゃなんなんだよ!…おいまさか、それを俺に食わせようってんじゃないだろうな!?」

「まあ…、食べ物を粗末にするのは良くないからな」

「そうだね。フードロスは無くさないといけないよね」

「気は確かか?地獄の釜の蓋開けたってもっとマシな料理が出て来るぞ!?」

「さっきから人の料理を重油だの事故だの等活地獄だの!一口食べてみればこれが肉じゃがだってわかりますよ!!」

「ひえええ!!助けてくれ旦那ァ!!!俺を守ってくれる約束だろォ!?」

「劇団パパなんとかからは守ってやる約束だが、作ってもらった飯を粗末にさせる約束はしてねえなあ」

「おら!口を開けるんだよ!この私手ずからあーんしてやるから!」

「いやだああああ!!助けてェ!!!人殺しぃいいいい!!んごあっぐあっごっごごあああ、ごばばばばばばば…!」

「わあ……。綾小路さん、本当に尋問が得意だったんだね」

「なんも聞きだしてねえからこれは拷問にすらなってねえよ」

「インフォさん。お味はいかがですか?」

「それ聞けるメンタル羨ましいわ」

「ごぶっ、ごぼぼぼぼぼぼぼぼぼ……!」

「うわあ……。綾小路さん、やっぱりこれ肉じゃがじゃなかったんじゃないかな」

「そんなわけありません!まごうこと無き肉じゃがです!」

「肉じゃがかっこまれたときの反応じゃねえだろ。どっかで重油まみれの白鳥とすり替わったんじゃ……」

「うるさいなあもう!!私が右って言ったら右!私が肉じゃがって言ったら肉じゃが!起きてください白糸コンニャク!!肉じゃがの感想を述べてください!!」

「だれがしらいとコンニャクだァ!!」

「わビックリした」

「大丈夫かいインフォくん。越権林くん、一応救急車呼んでおこう」

「手間がかかるなまったく」

「インフォさん。肉じゃが、どうでしたか?」

「あ、あば、あばばばばばば」

「インフォさん?」

「が、げ、劇団セルフパパラッチはぁ……、ひ、被害者の夫、の、不倫、相手だあ」

「ほう?錯乱して一番言うまいとしていたことを言ってしまっているのかな」

「さ、三姉妹、ぜんいん、と、被害者女性、で、四股……!被害者の夫は…死んで当然の男ッ!」

「それは間違いないですね」

「しかし、奇妙だね。それなら普通、浮気をされていた妻の狛瑠さんやその不倫相手の三姉妹が殺されていそうなものだけど」

「聞こえたぞ。助かったぞインフォ。とにかく容疑者は三人に絞れたってワケだ」

「いいから……救急車ァ……!」

「すぐ来るから横になって安静にしてろ」

「胃液はぎぞう…」

「おっかしいなあ。故郷のみんなはおいしいおいしいって食べてくれるのに…」

「ほんとはお許し、お許し……って許しを乞うてたんじゃねえのかァ……?胃に二つ目の出口ができちまったぞォ……!」

「あっ!わかりました!故郷のみんなは私のこと大好きだったから、お料理に愛という最高のスパイスがかかってたんじゃないでしょうか!つまりインフォさんに愛が足りてないのが悪い!」

「愛って普通作る側が料理に注ぐものじゃないかな」

「愛があればなんでもできる!」

「限度はあるぞ」

「インフォさん!そこに愛はあるんか!?」

「愛で胃に空いた穴が塞がるんなら医者は要らねえ…!」

 

 

 

かくして、インフォメーションもしもしは臓器破壊女の手料理によって劇団セルフパパラッチの情報を全て暴露した。

情報を掴んだ妖怪飯テロと百目鬼、そして越権林の一体と二人は県内有数のタワーマンション、劇団セルフパパラッチの三姉妹が住む最上階の一室を訪れる。

 

「あら。こんにちは。何か用かしら」

「こんにちはパトリシアさん。俺は山橋県警の刑事、越権林啓治だ。ほら、警察手帳。ちょっとあんたら姉妹に聞きたいことがあってなあ、中に入れちゃもらえないか」

「ええ。警察の方に協力するのは市民の務めですもの。よくってよ。でも、まずそちらの二人についても説明してくれないかしら?」

「町のパン屋でパン職人をしています。綾小路榛名です!得意料理はポストアポカリプスです!」

「まあ。……そんな文明崩壊後に食べられそうな料理あったかしら。そちらの方は?」

「百目鬼筑摩です。町のパン屋を営んでおります。得意料理はジェネシスです」

「まあ!……そんな創世記みたいな名前の料理あったかしら。面白い方たちですのね」

「ちょっと上の方で取引があってな、こいつらも特例として捜査に加わることになっちまったんだ。さて、俺たちが話す番はもう終わったろ。中に入れてもらおうか」

「ええ。わかりました。さあ、どうぞ入って。といっても……」

一行が三姉妹の部屋に入るが、そこに他の姉妹の姿はない」

「今日はメアリーもミミも外出していていないのですけれどね」

「ちっ。まあいい。あんただけでも話てくれりゃあ捜査は進む。なあパトリシアさん。この写真の男、見覚えあるよなあ」

「あら、四股城兎脇(しこじょううわき)さん。彼がどうかなさったんですか?」

「今朝早くに遺体で見つかってね。死因はこちらの百目鬼さんが作られたパンによる毒殺。だが……」

「誇り高きパン職人として生きる僕がパンに毒を盛ることなど、天と地がひっくり返り文明が崩壊して新たなる世界が始まってもあり得ないことです」

「とのことで、まあ現場の状況やらなんやらも百目鬼さんが犯人の可能性は無いと示している。で、今回の事件は兎脇さんだけじゃなく、妻の狛瑠さんも殺されててだな?この二人を殺す動機がある容疑者ってのは、もうあんたら三姉妹くらいしかいないわけなんだよ」

「どうして、私たち姉妹しかいないと?」

「あんたら三姉妹、全員四股城兎脇さんの不倫相手だからだよ」

「……インフォが喋ったんですね」

「おっと、知り合いだったか?悪いが手出しはさせないぞ」

「必要ありませんよ。確かに、私たち姉妹と兎脇さんは関係を持っていました。ですが、既婚者の男友達と“友達付き合い”をすることは、この国の法律に違反してはいないでしょう?その情報だけで私を逮捕することはできませんよ」

「だがあんたらは容疑者になった。重要参考人として好きなタイミングで呼び出せるし、公権力使って見張をつけることもできる。令状とってこのお高そうな部屋を隅から隅まで探し漁ったっていい。なあ、わからないか?終わりだよ。罪は全て暴かれる。自白しろ。無駄に足掻いてなんになる、ええ?」

「うふふ。おかしなことを言いますのね、刑事さん。私を見張る?家探しをする?罪が暴かれる?仮に、これは仮の話ですけれど……、その土地で一番美しくて、えらーいおじ様方にたくさん愛されている美しい女性が、大人しく捕まることがあるでしょうか。一番美しいのに。ねえ?刑事さん」

「美しい美しいって言うがね…そんなもんがー……通用しない……、なんだ、なんか変な匂いしてこないか?」

異臭。脳にちくちくと刺さるような謎の匂いが部屋を漂ってきていた。

「あら、なんでしょうこの匂い…ってちょっとあなたたち!何勝手にキッチンに入っているの!?」

怒鳴るパトリシアにキッチンから百目鬼が釈明する。

「ああごめんなさい。あんまり綺麗でお高い設備が整ってるものですから、料理に携わる者として見ておかないわけにはいかないと思いましてね」

「左に同じです!思わず料理を作ってしまいました!」

「この匂いが料理ですって!?防腐剤から三酸化砒素抽出するときみたいな匂いしてるじゃない!一体なに作ってるの!?」

「ジェネシスです!」

「キミが作るとポストアポカリプスになるんだよねえ……」

「ふざけないで!今すぐ火を止めて出てってちょうだ」

「パトリシアさん、今あんた、三酸化砒素って言ったか?」

「……っ」

「よくご存じですなあ。三酸化砒素といえば、古今東西様々な毒殺に用いられた有名な毒物、いわゆるヒ素だ。それが防腐剤から抽出される匂いたあ、いやほんと、詳しくていらっしゃる」

「………とりあえずアイツに火を止めさせなさい。抽出時の毒ガスで私たち死ぬわよ」

「えっ、おいマジでヒ素抽出してるワケじゃねえよな?おい、綾小路。綾小路ィ!?」

「あばばばばばばば」

「綾小路ィ!!おい百目鬼!火を止めろ百目鬼ィ!!」

「おぼぼぼぼぼぼぼ」

「百目鬼ィッ!!」

「ちっ、馬鹿どもが!メアリー!ミミ!出てきて!逃げるよ!」

「姉ちゃん!」

「お姉ちゃん……!」

パトリシアが声をかけると、奥の部屋への扉を勢いよく開けて二人の女が出てきた。

「あんたら、隠れてたのか!」

「ああ、やっぱりそうだったんだね」

「わはー!上手くいくもんですね、百目鬼さん!」

出て来た二人の女性を、倒れたはずの二人がしたり顔で睥睨する。

「なっ、綾小路!?百目鬼!?」

「お前ら、ヒ素でくたばったんじゃ……!」

「演技ですよ。本当に防腐剤からヒ素を抽出してるわけないでしょう。部屋に漂ってるこの異臭はコーンポタージュでパンを煮込んでいる匂いです。体に害はありません」

「異臭って言われるの心外ですけどね」

「ほ、ほんとか……?鍋を見せてみろ!」

「はい」

「防腐剤煮込んでんじゃねえか!」

気の強そうなメアリーが突っ込みをいれた。

「防腐剤じゃありませんポタージュの染みたパンです!」

「煮込む前から見守ってたので間違いなくパンですよ。信じられないとは思いますが」

本当に信じられないという顔で、気の弱そうなミミが呟く。

「信じられない…、コーンポタージュの染みたパンから、加工される防腐剤の匂いまで出せるなんて……」

「えへへ……」

「褒めてねえよ!正気の人間ならこれをパンとは思わないだろ!」

「まさかお前ら、私に墓穴を掘らせるためだけじゃなく、メアリーとミミをあぶりだすために一芝居打ったってこと?」

「ふふ、育ちの良い妹さんたちですね。隠れる前にティーカップを洗い場に出しておくなんて。カップがまだ温かかったので、飲み干してすぐ隠れたのだろうと考えました」

「私は店長にヒ素みたいな匂いの料理を作ってくれって言われて、できませんって言いながら適当に料理しただけです!」

「キミの殺人的な料理の才能に賭けたんだよ。結果は、僕の勝ちだったね。流れに乗じてさらに踏み込んだ推理を言わせてもらうと、犯人はミミとパトリシア。あなたたち二人だ」

「ど、どういうことだ百目鬼。どうしてそうなる!」

「料理の匂いから毒物の抽出方法を知っている事が明らかになったパトリシアさんは言うまでもないとして…。ミミさん。キミはさっき、『コーンポタージュの沁みたパンから加工される防腐剤の匂い“まで”出せるなんて』と言ったね?」

「あっ、それは……」

「それはつまり、キミは綾小路さんの人殺し向きの料理能力を知っていたんじゃないかな。町のパン屋に通っていたから」

「そ、そうなのか!?」

「ほら、うつむいてないで、否定するなら僕の目を見て言って」

「あ、ち、違います……」

目を見て否定しようとミミが顔を上げると、綾小路があー!と反応した。

「よく買いに来てくれてたかわいい女の子だ!」

「あう……」

「料理の才能は災害レベルだが、彼女の思いやり精神は本物だ。いつも買いに来てくれるキミを間違うことはないし、店の監視カメラも証拠になるだろうね。…キミは、綾小路さんのフランスパンのようなものが、人を殺すに足る食べ物だと知っていて、そして使った。違うかな?」

「ハ、全然違うよ迷探偵!殺人フランスパンで奥さんを撲殺したのはこのアタシ!いくらパンが固いからってミミみたいなか弱い女の子の力で殴り殺せるワケないでしょ!」

「自供ありがとう。さすがは仲良しの劇団セルフパパラッチ。冤罪を掛ければ自供してくれると思ったよ」

「なっ!」

「君が撲殺した……、どういうことだ?」

「まったく、ほんとにバカな子たち……」

「姉ちゃん……!アタシ、アタシぃ…!」

「あ、あの!違う、違うの!わたしが、わたしが原因なの!う、兎脇さんが、兎脇さんの家で、わ、わたしに、その、迫ってきて、そしたら兎脇さんの奥さんが帰ってきて……!お姉ちゃんが助けに来て……!」

「ミミ。メアリー。もう黙りなさい。……はあ。なにもかも、あの兎脇ってサイテー男が悪いのよ。奥さんがいるのに私に手を出したのはまあ、私の天性の美貌のせいだったとしても、まさか私の妹二人にまで手を出すなんてね」

「しかも、ミミに手を出そうとしてる現場を奥さんに抑えられたくせにアイツ開き直って、そりゃもう激しくもめたそうなのよ。で、口論の最中、ミミの連絡を受けて助けに来たメアリーがその修羅場に突入した」

「でもメアリーはそのとき初めて、あのクソ男がミミにまで手を出していたことを知って激昂して……、たまたま手元にあったフランスパンのようなもので殴りかかった」

「私のフランスパンちゃん……!」

「今大事な自供のシーンだから黙っててね」

「そしたらおかしなことにねえ?奥さんが兎脇をかばって頭に致命傷を負ったのよ。馬鹿よねえ、さっきまで浮気されたことにブチ切れてたのに、いざその男が殺されそうになったら身を挺してかばっちゃうなんて」

「ああ。だが、恋する人間は、馬鹿なもんだろ」

「ふふ、そうね」

「越権林くんそういうのわからない側の人間だよね?」

「メアリーが意図せぬ人を殺してしまったことに震える間に兎脇は逃げた。そして深夜に私に電話してきた。『お前の妹が妻を殺した。お前の権力とか美貌とか全部使って隠蔽しろ。さもないと全てばらしてお前らも終わらせてやる』とかなんとか言ってね。そりゃ、殺意だって湧くでしょ?私はすぐに妹たちと連絡を取って事のあらましを知り、木材用防腐剤からヒ素を抽出してパンの中に入れた。そのパンを持って兎脇に会い、逃走を手助けするからまずは腹ごしらえを~とか上手い事言って、毒入りのパンを食べさせたってワケ。これが真相。ご満足いただけた?」

「ああ。レコーダーで全て録音させてもらった。署まで来てもらおう。全員、逮捕だ」

「うう、ごめんなさい、ごめんなさい……」

「謝るな!あのクソ男が全部悪いんだ!」

「そうよ。それに、私たちにはと~っても心強い弁護士のお友達だっているんだから、逮捕されたってなんにも怖くないわ?」

「奇遇だね。僕も最高裁判所に心強いお友達がいるよ。どっちのお友達が強いかバトルしようか」

「はあ?ねえ刑事さん、そろそろネタバラシしてくれない?こいつもどうせ私立探偵とかそういうアレなんでしょ?まさかホントにパン屋の店主ってワケじゃないんでしょ?」

「残念ながらそこは嘘じゃない。こいつは山橋最高裁判所長官の審判崎さんのご友人で、県議会や県警、弁護士会にもべらぼうに強いコネを持つ人脈オバケだ」

「……はあ?」

「僕のパンに毒を盛ったこと、そのパンで悪人とはいえ人を殺したこと、絶対に許さないよ。ふさわしい罰が下るようお友達にお願いするね。じゃあ、また会うことがあるかはわからないけど、またね」

「ほら、歩け!下に止めてるパトカーに乗るぞ!」

「え、ちょっと。ちょっと待って、ちょっと待ってよ!ウソでしょ?ねえウソって言ってよ!ねえ!!」

 

百目鬼は心優しい町のパン屋さんのほほえみを、最後まで浮かべていた。とても、犯罪者を捕まえて罪を償わせると宣言した人間がするとは思えないような、穏やかで温かいほほえみを。

パトリシアはそのほほえみに心底打ち震え、心から寒気を感じた。

これから君たちが行くのは、血も涙もない鉄とコンクリートの折の中だよ。

そんなメッセージを、寒気は伝えていた。

 

 

 

その後。百目鬼のパン屋にて。

 

「ほう。じゃあ劇団パパラッチは終身刑になったんだね」

「なるだろうって方向で話が進んでるって言ったんだが?」

「終身刑になったんだね」

「ああ…、あんたが言うならそういうことになるんだろうな…。ところで、あんたまだあの殺人パン職人雇ってんのか?あそこのテーブルのジジババ見てみろよ」

「どれどれ?」

窓際のカウンター席でぽかぽか陽気に当たりながら、二人の老夫婦がパンを食らいながら歓談している。

「ばあさんや、飯はまだかのう」

「ええ、メシアはすぐそこまでいらしてますよ、おじいさん」

「あれ飛んじまってるだろ」

「ああ、たぶん生マグマパンを食べたんだ。ちょっと認知機能に影響はあるんだけど、ちゃんと安全が確認された商品だしウケるから売ってるんだよ」

「一秒で矛盾する天才か?認知機能に影響出てて安全なわけねえだろ。しかもなんだ生マグマパンて。何があったらマグマが生になるんだよ」

「綾小路さんが1200℃でも焼けないパン生地ができたって言ってね?」

「わからんわからん。何がどうなったらマグマの温度でも焼けない生地ができあがるんだよ」

「マグマなんて流石の僕も仕入れられないから、しかたなくオーブンで焼くことにしたんだ」

「マグマで焼けないパンがオーブンで焼けるわけねえだろうが」

「でもこれが意外と品になってね。キーボードやら窓枠やらの汚れを取るのに便利だってことでわりと売れてるんだよ」

「使い道スライムじゃねえか!なんでパンでやるんだよ食べ物粗末にするな!」

「だよね。綾小路さんもスライムみたいな使い方をされてると知ってかなり頭に来たらしくて。今僕が頑張って仕入れた1400℃の新鮮なマグマでパンを焼いているところだよ」

「マグマのなかでも特上のモン仕入れてんじゃねえかよやればできる子かよ……。うわ、噂をすれば出て来たぞあの女」

「おっ待たせしましたー!焼きマグマパン、おひとつどうぞ!」

「えっ、なにこれ、俺にか?」

「はい!焼きたてグツグツ、マグマ焼きパンです!ご試食どうぞ!」

「えっ?俺か?俺に言ってるのか?」

「越権林さんにはパトカーを走らせてもらったり録音してもらったり色々お世話になりましたから」

「よくよく考えたら俺ほとんど活躍してなくねえ?」

「でも越権林さんがいなかったら私たちのパンで人が殺されたことすら知らずに生きていくことになりましたしね。感謝してるんですよ!越権林さん!」

「じゃあその人類悪を煮詰めたような色の臓物しまってくれねえか」

「焼きマグマパンです!」

「お前さっきマグマ焼きパンって言ってなかった?表記揺れてない?」

「さあ!ほらほらほらほら!」

「ぐぉえっやめろォ!百目鬼!百目鬼助けてくれ!あ待っていかないで百目鬼!百目鬼ィいいいいい!!」

 

 

 

「こうして、僕の店は得体のしれないパンの賑わいに支えられながら、今日もたくさんの人々においしいパンを届けるのでした。めでたしめでたし」

「まとめるなああああああああああああああああ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ッ!!!」

 


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