ARIA 蒼い惑星のエルシエロ アフターストーリーズ   作:DOH

16 / 44
Donna Stella 08 宵闇の明星

 山奥だけに、日が落ちてしまうと、星が見えるのも早かった。

 

「わぁ…………」

 

 空一杯の星。天の川が空に大きく横たわり、きらきらと輝いている。

 

「こんな星空、初めてです!」

 

 庭先に飛び出して、くるくると回りながら空を見上げる。浴衣の袖がドレスのようにひらめいて気持ちがいい。

 

「アニーはマンホームからの船で、宇宙の星を見たことあるんじゃないの?」

 

 藍華さんがそう疑問を口にするけど、星間連絡船からの宇宙は映像加工されたものだ。亜光速航行中の星虹とか、地上からは見られないそれはそれで素敵な光景は見られるのだけど。

 

「宇宙からは、星、瞬かないもんねー」

 

 縁側に腰掛けて、私と同じくマンホーム生まれの灯里さんがフォローしてくれる。そう、どっちがいいかというのは置いておいて、宇宙からと地上からでは、見えるものが違っていて、そして。

 

「どっちも素敵なんですけどね。地上からはキラキラ宝石箱みたいな星空。宇宙からは、黒いカンバスに描かれた絵みたいな星空」

「はい恥ずかしい台詞禁止」

「えぇ~~~」

 

 というお約束のやりとり。アリア社長を抱いた灯里さんが吹き出している。アリスちゃんはクスクスと笑いを堪えているような顔。すまし顔の藍華さんも悪戯っぽく舌を出し、私も思わず顔を綻ばせる。

 

 四者四様、それぞれ違う笑顔。だけどみんな、同じ空の下で、同じ喜びを共有している。

 

「じゃあ、マンホームではどうだったのですか?」

「んー……」

 

 少し、言葉が濁った。

 

「マンホームは……街が明るいからね」

「テレビで見る絵では、凄いわよね。あの街の光」

 

 アクア生まれの藍華さん達も、写真や映像でくらいはマンホームの情景を知っている。そんな皆さんの言葉に、私は頷いた。

 

「ええ、まさしく光の洪水です。その光が大気中のチリで乱反射して、夜空が全然黒くないんですよ。その中に埋もれちゃって、星の光は全然見えません。見えるのは、月と……ほら、ちょうど今見えてるあの金星くらいです」

 

 地平線の側あたりに見えている、一際明るく輝く星を指さす。しかし、アリスちゃんははて、という顔で首を傾げた。

 

「アニーさん、それ金星じゃありませんよ」

「え?」

 

 そうは言うけれど、宵の明星と言えば金星。夜中になると姿を隠す、黄昏と暁の使者。あれより明るい星は、月くらいのものだったはずだけど。

 

 首を傾げる私に、灯里さんがクスクスと微笑む。彼女には思い当たるところがあるのだろうか。

 

 参ったなあ。本気でわからない。多分凄く当たり前の事を、私は見落としてるんだろうけど。

 

「本当に、アニーさんはでっかいボケボケです」

「ねぇ?」

 

 顔を見合わせて笑う、藍華さんとアリスちゃん。むむむ、なんか悔しい。膨れっ面になっていくのが自分でも分かる。

 

「ふふふ……藍華ちゃん、アリスちゃん。そろそろ教えてあげようよ」

 

 見るに見かねてか、灯里さんが差し出す助け舟に、藍華さんが「そうね」と乗っかった。

 

 そして少し勿体つけるように指を回して見せてから、山の向こうの宵の明星をびしっと指さしたんだ。

 

「アニー、ここがどこなのか忘れたの? あんた、あそこから来たんじゃない」

 

 

 

 

「え、ええ、あれ、マンホームなんですか!?」

 

 数秒の沈黙の後、アニエスが素っ頓狂な声を上げる。

 

 そんな様子を眺めながら、アリス・キャロルはどこか納得したように息を吐き出していた。なるほど、やはりアニエスはマンホーム生まれだ、と。

 

 あの星がマンホーム、つまり人類の故郷である地球であるのは常識的な話だ。少なくともアクアで暮らす人々にとっては、太陽とルナツー、ルナスリーの次に身近な星である。ネオ・ヴェネツィアでは盛んではないが、マンホームが一番よく見える夜に祭をする土地もあるという。

 

 マンホームは、アクアよりずっと内軌道を巡っている。金星は更にその内側。故にアクアから見ると、マンホームが丁度金星のように見えるのだ。

 

「金星は、あっちの光の弱い星ね」

 

 藍華がそう言って、マンホームから少し外れた位置の星を指さす。金星はアルベド(反射能)がマンホームの倍以上ではあるものの、距離がマンホームの倍近く離れていることもあり、マンホームから見るよりも若干暗く見える。

 

「でも、青くないですよ?」

「宇宙からのマンホームの写真、見たことがあるでしょ? 青だけじゃなく、白と灰色でいっぱい。それに、えーと、アルベドだっけ? あれが地球は低いから、水の色をそのまま映し出す訳じゃなくて……えーと」

「藍華先輩、それアルさんからの受け売りですね?」

「後輩ちゃん、ねたばらし禁止!」

 

 藍華のしたり顔をちょっとへこませたところで満足したアリスは、アニエスの方に向き直る。

 

「…………」

 

 当のアニエスは……何を考えているのだろう。ぼんやりと、天を仰いだままで、どこか青みがかった白い光を見つめている。

 

 ……その瞳の端に、星の光を映して煌めくものが見えたのは、アリスの気のせいではなかった。

 

「アニーさん……?」

「……え? 何、アリスちゃん……あれ?」

 

 恐る恐る呼びかけるアリスに、アニエスははっと現実に引き戻されたように顔を下げた。その勢いで、蓄えられていた涙の堰が崩れ、星灯りに煌めく筋を残して流れ落ちる。アニエスはそこで初めて自分の目尻の熱いものに気づいたようで、ぽろぽろと溢れる水滴を戸惑いながら指先で拭った。

 

「あれ、私……どうして……」

「ちょっと、どうしたのよ、アニー」

「はわわわ、アニーちゃん、大丈夫?」

「ぷいにゅー?」

 

 流れる涙を拭い続けるアニエス。そんな彼女の周りに心配げな顔で仲間が集まる。大丈夫。貴女にはこんなにも暖かな仲間がいる。そんな事実を確かめさせるように、ある手は背中をさすり、ある手は二の腕にそっと添えられ、ある手はハンカチを差し出し、ある手(前足?)は足首をぽてぽてと叩く。

 

「泣くはずないのに。悲しいことなんて何もないのに……どうして」

 

 どうしてなのだろう。こんなにも暖かいのに。どんな悲しみでも拭い去ってくれそうな人達と一緒なのに。

 

 それでも、涙は止まらない。

 

 それは、何故なのだろう。

 

「アニーちゃんは、マンホームも大好きなのね」

 

 その時、そんな言葉が、するりとアニエスの心に飛び込んだ。

 

「え?」

 

 涙でかすんだ目を拭うと、そこにあったのはグランドマザーの笑顔だった。その手には湯気をほわほわと巻き上げるココアが、人数分トレイに載せられている。

 

 「ぷぃにゅっ」と独特の声とともに、アリア社長がグランドマザーに飛びつく。そしてその手からトレイを受け取ると、素早く全員の手にココアを配って回り始めた。

 

 グランドマザーの配慮に感謝しつつ、面々は暖かいココアを口に含む。

 

 暖かいもので一心地ついたところで、おずおずといった風で、アニエスが問いかけた。

 

「そうなん……でしょうか?」

「ええ、私たちウンディーネは……いいえ、アクアの住人達は、黄昏時のオレンジ色に、私たちの故郷の色を見るというわ。アニーちゃんはきっと、あの青白い光の向こうに、故郷の色を見いだしているのね」

 

 グランドマザーがついっと夜空を見上げる。その視線を追って顔を上げるアリス達。

 

 地平の彼方に煌めく青白い星は、どこか冷たく、余所余所しく輝いている。そう考えるのは、アリスがアクアの生まれだからなのだろうか。同じように空を見上げる灯里は、そしてアニエスは、あの光の中に暖かい故郷を思い起こしているのだろうか。

 

 そう考えると、アリスの心を”ちくり”と痛みが刺した。

 

「……私は、どこまでいってもマンホーム生まれなんでしょうか」

 

 そして、アニエスもまた、星への想いは正逆でありながら、同じ痛みを味わっているようだった。寂しげに空を見上げ、きゅっと胸の前で拳を握る。誰もが持っている素敵な玩具を、自分だけ持っていない事に気づいた子供のように。

 

 ”ちくり”が”ずきり”へと変わった。

 

「そんな……」

「そんなことはありませんっ!」

 

 計らずも、灯里や藍華の反駁の声を圧倒して迸ったのは、アリスの声だった。

 

 

 

 

 驚いたように目を見開いて、灯里、藍華、アニエスがアリスを見つめた。

 

 そんな仲間の様子に一瞬気後れするものの、アリスにはどうしても伝えなければいけない言葉があった。

 

「マンホーム生まれということなら、灯里先輩だってそうです! だけど、灯里先輩なんて、誰よりもアクア人、ネオ・ヴェネツィア人らしいウンディーネじゃないですか!」

「そうね。アリスちゃんの言うとおりよ」

 

 アリスの反駁を、一つ頷いてグランドマザーがフォローした。

 

「そしてもう一つ。……『違う』ということはいけないことかしら?」

「違う……こと?」

「そう。これまで長い間ずっと、ウンディーネはアクア人だけのものだったわ。だけど、灯里ちゃんやアニーちゃん、多くのマンホームからの娘達がやってきて、ウンディーネに、そしてネオ・ヴェネツィアに新しい水を運んできてくれる」

 

 多くのウンディーネは、十五歳前後から修行を開始する。つまり、高等教育に至る前に、わざわざウンディーネになるために移民してくるような娘は、どうしても希少になる。必然的に、ウンディーネを志す娘たちは、その大半がネオ・ヴェネツィアかその近傍の生まれに限られる。

 

 しかし、例外はゼロではないのだ。週刊ネオ・ヴェネツィアや月刊ウンディーネのような専門誌は、《水の三大妖精》に代表されるような、綺羅星のような妖精達の存在を全系に知らしめている。彼女たちに、そしてネオ・ヴェネツィアに憧れて、海を、空を、そして星さえも飛び越える者達を招き入れている。

 

 合理化の洗礼を受けて育まれた異邦の妖精は、新たな仕組み、新たな発想をネオ・ヴェネツィアにもたらす。それはあるいは拒絶され、あるいは受け入れられ、淘汰の果てによりよいものが、次の世代へと受け継がれて行くのだ。

 

「マンホームからの水は、藍華ちゃんやアリスちゃん、大勢のアクアの水と触れ合う。そして混じり合って、響き合って、そこから新しい世界が生まれていくの」

 

 そう言って、グランドマザーは締め括った。

 

 グランドマザーの言葉を噛みしめるように、皆が目を閉じて心を澄ました。灯里も、藍華も、アニエスも。それぞれが、それぞれの心に、新しい世界をイメージする。それにアリスもまた倣う。新しくて、アリスが望む未来をイメージする。アリス・キャロルを構成する、多くの人達が当たり前のようにそこにいて、微笑みあう世界。

 

 アリスが望む世界なのだから……そこにアニエス・デュマがいないはずがない。

 

「……私が、いてもいいんですよね?」

 

 恐る恐る問いかけるアニエスを、全肯定するかのようにグランドマザーが頷いた。アニエスの強ばった顔が、ぱっと安堵の色に入れ替わる。ちらりとアリスの方を向いたアニエスの視線に、当たり前です、と微笑みを返す。

 

「でも、私達が新しいものに変わっていっていいんでしょうか?」

 

 ふと、藍華が疑問を口にした。そう、アクアは……特にネオ・ヴェネツィアは、過去のマンホームにあり、現在は失われてしまったものを懐かしむ場所だ。

 

 しかし、そんな疑問を、グランドマザーは笑って否定した。

 

「まあまあ、それを言い出したら、私達がゴンドラを漕いでいる事も、昔のヴェネツィアではあり得ないことだったのよ」

 

 そう、かつてのヴェネツィア市では、ゴンドリエーレは男性のみの職業だった。今でもウンディーネ以外の職で、女性がゴンドラを生業とすることはない。

 

「本物のヴェネツィアには、浮き島もない、地重管理区画もない、空の配達人もいない。何より、ここはマンホームですらない。ネオ・ヴェネツィアなんて言っても、ヴェネツィアそのものには絶対になれないわ。どうしたって、変わって行くことは止められないし、それに」

 

 まるで、アリス達を見定めるように、しかし同時に慈しむように見回して。

 

「変わらない事が大切じゃないの。今を大事にして、そしてそれぞれにとって、素敵な方向に変わって行くことが大切なのよ」

 

 人も、街も、世界ですら、生きている限り、変わることは避けられない。それでもなお変わらない事を求めるならば、変わらないことが素敵だと思えるならば、変わらないように変わって行くしかない。

 

 ――変わることは避けられない。”ずきり”と心が痛む。

 

 変わってしまったら。この幸せな仲間たちとの関係が変わってしまったら。アリス・キャロルはどうなってしまうだろう。それは、自分を形作る大切なものが欠けてしまうようなものだ。結構気に入っている、まだまだ発展途上の自分自身が、崩れるようなものだ。

 

 でも――変わることが避けられないというのなら。

 

「大事なものを見つけて……それだけを握り締めて、あとは新しい素敵を一杯に詰め込んで、歩いて行けばいいんですね」

 

 灯里が、ふわりと笑顔を閃かせた。透き通った海のように、暖かく、穏やかに。

 

 藍華を見る。アリスを見返すのは、大輪の薔薇のように華やかな笑顔。

 

 そして、アニエスを見る。マンホーム生まれの異邦人、だけど今ではアリスの一番の親友である彼女は、再び空の彼方、地平の向こうに消えつつある青白い光を見つめていた。

 

 自ら光ることはなく、ただ孤独に生きていた星が、今では自分で輝き、誰かの道標となっている。孤独も絶望も飲み込んで、憧れすら抱いて空に望まれる《宵闇の明星(ドナ・ステッラ)》。

 

(……アニーさんみたいだ)

 

 ふと、アリスはそう思った。

 

 黄昏の後に来る、遠き故郷の光。

 

 そのアリスの感想は、図らずも自らの未来と奇妙に符合するものだったのだが。

 

 勿論、この時点のアリスが、そのような事実を知る由もなく。

 

「まあまあ、おほほほ」

 

 健やかに育つ後輩を慈愛に満ちた目で見つめるグランドマザーだけが、全てを理解しているかのように微笑んでいた。

 

 

 

 

 さて、そんな訳で。

 

 私アニエス・デュマと、親愛なる三人の先輩達は、翌朝の列車でネオ・ヴェネツィアに戻ることとした。

 

 畑の隙間を縫うように走る鉄道路線、最寄りの駅である城ヶ崎駅。発車待ちの列車が佇むホームの上で、私達はグランマとの別れを惜しんでいた。

 

「本当にお世話になりました、グランマ」

 

 ぺこり、と礼儀正しく頭を下げる藍華さん。それに続いてアリスちゃん、灯里さん、そして私も藍華さんに倣う。

 

「またお会いしたいです、グランマ。また機会を見て遊びにきても良いですか?」

 

 ちょっと図々しいかと思ったけれど、私はそう尋ねた。それが飾らない本音。先輩方に違わず、私もこの二日間の間に、グランマが大好きになっていたのだから。

 

「ええ、勿論。歓迎するわ、アニーちゃん。でも……」

「でも?」

「会いに来るより、一足先に会えるようになるかも知れないわね」

 

 そう、秘密めいて微笑むグランマ。何か隠し事でもあるのだろうか。グランマの策略なら、それはきっと素敵なものなのだろうけど。

 

 一応その言葉の意味を尋ねてみようと思ったその時、列車の発車ベルが鳴り響いた。

 

「それでは、失礼します、グランマ」

「はひっ! どうかお元気で!」

「ええと……それではまた!」

 

 ばたばたと列車に飛び込んで行く藍華さんと灯里さん。私もぺっこりと頭を下げてから、列車のステップを踏み上がる。

 

「その…………またお会いできるのをでっかい楽しみにしてます、グランマ」

 

 そして最後に、格別名残惜しげにしていたアリスちゃんが、ステップを踏み出した時。

 

「そうそう、アリスちゃん」

「はい?」

 

 列車に片足をかけたところでグランマの声がかけられ、アリスちゃんが怪訝な顔で振り返る。

 

 そこには、どこか意味ありげに微笑むグランマの顔があった。

 

「大変だろうけど、頑張ってね」

「? ……はいっ!」

 

 思い掛けぬタイミングの激励に、アリスちゃんはきょとんとした顔をするのだけど、すぐに満面の笑顔を浮かべ、元気良くそう答えたんだ。

 

 

 

 

 グランマの意味ありげな態度。その意味が分かったのは、春が終わりを告げようとした頃のことだった。

 

 それは、とても素敵な物語。新しい始まりの物語。

 

 でも、今はまだ、そのことについて語る時期ではないと思う。

 

 なにしろ……。

 

 グランマの所から戻ってきた私達は。

 

 

 ――早速とんでもないトラブルに見舞われる事になったのだから!




オレンジぷらねっと編、前編です。

姫屋編でトラゲット三人娘を登場させたのだから、今度はグランドマザーを出したい。そういうコンセプトから紡ぎ出した物語ですが、焦点はどちらかというとアリスの方に合わせられています。

これは、ゲームのシナリオの都合もあり、アリスより後に入社しておきながら先にペアになってしまうアニエスに対し、アリスがどんな感情を抱くのか、ということを考えた結果です。《サイレンの悪魔》が人の心を弱らせて誘う特徴があるため、本編よりもアリスの心を弱らせ、コンプレックスに向き合う機会を描いてみました。

自分の居場所を奪われたと感じて、感情をコントロールできなくなるあたりの描写は、後に『あまんちゅ!』二十三話で同じようなエピソードを見て『我が意を得たり』と思ったのをよく覚えています。

ちなみに、ここから先のエピソードでも、アニエスのメンタルはどんどん強くなっていきます。これは時系列的におかしな点も生まれてきますが、おそらく最終章のARIAカンパニー編で理由を理解していただけると思います。


この章を書き上げたあたりで、『ウンディーネ』などの作詞家で歌い手の河井英里さんが亡くなりました。

次章は、その思いを踏まえた物語となります。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。