太陽系第四惑星アクアにある町、ネオ・ヴェネツィア。
 第三惑星マンホームのヴェネツィアから移設されたその町は、古めかしくも美しい町並みと、その合間を縫って流れる水路が自慢の観光都市だ。

 その水路を、白い衣を纏って巡る妖精たちがいる。水先案内人(ウンディーネ)と呼ばれる少女達。
 旅人達をゴンドラに乗せ、カンツォーネを歌い、オールを仰ぐ彼女らは、ネオ・ヴェネツィアの象徴のひとつである。

 その水先案内人の世界に、いま一人マンホームから飛び込んできた少女がいた。憧れの水先案内人を追って姫屋の門を叩き、紆余曲折を経てARIAカンパニー、姫屋、オレンジぷらねっとのいずれかで櫂を握る幸運を手にした少女。その名前をアニエス・デュマという。

 この物語は、彼女が体験した物語の続き。三つに分岐した可能性の、それぞれの道筋が描く未来を描いた幻灯の軌跡である。







 この物語は、2008年アルケミストから発売されたPlayStation2用ゲーム「ARIA The ORIGINATION ~蒼い惑星のエルシエロ~」を踏まえて、その後を描いた二次創作です。

 2009年くらいに2ちゃんねるの同名ゲームのスレッドで公開したものですが、原稿を発見したので公開することとしました。

 今はプレイが困難なゲームを前提としている物語ですが、以下の点を押さえておけば原作ファンであれば内容を楽しめるのではないかと思います。

・灯里と同じくマンホーム出身の少女が主人公
・アンジェリカというウンディーネに憧れ、彼女との文通から水先案内人業界を目指した
・『噂の君』に似た『サイレンの悪魔』と呼ばれる怪異に心を囚われかける
・アニメ版のタイトルを冠しているが、設定はおおむね原作準拠
・ARIAカンパニー、姫屋、オレンジぷらねっとのルートがそれぞれあるが、だいたい展開は一緒

 その他の設定については、WikipediaのARIAの項目に詳しく書かれているので、そちらを参照すると良いかも知れません。



X(Twitter)  ▲ページの一番上に飛ぶ