絶望的ですが明日も学校です   作:活動休止

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今回の登場人物

・糸色 望
・風浦可符香
・関内・マリア・太郎
・木津千里
・藤吉晴美
・臼井影郎

※原作を知らない方はwikiなどで予習したうえで読んでいただけると、さらに楽しく読んでいただけると思います。



さよなら絶望先生の二次創作小説を見かけなかったのでちょっと書いてみました。
うまく世界観を書けているか分かりませんが楽しく読んでいただけたら嬉しいです。


第壱巻 絶望少女隊
第壱話 明後日の方向→に貴方がいるのはきっと必然///


 「赤信号、みんなで渡れば怖くないと知人達が道路を横断しようとしている中。青信号になってから渡ると宣言した少年は今、人生の赤信号に引っ掛かっています」

 教卓に手を付き、神妙な面持ちで教室全体を見据えていたのは和服に袴姿で黒ふちのメガネをかけた「2年へ組」の担任教師、糸色 望だった。

 キリッとした吊り目をキョロキョロさせながら、少し生徒の反応を窺う糸色 望は一つ咳払いすると、この静寂を静聴だといいように勘違いしたらしく話の続きを語り出した。

 「みなさん、人生とは赤信号ばかりなのです!!。例えば、

・バイトを始めるため、親に押し付けられた求人誌に書いてある連絡先に電話しようと携帯を取ったはいいが、電話を掛けることを躊躇してしまい気分が乗らないことを言い訳に明日でいいやと立ち止まってしまったり。

・勇気を出して、自分の大好きなアイドルの握手会に参加しようとしたら握手券の有効期限が切れていたり。

・映画版ジャイアンの人気はうなぎ上りなのに、スネオの影はだんだん薄くなっていく一方だったり。

・J〇Lのビジネスクラスを予約したはずのに勝手にキャンセルになっていたり。」

※他

・違法ダウンロードの方が法律として見直され、厳しく取り締まられるようになったはずなのに、オンラインゲームのチート一回で逮捕されたり。

・赤いスイートピーだったからミリオン売れなかったり。

・宗教団体の勧誘を断った瞬間ご近所の目が気になるようになったり。

 

 「絶望した!!赤信号ばかりの世の中に絶望した!!」

 

 「と、いうわけで今日は皆さんに現在から死ぬまでの人生設計図を書いていただきたいと思います。

 もちろん、ただの人生設計図ではありません。

 皆さんがこれから突然出会ってしまう赤信号に戸惑わないよう、今日は先生が皆さんの赤信号になりたいと思っています。」

 訳のわからない自論を言い終え、満足気にする糸色 望は数枚の紙を配り始めた。見出しに人生設計図診断表と書かれた紙にはいくつかの質問が書かれていて、内容が思っていたよりもまともだったので皆は少し警戒心を解いてしまった。

 「それでは皆さん出来るだけ忠実に自分の人生を設計してください」

 

問一 あなたの夢はなんですか?また実現に至る歳はいつですか?

 

問二 出会いと結婚はいつですか?

 

問三 動物は飼いますか?飼うならいつ?

 

etc...

 

 

 数分後。

 生徒から回収した人生設計図診断表をパラパラとめくり見ながら糸色 望は苦虫をかみつぶすような苦痛の表情を浮かべていた。イライラしているのか爪をカリカリと噛み出す。

この状況で何をイライラすることがあるのか分からず、クラスの中に不安とどよんとした重い空気が漂い出した。

 しかし、そんな空気など糸色 望が読めるはずもなかった。

 「これでは皆さんの人生はすでに赤信号で大渋滞!明るい未来に到達することなんてできません!!!」

 「はいっ!!?」

 いきなりの人生積んだ宣言受け、クラスメイト全員が糸色 望に抗議の視線を向ける。

 それを代弁して一人の少女が立ち上がった。きっちりと真ん中分けにされた前髪、スカート丈校則通りの膝下10cm、寸分違わぬハイソックスの丈。クラスで一番委員長らしい一面を持つ木津千里は糸色 望を強い視線で睨みつけ言った。

 「先生!不安になればいいのか、怒ればいいのか、どっちか分からないような空気にするのはやめて下さい。そういうのイライラするんです!どっちかにして下さい」

 「あ、はい」

 みんながどう反応していいのか分からず戸惑っている。別件で空気を読めていなかった糸色 望も何のことを言われているのか理解できなかったようで、はいと言ってしまった以上とりあえず「皆さん不安がってください」と続けた。

 言いたいことを言えてスッキリしたのか木津千里は着席した。

 さっきよりは不安よりに統一された環境で糸色 望は先の話題に戻った。

 「では仕切り直して、皆さんの未来はすでに赤信号一色なのです!!なぜなら、藤吉さん。あなた問一で、夢は雑誌に自己のマンガを週刊連載すること、実現は31歳だと書きましたね」

 「はい。それが?」

 「あなたは将来、夏コミに参加できなくなるという理由で必ず週刊連載を諦めます!!」

 「なっ!!?」

 「他にも、

・アマチュア時代に出していた同人誌がネットに晒され話題になり連載中止

・印刷業者に「あなたの作品は刷りません」と言われ連載中止

・作品に出てくるキャラクターよりも作者の方が人気出てしまい連載中止

などが考えられます」

 「た、確かに私が週刊連載なんて向いてないのかも……」

 藤吉晴美は頭を抱え、青ざめた顔をしている。

 またクラスの雰囲気が一段階悪くなったが糸色 望はそんなことに気づく風もなく続ける。

 「そこのあなた!!→(臼井影郎)」

 「はい!僕ですか?」

 「あなたの問二に対する回答。出会いは今年の7月、結婚は24歳などと書いていますが………

 後1ヵ月ちょっとであなたに出会いがあるとは到底思えませんが、万が一あなたに思い人ができたとするならば、その相手はきっとあなたを財布としか見ていません!!使いきれば捨てられます!!ましてや24歳で結婚なんて、たとえお見合いであってもあり得ないと断言できます。あなたの身なりと性格を考えると、何の出会いもない独身ライフを生涯送り続けることになるに違いありません!!」

 「なっ!!?」

 「他にも、

・韓国人、中国人のマッサージ師

・〇ー〇〇〇ン教の羽を持っている方々

・熟男好きの変わり者

あなたの未来はもう赤色どころか茶色に変色しています!!」

 「僕の人生って………」

 また一人。青ざめたうえ、ただでさえ無い髪が風に乗って飛んでいってしまった。

 そして、次の被害者が出ようかというそんなとき、一人の手が挙がった。

 「はい、先生」

 「どうしましたか?風浦さん」

 名指しされて席を立った風浦可符香は糸色 望に満面の笑みを向けて言った。

 「世の中に赤信号なんてありません。あれはハイチーズの合図です。そうに違いありません」

 「どういうことですか?」

 糸色 望だけでなくクラスメイト全員が首を傾げる中、風浦可符香は待ってましたと言わんばかりに熱弁し始めた。

 「だって考えても見てくださいよ。赤になるときに起きる出来事って普段起きないようなことばかりだと思いませんか?例えば、

・レッドカーペットを歩くジョニデ

・サッカーの試合中レッドカードで選手退場

・明石家さんまと大竹しのぶの再婚

 それってすごいシャッターチャンスじゃないですか?」

 他にも、

・萬田さんが借り入れにストップを掛ける

・事業を起こそうとした総理大臣が官僚にストップを掛けられる

・モンスターハ〇ターの新作をSONY機種以外で出す

 「この作品だって決め台詞「絶望した!」じゃないですか。立派な赤信号ですよ」

 それを聞いて糸色 望は顎に手を当て、考えるような素振りを見せた後、なにかを思いついたらしく。

 「それもそうですね。私も一度赤信号に向き合ってみましょうかね」

 「そうですよ!きっといい絵が撮れるはずです!」

 こうして今回の人生設計図診断は幕を閉じた。

 それから数日後。

 「今日から犬を飼い始めたのですが、私犬アレルギーで……息が……でき……な……い……」チーン

関内・マリア・太郎「結局シヌオチかよ」

 

 

 




次話いつになるか分かりませんができるだけ早く投稿できるよう努力したいと思っています。
第一話最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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