転生したら四皇の娘で歌姫の妹になった(仮)   作:皐月の王

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さて、1ヶ月経ってました!申し訳ございませんでした!


東の海の泥棒 カリーナ

「で、何処から行くつもりなの?見て回るって言っていたけど」

 

「そうだね……とりあえず、東の海を散策しようよ。私達、フーシャ村しか知らないんだからさ。それと、ウタも歌って知名度稼いで行こうよ!」

 

私達二人は航海しながら次の予定を考えていた。第一目標は東の海を見て回り、ウタの歌を広める。第二目標は航海する仲間を集める。第二目標に関しては、ウタは歌が上手い人と戦闘ができる人と言っているけど、私は航海士が欲しいかなぁと思っている。だって、私は必要最低限の航海術しか無いし、ウタは言わずもがなだし……。東の海と言えば後の凄腕航海士がいるけど、引き入れたらルフィの航海が危うくというレベルじゃないから却下だし。

 

(流石にね……。自分の道を行くと決めても、そこは外せないしね)

 

私はそう言ってから船を走らせる。目標は決まっていてもプランはガバガバ。どうしたらいいか分からない。そうやって唸っていると

 

「ねぇ、カナン」

 

「ん?」

 

ウタが肩を叩き私を呼ぶ。

 

「どうしたの?」

 

「目の前の船、あれ、海賊船じゃない?」

 

「確かに」

 

ウタの指さす方には一隻のドクロを掲げた船がこちらに向かってきていた。

 

「まぁ、何もしないのならほっといていいじゃない?」

 

「それもそうだね」

 

二人でそう言ってそのまま船を進める。まぁ、そうそう有名どこの海賊が東の海に姿を表すわけも無いしね。考えるだけ無駄だよね。そう思っていると

 

ヒュー ドボーン!!!

 

砲撃してきた。

 

「撃ってきたよ、カナン!」

 

「えー、嘘でしょ。この船大砲とか積んで無いんだけど……」

 

「何でないのよ!?」

 

「海賊船のつもりで作ってないからかなぁ」

 

私は考え込む。でもとりあえず

 

「何も手を出さないならそのままスルーもいいかもと思ったけど、やっぱり世のため人のために見境のないこういう輩には海の藻屑になってもらおうかな?」

 

「どのくらい強くなったか見せてよ、カナン!」

 

「OK!んじゃ、早速……」

 

私は月歩で船を飛び出し雷速で海賊船の頭上をとる

 

「なにぃ!?能力者だと!?」

 

「そ、それに赤い髪に雷を纏う女と言えば……!」

 

「冥雷……!」

 

何それ!?そんな名前で私呼ばれてるの!?そんな、これから医者としてとか護衛の人で売っていくつもりだったのにそんな物騒な異名がつけられているなんて! と言うか女の子につける異名じゃない!

 

「とりあえず、ちょっかいかけてきたからには相応の覚悟があるんだよね?勿論答えは聞かないから!鳴雷!!!」

 

私は手に雷に変化させて、そのまま船に落雷を落とす。凄まじい轟音を響かせ、雷は船に落ち、乗っている人たちを感電させる。

 

「アッバババ!!?」

 

「冥界に送ってあげてもいいけど、ウタの手前そういう生々しいのはね。医者としても避けたいから、しばらく眠ってもらうね。精々、海軍に捕まらないこと祈るんだね」

 

私はそう言い船に戻る。

 

「ただいま、ウタ」

 

「おかえり!かっこよかったわよ!」

 

「ありがと!それじゃあ!気を取り直して航海と行こう!」

 

「おう!」

 

私たちは手を空に掲げて航海を楽しむ。海の上では釣りをし、陸では買い物、船では音楽の練習。個人の時間では私は医学の勉強、ウタは歌の練習。洗濯はウタで、料理は私担当で航海をしている。

 

そんなある日、見覚えのある岬に辿り着く。近くには海賊船らしき物も見える……。

 

(あんな所に海賊船……。誰が居るんだろう?感じ取るだけ感じようかな?)

 

私が何気なしに見聞色の覇気の範囲を広げて索敵をすると、逃げる少女の気配と、それを追いかける男達の気配を感じた。うん、助けに行こう!子どもを痛ぶる大人にろくな奴はいねぇ!そうとなれば

 

「ウタ!ごめん!少し、お金稼いでくる!」

 

「え?はぁ!?カナン!?」

 

ウタの制止を振り切って月歩とゴロゴロの速度で、岬に突撃する。全力とは行かないけどそれなりの勢いで突っ込んだから轟音を響かせ少女と男達の間に割って入る。

 

「っし!着地完了!」

 

「え!?人が……降ってき……へ!?」

 

「何だお前?あの女の仲間か?」

 

「いや、仲間ではないけど。あんた達が寄って集って虐めようとしているのが見えてね……」

 

私は男を観察すると思い出す。この人確か、トレジャー海賊団のマッド・トレジャーだ!新世界編のルフィと戦う相手だ。確か、TVSPでのエピソードだった気が……あとは……宝探しが好きな人だよね。ということは……

 

「ジャラアアア!!!そんなことで来たのかよ!しかも、助けようとしているのが、『女狐』だからなぁ!」

 

そのタイミングで私は後ろの少女を見る。うん、間違いない。本当に年下か疑いたくなる肉体と紫髪。後のルフィの航海士になるナミと泥棒で張り合っていた人物、カリーナ本人だった。確かこの人、歌がすっごく上手いんだよね

 

「よし、ねぇ。取引しない?」

 

「え?取引?この状況で!?」

 

「そう、私がこいつらを蹴散らすから、私の船に乗らない?」

 

私がトレジャーを見ながらに言う。勿論刀を手にかけながら。

 

「船って……アンタ海賊なの!?」

 

「ううん、違うよ。ただの航海中の姉妹の妹の方だよ。姉は未来の歌姫だよ」

 

私はカリーナの反応を見る。おっ、案外興味がありそうな目をしてる。宝を奪うためにテゾーロの所の歌姫になるレベルだ、歌に関してはウタと同等レベル行けるはずだ!よし、もう少し煽ってみよう。

 

「二人は寂しいから乗る人を探してたんだよね、誰でもいいって言う訳でもないしね。どうかな?私の船に乗らない?」

 

「……乗らないを選んだら?」

 

確かにそっちも気になるだろうね。脅しみたいになるのはあんまり本意じゃないけど

 

「そうだなぁ、このまま鬼ごっこ続けてもらう他ないかなぁ?」

 

「じゃあ!乗る!」

 

うん、絶対、乗ってすぐ降りようとするだろうね!まぁ、少しの間だけでもいいけど。そのまま船員になってくれれば尚良。

 

「ああ?聞き間違いか?この俺を倒すつもりか?」

 

「そう言ったんだよ?彼女はもう、私の仲間だ。指一本だって触れさせないよ?とりあえず!」

 

私は覇王色の覇気を放つ。勿論、トレジャーとカリーナを気絶させないように、取り巻きだけど気絶するように。

 

「は?えぇ!?何をしたの!?」

 

「何をしやがった!?」

 

「なに、少し寝てもらっただけだけ。まぁ、目覚めたら海軍のところかもだけ……!」

 

私はスイッチを入れる。これからするのは戦い。何時もの自分はそこには少し邪魔だから引っ込める。相手の能力は知っている。ジャラジャラの実の鎖人間。油断なんてしないよ?これから色んなものから守る者が増える以上、そう簡単にもやられられない。

 

「言うじゃねぇか!」

 

トレジャーは手から鎖を出して私を拘束すべく襲いかかる。私は見聞色の覇気でその全てを必要最低限で避けて距離を詰める。

 

(鎖と鎖の間をスルリと抜けやがった……!)

 

(あんな必要最低限の回避だけで、私とそう歳が変わらなさそうに見えるのに!)

 

私は懐に入り、武装色の覇気で硬化させた拳をトレジャーの鳩尾に叩き込む。

 

「ふっ!」

 

「グ……んぐぅ……ああ……!」

 

よし、武装色の覇気での一撃もあるけど、鳩尾のボディブローは直ぐに効果が出てやりやすい。

 

「うそ……パンチ1発で!?」

 

(な、なんだ今の……!普通の女の一撃じゃねぇ!)

 

いい感じに効いてるね。なら、もう1発!今度は、中を破壊する勢いで!

 

「そら!」

 

武装色の内部破壊をもう一度腹部に叩き込み、通常の武装色を纏った拳で顔面を殴りつける。大きく後方に下がったトレジャー相手に雷速で追いつき、両足に武装色の覇気を纏い追撃の一撃を入れる。

 

「もういっちょ!」

 

深々と腹部に両足が突き刺さす。トレジャー相手に重いのを入れておかないと後々怖いしね。できる限り、一撃で終わらせる意欲で叩き込む。

 

「タフいね……!だったら」

 

斬魔を鞘に入れたまま武装色の覇気で硬化させ殴ろうと考えていると……。トレジャーは白目を向き、口から泡を吹いて膝から崩れ落ちた。

 

「ふぅ、何とかなったかな」

 

振り返るとカリーナが座り込んだままだった。いくら取引したとはいえ律儀にいるんだ……。てっきり逃げてるもんだと……

 

「すごい…アンタ何者?」

 

カリーナがそう聞いてくる。私は

 

「通りすがりの医者で、君の新しい仲間だよ覚えてね」

 

そう言って手を伸ばす。払い除けて逃げるなら、まぁそれはそれでカリーナの運命だし。縁がなかったと諦めるが、

 

「私はカリーナ……海賊専門で泥棒よ。これからよろしくね『船長』」

 

手を握ってきた。何故か、目を輝かせながら。まぁ、3人目の仲間ができたし良いかな。




二人目の仲間はカリーナでした!

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