アニメのニカも良かった!
というかロギアの覚醒まだ!?
私が目を覚ますと凄まじい頭痛に襲われた。原因は……多分二日酔い。情けない話、どうやら今生の私は酒が弱いらしい。
「あっ…たま痛ったぁ……」
自分でも情けない程に呻き声みたいなのが漏れる。ゆらゆらと立ち上がると
「おはよう!起きたんだ船長!」
カリーナがわざとらしく大きな声で言う。私は耳を抑えながらに苦々しい表情で
「お、おはよう。頭に響くから大きい声出さないで……」
その反応を楽しそうに見ているカリーナにウタが後ろからチョップをして
「はい、船長であるカナンを虐めるのは大概にね。一応船医で船長で、楽器を演奏する係だし。はい、水」
「ありがとう、ウタが能力使えばいいじゃん」
私は水を飲みながらにウタに言う
「使ったらウタワールドに引きこんじゃうし。まぁ、演出が色々できるから良いんだけど、普通に歌うより何倍も疲れちゃうんだよ。ウタウタは」
ウタのウタウタの能力は体力の消耗が激しいのは知っている。だけど、そんなのを構っている余裕は今の私には無い。と言うかまだ寝てたいと言うのが本音だけど。
「で?村を出るの?カナン」
「……もう一日居て体調整えたいのが本音だけど……宴の後だしね。出ると言った限りは出るよ」
そう言って布団を畳んで私は着替える。何時もの服に白衣を身にまとったタイミングで見聞色の覇気の範囲に敵意を持った人間が大人数はいる。しかも、島の二方向から。
「うっわ……面倒。ウタ、カリーナ、厄介なお客さんがこの島に来たみたい」
その言葉でウタとカリーナは察する。
「海賊?でもどうして?」
「この村に何も無いと思うけど」
「征服目的だと思う……はぁ……二日酔いで頭痛い」
私は見聞色の覇気で把握する。無駄に数が多い海賊と人数は数人程度だがそれなりの実力がありそうな海賊と分かれてる。頭が痛くなかったらもっと詳細に分かるのにと内心愚痴る。今の私じゃ、能力の精度は……多分雑になってるから録な手加減ができる自信が無い。
「はぁ、私が数が多い方を……東を担当する。西の少ない方をコウシロウさん達に伝えて。カリーナは隙を見て、相手の船の物を盗って良いし、ウタは残って村人を集めておいて、もしもの時はウタウタで迎撃お願い。事情の説明も」
「「分かった!」」
そう言うと二人は動き出した。私も私で動かないと。雑魚掃除だけど、殺さないようにしないとね。私は『斬魔』を持ち少し考え
「ウタ、もしもの為に、劣勢とかになったら、くいなにこれ渡しといて」
それを見たウタは私の顔を見て
「いいの?これは」
「うん、もしもの保険にだから。じゃあ、頼んだよ」
今度こそ私は数が多い方に向かう。ああ、二日酔いで頭が痛いし、気分も最悪だ。
「おっ!?女が一人いるぞ!」
「しかもフラフラじゃねぇか!」
「どうだ?面倒見てやろうか?」
「いいねぇ楽しみが増えた、逃げようだなんて無駄だぜ?あーでも、胸が小さくねぇか?」
「ばっか!それがいいんだろ!」
あっ、一人踏みやがった。でもいいや、どうせ、掃除するつもりだったし。私は海賊を見下ろしながらに言う。
「悪いけど、今私は二日酔いで頭が痛くて機嫌が悪いの、しかも手加減もろくに出来ないから。それと……気の許した相手以外に胸のこと言われるの心底不快だから……言ったやつ。まずお前から
『斬魔』を抜刀し武装色の覇気を纏わせながらに眼前に降りて、私は一閃する。その一撃で前にいた5人を薙ぎ払う
「な、一瞬で5人を!?」
「この女ァ!」
「さぁ、怪我したい人から前に出なよ。まぁ、誰もここから先に通さないし、逃がさないけど」
そして、私と数の多い海賊の戦いが始まる。
第三者side
ウタがコウシロウとくいなに事情を説明する。カナンが海賊がこの島に来ていることを察知し、数の多い方を抑えているという事。そして、カナン曰くそこそこの海賊が西にいるということを。それを聞いたコウシロウは
「分かりました、村の人を1箇所に集めましょう。怪我人が出るより前に避難ができるのは不幸中の幸いです」
コウシロウと村人は連携して迎え撃つ準備をする。そんな時くいなが木刀を持って西に向かい走り出した。
「え!?ちょっとくいな!?」
ウタは驚いと呼び止めようとするが間に合わず行ってしまう。ウタは頭を抱えながら、カナンから託されたものを握りしめて走り出す。
(私もエレジアで体力つけるために走り込みとかしてたけど、それでもくいな足早くない!?離されないようにするので必死なんだけど!)
くいなの足の速さに驚嘆しながらも必死に着いていくウタ。そしてくいなの足が止まる。
「おっ?出迎えとは殊勝な心がけだな?そうは思わねぇか野郎ども」
「ええ、そうですね船長!生きがよさそうだ」
「これ以上進ませる訳には行かないわ。悪いけど、貴方たち全員ここで倒させてもらうわ」
くいなは木刀を抜き構える。それを見た海賊達は大いに笑い、男の一人が前に出て
「それができるか試してみるかぁ?」
手に持つ剣を振り上げくいなに振り下ろす。しかし、くいなはそれを最小限の動きで弾き、木刀で顎をかち上げる。
「がっ!?」
男は顎をはねあげられ白目をむく。その一撃で意識を失い。膝から崩れ落ち倒れ伏す。
「まず、一人」
「へぇ、やるじゃねぇか。でも、殺す気の無い木刀じゃあ、こいつを倒せても、オレたちを倒せねぇなぁ。やれ」
「へい!」
男の一人は素早く掴みかかろうと腕を伸ばしてくる。くいなは腕を掻い潜り、木刀を振り下ろすが、
「そんな回避じゃオレの腕は避けれないぜ?」
後ろから腕が迫り来る。くいなは振り返り木刀で叩くが。
「っ!」
手応えがない。なにか柔軟な物を殴ったような手応えしか無かった。腕はそのままくいなの腹部を捉える。
「ぐっ!?」
「俺はナワナワの実の縄人間だ。腕は伸びるし、こうして……」
男は腕でくいなをぐるぐる巻きにして地面に叩きつける。
「がはっ!」
背中を強打し空気が吐き出される。息が詰まり咳き込む。だが、ただやられるだけのくいなでは無い。くいなは大きく口を開けてその腕に噛み付く。
「あぎゃああああ!!?」
男は予想もしてなかった反撃と腕のいたみで拘束を解いてしまう。くいなはその一瞬で木刀を握り、船長らしき男に肉薄する。
「貴方を倒せば…!」
木刀で斜め下から鋭く速い一撃を叩き込もうとする。
「ほう、拘束を解き、真っ先に船長である俺を狙うとは、その判断と度胸……惜しいな。刃向かうことしなければ仲間にしただろうな。本当に、惜しい」
しかし、伝わってきた感触は。縄の柔軟性とは真逆、硬いものに全力で殴った時の痺れのようなものが手にくる。
「っ!」
思わず手から木刀がこぼれ落ちる。
(なに?まるで、硬い岩を殴ったみたいな……!)
くいなが船長を見ると、岩のような黄土色の肌に変わっている男がいた。
「俺はイワイワの実の岩人間だ。俺の硬さは岩石と同等だ。そんな棒切れで、傷のひとつも付けられないとう事だ。つまり俺に殴られるということは!」
男は姿勢を低くし、くいなをアッパーの要領で腹部を殴り空中に殴り飛ばす。
「ガハッ!」
能力を解除して空中のくいなに追いつき更に地面に叩きつける。
「ふん、一人を気絶させ、アイツから抜け出し俺に一撃を入れたのは褒めてやる。だが、こんな棒切れじゃあなぁ」
そう言うと男は木刀をへし折る。
「なら、私が相手になるよ!」
ウタが飛び出す。これ以上見てられないと。
「ほう?何か持っているみたいだが、俺たちと遊べるのかお嬢ちゃん?」
「どうかな?案外私は強いかもよ?」
ハッタリ半分で牽制するウタ。ウタが能力で歌えば勝ちだが、自分も疲れてしまう以上後のことを考えると得策ではない。だが、四の五の行っている時でもない。くいなは切れた口の血を吐き出しながらに腹部を抑えながらも、男達を睨む。
(こ、ここで……負けられない。腕を治して貰って……村の皆を守るために、そして何より、最強の剣豪になるため、こんな所で負けられない!)
凄まじい気迫でくいなは立ち上がり、ウタより1歩前に出る。だが、状況は変わらない。武器は折られ、丸腰状態。そして敵は二人は能力者である。だが、その気迫をみたウタは止めれないことを察して
「くいな!これ、カナンから預かってたもの!いざって言う時に使ってって!」
「これは…!カナンの刀……!ありがとう、ウタ。そして、カナン!」
ウタから『神楽』を受け取り抜刀するくいな。そう、ウタに託したのは、カナンの母親の形見の二刀の片割れ『神楽』である。
(初めて握る刀なのに、しっくりくる。これなら)
「はっ!得物が変わった程度で!」
ナワナワの能力者がくいなに襲いかかるが、くいなの剣閃がそれを切り伏せ、一瞬で意識を奪い、船長の眼前に迫り
「一刀流・飛天」
速く鋭い一刀が岩の体の船長を切り伏せる。
「なっ!がっ……ガハッ!?」
力無く倒れる船長。くいなは刀と倒れる船長を見て
「ありがとう、ウタ、カナン……。私、勝ったよ」
木漏れ日の光を浴びながらそう息を漏らした。