転生したら四皇の娘で歌姫の妹になった(仮)   作:皐月の王

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RED映画もう一度見に行きたいけど、時間あるかしら……


いざ開演 歌姫達のデビュー

襲ってきた二つの海賊は1つは私、もう1つはくいなが倒した事で決着が着きました。直ぐに出るつもりだったのですが、くいなが怪我をして居たので現在手当をしてます。本当に無茶をしたねぇ。

 

「よし、これで大丈夫」

 

「ありがとう。傷の手当から、その刀を貸してくれて。これ、母親の形見なんでしょ?」

 

「うん。でも、あの時は貸すべきだと思ったから。だって、くいな。真剣持って無さそうだったから」

 

その言葉に少し詰まりながら、くいなは返答してくれた。

 

「私の夢を託したの。和道一文字。私が使っていた刀は、ゾロに託した」

 

本来なら、くいなが死んでコウシロウがゾロに託した話だ。くいなにとっての宝物でもあったよね。それほどまでに絶望……したんだろうな。腕が動かせないとなった時には。

 

「その夢どうするの?」

 

愚問だと思いながらも尋ねる。分かりきっているのに、

 

「追いかける。貴女のおかげで再び剣を振るえる様になった。今度こそ、私の野望を、アイツとの約束の為に私は世界一の剣豪を目指す」

 

そう言うくいなの表情は明るかった。いいことだ。出会った時より良くなったのは医者としても友人としても見てて嬉しい。それと同時に思い出したことがあった。

 

「そう言えば、私の船に腕の立つ戦闘員が欲しいと思っているんだ。私1人じゃ守りきれない事もあるだろうし」

 

「それはいい話ね。その話は野望を優先してもいいのかな?」

 

くいなが少し目を細めながらに私の方を見る。私は空を見上げながら

 

「世界の頂点に立つ歌姫達を守るんだから、世界一の剣豪にもなってもらわないと。害なす全てを切り伏せるくらいにはね」

 

そう言うとくいなは小さく笑い立ち上がり、手を差し出してくる。

 

「それじゃあその話受けさせてもいいかしら。私の野望の為に」

 

よっしゃ!くいなが仲間になってくれるのはすごく嬉しい!覇気も教えて海賊相手に経験積ませないと。だから、私の解答は一つ

 

「歓迎するよ、くいな。ようこそ私達の一味へ」

 

その手を握る。そして

 

「それはそれとして、私の一味入った以上、楽器選んでね?」

 

「へ?が、楽器?」

 

「そう、ボーカル二人いるし、まぁ、二人とも楽器も出来るんだけどさ……人手足りないしで。もちろん……」

 

私は最後にこう続けた。

 

「私が毎日剣の鍛錬付き合うよ。生き残る上で大切な技術の全てを教える。まずは、剣士としては私を超えて欲しいしね。剣豪になる以上は」

 

そう、挑発するように言うとくいなも獣のような笑みで

 

「望む所よ」

 

そう返してきた。そしてその日のうちに

 

「それでは行ってきます!」

 

「ああ、何も言うまい。世界を見て、海を渡り、登ってきなさい。その高みへ」

 

シモツキ村を出て船に乗り、私達はローグタウンに目指しました。目的は二つ、くいなの刀とローグタウンで開かれる音楽大会というのがあるらしいのでそこでウタとカリーナを出す為です。

 

「にしてもでかい船ね。こんな船どうやって手に入れたの?」

 

「うーん、修行時代の稼ぎかなぁ」

 

「何してたの?」

 

「億超の海賊狩り。師匠に目標金額設定されてそれを三年」

 

「それは凄いね」

 

甲板で木刀を持ちながら話をする。実戦形式の鍛錬かつ覇気の習得のためです。それが終われば休憩して楽器の練習。そのサイクルを彼これ3日続けてますが、くいな……才能ありすぎじゃない?覇気はまだ教え始めたばっかりだからアレだけど、楽器はもう普通に演奏出来るし、何だこの才能ウーマン。

 

「ねぇ!カナン!くいな!そろそろ時間だよ!」

 

話している間に時間になってしまった。私達は木刀を片付けて、船内に戻り汗を流してから、練習室に入る。

 

「それじゃあ合わせるよ!」

 

ウタが歌い三人が演奏する。カリーナが歌う時にはウタも演奏に入る。演奏しながら歌ったりする様は、まるで生前の高校のLINEを思い出す。だから自然と笑うことができた。

 

そして、一週間後、私達はローグタウンに到着した。港に入港許可を取り、音楽大会が行われる会場に走る。

 

ウタが勢いよく受付の人に

 

「すいません!エントリーしたいですけど受付大丈夫ですか!?」

 

「え、ええ。今確認するから待ってね確認するわ」

 

受付の人は受付簿を捲りながら参加人数を確認する。待っている間ウタの様子は

 

「少しは落ち着きなよウタ」

 

「カリーナは落ち着きすぎだよぉ!参加可能の組は限られてたんだよ!?」

 

「それはそうだけど、とりあえず落ち着きなさいよ」

 

「くいなまでぇ」

 

髪がへにょと垂れ下がるウタ。まぁ、二人の言う通り落ち着かないと話にならない。そして

 

「はい、ラスト1枠が空いてます!間に合って良かったですね」

 

受付の人が笑顔で答える。それを聞きウタとカリーナは

 

「やったああああぁ!!!」

 

「やったねウタ!!」

 

歌姫組は喜び、私とくいなは胸を撫で下ろす。ふぅ、何とか間に合って良かった。

 

「開催は明日お昼前です、それまで最後の調整をお願いしますね」

 

受付の人に受付のカードと順番表を渡され私達は一度船に戻る。

 

「順番はまぁ、来た順かな?私たちが1番最後だよ」

 

「大トリってことよね、二人は緊張する?」

 

くいながそう言うとカリーナとウタは張り切って

 

「なら、逆にこう考えないと!大トリで今までの参加者の印象を全部奪えるって」

 

「そうだよ、私たちが最後な以上、1番印象を残せるんだから!!」

 

と意気込んでいた。やるからにはこの位じゃないのとね。

 

「よし、三人とも明日は盛り上げるよ!!」

 

「「「おおおお!!!」」」

 

ウタの号令で楽器の点検、私達の最終調整を行う。私も楽しみにしながら料理を作る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ウタside

 

いよいよ、大勢の前で歌う時が来た。そう思うと何だか緊張してきて寝れなくなった。部屋を見るとぐっすり寝ているカリーナを見て少し羨ましく思った。

 

(気分変える為に甲板に出よ。甲板に出て歌ったら気分変わるかな?)

 

そんなことを思いながらに外に出る。甲板には誰も居なくて夜風が心地よく吹いていた。

 

「良い気持ち」

 

夜風を浴びながら、甲板の腰掛けに座り込んで膝を抱え込み星空を見る。

 

「星が綺麗だなぁ」

 

ふとそんな言葉が漏れた。エレジアでゴードンさんや島の人達と音楽の練習に打ち込んできて、楽しかったし自信も着いたはずなのに直前になって失敗したらどうしよう、皆に歌が届かなかったらどうしようとか思うようになってしまった。そんな思いで星空見ながら呟いたただの独り言なのに

 

「今日は晴れて月もよく見えるよね」

 

言葉が返ってきた。その声の主を見るとカナンが居た。

 

「まだ起きてたの?」

 

「まぁ、ね。喉薬とか色々歌ったあとのケアのための薬の調合をね」

 

本当に凄い義妹だ。医術、調合、料理、裁縫、航海知識、戦闘。様々な分野でこの船を支える船長。一人で多くのことを兼任しているのに嫌な顔一つせず……いや、たまに苦笑いとかするかな。

 

「そう言うウタこそ寝ないの?」

 

「うーん、夜風に当たりたくなってね」

 

私がそう言うと、カナンは

 

「少し待ってて!」

 

船内に戻り少しして戻ってきた。ブランケットと湯気が上るコップを持って。

 

「明日が本番なんだし、身体冷やしたらダメだよ。ホットミルク寝る前には良いから」

 

「ありがとう、カナン」

 

私が礼を言うとカナンは隣に座り質問してきた。

 

「緊張してる?」

 

私はビクッとした。まさか言い当てられるとは、私は観念したように

 

「うん、実は緊張してる。おかしいよね、あんなに楽しみだったのにいざその時が来ると緊張するって」

 

「そんなことない!」

 

カナンはいつも励ましてくれる。背中を押してくれる。だから、次の言葉に驚いた

 

「私も死ぬほど緊張してるもん!!本番でミスしたらどうしようとか、他に忘れたことないかなとか!ホットミルクもブランケットも一人で外で落ち着こうと思って用意してたし!!」

 

目を回しながらにカナンは矢継ぎ早に言う。私は思わずポカンとした。思わ

 

「ぷっ……あっはははは!!!おかしい!!」

 

「なっ!何が可笑しいのさ!?」

 

「だって、そんなに緊張してると思わなかったもん。いつも落ち着いて広い視野で見てるアンタが、緊張とは無縁だと思ってた。そっかー緊張するんだ」

 

「そりゃ!私だって人間だからね!緊張するよ!!」

 

私は安心した。遠い存在かと思った義妹が全然近かった。遠く思ったのは私の心だった。私は笑ったあと、ホットミルクを飲んでカナンにもたれ掛かる。

 

「ウタ?」

 

「明日、めいいっぱい盛り上げよう!ここが、私達のスタートだから」

 

そう言うとカナンも私にもたれ掛かり

 

「勿論。豪快に轟かせよ。ウタとカリーナの世界の歌姫はここだって」

 

「歌姫はまだ早いよ!」

 

ああ、不安なんて嘘のようだ。カナンと話していたら悩んでいたのがバカバカしく思えた。

 

「よし、私はそろそろ寝るよ。明日はよろしくねカナン!」

 

「勿論!」

 

コップとブランケットを片付けて、部屋に戻りベットに入るとすんなり眠ることが出来た。そして……

 

「皆!初めまして!ウタだよ!隣にいるのが」

 

「カリーナよ!最後は私達の歌を聞いて行ってね!」

 

「それじゃあ!新時代行くよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

第三者視点

 

世界に歌が届かせるようにいや、轟かせるように歌う。四人で奏でる音楽は場を支配した。

 

「新時代はこの未来だ 世界中全部 変えてしまえば 変えてしまえば」

 

観客の全員を魅了し盛り上げる。さっきまで参加していた人すら一緒に盛り上げて全てをひっくり返した。

 

「果てしない音楽がもっと届くように 夢を見せるよ 夢を見せるよ 新時代だ」

 

歌が終わると同時に大歓声が場を支配する。ステージの四人は圧倒される。

 

(皆が……皆で来たから!)

 

ウタはこの光景を見て感動で涙を流しそうになったが

 

「皆ありがとう!!それじゃあ!次はカリーナにバトンタッチ!!」

 

「OK任せて!バッチリ着いてきてよ!!音量上げていくよ!Believe!!行くよ!」

 

速いテンポで駆け抜けるようにリズムとカリーナの歌声はウタの残した熱気に負けることなく盛り上げる。

 

「ツジツマ合わせ 別にいらない ありふれた日常よりも パラダイス 目指して走れ Believe In Wonderland!」

 

こっちも終われば大歓声が巻き起こる。そして四人はハイタッチをする。そして、この音楽大会は後に伝説となる。歌姫二人のスタートした大会と。町は大海賊時代の始まりの場所としてだけではなく、歌姫の始まりの町としても語られる事となる。




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因みにカリーナにBelieveを歌わせた理由は中の人がBelieveを歌ったグループに居たからです!
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