転生したら四皇の娘で歌姫の妹になった(仮)   作:皐月の王

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えー、10ヶ月の間も待たせてしまい……申し訳ございませんでした!!!


剣士の覚悟、くいなの新たな刀

音楽大会から一夜明けて、私とくいなは刀を探しに来ました。これからの海、ウタの能力を目当てにした海賊や危険視した世界政府から守るのにくいなが何時までも木刀や私の形見の刀を貸すという訳にも行かないので、急場凌ぎと言えどくいなの刀が欲しいんです。

 

「おっ!あった、あった!くいな!ここだよ!」

 

「ここで、私の刀を?」

 

「そうだよ」

 

私達が探して回って見つけた武器屋は原作でゾロが三代目鬼徹と雪走をゲットした店です。

 

「さぁ、さぁ!選びに行こう!店主やってる?」

 

開いている扉をくぐり抜けて私達は入店する。それに気づいた店主が私達を見て

 

「あぁん?何だ嬢ちゃん達、冷やかしなら帰ってくれや」

 

呆れたように言う。冷やかしとは失礼な!こっちはれっきとした客だと言うのに。隣にくいなは臆する事無く淡々と

 

「刀を探しに来ました。予算は……カナン、予算はいくら出せる?」

 

「え?予算かぁ……気に入った刀があったらその分だけ出すよ。できるなら、長い付き合いの刀の方がいいしね」

 

そう言いながら店主を見る。あ〜、見聞色の覇気使わなくてもわかる。素人だと思ってる!そりゃ、刀の目利きは一流とは言い難い。何処かの某海兵見たく刀オタクでは無いし。でも、私の二本の刀と比べての善し悪しなら分かるから問題は無い。それを聞いて店主は呆れている表情を隠さないでいたが、私が腰に差している刀を見て目の色を変えた。

 

「な、なぁ!赤髪の嬢ちゃん!腰の刀を見せてくれよ!!」

 

「はい?」

 

急に目の色を変えてまで何を言うかと思ったが私の刀を見たいと言ってきたのだ。私はしょうがないなぁと思って刀を二本をテーブルの上に置く。

 

「こ、こいつは……!」

 

それきり黙り込んで形見の斬魔と神楽を交互に見て、斬魔の刀身を見てアワアワと震えていた。

 

「お、お前さん!!この刀どこで手に入れたんだ!!!こんな大業物を!!どこで!!」

 

「うわ!?びっくりした!!」

 

思わず声に出して驚く。くいなもビクッと驚いていた。

 

「何処でって……母の形見で譲り受けたからですね。今は私の刀ですね」

 

「そ、そうなのか。そりゃ、わ、悪かったな聞いちまって」

 

店主が申し訳無さそうにする。まぁ、そんなの知らないのが当然の話だし、気にすることでも無いんだよね。別に侮辱された訳でもないし。それに、斬魔が大業物に分類されているなんて知らなかった。

 

「いえ、気にしないでください!そんなの知る由もないないじゃないですか!それに聞かせてください。私斬魔は母の形見の刀と言う認識しかないんですが……斬魔が大業物って本当ですか?」

 

私が店主に聞くと店主は斬魔を手に持ち、頷きながらに話してくれた。

 

「斬魔は大業物と言われる21工の内の一振でな、それは凄い刀なんだが……」

 

言葉を濁すように黙る店主に私は首を傾げながらに続きを促した。そうすると店主は頬をかきながら続きを話す。

 

「一流なら扱える……なんて生易しいもんじゃないほどに扱うすら困難な刀なんだ。例え扱えたとしても真価を発揮するのが至難の技とも言われている。だが、もし真価を発揮する人物が扱えば、眼前に映る者が居る"空間ごと切り伏せる"とも言われている一振だ」

 

それを聞き私は斬魔に視線を落とす。私は斬魔を幾度となく使ってきたと思っていた。でも考えれば、エレジアでトットムジカと戦った時は『神楽』を使っていた。いや、レイリーさんに修行をつけてもらって、2年経ってから斬魔を使っての二刀流の修行をしたり、斬魔単体で振るう事が増えた気がする。話を聞き考えるとその間、斬魔を使う事を無意識に外していたと考えられた。つまり、それまで抜くことすら斬魔に許されなかったという事になる。

 

「へぇ……随分、気性難な事で……」

 

「でも、カナン、海賊を迎え撃つ時、私に神楽を貸してくれたでしょ?それじゃあその時に斬魔使って迎え撃ったんでしょ?」

 

「うん」

 

「なに!?斬魔を扱えるのか!?」

 

店主が身を乗り出して聞いてくる。私は驚きながらも答える。

 

「は、はい!い、一応は振るう事は出来ますけど……。話して頂いた通りの"空間ごと切り伏せる"。と言う斬魔の真価は見たことは無いですね」

 

むしろそんな話があること知らなかった。くらいだけどね。それでも店主は驚いた表情で

 

「そ、それでも凄いぞお嬢ちゃん!若いのに斬魔を扱うことできるなんて!悪かった!嬢ちゃん達を見誤っていた。黒髪の嬢ちゃん、聞かせてくれ。あんた、何のために刀が欲しいんだ?武器なら他にもあるだろうが、どうして刀なんだ?」

 

店主はくいなを見極めるような目線を向けていた。私は店主で言うところの一流らしい。だけどくいなはそれを証明するものが無い。でも、刀が欲しい確固たる理由ならそれ以上ないものがある。私と話した野望が

 

「私が刀が欲しい理由は世界一の剣豪になる事です。誰よりも強い剣士になる事です。剣を触れなくなった私の腕を治してくれた船長と競ったアイツに追いつき追い越し世界一の剣豪になる為に刀が欲しいんです」

 

真っ直ぐに店主を見てくいなは言い切る。圧を放つことなく、静かで、しかし熱く鋭いものを感じる宣言は私だけじゃなくて店主すら魅了する。その理由は店主を納得させるには十分だった見たい。

 

「そうか…!ただ言っているだけじゃないみたいだな!だったら……!」

 

そういうと店主は店の奥に行く。そして二本の刀を持って来る。

 

「気に入った方を選んでくれ!久々にいい剣士の目を見た。しかも二人だ!女だと侮って済まなかった!これは良業物の雪走、こっちも良業物の村雨だ。この店の一番の刀達だ。手に取って見てくれ!刀は持ち主を選ぶというからな!」

 

店主に進められた通り、くいなは刀を手に取ってみる。雪走を見て、村雨を見て、それぞれ簡単に振るう。その太刀筋振るう姿に店主はくいなの動きを見ていた。私も一緒に見ていた。腕が動かせる様になって1ヶ月経ってないとは思えない動きに戦々恐々とする。何でそんなに直ぐに動けるんですかね。そして一通り刀を振るうい、くいなは決めたように。一本の刀を手に取り

 

「この村雨にします。いくらですか?」

 

村雨にすると店主に伝える。たしか、良業物って1000万ベリーだったよね。まぁ、お金にはまだ余裕あるし、航海の途中で海賊とは出会うからそれを海軍に突き出せば良いし、全然問題ないかな。と思っていたら

 

「金ならいい。女と侮った詫びと、久々にいい剣士に会えたんだ。村雨もいい使い手に出会えたと思うからな。持っていけ!」

 

「ありがとうございます……!」

 

私達は店を後にして船に向かう。私達4人の航海はまだ始まったばかりでもあるから。今後については、偉大なる航路に入り、人の居ている島とかで村長さんや町長さん、市長さんに許可を貰ってライブをして知名度をあげたり、音楽の祭りや、一般参加が大丈夫な大会的な所で知名度を上げていこうとなっている。その道中で海賊や海王類と戦うこともあるだろうし、くいなには覇気を習得してもらわなければならない。

 

「おかえり、カナン、くいな。目当ての刀はあった?」

 

船に戻るとウタが出迎えてくれた。くいなは刀を見せて

 

「良い店主とあえてこの通り、良い刀に出会えた」

 

「ただいま、ウタ。カリーナは?」

 

私は姿が見えないカリーナについて聞くと、ウタは

 

「もうすぐ帰ってくると思うよ。食料の買い足しに行くって行ってたし」

 

ウタがそう私に言うと後ろから駆け足で

 

「ごめん!少し値切ってたら遅れちゃった!」

 

カリーナが少し息を切らせながらに船に乗る。紙袋を両手に持ち食料を買ってきてくれていた。

 

「ありがとうカリーナ。重かったんじゃない?」

 

「このくらい平気よ!それで、船長次は何処に行くの!」

 

カリーナは目を輝かせながらに言う。それに続くようにウタが

 

「次は何処で歌わせてくれるのかな?船長さん」

 

期待する様に言う。私は息を吐いて言う。

 

「偉大なる航路に入るよ!そこで2人は歌手としての足がかりをつかもう。そして、くいなは偉大なる航路の前半の海を突破するまでに覇気習得目指そう!」

 

「「「分かった!!!」」」

 

そして私達はローグタウンから出航し、リヴァース・マウンテンに向かう。そこから、偉大なる航路に入る為に。私達の航海はまだ始まったばかりだ。

 

 

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

偉大なる航路のどこかの島でシャンクスととある人物が話をしていた。

 

「鷹の目、お前の剣の腕を見込んで頼みがある。この子を鍛えてやって欲しい」

 

シャンクスは新聞に載ってある写真を見せてカナンを指さす。鷹の目ことジュラキュール・ミホークは写真を見て

 

「その女のことなら知ってるが、剣を扱うのか?音楽団じゃないのか?」

 

「なに!?知ってるのか鷹の目!!お前もファンだったか!!そうか!!だが、ファン1号はオレだからな!!こっちがウタでこっちがカナンだ!ウタが姉でカナンが妹だ!!ウタの歌は上手いからな!!」

 

と勢いよく捲し立てるシャンクスに呆れながらも答える。

 

「新聞に載っていたからたまたま目に入って知っているだけだ。だが、音楽集団に教える剣はオレは持ち合わせていない」

 

ミホークがそう言う。世界一と言われるミホークにとっては音楽集団に教える剣は無いし時間の無駄とシャンクスに言っているのだ。だが、シャンクスは真面目なトーンで話す。

 

「この子はオレとあの人の娘だ」

 

それを聞いたミホークはほんの少しだけ驚いた表情を浮かべる。

 

「そうか、あの女の娘か」

 

そう言いシャンクスから新聞を受け取りカナンを見る。それと同時にもう一人視界に入った人物を見る。そしてシャンクスに新聞を返し

 

「良いだろう。その話、受けてやる」

 

「そう言ってくれると思ったぜ。鷹の目、これを渡しておく」

 

そう言い、シャンクスはビブルカードを渡した。

 

「確かに受け取った」

 

ミホークはビブルカードを受け取りそのまま去っていく。その背にシャンクスは

 

「それじゃあ頼んだぞ、鷹の目」

 

そう呟き酒を口に運んだ。




くいなの新しい刀はオリジナルです。
村雨 良業物。
斬魔の特性は前から考えていました。出すのが遅れて申し訳ございません。

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