転生したら四皇の娘で歌姫の妹になった(仮)   作:皐月の王

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プロローグ3

村の人が丁重に埋葬してくれて母の死を惜しんでくれた。埋葬の後は日課の鍛錬の為、森に行く。見聞色の覇気と武装色の覇気の鍛錬を続け、剣術の鍛錬、この世界の医術の勉強もしようとした。そんな時、爆発するような轟音と村から炎が燃え上がる。海の方角を見ればそこそこ大きな船が止まっていた。その船はドクロを掲げているのを見て私は驚いた。

 

「あれは……海賊船!?でも、何でこの村に!?」

 

秘密基地から飛び降りて村の方に走る。家の影に隠れて聞き耳を立てる。

 

「この島、この村の付近に宝が流れ着いたと思うんだが知らねぇか?」

 

「し、知らんねぇよ!そんなもん!」

 

「そうか、じゃあ、用済みだ」

 

そういうと海賊は銃の引き金を引き、話を聞いた男を撃ち殺した。

 

 

「船長!本当にこの村に悪魔の実あるんですかね?」

 

「ああ、俺の勘があると言っている。隅々まで探せ。村人は殺してしまっても構わねぇ」

 

止めないと……。村の人は私の母の為に色々してくれたじゃないか。それに、目の前の海賊が人の命をなんとも思わないように殺しているのが我慢ならなかった。

 

「ふざけるな……」

 

「ああん?なんだ小娘文句でもあるのか?」

 

私の呟きに気づいた一人の海賊が私のところに歩いてくる。銃と剣を私に向けながら。視界の端ではなおも村の人は傷つけられている。私の激情のまま叫んだ。

 

「ふざけんなって言ってんのよ!!!」

 

私は思いの丈を全力で叫ぶ。叫び終わると同時に海賊達は事切れたように気絶して倒れ伏す。

 

「なっ、なんだ!?急に倒れただと!?それにさっきの声!」

 

船長らしき人物が私の存在に気づく。私は不敵に笑みを浮かべ手招きをする。

 

「こいつらが気絶したのはあのガキの仕業か!野郎共!あのガキを追いかけろ!」

 

青筋を立てた船長らしき人物が私を追いかけるように指示を飛ばす。私はそれと同時に走り出す。

 

過ごした時間が長い森を駆け抜けて私は秘密基地に辿り着き、隠していた悪魔の実を取ろうとした時

 

「こんな所に案外広い空間があるとはなぁ。それに案外足が速いなお前」

 

私の後ろから声がする。それと同時に相手が銃をこっちに向けて撃つのが読めた。私はその銃撃を間一髪避けて男と対峙する。

 

「ほう、今のを躱すか。感がいいんだなガキ。野郎共こっちだ!早く来い!」

 

わらわらと海賊が集まってくる。秘密基地は一方通行だから私がここから生きて帰るには全員を倒さないといけない。でも、この部屋は狭くて攻撃を躱し続けるなんて不可能だ。

 

「その悪魔の実を渡せ、そうすれば命だけは助けてやる」

 

「嘘つきは嫌われるよ?どうせ渡したら殺すんでしょ?」

 

「ガキの癖に案外分かってんな。舐めた真似をしたんだきっちりと殺して殺らねぇと……いや、その手の趣味が好きなやつに売った方がいいかもなぁ」

 

ギャハハと下品な笑いが秘密基地に響き渡る。結構な趣味を持っている人に私を売ろうと考え始めている。勝ち誇っている海賊に

 

「その勝利宣言を敗北宣言に変えてあげる」

 

「ああ?それは!?」

 

私は秘密基地に隠していたゴロゴロの実を手に持つ。

 

「それだよそれ!俺たちが求めていたのは!」

 

「そうだよね。でも、貴方たちにはあげない」

 

そう言って私は悪魔の実を食べる。悪魔の実を噛じる。味は不味いというのは作中から語られているものだが、実際に食べると、信じられない位に不味くて仕方ない。

 

「うっ……っくうぅ!」

 

吐きそうなるのを口元を抑えて必死に堪える。吐きたい気持ちが溢れてくるがそれを抑えて飲み込む。

 

「っぷはぁ……。不っ味い……でも、これで私も能力者……だね」

 

「悪魔の実を喰いやがった!今ここで!撃ち殺せ!野郎共!」

 

船長は激昂し命令をする。私を殺すべく海賊は銃を構えその引き金を引く。秘密基地に何回も銃撃の音が響き渡る。しかし、その銃弾は私の体を貫くことはすれど、傷つけることは無かった。

 

「な、なんだ!?銃が効かない!?」

 

「まさか、自然系か!?」

 

「そうだね!」

 

私は手を雷に変えて鞭のように伸ばして、

 

「これでもくらえ!!」

 

「ギャアアアアア!!!」

 

周りの雑魚を雷で一掃する。一体どのくらいの電力が出ているかは分からないけど、見た感じ人を動けなくするには十分な威力はあるみたいだ。

 

「ろ、自然系だからっていい気になるな…!」

 

「だったら……なにさ?」

 

そのまま海賊の船長の前に踏み込みながら体をひねり、雷を纏った蹴りを相手の顎目掛けて飛び蹴りをする。

 

「ぐっ!」

 

船長の顎が上がる。無防備になっている胴体に

 

「村の人達の分!『雷掌』!!!」

 

掌底に雷と武装色の覇気を纏った一撃を船長の腹部に打ち付ける。

 

「ぐっ……ごががあああぁぁぁあああ!!?」

 

船長はその一撃をくらい私の秘密基地から大きく後方に吹っ飛ぶ。私は追撃の為にその後を追う。雷になって追いかけたいのは山々だが能力者になって間も無い為に上手くいかない。

 

「これで、終わってくれたら嬉しいんだけど」

 

船長が倒れているところまで辿り着き私は見下ろしながらに言う。出来れば、気絶しててくれたら嬉しいけど

 

「舐めた真似したがって!こんなガキに俺が負けるわけねぇだろ!俺はまだ本気を出しねぇんだからなぁ!」

 

そうは行かない。男はまだまだ余力を残しているふうに立ち上がる。

 

「終わってくれないよね。この世界の人タフいし」

 

「あぁ?何の話かわかんねぇ……。とりあえず舐めた真似したお前は……それ相応の罰が必要だよなぁ!」

 

すると、男は腕を振りかぶって殴りかかってきた。私はそれを迎え撃つべく拳に武装色の覇気と雷を纏わせ応戦する。その時甲高い音が森に響き渡る。殴った拳の感触はまるで鉄を殴っているようだった。思わず手を振って私は男を見る。相手も能力者だとは思わなかった。

 

「俺の能力者はカチカチの実のカチカチ人間だ。今お前が殴ったのは鋼鉄並みに硬くした俺の体だ!いくら雷を纏うともガキに俺を殺せねぇ!」

 

男は勝ち誇ったように言う。確かに能力を得たばかりで制御もくそもないけど……。けど、その能力は自然系。見聞色の覇気を合わせて使えば

 

「そっちだって、そう簡単に私を殺せると思わないでよ……!」

 

「思い上がるなよ!ガキィィィ!!!」

 

船長の男は能力を発動させた自身の体で私を殺すために殴りかかってくる。覇気をまとっていない攻撃なら

 

「クソ!何で全然当たんねぇんだ!こんなガキ一人仕留められねぇわけねぇだろ!」

 

冷静さを無くした相手は楽だし、覇気をまとっていないなら何もしなくてもいい。 私は一度距離を取り、手に雷を集めて武器を創り出す。雷で創り出す二本の剣、一本は逆手に持ち、一本はそのまま持ち、船長と向き合う。

 

「『雷刃』……イメージ通りにできた。案外才能あるのかな」

 

「雷で武器を作るだと……?そんなコケ脅しでぇぇ!!!」

 

船長は腕を赤くして襲いかかってくる。湯気が出てるのを見るに高熱を宿しているのは分かる。

 

「うぉぉぉぉああああああああぁぁぁ!!!」

 

船長はその腕で私を殺すべくその高熱を纏った腕を振るう。私はその腕の脇を掻い潜り後ろに立つ。船長はそれを読んでいたと言わんばかりに

 

「隙を晒したなぁ!!!」

 

無防備の背に殴りつけようとしてくる。だけど、覇気を纏わない攻撃じゃ私を仕留めることが出来ない。拳は私を仕留めることなくすり抜ける。そして、二本の剣の柄を合わせて一本の両剣にして

 

「隙を見せたと思った?引っかかったね!」

 

船長の体に雷の刃を突き刺す。雷の斬撃はカチカチの防御を切り裂き船長の体を貫く。

 

「がっ……ぐっああ……俺の体を貫く……だと……!?」

 

「これでお終い……天まで轟け雷鳴よ!」

 

そして刃から雷を放出する。船長に声をあげさせることなく巨大な雷の柱をほとばしらせ船長を雷で焼き付くし仕留めた。我ながらかなり残酷な殺し方だと思うけど……もう考えられない。炭になったそれを見下ろして、秘密基地の刀二本を持って海の方に歩き出す。

 

「今日は……すごく疲れた……お母さんも死んだし、村のみんなも……」

 

私は砂浜に座り込む。今日一日で色々な事が起こった。もう何も考えたくないと頭が言う。うん、色々起こりすぎだよ、少し休んで良いよね?お母さん……

 

 

 

6年後のカナンの強さ

  • 四皇幹部と同等 最高幹部相手は辛い
  • 四皇幹部に少し辛い 最高幹部相手は防戦
  • 四皇幹部に勝てる 最高幹部相手は辛勝
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