あと遅くなって申し訳ございませんでした!
早く原作にたどり着けるように頑張りたいと思ってはいます!
私はウタとカリーナに少し手伝って貰ってくいなを治療する。ミホークに敗れて倒れたくいなを見て心は痛いが、生きて戻って来てるし、傷も派手ではあるけど後遺症が残るような物じゃない。剣士としての礼儀を重んじながらも、手心を加えたのがわかる。
くいなはしばらく安静かな。極力後が残らないようにと思って縫い合わせてるけど、鍛錬しようとしたら覇王色の覇気をぶつけてでも止めるけどね。最低でも5日は絶対安静にして欲しい。
「良かったぁ……。カナンが船医も兼任してて……」
カリーナが涙目になりながらに言う。まぁ、前世はそっちが本職だしね。今は船長の方が本職と言われても仕方ないけど。
「……カナンは止めれなかったの?」
ウタが私に聞いてくる。これほどの怪我を負った仲間を見て、本来であれば止めれるであろう私に聞いてくる。その目は少し非難の色が見えた。私は答える。
「止めれなかった。船長としてでは無く、剣士として止めることが出来なかったよ。何より、くいなの夢を否定する気がした」
止めたい気持ちは十二分にあった。医学に精通する者として大怪我するのわかってて行かせるのはどうかとは思う。それ以上に、止めることは夢を否定する事に繋がる。それは、再び剣を握らせた私がしてはいけないことである。少なくともこの世界で生きている私はそう感じた。
「……そっか。確かに、夢は否定したらダメだよね。ごめん、カナン責めるような感じに言って」
ウタが謝ってくる。気にしなくていいのに。でも、そのまま気にしないでと言ってもウタが気にするだろうしなぁ。よし、
「あー、傷ついちゃうなぁ……大丈夫なラインは見てたけど、疑われるなんて、お姉ちゃんに責められるなんてショックだな……」
「え!?嘘!?カナン!?」
「ショックで……暫く寝込みそう……」
少し大袈裟に目元を抑えてわざとらしく言う。
「ええ!?本っ当にごめん!!謝るから!なんでもするから!?」
ウタが慌てふためいて混乱するのを見る。カリーナも突然の事でキョトンとしている。そろそろ良いかな。私はウタに軽くデコピンをする。
「痛っ!?」
ウタは額を抑えながら私を見る。私は斬魔と神楽を手に持ち出口に向かいながら振り返る。
「冗談だよ冗談。今更そんなんでショックは受けないよ。くいなの様子見てて」
「もう!からかわないでよ!カナン!」
ウタが怒ってくるがそれを聞き流して私は最強の剣士の前に立つ。
「遅くなってすみません。処置が終わったので……よろしくお願いします」
そう言うとミホークは私の方を見て言う。
「赤髪の娘、先の霜月との果たし合い……よくぞ見届けた……!!!」
私は真っ直ぐに目を見て答える。
「私があの人に再び剣を握らせたんです。野望を追いかける手助けをしたんです。ならば、見届けるのが私の役目であり責任ですから。世界最強の剣士になるのなら……私も超えてもらわないとなので……」
神楽に手をかける。
「そうか……。赤髪の娘、お前は何を目指す?」
黒刀・夜に手をかけたミホークが私に問う。私自身に目標があるかと言われれば無いのかもしれない。ただ、ウタやカリーナを守りたいくいなを応援したい。仲間の事を優先していると考えるけど、それでも何を目指すかと言われれば。
「世界最高になる歌姫を守りたい」
私はミホークを見据えながらに言う。ミホークは
「守る剣か……」
と呟く。些か興醒めだと言う失望の目も見えるがお構い無しに続ける。
「だけど、海賊が、海軍が、世界政府がそれを邪魔すると言うな―――」
私は神楽と斬魔を抜き放ち、ミホークに覇王色の覇気を放ちながら叫ぶ。
「―――その尽くを切り伏せる!たとえ、過去の私で有ろうとも!!!」
それが今の私に出せる答え。ウタを狙うやつは誰であろうとも許さないし全霊で叩き切る。海賊王やワンピースがどう言ったものかは気にはなる。けど、私は私のしたい事をする。それが私の出した答えだ。ミホークは小さく笑いながら私を見て言う。
「良いだろう。オレは手取り足取りは教えないぞ。先ずはお前の全力をオレにぶつけて来い。そして知れ、世界の広さを!!」
同じく黒刀・夜を向けてくる。最初からそれを向けられる位には認められているということなのかなとか思ったが、そんな思考は放棄し構える。
「行きます!」
息を吐き、武装色の覇気を纏わせ切りかかる。今、私は世界最強の剣士と戦っている。盗めるモノを見逃さず、1分1秒、0.1秒ですら自分の生命をかけて戦う。
武装色の覇気を込めて、見聞色の覇気を研ぎ澄ませ、刹那の先の生存を勝ち取る戦い。一瞬でも気を抜けば死ぬ戦いがそこにはある。放つ斬撃が全ていなされる。振るわれる刃が鋭く重い!
「なるほど、覇気の練度は申し分無い。鍛えられているのが分かる。剣の腕もあの女の娘……と言うのも分かる。しかし、圧倒的に経験が少ない」
振るわれる斬撃を身を屈んで避けると斬撃が通った所は尽く切られて、山すらも切れた。地形も変える程の斬撃。そして再認識する。目の前の男が正真正銘、世界最強の剣士、ジュラキュール・ミホークである事を。そして、本当に久しぶりだ。足掻いても足掻いても届かない高みにいる人と戦うなんて……!
高揚感と充足感、この2つが私を支配する。手合わせと言うなの命が掛かったやり取り
「はぁあああ!!!」
「やるな……!」
私の放つ技は届かず、相手の剣は私の生命を容易く脅かしに来る。冗談じゃないと言いたい気持ちもあるけど、それ以上に。
「笑うか、つくづくあの女の娘だな……!」
私は神楽を納刀し居合の構えを取りながら、笑う。
ただ、この瞬間が心地良い。こんな風に楽しめるのなんてそう無い。純粋に楽しめる戦いなんてこの先何度あるかなんて、考えなくても少ないはず。だから今、感じている全てを全力で形にする。まずは、
「雷閃!」
能力を含めた剣を全て叩き込む。勝てないのは先刻承知。その上で剣のみで戦うのなんて舐めている他ない。持てる全てを出して全霊で取りに行く。
「速いな」
少し驚かすことが出来た雷閃も通用しない。というかこれに反応するか!やはりと言うべきか見聞色の覇気の練度も桁違い。それでも攻め続ける。
「考え無しに攻めている訳では無いな」
最大限の武装色の覇気を神楽に纏わせ構えるのと同時にミホークによって振るわれた斬撃が飛来する。それは、島に飛来した時の斬撃より殺気が込められ、自然系の体でも当たれば死ぬのではと思うほどの迫力がある。
「っ!武御雷!!!」
武装色の覇気纏った渾身の斬撃を放つ。能力の雷を纏わす時間が無く覇気のみで放ったが、斬撃を相殺する事はかなった。次の瞬間にはミホークは私の上を取っていて夜を振り下ろしてくる。
「っ!」
私は斬魔を咄嗟に抜刀して武装色の覇気を最大限纏わせ受け止める。地面がひび割れ少し押し込まれる。片手で持っている斬魔で受け止めているから腕が痺れる……お、重い一撃だ。
「いい反応だ。気を抜くことなく、常に見聞色の覇気で警戒しているな」
「この海で戦っている時に気を抜いたら死ぬじゃないですか……!私には守りたいものがあるんでね……!驕っている暇なんてないんですよ!!」
神楽だ切り払い距離を取らせる。これだけ全力でやってもかすり傷すら付けられないのは傷がつく。それと同時に、このままじゃ映画同様にビックマムが来た時に自分が守れるかも怪しい。なら、本当に今の全力全霊を叩き込むしかない。後先なんて考えず。傷の治療なら自分ですれば良い!
「ほう、覚悟を決めたか。来るがいい、赤髪の娘!!」
私は神楽を納刀し斬魔を構えて武装色の覇気を最大限纏わせる。斬魔は真価を発揮するのが困難な刀とされている。でも関係ない。覇気を全力で込めて
「閃薙!!!」
斬魔を振り下ろす。ミホークは目を見開き再び斬撃を放ってきましたが。その斬撃を切り伏せてミホークに閃薙の斬撃が飛来します。
「ほう……。あの女の娘なだけはあるな」
ミホークは夜で直接その斬撃を上空に弾き飛ばし防ぎました。
直後私の足から力が抜けた様に崩れ落ちた。なんで!?まだ、体力に余裕はある筈なのに!
そう考えていると眠気も襲ってきました。疲労が表面化したように急激に力が入らなくなっていく。私が焦っていると
「斬魔の影響だな」
ミホークが夜を納刀し私の方に歩み寄り話してきました。
「斬魔の影響?」
「ああ、一定以上の覇気を込めなければ斬魔は力を発揮しない。更に込めた先に真価が発揮する刀だ。最後の一撃、武装色の覇気をかなり込めたのだろう?そうして斬魔の力は発揮したがその性で反動が来たという所だろう。今日の所は終わりだ。霜月も傷が癒えたら鍛えるその事は伝えておけ」
そう言うとミホークさんは森に入っていきました。私はその後見に来てた二人に肩を借りて船に戻り仮眠をとったのは言うまでもないです。
仲間あと一人増やしたいんですけど……候補が難しんですよねぇ。個人的にはヤマト加入させたいとは考えてはいるんですけど未定ですね