鷹の目ミホークに鍛えられる事になって2週間が経ちました。くいなも復帰して、ミホークからの助言を受けたり、森の動物相手やミホークとの実戦形式で鍛えてます。正直に言うとくいなの傷の治りが早いのには驚きましたよ。ミホークも手心は加えたとは思うけどもうピンピンに動いているもん。私もひたすら鷹の目ミホークと実戦形式で斬り合っている。
まだ、差は有るけども初めて戦った時よりはいい勝負する様にはなった様な気がする。そして一日を終えて、私が楽器の練習をしていると
「今日もボロボロだね。でも最初の頃より時間長くなってるんじゃない?」
カリーナが頬杖ついて私に話しかけてきた。現状私の船の最年少で歌姫二号のカリーナ。手先が器用なこともあって、料理や裁縫を教えたらものにしてくれた家庭的に頼れる仲間で、お金の管理も任せてる。
「まぁ、私だって小さい時から鍛えて来てるし。鷹の目程じゃないにしろ経験もあるよ……まぁ、同格の相手には出会ったことないけど。格上は鍛えてくれる人だけであとは格下ばっかりだからなぁ」
億超と言ってもピンキリだし。それこそ、強者の億超ともなれば四皇クラスになる。その頃は無謀だから挑む訳にも行かなかったし、そもそも何も用事がないのに四皇に喧嘩なんて売りたくない。……仮想敵にはしてるけどさ。
「ふぁあ……カナンは強い人と戦いたいの?」
カリーナが欠伸をしながら聞いてくる。眠たいなら寝ればいいのにね。強いひとと戦いたいかかぁ。確かにミホークと手合わせをしている時は自分がまだ伸びる事、全力で足掻いても届かない技量の極地がある事にテンションは上がるけど……。
「出来れば避けたいよ?」
「え?」
驚いたように声を上げるカリーナ。私の事狂戦士か何かとかと思ってるの?
「意外?」
「うん。だって航海中、くいなと手合わせしてるしそれも楽しそうに。海賊と遭遇した時も真っ先に突っ込んで行ってるしで、戦うのが好きなのかなぁと」
そ、そういう風に見えてたかぁ。私は苦笑いを浮かべながら話す。
「無闇に戦ったら皆を巻き込むのは目に見えているでしょ?」
「それは目は付けられるかも」
「昔はしてたけど、今は守りたい人が居るからね。こういう時に強くなっておきたいの」
そう言うとカリーナは真っ直ぐ見ながら私に聞く。
「それってウタの事?」
私は練習の手を止めてカリーナを見ながら笑顔で答える。
「勿論そうだけど、私が守りたい人の中にはカリーナやくいなも含まれているんだよ」
カリーナは目を見開いて、その後俯いた。何か変な事言ったかな?まぁいいやと私は立ち上がり楽器を片付けてカリーナの肩に手を置いて。
「例え誰かに捕まるようなことになっても命を懸けて助けに行くからさ。その時は最後まで諦めずに待っててね」
そう言って部屋を後にして汗を流しに行く。くいなも強くなってきたしログも溜まってきてあと1週間もすれば次の島に行く事が出来るし。ミホークが設定した期間もその位だった。くいなにとっては教えてもらう時間は本編のゾロより無いけど、才能はあるし覚えもいい、何より直接の手合わせがあるから大丈夫でしょう。私はそう考えながらシャワーを浴びに行く。
カリーナside
この島に滞在して二週間が経った。私とウタは剣は持たないから、二人の修行の様を見るかご飯を作るか歌の練習をするしか無く、正直に言うと暇な日々を過ごしていたよ。
「ウタ〜〜暇だよぉ」
ウタは紅茶を飲みながら私の方を見て苦笑いを浮かべながら
「確かにねぇ。でも、私達を守ってくれてる二人の修行だし、見守らないとだよ」
そうは言うけど最初の一週間、くいなが復帰するまでは不安そうと言うか少し寂しそうにしてたのにと言ったら何を言ってくるか分からないから薮はつつかないけど……。
「まぁ、私としては何時までも守られっぱなしは性にあわないけどね。カリーナはこの島で宝探しとかしないの?」
ウタに質問される。確かにそれは案としては大いにありなんだけど……。猛獣がいたり、3人の戦いの余波で死にかねないから止めときたいのが本音なんだよね。それに
「うーん、軽く見て回ったけど、この島にそんな痕跡無いんだよねぇ」
ガックリと肩を落として残念そうに息を吐く。ウタは笑顔で
「それじゃあ、気晴らしに歌の練習しよ!一緒に歌うこともあるけどそれぞれ持ち味違うし、二人がいない間でも私のウタウタの実能力で全体練習は出来るし!上手くなって驚かせよ!」
提案してきてくれた。本当に便利な能力だよね。ウタの負担が大きいのがネックだけど。私は頷いて
「いい案だね!うっしし!驚いた二人の顔が今からでも想像したら楽しみだよ!」
そんな事で私達も歌の練習と言う秘密の特訓を始めていた。それから一週間が経った日にカナンが楽器の練習をしているのが目に入ったから近くのテーブルに座り頬杖ついて見ていた。
あまり歳の変わらない船長。この船で誰よりも強くて、誰にでも優しくて自分の事なんて後回しにしてるんじゃない?と思ってしまうほどのお人好し。だから、ウタもくいなも私も心配してるんだけどね。
よく見たら今日も所々に悪く傷の手当をした後や、服が切れている所があった。最初の頃に比べたら時間が延びていたり、傷も少なくなっているけど毎日ボロボロになりながらも最強の剣士に食らいついているんだなぁと思ってつい声をかけてしまった。
「今日もボロボロだね。でも最初の頃より時間長くなってるんじゃない?」
「まぁ、私だって小さい時から鍛えて来てるし。鷹の目程じゃないにしろ経験もあるよ……まぁ、同格の相手には出会ったことないけど。格上は鍛えてくれる人だけであとは格下ばっかりだからなぁ」
そうなんだ。まぁ、道中で海賊に出会ってもくいなが行くまでもなく終わってることが多いもんね。月歩?だっけ空中を飛ぶヤツ。アレで攻め込んで直ぐに制圧するし。やっぱり強い人と戦いたいんじゃないのかな?それについて聞こうとしたら欠伸出ちゃった。
「ふぁあ……カナンは強い人と戦いたいの?」
「出来れば避けたいよ?」
「え?」
思わず声に出てしまった。だって世界最強の剣士と戦ってる時普段は見ない笑顔だし、くいなとの鍛錬も楽しそうだし、真っ先に制圧しに行くし戦いが好きなんだと思ってたよ。思った事を言葉にする。
「うん。だって航海中、くいなと手合わせしてるしそれも楽しそうに。海賊と遭遇した時も真っ先に突っ込んで行ってるしで、戦うのが好きなのかなぁと」
そう言うとカナンは困った様に苦笑いを浮かべていた。でも、そう見えていたから仕方ないじゃん。
「仮に無闇に戦ったら皆を巻き込むのは目に見えているでしょ?」
そう言われると悪名(?)が広がれば海賊から余計に狙われる事になるね。そうなったら確かに面倒くさい事になる。
「それは目は付けられるかも」
「昔はしてたけど、今は守りたい人が居るからね。こういう時に強くなっておきたいの」
昔って……そんな事してたんだ。それに守りたい人かぁ。私は思いつく絶対的に当たるだろう人の名を出す。
「それってウタの事?」
そう言うとカナンは練習の手を止めて、私の方を見て答えた。
「勿論そうだけど、私が守りたい人の中にはカリーナやくいなも含まれているんだよ」
それを言われた時、ドキッとしてしまった。顔が熱くなるのを感じる。ウタは毎回こんなのを正面から受けてたってこと!?私は俯くことしか出来ない。
「例え誰かに捕まるようなことになっても命を懸けて助けに行くからさ。その時は最後まで諦めずに待っててね」
肩に手を置かれて優しく言葉を投げてカナンは去っていた。長い静寂が部屋を支配しているが私はそれどころじゃなかった。胸の高鳴りが止まらず頭を抱えたくなった。
「あーー……大丈夫?」
後ろからウタに声をかけられてビクッとして振り返る。ウタが同情する様な遠い目をしながら。
「人誑しでしょ?私の妹は……」
私もウタに同情する。毎回こんな言葉を正面から全力投球されるなんて……。
「本当に……酷い人誑しよ……」
顔の熱は引くことなく、互いに顔を見合せて赤くなり溜息を着く。あの人いつか刺されるんじゃないかとか私は考えながら自室に戻った。でも、助けに来ると言われたのは心底嬉しかった……。
カナンside
あれから更に1週間が経ちミホークが先に島を出ることとなりました。三週間みっちりしごかれた私とくいなはかなりレベルアップしたと思いたいです。
「この海の剣士はオレ以外にも居る。まだ見ぬ剣士と戦い、己の剣を更に研ぎ澄まし、オレの剣を超えてみろ。最強の座にてお前達を待つ」
そう言い残しミホークは去っていきました。
「「ありがとうございました!!」」
二人で礼を言ったあとくいなが
「必ず!超えてみせます!!」
そう宣言してました。それを見届けて私は今後について考える。偉大な航路に次に向かう場所、ウタ、カリーナを歌姫として音楽活動を行っていく事。色々考えていると三人が声掛けてくる。
「そろそろ私達も出航しよ!カナン!」
「船長!私とウタですっごい練習したんだからくいなとカナン含めてまた合わさないとなんだよ!」
「どこでもついて行くよカナン。勿論練習もね」
そんな三人の顔を見て思わず笑い。舵を握り皆に言う。
「それじゃあ行こうか!次の島に!!」
「「「おお!!!」」」
私達の世界を巡る航海はまだ始まったばかりだから。
2年後に海を揺るがす一つの事件が起こる。歌姫を巡り四皇が衝突すると言う。世界が無視できない大きな事件が巻き起こる。
感想、お気に入りお願いします!ここで年齢について記載しておきます!
公式にある年齢はそのままで、くいなのみ考察から参考にしてます!
カナン15歳
ウタ15歳
霜月くいな17歳
カリーナ13歳
時間軸は原作開始4年前です。(現在のワンピースから言うと6年前です)