転生したら四皇の娘で歌姫の妹になった(仮)   作:皐月の王

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魔王顕現 ウタを救い出せ

建物が崩壊する。ウタを媒体に世界に現れた怪物は暴れだし、音楽の都と言われたエレジアを火の海に沈めていく。私は崩壊する建物から、助けられるだろう人の服を掴み、瓦礫を蹴り安全なところまで雷速で跳ぶ。

 

「た、助かった……!」

 

「あ、ありがとうございます!」

 

「それじゃあ安全なところに適当に避難しておいて!」

 

赤髪海賊団も怪物を止めるために戦っている。私もウタを救い出す為に今一度『神楽』を抜き雷速で一気に距離を詰める。

 

「返してもらうよ……!怪物!」

 

雷を纏わせ怪物に切りかかる。しかし、腕で簡単に防がれてしまう。しかも切りつけたというの切り傷すらない全くの無傷。ノーダメージは少し傷つくんですけど。私は腕を足場として雷を放ってみたり、刀で腕を突き刺そうとするが弾かれてしまう。鬱陶しと思ったのか怪物は私を振り落とす。

 

「っ!」

 

そして怪物はこっちに視線を向けてその双眸から赤い光線を放ってくる。私は刀を横に構えて防ぐが、そのまま押し切られ建物に叩き付けられそうになる。咄嗟に体を雷に変えて回避する。

 

「はぁ…はぁ…あんにゃろう……なんてやつ!」

 

「無理はするなよ、カナン!」

 

私には声をかけるのはベックマンさん。銃を撃ち怪物に攻撃しながらに言う。

 

「能力者で戦う術を叩き込まれたと言えどお前はまだ子どもだ。無理して何かあったら……」

 

覇気を身につけようと、ゴロゴロの実を食べて自然系の能力者になろうと私は赤髪海賊団から見たら子供である。事実、私は9歳で体はまだまだ小さい子供であり、こうして戦えているのは母さんが鍛えてくれたからだ。他のみんなに比べたら私が真っ先に死ぬかもしれないそれでも

 

「何かなんて絶対に起こさせない……!ウタを助けるために私は持てる全部を使うんだ!ベックマンさん!私を援護してください!」

 

それだけを言って私は刀を鞘に納刀して走り出す。

 

「たく……本当に誰に似てんだか…!野郎ども子供が頑張ってんだぞ、気張って行け!!!」

 

ベックマンさんは号令をかける。私は光線攻撃を高速でかわしながら、瓦礫とかした建物を発射台のよに使い飛ぶ。今度は武装色の覇気を『神楽』を纏わせ、雷を鞘の中を走らせる。

 

「腕で防げるものなら防いでみなよ!『雷閃』!!!」

 

高速の居合の一閃は怪物の腕に防御が間に合わず本体に当たったはず。だけど、本体に斬撃が届く前に障壁的なものにあたり、斬撃は霧散する。

 

私は舌打ちをしながら今度は雷を収束させて放つ。それすらも意味を成さず攻撃を通すことが出来ない。

 

「本体にも攻撃が届かないの!?本っ当になんてやつよ!!!」

 

怪物に文句を言いたくなる。どんなに攻撃しても防がれるなら私がまだ未熟で片付けて、通りそうな方向から攻撃をすればいいが、何をしても通せない。赤髪海賊団の皆も攻撃してるけど謎の障壁がそれを阻んで攻撃を意に返さない。本当にバケモンだよこの野郎!

 

「カナン危ねぇぞ!」

 

声を聞いてハッ!とする。怪物の腕がもう眼前に迫り回避なんて間に合わない。

 

「しまっ!」

 

私はそのまま殴られる寸前に体を雷にして交わそうとするがそのまま羽虫を叩き落とすように私は燃え盛る街に叩き落とされる。私が落ちたところは雷が落ちたような轟音を轟かせる。

 

「ってて……見聞色の覇気……冷静さを失ってたかな……!」

 

大きく深呼吸して落ち着こうとした瞬間再び、怪物が私に標的を定めて赤い光線を放ってくる。私は『神楽』を構えるがそれよりも前に、私の父であるシャンクスが間に割って入り光線を剣で弾き飛ばす。流石シャンクスだ意図も簡単に攻撃を防いでみせた。

 

「大丈夫か?カナン。まさか、覇気まで使えるとは思わなかったぞ……。全く、娘にここまで仕込んでいるとは思わなかった」

 

シャンクスは嬉しそうに言う。私は服に着いた砂埃を叩き落としながら立ち上がり

 

「私が教えて欲しいって言ったの……話に出てきて気になってたから。私も母さん見たいに強くなりたいと言ったから」

 

言い訳が苦しい。嘘は言っていないけどね。母さんに頼むにあたって色々話を聞いて覇気のワードを出させて、そこから教えを乞う。そこから母さんみたいになりたいと言って乗せて教わった。転生前の記憶があるから覇気は物心ついた時から知ってたけど、いきなり言い出したら怪しいから色々と苦労したね。

 

「なるほどな……。カナン、お前は島民の救出を頼んでもいいか?」

 

シャンクスが背を向けたままに言う。私はそのままシャンクスに聞く

 

「救出?何故私に?」

 

「ホンゴウから応急処置に関しては問題ないことは聞いている。それにお前の能力なら誰よりも速く、まだ助けられそうな人のところに駆けつけられるだろう?」

 

「確かにできるかもだけど……私も戦ってウタを救い出したい!」

 

「そのウタのためだカナン!」

 

そう言われて私はビクッとなり固まる。シャンクスはお構い無しに話を続ける。

 

「あの怪物はウタを取り込んで街を壊している。ウタは何も悪くないが、これ以上の被害を抑えるためにはお前が適任だ。あの怪物からウタを取り戻すのは俺達に任せろ。カナンには悪いが、住民の救出を頼む」

 

私は今一度大きく深呼吸して、怪物とシャンクスを交互に見て刀を鞘に納めて、怪物を一度睨みつける。攻略法は分からず戦っても傷を与えることも出来ず、悔しい気持ちが胸を締め付ける。けど、それが最善だとも分かる。ウタは悪くないけどこんなの責任を感じないわけが無い。なら、一人でも多くの人を私が救って何とかしないと。

 

「じゃあ、あとは……お願い父さん。私は私に出来ることをするから」

 

「ああ、任せろ」

 

そして私は走り出した。見聞色の覇気を使い、生きている人を探す。街は既に火の海、呼吸する度に熱い空気が肺に入る。煙を吸わないように意識はしているが、全く吸わないと言うのは出来ないと思う。それでも任され……私がやると決めたのだから。

 

「だ……だれか……たすけて」

 

人の気配を感じとることが出来た。まだ生きているならなんとかなるはず。瓦礫に埋もれる形で人が倒れていた。私は刀を抜き

 

「待っててください!すぐに助けるから!」

 

覇気を纏わせ、瓦礫だけ切り退かし埋まっている人を引っ張りあげて、安全圏まで走る。

 

「火傷は……あの火の海に大丈夫そうだ……でも煙を少し吸っているみたい……そこまで吸っていなければ、ここまで来れば大丈夫だと思うけど……。まだ、助けないとね」

 

再び見聞色で人の気配を探り、生きている人を助ける。たまに戦闘の余波を受けてふらついたり、流れ弾が飛んできてそれ防いで大きく吹っ飛ばされては、救助した人の所に高速で戻ったり、私も煙を吸ったり、熱気を吸って胸が熱くなったりしてきて疲弊してきた。思考が鈍っていくのが分かるのは結構しんどい。

 

「はぁ……まだ、かなぁ…流石にキツいけど……っ……はぁ……!」

 

思わず弱音を吐く。シャンクスと分かれてから、ざっと十数人は助けて走り回っている。いくら小さい時から鍛えていると言っても子供は子供な訳でして、体力が限界を迎えようとしている。一瞬、意識が飛びそうにもなった。

 

正直に言うと度々飛んでくる攻撃は痛いし、走り回って見聞色の覇気を使い続けて苦しいし、どう動けば最善か、寒気がするし、頭も痛むし、止まってしまいたい。けど、止まれない。望んだものを貰って、得るものを得て、ここまでお膳立てされたのに辛いから退場なんて……

 

「できるわけ……ないでしょ……!!!」

 

私は頬を叩いて気合を入れる。まだ足は動くし覇気は使える、頭も動く。なら一人でも多くの島民を救い出してみせる。ウタに重荷を背負わせないため……いや、私自身のためにも。再び見聞色の覇気を全開にして雷速で走る。

 

そして、学生らしき人物が居た。頭を打ったのか意識は無い。頭の傷を確認して深くないと言うのを確認してから、背中に背負い走り出す。再び流れ弾の光線が飛んでくる。私は足を止めて、居合の構えを取り……

 

「じゃま……しないで!『雷閃』!!」

 

武装色の覇気と雷を纏わせ超高速の居合で光線を切り弾く。それが出来た時、私は思わず笑ってしまった。怪物の攻撃を切り弾くのと同時に、怪物に向かってシャンクスが切りかかる。

 

「お前の相手は俺達だろう怪物!はああああああ!!!」

 

覇気をまとったシャンクスの斬撃は届きはしないが、凄まじい覇気を撒き散らす。余波で大気が揺れ、黒い雷が走る。そして、直後怪物は姿を消し、ウタが解放されゆっくり落ちてくる。

 

「ウタ……!」

 

私は学生らしき人物を優しく置いたあと受け止めるべく走り出そうとしたが、足が着いてこず、そのまま前のめりに転けてしまう。

 

「痛った……!」

 

足を見ると、ガクガクと震えていた。足が笑っていた。もう限界ということだろう。ウタはシャンクスが受け止めた。怪物は姿を消した、エレジアは火の海に包まれ、事実上……崩壊した。私は崩壊する街を見なら、もう座り込むしか出来なかった。




次回が本当に分岐……。

オリ主のとる行動とは……

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6年後のカナンの強さ

  • 四皇幹部と同等 最高幹部相手は辛い
  • 四皇幹部に少し辛い 最高幹部相手は防戦
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