Vampire Lord   作:Crimson Wizard

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これを読んでくれている人がまだいるのかしらね。


第7話

 

さて。

 

あれから出発前に一度紅魔館へと帰ってパチュリーと話をした私は、このままではレベルアップは出来ないという現実を突き付けられましたとさ。

 

パチュリーが言うにはレベルアップというのは肉体というよりは魂に直接干渉しているらしく、

この世界では魂を昇華させていけばその種族のまま魂の位階を上げることが出来るのだとか。

 

例えばだけど……

 

幻想郷では、というか向こうの世界では人間が道士として修行を積み、魂の在り方を確立させた場合は死後に尸解仙となる。

これは肉体から解き放たれるというよりは、修行によって死後再び肉体を得るというのが正しいわね。

 

詰まるところ、魂の位階は変わっていないが不老であり丈夫になったという事らしい。

 

そして地仙というのもある。

こちらは昇天とも言われるが、まだ地上に留まっている場合の事を指す。

……まあ簡単にいうと仙人になる資格はあるけどまだ地上に残りますーって奴らの事ね。

 

そして天仙。天人と同一視されるらしいけどその苦労は比べるべくもないわね。

これはまあ、世間一般がイメージする仙人だと思って間違いないわ。昇天、肉体から解き放たれ俗世から切り離された存在。

 

ゴホン!なんか途中から仙人の話になっちゃったけどまあこれは簡単に言うとこれらが所謂魂の昇華って事よ。

向こうの世界でのね?まあつまり向こうでは人間のまま強くなるのはめちゃくちゃ難しいってこと。

 

でもこちら側で魂の格上げが為される時は、なんか少しだけ違うらしいのよ。

 

人間という存在のまま魂を格上げしていく事も出来れば、先程言ったような仙人の様な種族に飛躍する事も出来るという訳。

つまり人間のまま進化するか、人間より位の高い存在へとなるかは自分自身の匙加減って事。

 

それで肝心の私がレベルアップ、つまり魂の昇華を行えない理由だけれど実に簡単。

既に私が吸血鬼という種族として高みにいるからよ。

 

まあ簡単に言うともうレベル100ですって事ね。

それを聞いて諦めかけたんだけど……。

 

「……という訳だからまあ、少なく見積ってもあと数日は掛かるわね。ん?ちょっとレミィ聞いてるの?」

 

パチュリーが指輪を創ってくれるらしい。

そしてそれを着用すると、レベルアップが可能となる訳だ!やったー!

 

まあでもそれはレベル上限解放!って感じでは無いらしいわ。

私にはよく分からないんだけど、完全に強くてニューゲームとはいかないみたい。

 

なんでも覚えた魔法なんかは完全に使えなくなるらしいわ。その代わり肉体の強度は変わらないから貧弱って訳でも無いらしいし……

 

「ねぇ、聞いてるの?」

 

まあでも十分よね。

もちろんこの状態ならレベルアップが可能らしくて……まあゲームっぽく言うとこれからの私は新ビルド育成中って事よ。

 

危なくなったらすぐに元の……なんていうのかしら?肉体……?んー。もうビルドでいいや。

元ビルド、つまり元祖アタシに戻れる訳だから問題は無いと。

 

なんというか……

 

「流石パチュリー!略してさすパチュね!」

 

「……聞いてないわね、これは。」

 

なんでこんな事出来るんだろ……?ちょっと多芸過ぎないかしら?……ハッ!もしかして紅魔館の主の地位を狙われている…!?

 

でもまあ、あと数日は出来ないらしいから予定は先延ばしにするしか無いわねー。

レベルアップしないなら行く意味ないもの。

 

ふふふ、指輪が出来るまではゆっくりしときましょうか。

 




(*´︶`*)ノ
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