Vampire Lord   作:Crimson Wizard

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めちゃくちゃモチベがあるので書きました。
伝言(メッセージ)を使えたりワルキューレを取れてるのは気にしないでください。
細かいとこはご都合主義で。


第9話

 

さて……私と咲夜が都市奪還の旅を始めてから1年ほど経った。

私はダリアとして、咲夜は私のパーティメンバーとして組合に登録し、見た目も魔道具で誤魔化している。

 

あれから私はパチュリーに経験値を蓄積する魔道具の作製をお願いした訳だが、残念ながらまだ未完成だ。

パチュリーの話ではもう出来るとの事だが……

それより今溜まっている経験値、というかレベルの話だが、私は47レベルで咲夜が62レベルだ。

 

勿論だが、ビーストマンだけを倒していた訳では無い。

紅魔館の地下室でパチュリーが召喚魔法で呼んだモンスターを倒したりして地道にやってきたのだ。

 

何故咲夜の方がレベルが高いかというと、彼女中心にレベルを上げていたというのもあるし、

私は都市を奪還する際はレミリア・スカーレットとしての姿で戦っていたのだ。

そっちの方が過ごしやすいからだが、残念ながらその場合は経験値の蓄積量が減るのかレベルが上がるのが遅いのだ。

 

まあ私は別に困っていないが、咲夜には早急にレベルを上げてもらわないと安心出来ないので、こうして未だ旅を続けているわけだ。

勿論これはダリアとしての功績になっているし、私の姿は出回っていない。

ビーストマンはゴミのようにいるが、残念ながら私の姿を見た者は全て土に還っている。

 

そして(ダリア)のビルドの話だが、勿論抜かりない。

このカードで選択出来る職業(クラス)は恐らくだがユグドラシル由来のものだと思う。

確認する方法が無いのが残念だが……

 

職業(クラス)は現時点で聖騎士(パラディン)を10lv、ハイ・クレリックというのを10lv取ってあって……

えーと、それと……このカードの裏技なんだけど、本来基本職となる職業(クラス)を取ってないと取れない上位職があるのだけど、

このカードは一度上位職を取ってしまえば基本職を消しても上位職を残すことが出来るの。

 

私の場合はクレリックを10lv分取った後に上位職であるハイ・クレリックを取って、基本職のクレリックを消したわけ。

勿論覚えた魔法やスキルは消えない。まあ、バグの悪用みたいなものね。

 

流石に上位職も消したら全部消えるけど。

まあ何時でも能力の振り直しが出来るのは最高ね。

 

それで今はワルキューレという職業(クラス)を5lv分上げ終わったとこ。

ちなみに基本職を消した分は未割り振りのレベルポイントとしてカードに残るので、後で振り直せる。

その代わり割り振ってしまうまでは余ったポイント分の能力値は上がらない。

 

だから今の私は47レベルだけど実際は30レベル分の経験値しか使っていないから能力値でいうと30レベル分になる訳だ。

まあ、割り振ればちゃんと上がるから問題ない。

 

それよりこの発見で一番恩恵が大きいのは咲夜だ。

私は元から戦えるけど、咲夜は化け物相手じゃ火力不足だ。このカードでそれを補う事が出来る。

 

……まあ、咲夜の分は別でパチュリーに作ってもらったから文句が凄かったけど。

でもこれで、後から来るであろう骸骨共の陣営に大きなアドバンテージを取ることが出来る。

ちなみに咲夜の職業(クラス)は魔法職に偏っている。これはパチュリーが魔法を教えた為だ。

 

あと私のパーティのバランスを考えて、というのもある。

今後パチュリーがダリアの仲間として共に冒険をする可能性など皆無なので咲夜に魔法職を取ってもらったのだ。

 

ちなみに咲夜のビルドはこうなっている。

ウィザードを10lv、ハイ・ウィザードを10lv、ソーサラー10lv。

これらはユグドラシル由来なのが見て分かるが、ここからが問題だ。

 

マジシャン5lv、トゥルーエレメンタリスト10lv。

これらはパチュリーが魔法を教えた際に習得したらしい。それにマジシャンは恐らく咲夜の能力が関係していると思う。

悔しいけど、詳細は分からない。もしかしたらユグドラシルにもあるのかも知れないけど。

 

しかもトゥルーエレメンタリストは精霊系の魔法を全属性使えるのだ。そんなの私は聞いた事ない。

まあパチュリーが得意とする魔法を全部教えたからかもしれない。この辺はまともに考えてはダメな気がする。

 

それと……なんだったっけ?咲夜のステータスは咲夜しか見れないから忘れちゃった。

まあ殆どが魔法職なのは確かだ。ちなみにウィザードを消していないのは単純に他に取る職業(クラス)が無いからだ。

 

良いのがあったら多分自分で振り直すでしょう。咲夜ももう子供じゃないのだし……

 

それと私達のアドバンテージはまだ他にも有るわ。

一つは能力の振り直しが出来る事、もう一つは基本職分のレベルを他の職業(クラス)に回せる事。

 

そしてこれは咲夜には当てはまらないけれど、種族レベルを取らなくてもいいという事だ。

これのお陰で恐らく私はあの骸骨陣営共が敵に回っても単体では絶対負けないと思う。

聖属性の魔法を覚えたり聖騎士という職業(クラス)にしたのもその為だ。

 

パチュリーから貰った指輪を着けている限りは何時でもビルドを変更出来る。

危なくなったらその瞬間元のビルドに戻せる訳だ。……少しこんがらがりそうだけど。

 

さて、現状の把握はこのくらいでいいでしょう。

 

ちなみに私のパーティは既に冒険者としては最高位のアダマンタイト級に上がっている。

勿論個人としても、私も咲夜もアダマンタイトという事になっている。

 

これで現地に冒険者として楔が出来た訳だけど、次はレミリア・スカーレットの名を轟かせたい。

王国でも支配するかと思ったけど、悪名では困るのだ。

いや、妖怪としては間違ってないのだけど。なんか、こう……違うのだ。

 

まあでも今すぐに何かする必要性も感じないし、後々考えればいいだろう。

 

『レミィ、貴女が言ってた装備やらなんやらが出来たから、時間が出来たら図書館に来てちょうだい。』

 

パチェ?あー、新しく覚えた伝言(メッセージ)ね。

今までは蝙蝠を飛ばして連絡してたから慣れないわ。

 

パチュリーは私達の使える魔法を何故か使えるのだ。

私と違って指輪も作っていないし、職業レベルも取っていない。

私と咲夜に使える魔法の詳細を詳しく聴いてきて、それを詳しく説明したら使ったのだ。……意味が分からない。

 

まあパチュリーが天才というのは知っているが、今回のは流石に説明がつかない。

気になるが……もう私は考えるのをやめたのだ。

 

『分かったわ。すぐに向かうわ。』

 

私は伝言(メッセージ)でパチュリーにそう返答すると我が紅魔館の誇る無駄に広い図書館へと転移した。

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

「……早かったわね。」

 

「そりゃあ勿論、楽しみにしてたんだもの!」

 

私は内心ワクワクしている。私がパチュリーに頼んだのはそう、見た目アルトリア装備一式と、聖剣エクスカリバー(仮)

騎士=セイバーみたいな私の想像力では、他の選択肢は思い浮かばなかった。

 

そして問題の髪の毛だが……金髪にした。

元々魔法で見た目を変えていたので何の問題も無いのだ。

 

これは単にセイバーごっこをしたいだけではなく、咲夜の冒険者形態も紫髪だから仕方なくだ。

なんたってキャラがダダ被りしてしまう。

 

まあ装備も元々似てたし、誰か分からなくなるなんて事は無いでしょう。

 

「これよ。装備者に合わせてサイズが変わるからあなた本来の姿でも使えるわよ。」

 

「さ、流石にやめとくわ。似合わないもの。」

 

それにそんな事をしてはレミリア・スカーレットとダリアが同一人物だと言っているようなものだ。

 

「あと……これよ。」

 

「パチェ……あなた。」

 

私がパチュリーを見ると本人は頬を赤くしてそっぽを向いた。

 

「……貴女のだけじゃ咲夜が可哀想と思っただけよ。」

 

そう、なんとパチェは咲夜の装備も作ってくれたのだ。

黒のローブに如何にもなデザインのスタッフと、小さなワンドもある。恐らくワンドは普段用だろう。

 

冒険者としての装備はスタッフで、普段使い用のワンドはホルダーも付いている。

メイド服にでも着けるのだろうか。

 

それにしてもこのスタッフ……如何にも大魔法使いが持ってそうな捻れた木で出来ている。かっこいい。

 

「それはユグドラシルの枝よ。」

 

「ふんふん、ユグドラシルの……今なんて?」

 

ユグドラシル……?何でそんなものをパチュリーが持ってるの?

 

「……前召喚したモンスターが持ってたのよ。本来なら召喚時間が終わると消えちゃうけど、 ……そこはほら。魔法でちょちょいとね。」

 

……この魔女について詳しく考えるのはやめた方がよさそうね。胃に優しくないわ。

 

「そしてレミィの聖剣も、実際にあった聖遺物を使ってるわ。流石にあなたの言う星が鍛えたなんてモノには叶わないけどね。」

 

「ありがとう!大好きよ、お礼のキスをあげましょうか?」

 

「いらないわよ!……いいから、あとはこれ。あなたの言ってた経験値を蓄積する魔道具。このサイズに収めるのに苦労したわ。」

 

これは……水晶?これに経験値が貯まるのね。

 

「なんで経験値なんて抽象的な物を蓄積出来る魔道具を作れるのかしら?才能?」

 

そういうとパチュリーは呆れたように言う。

 

「違うわよ、あなたの言う経験値っていうのは要は魂の欠片みたいなものなの。それで」

 

「あー!小難しい事は大丈夫よ!私には向いてないわ。」

 

……その目はやめて。

 

「とにかく、これで全部よ。もう暫くは働かないわよ。……意地でもね。」

 

「分かってるわよ!あなたは良くやってくれたわ。流石に私もあなたを働かせ過ぎなのは分かってるの。」

 

まあ、暫くは大丈夫だと思う……多分。

 

「何にしても、あなたと友人になれたのは私の妖生で一番の幸運ね!」

 

「……褒めても何も出ないわよ。」

 

そんな事を言いながらも頬を赤くしているパチュリーはかわいい。

 

さて、この経験値蓄積器……いや、経験値玉……。んー、魔法の水晶でいいや。魔法の水晶があれば咲夜を連れて出なくても

経験値を集める事が出来るから、暫くは一人で……でもやっぱり寂しいわね。咲夜は連れて行きましょう。

 

そうね、でもその前に旅行でもしましょうか!私達は大分働いたわ。暫くは遊んで過ごしたいわね。

 

「さーくーやー!旅行行くわよ!」

 

私が大声を上げると咲夜が私の斜め後ろに現れる。

 

「何処へ行くんですか?」

 

「そうね……帝国なんてどうかしら。」

 

私は帝国観光の予定を立てながら咲夜の淹れた紅茶を口に含む。

 

「ん、今日もおいしい。」

 




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