Vampire Lord   作:Crimson Wizard

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アインザックの口調が安定しないw
ちょっと甥っ子の世話しながら執筆したので誤字なんかがあったら報告お願いします。
ちなみに内容は大分薄いです。繋ぎ回です。


第15話

 

「……なるほど。では確認の為に金級の冒険者パーティを派遣する事にします。」

 

さて。私はダリアとしてエ・ランテルへ連れられてから程なくして目を覚まし、

組合長であるプルトン・アインザックへと蒼の薔薇の証言付きで報告を済ませた所である。

 

既に魔樹を討ち取れた理由の説明も上手いこと誤魔化して済ませてはあるが話の内容が内容な為、

怪訝な顔をされはしたものの、そこはアダマンタイト級冒険者である蒼の薔薇のネームバリューが何とかしてくれた。

というか、何でも私達が魔樹の襲撃を受けている最中に偶然トブの大森林近くを依頼で通りかかった冒険者がいい具合に証言をしてくれたのだ。

 

どうやら例の魔樹があまりにも巨体過ぎて森の外からでも見えていたらしい。

まあ今回は運も味方をしてくれた事だし、話も上手いこと纏まったからそろそろ解放されるでしょう。

 

「まあ、にわかには信じがたいわよね……」

 

ラキュースが難しい顔をして呟く。

 

「い、いや。皆さんを疑っている訳では無い。実際隕石が落ちて来た事も別の冒険者から既に報告済みだ。」

 

このプルトン・アインザックという男はこれからこの件で色々と仕事が増えるだろうし、立場上確認を取らないといけないだけでしょう。

アダマンタイト級冒険者という肩書きは蒼の薔薇の本人達が思っているよりも重い筈だ。

 

「理解っている。だが……未だに信じられんな、トブの大森林にあんな化け物が潜んでいたとは。」

 

イビルアイが相も変わらず奇妙な声でそう言う。

まあ、あまり数は多くないけどある程度依頼であそこを訪れる冒険者達もいる。そんな中あの巨体で今まで隠れられていたのが信じられないらしい。

私はそうは思わないが。人という生き物はわざわざ興味の無い事象に奥深くまで首を突っ込もうとはしない。

……あんな森林を冒険したいという人間が居ないのがその裏付けだ。

 

「この事が大々的に知られれば我々冒険者は信用を落とす事になるでしょう。」

 

すっかり敬語キャラが板についた私が空気を読んだ発言をする。

割と近所であるトブの大森林にこのサイズの化け物が潜んでいた事に気付けなかったという事実が冒険者の地位を落としかねないのは事実だ。

特に理由など無くとも叩いてくる奴が出てくるだろう。……まあきっかけは私な訳だが。

 

「まあ、この件は表沙汰にしないのが妥当だろうな。」

 

ガガーランがそう口にすると蒼の薔薇の面々が同じタイミングで頷く。

……凄いな。今どうやってタイミングを合わせたんだ?

 

「我々としても心苦しいのですが……」

 

アインザックって敬語キャラだったっけ?それとも私達がアダマンタイト級だから?まあいいや。

 

「それは一旦置いておいて、依頼は達成って事でいいのよね?」

 

私が気になってた事を咲夜が質問してくれる。流石、私の従者ね、気が利くわ。

 

「それは勿論。……ですがこの依頼は蒼の薔薇と十六夜の月の皆さんの共同依頼となりますので、その……」

 

「分かってるわよ。報酬も山分けって事でしょう?」

 

咲夜がそういうと蒼の薔薇のメンバー達から反対意見が出てくる。

 

「そんな、悪いわよ。……私達、何もしてないじゃない。」

 

またしてもラキュースがメンヘラタイムに入ってしまい、それに伴ってメンバー達の顔も暗くなる。

 

「ああ、もう!それは分かったから。別に私達はお金には困っていないし、元々そういう契約だったんだから有難く受け取っときなさい。」

 

「……ありがとう。」

 

さて、咲夜のフォローにより蒼の薔薇のメンバー達の顔色が若干良くなった所で……

 

「一応、例の薬草とやらはセレネが採取出来たのですが、私の知り合いにそういったモノに詳しい人間が居るのです。

その薬草の詳しい効能を調べたいので、少しだけ預からせては貰えないでしょうか?」

 

私としては、パチュリーに見せたらワンチャン増やせるかなという浅い考えからなのだが。

 

「それは……しかし、」

 

どうやら組合長殿は悩んでいらっしゃるご様子。

そこへ蒼の薔薇の援護射撃。

 

「組合長さんよ、コイツらが持ち逃げする様な奴に見えるか?俺らとしては、報酬の件もあるから出来れば叶えてやって欲しいんだが。」

 

「私からもお願いします。」

 

ラキュースがそういって頭を下げようとしたのを、アインザックが止める。

どうやら組合長殿も流石にアダマンタイト級冒険者に頭を下げられては堪らないらしい。

 

私としては別にどっちでも良かったのだが。

 

「……感謝します。」

 

とりあえず感謝の眼差しを向けておこう。

 

「さて、では皆さんも疲れているでしょう。今日はゆっくり休んでください。」

 

ようやく終わりか。長かった……特に気絶したふりのあたりが。パチュリーが上手いこと薬草を増やしてくれるといいのだが。

私は嫌そうな顔をする旧友の魔女を思い浮かべながら帰路へと着いた。

 

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