今後まともな戦闘シーンがあるとしたら対ツアーか幻想郷勢力になりそう。
「先手は譲ってあげる。強者の余裕というものでありんす。」
へぇ……
「じゃあお言葉に甘えちゃおうかしら。」
私は覚えたての位階魔法の練習をしようと思い幾つか魔法を使ってみる。
「〈
別に信仰系
本職の魔力系には劣るが特に攻撃系統の魔法は魔力系のものが多くある。
「っ!第十位階……!」
「あら?今まで気付いてなかったの?」
ダメージは殆ど通らなかった様だが、どうやら今更私の脅威を認識したらしい。
私が位階魔法を使っている事から分かると思うが、今の私はダリアとしての能力構成になっている。
要はシャルティアと似たり寄ったりな構成という訳だ。
レベルもこの間ようやくカンストした。……ちなみに咲夜はまだしていない。
コホン、互いに能力は強力でもシャルティアはNPCであり実戦経験がまともに無く、私も似た様なもの。
つまり互いに同じ土俵で戦っている訳だ。
「〈
「吸血鬼に炎は悪くないけど、少し安直過ぎるわね。」
私は瞬時にレミリアとしての能力構成に戻すと軽く結界を張ってそのまま受ける。
ダメージはほとんどない。
「っ!なんで効かない……?」
答えは単純、私は既に日光を克服している為、ただの炎でダメージを受ける道理は無い。
流石に少しダメージは入るけど、それでも日光を克服する為に炎や日についてはよく調べたから
シャルティアは魔法は効かないと決め付けてしまったのかスポイトランスによる接近戦に切り替えた。
私はその攻撃を武技で受ける。
「〈防御超強化〉〈不落要塞〉!」
ダリアとしてのスキルなんかは私と関連付けられる可能性があるから使えないが、武技ならば幾らでも言い訳が効く。
「全く回復しない……?」
「あなたのその武器は与えたダメージから割合で回復するんでしょう?ダメージを与えていないのだから回復しないのは当然よ。」
まあそもそもまだそんなにダメージを受けてはいないだろうけど。
「クソっ!ああ、もう!」
ふふ、吸血鬼としての素の防御力と魔法による防護、更に武技を使っているからかダメージは殆ど通らない。
武技は
「だいぶイライラしているようね。」
そうでしょう。そもそも攻撃が通じないのだから切り札も意味をなさない。
……本当は他の魔法攻撃なら通じるんだけど自分で選択肢を切り捨てたのだからお馬鹿としか言いようが無いわね。
「そのくらいにしてもらおうか。」
「あら?」
「アインズ様!」
まさかご主人様が出てくるなんて予想外みたいね。……私は有り得ると踏んでいたけど。
「これはこれは、配下の者が失礼したな。」
「いいえ、それなりに楽しかったわよ?まだ物足りないけど。」
「そうか、それは良かった。私としては君のような実力者と無意味に衝突する事は避けたいのだが。」
ふん、そんな事言ってどうせ今も内心ではビビり散らかしてるんでしょ?いいわ、少し強気に行きましょうか。
「そう?別に私は構わないわよ?私としては退屈が凌げるならなんでもいいの。」
「ふむ……それは困ったな。だが、そうだな……その退屈凌ぎとやらが達成出来たら私達に手を出さないでくれるかね?」
「いいわよ、レミリア・スカーレットの名において約束しましょう。で?あなたはなんて言うの?」
「これは失礼したな。私の名はアインズ・ウール・ゴウン。気軽にアインズと呼んでくれ。」
「そう、アインズ。で、退屈凌ぎに何をしてくれるの?」
私がそういうとシャルティアが人を殺せそうな視線になったが、私は無視をして話を続ける。
「そうだな、配下の者同士を戦わせるというのはどうだ?勿論殺すのはナシだ。」
「そうね……悪くは無いけど私の退屈凌ぎにはならないわよね?」
咲夜を戦わせてしまうと戦闘スタイルがセレネと同じだと勘づかれる可能性がある。
なのでここはやはりシャルティアとの再戦が望ましい。
「ふむ……ではやはりシャルティアと戦ってもらうしかないな。勿論互いに殺すのはナシだ。」
「分かったわ、じゃあ、合図をお願いね。」
そしてアインズが魔法の鈴を鳴らすと、凄い勢いでシャルティアが突っ込んで来た。
武技を使うと勝負にならないので、敢えて素の身体能力のみで相手をしている。
「おらっ!」
シャルティアのスポイトランスによる一撃を爪で軽く受け流す。
「チッ!〈
おっと、また魔法を使い出したわね。私は即座に防御魔法で自身の身を守る。勿論、これはブラフだ。
「やっぱり!魔法攻撃は多少なりとも効くようね!〈清浄投擲槍〉!」
うわっ!……あ、そういえばもう効かないんだったわ。
「〈
え……切り札使っちゃうの?物理攻撃は大して効かないのに?
と思っていたが、分身をベイトにして横から魔法攻撃を撃ってくるようになったので何気にウザい。
「もう充分楽しめたわ、そろそろ終わりにしましょう。」
私は魔力ではなく妖力を操り、紅い槍を顕現させる。
「神槍〈スピア・ザ・グングニル〉!」
私は手加減したとはいえ鉄くらいなら容易く貫く威力の妖力の塊をシャルティアに向かって投げ付ける。
シャルティアは咄嗟に何か防護系のスキルを使ったのか鎧はボロボロだが生きているようだ。
……なんというか、常に緊張感が足りなかったわね……正直つまらないわ。
「まあ、約束は約束よ。もう手出しはしないわ。」
「ふむ……感謝しよう。」
色々複雑な気持ちなのだろう。シャルティアがボロボロな辺りとか。
それとも私の対応に困っているのか?
「さて、君に色々と聞きたい事があるのだが……」
「奇遇ね、私もよ。」
「そうだな、では客間へ案内しようではないか。」
そういって私は無駄に広い墳墓の中を案内されるのであった。