「どうかね?ナザリックは。」
「まあ、悪くないんじゃないかしら。今度私の屋敷にも招待するわ。」
さて、出来れば対八雲紫の戦力になってくれると良いのだが。
「改めて自己紹介をさせて貰おう。私はアインズ・ウール・ゴウンだ。この墳墓の主という事になっている。」
「レミリア・スカーレットよ。質問があるなら受け付けるわ。」
正直、初の戦闘をかなり楽しみにしていたのだが思ったよりシャルティアが阿呆だったので、生殺し感が抜けない。
「そうだな……では聞くが、君はプレイヤー……では無さそうだな。」
「そうね、私はプレイヤーじゃないわ。でも、貴方と同じく別世界の住人よ。」
驚愕する様子を期待したのだけど、顔が骸骨だから違いが分からないわね。
「それは……どういう事だ?」
「言っておくけど、あなたと同じ世界では無いと思うわよ?かなりの辺境出身だし。」
「確かに私の世界に吸血鬼は居なかったな……」
正直、私としてはコイツらとどういった関係を築けばいいのか分からないのよね。
まだ十六夜の月の事をバラす予定は無いけど。
「で、私が此処を訪れたのは同じ異邦人として協力しあえる事が有るかもしれないからなの。」
「うむ、私としても協力者の存在は欲しかった所だ。我々はこの世界について知らない事が多過ぎるからな。」
「で、場合によっては私の勢力に入って欲しい訳。」
そういうとモモンガは凄い勢いで左右を見渡すと誰も居ない事に気付いてため息を吐いた。
「……護衛を付けなかったのはあなたじゃないの?」
「いやいや、気にしないでくれ。」
分かってるわよ、あなたの部下が居たら怒り狂ってた事くらい。
「そう?で、どうかしら。私としてはあなたに入って欲しいのだけど。」
「いや……それは、その……。恐らくは不可能だ。」
まあ、絶対猛反対の嵐だろうし説得するのは無理でしょうね。
「ふーん、まあいいわ。私は普段は紅魔館に居るから。そうね……はい。」
私は蝙蝠の眷属を一体出すとモモンガの肩に留まらせる。
「その子はここに常駐させておくから、用事があったらその子に言いなさい。館まで連れて来てくれるわ。」
「そうか。では用がある際はそうするとしよう。」
「じゃあ、また会いましょう。」
私はそう言うと咲夜と共に自身の部屋へと転移した。
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「はぁ……思ったよりシャルティアが弱かったわね。というより、頭が致命的に悪いわね。これからに期待って所かしら。」
というか咲夜にノータッチだったし、護衛はつけないし、気になる点がそこそこあったのよね。
多分、相当余裕が無かったのはあるでしょうけど……まあ支配者としてはダメダメだったわね。
私が警戒しているのはあの男の状況対応能力だ。あの男の咄嗟の行動がこちらに損害を与える可能性がある。
それに、この世界をゲームの延長線上で捉えているから魔法を使う判断なんかが異様に早い。それくらいかしら。
「咲夜、紅茶おかわり。っていうか、レベルは幾つになったの?」
「はい。レベルですか?今は98ですね。」
あと少しでカンストね。うーん、咲夜は冒険者として手の内を晒し過ぎてるからこっちで動かしづらいのよね。
さて、やる事はやったし、あの胡散臭い女の対策を考えるとしましょうか。