Vampire Lord   作:Crimson Wizard

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うぅ、もうWiFiが無いと使えない。


第23話

 

さて……そろそろ決めなくちゃいけないわね。ナザリック陣営に付くか法国サイドに付くか。

勿論ダリアとしては中立という事になるが、どちらに付くかによっては相手に身分をバラす時が来るかもしれない。

 

「そういえば、ワールドアイテム対策も考えなきゃいけないわね。」

 

あれは私には効かないと思う……けど絶対じゃないし、対策はするべきよね。

フランには絶対効かないけどね。フランは狂気を抑え込む時に翼にほら、某ハリポタの賢者の石みたいな……

なんというか超優れた性能をしている魔石みたいな物をパチュリーが創りまくって、狂気はその魔力で抑え込んでるから。

 

フランの能力は神にすら通用する代物だし、その権能レベルの能力の代償を魔力で無理やり抑え込めるアイテムなんだから効かないでしょ。

だってあの魔石はパチュリーがたった一つ作る為に三年も掛かるんだから。そんなのをあんだけ纏ってたら効かないわよ。

それにフランは実際に神の精神支配が効かなかった事があるし……それより私よ。私が問題だわ。

 

うーむ、対策として色々考えてはみたけど……まずは考えを整理しましょう。

 

まずはワールドアイテムを所有する事。これは原作でも言われてたし間違いないわね。

ただ私が入手するとしたら法国から強奪する事になりそうだしそうなるとナザリック陣営に付かなきゃいけなくなるから一旦保留ね。

 

それと始原の魔法(ワイルド・マジック)だったかしら。あれは試してみたけど私でも習得出来ないみたいだったから駄目ね。

あとはそうね……パチュリーにワールドアイテムクラスの性能をしたマジックアイテムを作って貰うか……

うん、ワールドアイテム対策の為の魔法を作って貰うのもアリね。魔法の事ならパチュリーは嫌がらないし。

 

……でも時間が掛かるわね。恐らくは年単位で。でも、実物が有れば話は別ね。

パチュリーなら実物が傍にあれば……そうね、半年もあれば創れるんじゃないかしら。多分……。

 

やっぱりナザリック陣営に付くしか無いのかしらね。

こんな時、八雲紫ならどうするのかしら。……どうせ何かしらの境界を弄って効かないようにするんでしょうね。

ふん、全く参考にならないわ。

 

「はーい!誰か紫ちゃんを呼んだかしらー?」

 

「呼んでないわ、帰りなさい。」

 

何でこの女はこのタイミングで……やっぱり遠隔で心が読めるのか?

 

「心は読めないわよ。」

 

「読んでるじゃないの。」

 

何にせよ、バレてるなら隠す意味も無いわね。馬鹿らしい。

 

「ねぇ……今あなたが考えてる事、私ならちょちょいのちょいで叶えられるわよ?」

 

……それをしてこの女に何のメリットがある?

いや、この女は何かを考えてるように見えて実際は何も考えていない時もある。この女の思考を理解しようとしても無駄だ。

 

「嫌よ。それって常に私の体にあんたの能力が掛かってる訳でしょ?気持ち悪いわ。」

 

「ふふん、強がりはやめなさいな。条件は一つ、あなたが幻想郷勢力に対して絶対に敵対しないと誓うこと。」

 

……どういう事?元々喧嘩を売られない限りは敵対するつもりなんて無いけど。

 

「それってよくある小競り合いも含まれてるの?それなら流石にノーだけど。」

 

私達妖怪から娯楽を取り上げようって腹積もりか?お前も妖怪の癖に。

 

「違うわよ、昔あなた達が幻想郷を乗っ取ろうとしたでしょ?ああいうのを言っているの。」

 

「それは、私達が幻想郷に移り住む時に契約したはずよ。侵略行為はもうナシだって。」

 

あんな昔の事を今更気にしてどうなるのかしら。やっぱりこの女の考えてる事は分からないわね。

 

「そう、ならいいの。ただ、あなたが自覚しているよりもその力は大きくなっているの。

あなたの気まぐれでまた侵略でも起こされたら今度こそ幻想郷は人の住める土地では無くなってしまう。私はそれを許す訳にはいかないの。」

 

……確かに。前に幻想郷を侵略しようとした時は今みたいに魔法を使えなかったし能力の扱いもまだ未熟だった。

 

「分かってるって言ってるじゃない。何度も同じことを言わせないで頂戴。」

 

「そう、じゃあ……はい。これであなたは世界の守りを得たわ。」

 

……本当か?何も変わった気はしないのだけど。というか、この女……今更だけど何処まで知っている?

 

「ふん、礼は言わないわよ。」

 

「ええ……ただし、約束は守って頂戴ね。」

 

そう言うと八雲紫は相変わらず気味の悪い空間を開いて何処かへ消えていった。

でも……そうね、あの胡散臭い女が本気で私を警戒しているというのは悪い気分では無いわね。

 

それにしても……あの女。やっぱり心が読めるのか?

私は紅茶を呑みながら底の見えない大妖怪を警戒するのだった。

 

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