Vampire Lord   作:Crimson Wizard

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明日から仕事なので多分投稿頻度が落ちます。
なので短いですが一応あげときます。


第32話

 

さて、私達はあれから咲夜の魔法で建てた屋敷を拠点にして毎日少しずつ幻想郷を回った。

 

「まあそこそこ堪能したわね。地底に行けなかったのは残念だけど。」

 

「私はたまに行くけど、別に楽しい場所じゃないぞ?ねちっこい奴が多いしな。」

 

まあ魔理沙は人間だから地底に入れるだろうけど、そもそも地底にいる奴らは嫌われ者達だからね。

地上に住む人間や妖怪を妬んでるらしいし、余所者に態度が悪いのは当然の話よね。

 

そんなことを考えていると私と魔理沙の間にある空間がパクリと裂けて八雲紫が顔を出した。

 

「迎えに来たわよ〜。」

 

「……相変わらずだな、お前。なんで私とレミリアの間に顔を出す必要があったんだ?」

 

多分深く考えてないでしょ。意味も無い事を意味ありげにするのが得意な奴なんだから。

 

「一応聞くけど、勝手に魔理沙を連れて行く事になってるのは何故?」

 

よし、ここは敢えて無視する所ね。

 

「さーて、全員準備は……いいわよね?持って行けるものは纏めてる?」

 

「なんで無視するの?」

 

横で紫が何か言っているが、私には聞こえない。

 

「勿論だぜ。私はこの帽子と箒とミニ八卦炉があれば何処にでもいけるぜ。」

 

箒は特に必要なさそうに見えるんだけど……何故かいっつも持ってるわよね。

 

「……もういいわ。では、足下にご注意下さい〜。」

 

八雲紫がそういうと私達の立っていた地面がパクリと裂けて私達三人は隙間に呑み込まれた。

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

「ふぅ……やっと着いたぜ。それにしてもなんで紫はわざわざ紅魔館から離れた所に降ろして行ったんだ?」

 

「ただの嫌がらせでしょ、アイツ性格悪いもの。」

 

多分、私が勝手に魔理沙を連れて来たことに対する腹いせでしょうね。

 

「さて、魔理沙はこれからどうするの?」

 

「え?ここに泊めてくれるんじゃないのか?」

 

いや、別に泊めるのはいいんだけどね。

あの後、魔理沙に冒険者についてだったりこの世界の一般的な情報は一応教えてあげた訳だが、

魔理沙はアインズ・ウール・ゴウンと私達が協力体制にある事が気に食わないらしい。

 

多分裏でやってる事を色々と話したからだろうが。……全く、咲夜が余計な事を話してしまうから。

まあ私達も昔は色々やってたんだけどね。最近はあまり派手に暴れたりしていないから悪名が広まる事も無い。

昔みたいに宗教的な理由で敵対する事も無くなったからかしら?昔から人間に対するスタンスは変わってないと思うんだけどね。

 

「まあ泊めるのはいいのよ。ただ、あなたの嫌ってる悪の親玉がうちに居る訳だけど……」

 

まあ私も悪の親玉といえばそうなんだけど。

 

「そういう事かよ……じゃあ辞めとくぜ。そいつが出て行ったら教えてくれ。」

 

前情報だけで毛嫌いしすぎな気もするけど。いや、人間からしたらそういうものか……咲夜が異常なだけかもね。

 

「私は構わないんだけど、あなたは無一文でどうするつもり?」

 

「あ……あー。後で返すから貸してくれるか?」

 

ほらね、魔理沙はこういうとこで抜けてるのよね。普段は色々考えてる癖にこういう時は馬鹿になるんだから。

感情的になって動いた後に後悔するパターンが多いのよね。

 

「別に返さなくてもいいわよ。私達からしたら端金だし。」

 

「そういう訳にはいかないぜ。私は師匠にタダより怖いものはないって教えて貰ったんでな。」

 

魔理沙の師匠……?ああ、魅魔か。確か何処かで一回会ったような気がするわね。

 

「ふーん。ま、好きにしなさいな。返すなら咲夜に渡しといて。」

 

「あんがとよ。じゃ、私は冒険者登録に行ってくるぜ!」

 

冒険者としての魔理沙ね……仮にこっちで位階魔法を覚えるとして、それまではいつもの火力馬鹿スタイルで行くんだろうか?

いやでも……裏で色んな魔法を覚えてるみたいだし、案外上手くやるのかもね。

 

「咲夜も着いて行ってあげなさい。今日もう特に用事はないから。」

 

「え、でもお嬢様が……」

 

「一人でも紅茶くらい用意出来るわよ。私はパチェに文句を言ったら寝るから気にしなくて良いわよ。」

 

「……ありがとうございます。」

 

さて、まあ咲夜が着いて行く事で多少色眼鏡で見られるかもしれないが、どの道アダマンタイトまではすぐに到達するでしょう。

弾幕ごっこというゲームとはいえ仮にも幻想郷で大妖怪の相手をしていた訳だしね。

 

「さーて、私はパチェに文句でも言いに行こうかしら。……本当にあの二人いつまでやってるのかしら。」

 

私が魔法の勉強をしてた時は一週間くらいで限界が来たけど。……本当、良くやるわ。

まあそれはそれとして暇なのよね、話し相手がいないのは。

 

私は退屈を潰す方法を考えながらパチェの居る図書館へと向かうのだった。

 

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