もう少し上手い書き方は無かったものか。
あの後、私は生産職の
確かに基礎となる技術も知らない割には凄い物が出来上がるんだけど、出来上がる物は私が求めてた物とはかなり違う。
ユグドラシル基準のレアリティでいえば
データクリスタルだったかしら?それが無いのと、あと素材不足のせいで武器の性能自体はともかく、エンチャントがゴミみたいになってしまう。
そもそも出来た武器によってはエンチャント出来ない事もあるしね。
あとは……鍛冶師としての
そちらも残念ながら中身はパチュリーに遠く及ばないわね。まあアイテムを作れるのは便利だけど。
それにそもそもルーン技術なんてなかったわ。確かに良く考えると作中ではドワーフの技術だったしね。
ユグドラシルの生産職にルーンに関係する
というか、そもそも武器にルーンを刻むくらいなら自分でやればいい話だし。
ルーンには文字そのものが意味を持つという特性がある。魔力で中空にルーン文字を刻んで魔法を使う技術もあれば、武器に刻んでエンチャントのような
永続的に効果を発揮する使い方をする事も出来る。文字単体が意味を持つので、例えばその辺の壁にルーン文字を刻めばその時点で効果は発動する。
でもそこまで高度なルーン魔法はパチュリーじゃなきゃ使えないのよね。
私も使えなくは無いけど流石に
「どちらかといえばアイテムメイカーとして有名になった方が都合が良さそうなのよね。」
正直、今市場に出ているマジックアイテムの性能はゴミとしか言いようがない。
稀に珍しい効果を持つ物も販売されているけど、普段売っているようなアイテムはあまり使えない。
なので、私がこの世界の平均レベルを上げてやろうじゃないか。
強い効果を持つマジックアイテムが流通すれば希少価値は無くなるが、今後情勢は大きく動く事になるだろう。
それは私にとって都合がいい。……退屈なのはつまらないもの。
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そして……
前々から考えていた事ではあるのだが……やはり私の本質は悪なのだ。人間に情が湧く事もあるし、今も基本的には人類の味方をしている。
だが、それは近い将来、私が楽しむ為の布石に過ぎない。
まあ全て言ってしまえば、この私……レミリア・スカーレットは近い未来、この世界で過去最大規模の異変を起こしてやろうと思っている。
勿論、悪役は私だ。十六夜の月は今後も人類の希望としてこの世界に君臨し続けるだろう。
だが、私はこの世界で悪の華として盛大に散る事を考えている。
それと今までレミリア・スカーレットとして交流があったものには事前に話をしてから事を起こそうと考えている。
モモンガ、ジルクニフ、ドラウディロン辺りね。
こいつらには事前に事を起こすとして話をした上で私の支配下に入るならそれもいいし、そうならなければ宣戦布告をする事になる。
私はその辺の小悪党じゃないんだから、みっともない真似は出来ない。恐らく、モモンガ辺りは上手いことこの異変を利用して成り上がるだろう。
だが、ただの出来レースでは何の面白みも無い。
正々堂々、正面からぶつかり合って私が勝ったらそれでいいし、負けたとしても私の名は永遠に語り継がれるでしょう。
そして散るなら華々しく。悪のカリスマとして、レミリア・スカーレットの名を歴史に刻んでやろうじゃないか。
実は元々この世界に来た時から考えてはいた。……だが、ここ数十年で私はかなり腑抜けてしまったらしい。
アインズ・ウール・ゴウンとの敵対も、出来ればしたくないなんて考える程に。
このままでは妖怪としての私が死んでしまう。これは存在ではなく、プライドの話だ。
強い奴に謙るだけの妖怪など滅んでしまえばいい。
魔理沙辺りは怒るかもしれないが、このまま腐りゆくのは御免だ。魔理沙も、私に一撃くらい入れてくれる事を期待しよう。
まあ、こういった計画を考えていた訳だが、すぐに行動に起こす訳にはいかない。……この世界の奴らは少しばかり弱すぎる。
ここで先程の話に戻ってくる訳だ。強力なマジックアイテムを流通させる事で未来の私がより楽しめるという事。
だが、いくら強力な装備に身を包もうと装備者が弱ければ何の意味もない。
そこで、私は少しずつ小さな異変を起こしていくつもりでいる。
私を倒すなら相手も相応の人物でなくてはならない。
私が目を付けているのは蒼の薔薇辺りだ。彼女達はまだ伸び代がある。
それと、朱の雫はアズス以外ならまだ伸びるだろうけど、リーダーが腐ってるからあまり期待はしていない。
次にツアーだ、ツァインドルクス=ヴァイシオン。
アーグランド評議国の永久評議員。最強の竜王。
こいつはそのままでも私と戦えるだろうが、だからこそ私の望まないタイミングでは参戦出来ないように異変を起こす際は
周囲に強力な結界を構築して、外部からは侵入出来ないようにしてから始めるつもりだ。
元々紅魔館には狂気を抑えきれなかったフランを封じていた地下室がある。
そこにはパチュリーが直接六芒星を使った強力な魔法陣を配置している。それをこの大陸の広範囲に渡って設置して回るつもりだ。
これはすぐにでもコツコツと始める必要がある。
そして蒼の薔薇の強化だが、こいつらは特別だ。私が直々に指導してやろう。
勿論レミリア・スカーレットとしての接触は出来ないが、十六夜の月という身分もあるし、やりようは幾らでもある。
一つ問題があるとすれば、レミリア・スカーレットVS十六夜の月が出来ない事ね。
こればっかりは魔法でもどうにもならない……事も無いか。
分身か、或いは過去の私を呼び出して協力してもらうか、まあまだその段階ではないわね。
魔理沙も、もう少し強くなってくれると私としても嬉しいわ。
さあて、目的は決まった事だし、まずアイテムを大量生産しなくちゃならない。
一応、製作者が分からないといけないから仮の身分をもう一つ作らないとね。
まあこんなの適当な偽名でいいのよ。鍛冶師の
後でブラックスミスのブランドを作りましょう。というか、勝手にブランド化すると思うけど。
ちゃんとアイテムを作る時にはブラックスミスって彫っておかないとね。
あとは、格好いいエンブレムも必要よね。どんなマークにしようかしら。盾に剣とか?……少しありきたり過ぎるかしら。
まず作る物を決めないとね。
エンチャントは後でルーンを彫りましょう。
それと
強化魔法を一日三回まで使える腕輪……これも造りましょう。
私は目的の為の下地を整えるべく、ブラックスミスとして武具の大量生産に励むのだった。