Vampire Lord   作:Crimson Wizard

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バイト始めるので、これから少しだけ頻度が落ちるかもです。


第4話

 

さて、あれから数日たってもクソジジイは迎えに来なかった為、仕方なく私は帝国を見て回る事にした。

 

まあこれからはやる事が多いし今の内に遊び尽くしましょう!そう、思ったのだけれど……

 

「はぁ、お金が無いのを忘れてたわ……」

 

城を出た所で気付いたわ。今から戻って皇帝に金を借りる吸血鬼の姿……

 

うぅ……カッコ悪いわね、そんなの私のプライドが許さないわ。

 

「もう、歩くか飛ぶかして帰ろうかしら。」

 

私の魔法は、……あれ?嘘でしょ……待って、今気づいたわ。

 

私……帰ろうと思えば普通に帰れるじゃないの!

 

私の魔法では全く知らない場所に移動する事は出来ない。

身体を蝙蝠や霧にして移動する方法もあるけど、噂が立ちそうだし自粛してたのよ……

 

転移の魔法もなくはないけど、それも知ってる場所に限られる。

 

だから、紅魔館にいた時点での私が

帝国という知らない場所にいる皇帝のもとへ転移出来なかったのは仕方ないのだけれど……

 

 

紅魔館は私の家なんだから帰れない訳ないじゃない!こ、こんな簡単な事に数日も気づかないなんて……

 

くっ!きっとあのジジイの魔法談義を長く聞いていたせいで頭がおかしくなってるんだわ!

 

というか、良く考えたら影魔法もあったしね。

あれは知っている人物の影に転移出来るから今ならジルクニフのもとにも瞬時に跳べるわ。

つまり咲夜のもとにでも跳べるという事。

 

……本当、こんな事も思い付かないのはどうかしてるわ。ちょっと甘いものでも摂りましょう。

 

まあ、出来ればその前にあのジジイはジルクニフに返しましょう。紅魔館(ウチ)にあんなのはいらないわ。

 

もう契約も打ち切りにしようかしら。アイツから得られた情報って大まかな地理と魔法の事だけじゃない。

 

……皇帝と出会えたのはあのジジイのお陰だけれども。

 

そんなことを考えながら私は紅魔館へと転移した。

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

さて、自室に戻って来たわ。ここには念の為に転移の魔法陣を張りつけておきましょう。

 

ただの転移なら阻害されるかもだけど、この術式を張りつけた場所への転移は如何なる術でも阻害されないわ。

 

まあ、これは本来紫や霊夢の結界対策だったのだけれど……そもそも幻想郷には帰れるのかしらね。

 

こういう時は紫の能力が羨ましくなるわ。

 

「……お嬢様。」

 

うわっ!なんだ咲夜か……

 

「もう、ビックリしたわ。」

 

普段ならこんな事じゃ驚かないのに……きっと疲れてるんだわ…!

 

これもあのジジイのせいね。

 

「さて、咲夜。」

 

「なんでしょうか?」

 

レベルアップの時間よ!

 

「貴女、必殺技みたいのが欲しいって言ってたじゃない?」

 

そういうと何故か顔を赤くする咲夜。……ああ、必殺技って言い方が恥ずかしいのね。

 

全く、難しい年頃ねぇ……私には分からないわ。

 

「まぁ、私の能力は第三者視点だとかなり地味ですし……」

 

んー。そんな事ないとは思うけど、多分本人が言いたいのは派手な技がないって意味よね?

 

「さて、まず説明が必要ね。」

 

私は咲夜にこの世界の仕組みのような物と、レベルアップについて話した。

 

「流石はお嬢様です。この短期間でそのような情報を仕入れてくるとは……」

 

……これは元々知ってたんだけどね。

というか、咲夜はこの世界に来てからもいつも通りに家事をしていたはず、

 

この世界基準で話すと、家事をこなせば家事に関連するクラスが取得出来ているはずなのよね。

 

「咲夜、あなたこっちに来てから身体が軽くなったり力が強くなった感覚はあるかしら?」

 

「……?いいえ特には。」

 

じゃあ、私たちは今できる事をやってもレベルアップする可能性は低い。

そして少なくとも現時点ではこの世界の法則には縛られていないという事ね。

 

「とりあえず、貴女には話しておくわね。

まず、これからこの世界には幻想郷の大妖怪クラスが徒党を組んでやって来ると思いなさい。

そして、最悪を想定してそれらと話し合いによる解決は望めないものだとも。」

 

流石の咲夜も目を丸くしている。まあ、私たちは大妖怪という存在を知っているからね。

 

「そして、私たちはこの世界の法則に則って行動を起こす事で強くなれる可能性があるの。

……あとは分かるわね?」

 

自分が言われている事を理解したのか頷きで返す咲夜。

 

「……承知しました。では、まず何から取り掛かりましょうか?」

 

先程話した内容には一応、レベルアップの事も含まれていたが正直、私もどうやるかはよく知らない。

 

多分強い敵を倒したり何かしらの反復行動で経験値とやらを得られるんだけど……まあ、魔法はあのジジイの前例がある。

 

とりあえず、パチェと私で咲夜に魔法を教えましょう。咲夜が今使えるのは日常的に使う簡単な魔法だけだし。

 

「とりあえず、私はパチェにも詳細を話すから、あなたはとりあえず魔法を覚えなさい。」

 

「畏まりました。」

 

ふふ、流石は私の咲夜ね。いい返事だわ!

 

正直、レベルアップは可能だと思う。……絶対では無いけれど。でも時間停止を使う輩は相手にもいるからね。

 

咲夜は切り札、というか能力が封じられると弱い。それは博麗の巫女である霊夢との戦いでも分かる。

まあ、能力封じられたら体術とナイフしか残らないものね。

 

 

だから早急に強くなって貰わなきゃ。外に出してやれないしね……

私も、時間対策とやらはしなくちゃならないわね。咲夜は人間だけど、私は吸血鬼。

それも弱点は全て克服済み。要するに、かなりの無茶が出来る。

 

強い奴をぶっ倒せばレベルが上がるかも知れないのなら強い奴を探す。

雑魚だとしても、ある程度の数を殺せば多少はレベルも上がるはず。

 

ここで原作知識とやらを使うわ。……竜王国よ!ブチ殺してもいい奴がたくさんいるらしいじゃない!

 

さて、咲夜が魔法を覚えている間にやる事が出来たわ。まずは冒険者登録とでもいきましょう。

 

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