The Back Rooms Story 〜Fanmade〜   作:犬社長

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〈注意〉
この物語自体が、本編11話で明かされた『ネタバレ』を含みます。

見返す場合はコチラから➡11話








トム・マクフライ記録補完その①〈彼は如何にして迷い込んだか〉

 

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 忘れてしまった思い出がある。

 

 

 遠い昔に経験した、とってもとっても不思議な出来事。

 

 

 ソレは、家の薄暗い地下室の先にあった、不思議な不思議な世界の記憶。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 〈この物語は、本編で語られる事の無かった放浪者トム・マクフライの、『幼少期』の記録補完である。〉

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーー思い返せば、子供の頃の自分は好奇心に満ち溢れていた。

 

 

 

あの背丈より高い垣根の向こう。

道路を挟んだ隣のブロック。

両親に連れられて行ったバレービューセンター。(…ソコにあった両手が葉っぱで出来てる巨人の像は、子供にとっては不気味すぎたが。)

 

 

ーーーーーーーー目にする何もかもが、新鮮で、驚嘆に満ち溢れていた様に思う。

 

 

 

 

()()()も同じだった。

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()のだ。

 

 実家の裏庭に有る地下室の鍵が開いている事、そして、その奥の暗闇に()()()()()があったのを。

 

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

 

「も〜〜良い〜〜か〜〜い!?!?」

「ま〜〜だだよ〜〜〜!!」

 

 

のどかな昼下がりの庭に響く、大人と子供の声。

 

短く切り揃えられた芝生を走る、幼く短い足。

 

 

「どっか…!どっかに隠れる場所はーーーーーーーー」

 

 

 

 その時、幼いトム・マクフライは父親とかくれんぼをしていた。

 

 父親はトムを見つけ出すのが異常に上手く、いつもトムは見つかってばかりだった。

 

 

(ーーーーーー今日こそは、今日こそはパパから隠れきってやる…!)

 

 

 そんな強い意思を持っていたトム少年は、たまたま見つけた地下室の鍵の閉め忘れに、内心ガッツポーズを決めた。

 

ーーーー父親も、僕がまさか地下室に隠れるとは思うまい。

 

…そうトムは考えて、地下室への階段を慎重に降りていく。

 

 幼い体には、若干段差が高すぎるコンクリの階段を降りきり、トムは地下室の暗がりを覗き込んだ。

 

「……わぁ…暗いなぁ……。」

 

 微かにじめっとした空気が漂う地下室は、正直言って苦手だった。

 

ーーーーが、しかし。

 

「あれ…?ーーーーなんだろ。あの光……。」

 

その日の地下室はいつもと違った。

 

暗闇の先に、明るい場所が見えるのだ。

 

ーーーートムの中の好奇心が疼いた。

 

「…………?」

 

トムは、光へ向かって歩き出す。

 

まるで、誘われる様にーーーーーーーー

 

 

「ドアだ……!」

 

 

ーーーー辿り着いた光の発生源は、壁に取り付けられた《黄色いドア》だった。

 

 微かに開いているドアの向こうから、蛍光灯のハム音と、やけに黄色く見える光が差し込んで来ている。

 

…少なくとも、トムの記憶にこんなドアは無い。

 

 パパが、新しい部屋でも作ったのだろうか?ーーーーそんな事を思いながら、トムはドアノブに手を掛けた。

 

 

向こうに広がるは、無限の未知(知らない世界)

 

 

刺激される知的好奇心。

 

 

 しかし何故か、その向こうに行ってしまってはダメな気がする。

 行ったら最後、二度と戻って来られない様な気がする。

 

 

しかしーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「もしかしたら…この先に行けば見つからないかも…!」

 

 

 

トムは扉を開けて、その先へ行った。

 

()()()()()()()

 

 

彼を呑み込んだドアは、音も無く消える。

 

 

 

何の痕跡も残さず、世界から、完全に。

 

 

 

………この日、裏部屋(バックルーム)に新たな〈放浪者〉が1人、迷い込んだ。

 

 

 

 

 

………to be continued

 

 

 

in The Back Rooms






トムマクフライ編は、大体3話位に分けて書こうと思ってます。



〈補完編〉と言っても、あんまり書く事は多くないので、結構直ぐに終わっちゃうかも…?
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