かなり興奮させすぎて文脈がめちゃくちゃになっているかも知れません。
赤い光と青い光に包まれたあと、小さな姿に変化した超古代ポケモンたち。
それはメガシンカと同じ、戦いの終わりを示していた。
「勝った、、、?」
少しの間茫然として、じわじわと底から湧き上がる安堵と高揚感にその身を委ねた。
シロナとカルネは顔を見合うと固くなった表情を緩ませる。プラターヌとシトロン、デンジはそれぞれ硬い握手を交わした。
少女は一直線に飛んでくるボーマンダを受け止める。ボーマンダの頭をぎゅうぎゅうと抱きしめ、同じように戻ってきたレントラーたちを抱擁した。ブースターはボーマンダの背中の上に乗ると、レントラーと共に3匹で労いの言葉を掛け合った。ミミッキュは抱っこしてくれている少女の腕にしがみついてぐりぐりと顔を押し付けて、ラプラスも中で喜んでくれているのかカタカタとモンスターボールが揺れていた。
ダイゴも戻ってきたメタグロスを撫でてやり、労りと感謝の言葉を伝えるとメタグロスも満足そうに笑う。
ミクリとダイゴはお疲れ様と声を掛け合った。
そんな少女たちに影を落とすものがいた。
少女たちが上を見上げた先にはレックウザがこちらをじっと見ている。
「お嬢さん行っておいで。」
ミクリとダイゴに背中を押されて少女が崖際まで歩いていく。レックウザも崖に近づき、ずいっと顔を寄せた。
少女が手を空に伸ばした。
少女とレックウザが触れる瞬間を周りの人間は呆然としながら、どこか惚けたように眺めていた。
「超古代ポケモンの打倒、おめでとう。良い見物だったよ、君たちの奮闘は。」
少女がレックウザに触れる直前、後ろ側から聞こえた声に少女の動きが止まった。
少女の手が離れ、後ろを向いた先にはわざとらしく手を叩きながらこちらに歩いてくるシュオウがいた。
彼の右手には端末機が抱えられていて、何かを起こすことは明白だった。
「姿を見せないと思ったら、、、一番最悪なタイミングでのご登場とはね。」
咋に不機嫌な態度を取るミクリ。あともう少しだったのによくも邪魔をしてくれたねと文句を最後につけ加えてシュオウを睨めつけた。
シロナやカルネたちは初めて見るシュオウに若干の寒気を感じた。見た目は誠実な紳士であるにもかかわらず、超古代ポケモンたちを操りレックウザの生命を奪うような暴力性を持っているとは考えられなかった。所謂ギャップだ。そんなギャップ願い下げだと悪態をつきたいが、そうも言ってられない。この男がそれだけの事ができるほどのアビリティを持っているのなら、今だって碌なことを考えいないだろう。
「ホウエンチャンピオンだけでなく、シンオウやカロスのチャンピオンまでお出ましとは、、、本当に余計なことしかしないね、そこの娘は。」
少女を睨みつけるシュオウに、ボーマンダが割って入ると牙を見せつけながらぎろりと睨みつける。
「それで?君は今から一体何をしようと?」
超古代ポケモンたちを失ったシュオウに今や後ろ盾は何も無い。彼自身もそれは理解している。
シュオウは不気味に笑うと抱えていた端末を少女に見せた。画面には何か装置のようなもののシルエットと、ゲージが映し出されていた。
「あと少しのところでレックウザを助け出されてしまったからね、ブラックホールを作れるほどのエネルギーは無いかったが、、、幸いなことに隕石を吸引するほどのエネルギーはあったんだ。」
ヒュッと少女が息を飲む音が聞こえた。
(今、彼は何と言った?隕石を、落とす?何処に?まさか、地球?)
シュオウが一歩また一歩と少女に近づく。ボーマンダが唸り声を上げて威嚇するが歩みは止まらない。
「復讐はできなかったけれど、まぁ、最後の足掻きと言う奴さ。
君たちにも一緒に死んで貰おうと思ってね。」
目の前に立ったシュオウを見上げる。
どす黒い笑みだった。目なんて1ミリも笑っていない。目の奥は真っ黒でハイライトがまるでなかった。
少女がシュオウの異常さに恐怖を抱く。そして気づいた。
(この人はずっと平静を装っておきながら、心の中はどす黒いものでいっぱいだったんだ。)
ずっと、余裕なんてものはこの男には存在していなかった。心は憎悪で埋め尽くされて、溢れる寸前で保っていた。
シュオウがまた一歩少女に近づく。
もう我慢の限界だった。
ボーマンダは自身の三白眼をより鋭くさせて、シュオウに襲いかかる。
「駄目だボーマンダ!!」
ダイゴがボーマンダを呼ぶ声に少女はハッとする。シュオウに襲いかかろうとするボーマンダに駆け寄り、首を抱えて動きを押さえる。
少女がシュオウとの間に割って入り抱きついたことでボーマンダの動きが驚くほどピタリと止まる。しかし、目はシュオウから一度も離すことなく、少女が離れた瞬間に噛み殺す勢いだが。
「どうして貴方はそこまで復讐に執着するの?!」
シュオウが動きを止める。
「どうして、か。はは、理由はわかっているというのに酷い子だ」
「理由、、、その原因となったことについては知ってる。そのやるせない気持ちも、何処にもぶつけられない怒りも理解はできる。でも納得はできない!
貴方はどうしてそこまでレックウザを恨むの、宇宙を憎むの?だって、あの事件にレックウザや宇宙は関係ないでしょう!」
少女はボーマンダを抑えたままシュオウに訴える。彼はくつくつと笑い始めた。
「関係ないとは、ねぇ?
ならば何故私の妻は死ななければならなかったんた!!!!宇宙なんてものを愛さなければ、レックウザに憧れなんてものを抱かなければ、妻は今でも私の横にいたはずなんだ!!!!」
突然大声で怒鳴り始めたシュオウに、少女が肩をビクつかせる。いつも余裕を持っていたシュオウが感情を爆発させたことに驚いたのだ。
少女が肩を震わせたことで更にボーマンダが暴れ出す。少女は慌ててボーマンダの首元を撫でて大丈夫だと訴え、落ち着かせた。
「あれだけ愛していたのに、あれだけ熱を宿していたのに!!妻は人生の全てを宇宙とレックウザに掛けていたのに!!なのに、なのに、あの時レックウザは助けてくれなかった!!何度も助けてくれと祈った何度も叫んだのにも関わらず!!レックウザは人の祈りに応えるのではないのか!!」
「それでもレックウザや宇宙を憎むのはお門違いにも程がある!!」
「ああ、そうだろうとも!!だが、それがなんだ。私は私たちは裏切られた!!だというのに何故レックウザはお前を助ける!!何故お前は信じれば信じるだけ応えて貰えるんだ!!私の妻は見捨てたくせに!!」
ふーふーと息を荒らげて少女を睨みつける。
これでわかった。彼が必要以上に少女に危害を及ぼすのは、レックウザに護られる少女が許せなかったからだ。オトギリやグラードンという危険から少女を護ったことが彼の地雷を踏み抜いた。只ひとつ、何故お前は助けられて妻は見捨てられたのかという怒りが爆発したのだ。
シュオウの覇気に全員が怯む。1人を除いて。
「貴方ねぇ、人が黙っていれば好き勝手言って!!」
全く言われのない怒りをレックウザや宇宙に向けて、グラードンやカイオーガを苦しめておいて、なんだその言い草は。幼児でももっとまともなことを言う。無茶苦茶な発言を繰り返すシュオウに遂に少女の堪忍袋の緒が切れた。
ボーマンダをダイゴに任せると少女はずんずんとシュオウに近づいていく。トレーナーの突然の行動にボーマンダは怒りがどこかに飛んで行き、目が点になる。
ダイゴたちもいきなりに慌てて少女に止まるよう言うが少女は全く聞く耳を持たない。ミクリが咋にショックを受ける。
「ダダダダダイゴ、おお嬢さんが、私をむ、無視して、、、」
「言ってる場合か!!」
少女はシュオウに近づくと端末機を持つ右手に掴みかかった。
「え?!お嬢さんちょっと待」
待ってとダイゴが最後まで言い切る前に、少女はシュオウの胸ぐらを掴んだ勢いのまま地面に押し倒した。いや、もはや叩きつけたと言って差し支えない。ゴツっと頭と地面がぶつかる音が聞こえた。
やったなあとデンジが笑い、あらまぁと零すシロナとカルネ、慌てるシトロンとプラターヌ、とにかく引き剥がしたいダイゴとミクリ。周囲の様子も気にせずに言い争いを止めない2人。これが阿鼻叫喚というものかとメタグロスは他人事のように思いながら、静かにパニック状態のボーマンダを宥めた。
そしてそれを森の影に潜んでいた女性は息を飲みながら、顔を青く染めながらただ2人の様子を見つめていた。
「何故妻を助けなかったというのに、
自分の仲間は助けて、小さなものはいくら死のうとどうでもいいと?!」
「違う!!!」
少女はシュオウの胸ぐらと端末を持つ右手を掴みあげながら、強い声で否定した。
「彼らは強い力を持っている!私たちでは太刀打ちできないほどの力を!でも、ううん、だからこそ、助けられないものだってある、、、!
強大な力の前には人やポケモンを守り、けれど時に試練を与える。そこには辛い、悲しい取捨選択だってある。見ていることしかできないことだって、、、貴方もわかっているんでしょう」
過去、レックウザはグラードンとカイオーガが人の手によって暴走を起こした時、人が自分たちが起こした過ちを知り償えるようにするために祈りに応えなかった。
グラードンやカイオーガも自分たちの力を捨ててまで、人とポケモンたちが暮らす世界を守ろうとした。
「何故、奥さんが愛した宇宙を愛し続けようとは思えなかったんですか。」
「、、、愛していたからだ。愛していたからこそ、裏切られたと思った時、より一層強い怒りが湧き上がった。君も、あるんだろう?愛していたものに裏切られたときの絶望を、怒りを抱いたことが」
「、、、あれは、全部私の弱さが招いた結果。私に対する怒りや憎しみはあっても他に抱いたことなんてない。私はポケモンたちが好き。ボーマンダたちが大好き。あの子たちが笑っているだけで、そこにいてくれるだけで幸せなんだ。」
可愛さ余って憎さ百倍という言葉があるように、好きだったからこそ、かける情熱が強かったからこそ、それに裏切られたと憎しみに変わった反動が大きかったのだろう。
シュオウは少女の真っ直ぐに自分の目を見ながら言い切る姿が眩しかった。いつかの誰かを見ているようだ。
「素晴らしい考えだ、、、。だが、そんな稚拙な言葉では情にも響かない、私の心は動かない。」
「、、、そうでしょうね。それに今の貴方の心に届くのは貴方が愛したものだけだろうから。」
少女がすっとシュオウから目を離し森の方に視線を移した。シュオウもつられるように森の方を見る。
ハッと息を飲んだ。キレイな草のスカートに、オレンジの花を頭に付けたポケモンが、こちらを不安そうに今にも泣きそうな顔をして見ていた。
「キレイ、ハナ?どうして君が、、、!」
少女が手を離すと、シュオウは一目散にキレイハナに駆け寄った。そして膝を付き、キレイハナに目線を合わせる。
キレイハナの目からは我慢できなかった涙がポロポロと溢れていた。
「そのキレイハナ、ずっと貴方と一緒にいたんだよ。私と離れている間、ミミッキュもお世話になったみたいで。
その子、奥さんのポケモンなんでしょう?」
オオキドに見せてもらった写真に映っていたナザノクサがキレイハナに進化したのだろう。ダイゴを助けてくれたときは気づかなかったが、シュオウを地面に叩きつけたあたりから森から心配気に見ていた姿で思い出した。今考えるとダイゴを助けたのもシュオウを止めて欲しかったのではないかと思う。
森に住むロゼリアとラルトスを連れて来れるほどに2匹と仲がいいということは、それだけ長く森にいたということ。シュオウをずっと見守っていたのだろう。
キレイハナがシュオウの腕にしがみつき、ふるふると頭を振る。やめて欲しいとそう訴えている。
「やめてくれ、もう駄目なんだ。私は止まることはできない。君は早く逃げるんだ。」
シュオウがモンスターボールからピクシーを出す。写真のピッピが進化したのがこのピクシーなんだろう。
シュオウはピクシーにキレイハナと遠くに逃げるように指示を出すが、抱きあげようとしたキレイハナに拒絶されてしまったようだ。
「何故なんだ、キレイハナ、、、」
「地球に隕石が落ちてくるというのなら、どこに行っても同じこと。それならば最後は貴方のそばに居る、自分のトレーナーが愛した人だから。」
少女がキレイハナの気持ちを代弁するように語る。シュオウは巫山戯たことを言うなと少女を睨みつけるが、キレイハナが少女の言葉を肯定するように抱きついた。
「シュオウ、貴方はどうしてキレイハナを逃がそうとするの?奥さんが愛していたポケモンだから?」
「、、、だったらなんだと言うんだ。妻が愛したものならば、私も愛している。」
離れないキレイハナを優しく振り解くシュオウの手は確かに慈愛に満ちていた。
「ならどうして、レックウザたちは同じように愛せなかったの?命をかけてまで守らうとしたものなのに。
奥さんはキレイハナと同じように、貴方に自分の憧れを託したんじゃないの。」
「っ、、、!!」
それだけ恋焦がれていたのなら自分の力で解き明かしたかっただろう。愛した人とポケモンたちと好きな研究と共に生きていきたかっただろう。それでも、憧れだったからこそ守りたかった、愛した人に託すことを選択した奥さんのその覚悟。
「貴方がしたことは奥さんを否定するということなんですよ。」
突きつけられた言葉はシュオウの心を抉った。
崩壊寸前だった防波堤が決壊するように感情の津波が襲い来る。
「あ、あぁ、ああああ、、、、、!!
私は、、わたし、は、、、ただ君と、、ああぁ、、、すまない、すまない、、」
すまない、ヒナギ
亡き妻の名を呼びながら嗚咽を漏らして泣き叫ぶシュオウ。悲痛な叫びは見ている者にもその感情が電波していくほどだった。それほどに、シュオウの奥さんへの愛は大きかった。
シュオウが泣き崩れる瞬間、森にいた女性も同じようにその場に崩れ落ちた。寄りかかった木が落とした落ち葉にぼたぼたと水を落としながら。
(ああ、、、あの時あなたが、あんなただの研究材料のためではなく、彼との生涯に命を燃やしていたのならば、、、どんなに良かったか。
私を憎んだ私にさえ、あなたは光を与えるというの?あんな小さな姿になってまで)
キレイハナとピクシーを抱きしめて泣くシュオウを見届けて、少女はボーマンダのもとに帰っていく。心配そうに覗き込んでくるボーマンダに抱きついて、少女は大きく息をついた。足元をぐるぐると走るミミッキュを抱き上げて、そのまましゃがみ込む。レントラーとブースター、ボーマンダが少女を囲んで寄り添った。ポケモンたちの暖かさに少女の中に言い様のない感情が湧き出る。
(この子たちを失ったら私はどうなるんだろう)
余程酷い顔をしているのか、ミミッキュがあわあわと黒い手で少女の顔を触る。少女はふっと微笑んで、泣いてないよと言いながらミミッキュを強く抱き締めた。
(これで、全部終わったんだ)
短く長い旅の終わり。頑張ってくれたポケモンたちをお礼を言いながら撫でていく。
「お嬢さん」
顔を上げた先にはいつの間にか近づいてきていたダイゴとミクリ、そしてメタグロスがいた。
少女は立ち上がり、彼らに近づく。
「あの時、一緒にいてくれたのがあなたで良かった。いっぱい助けてくれてありがとう、メタグロス」
少女がメタグロスを抱き締める。メタグロスも大きな腕で少女を傷つけないように器用に抱き締め返した。
そしてゆっくりとメタグロスから離れる。
少女が振り返るとダイゴとミクリがこちらを優しく見守っていた。少女が彼らの方へ一歩踏み出した。
と、その時。
ドン!!!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!
地面から突き上げるような衝撃が起こり、続いて上下に揺さぶるように地面が揺れる。地震だ。
ポケモンたちはトレーナーたちが倒れないように支える。
しかし、一向に収まらない地震に耐えきれなかったのか一部のポケモンたちが足を滑らせた。
「っ!!!
ブースター!!!」
足を痛めていたブースターが足を滑らせ、崖から転げ落ちた。
少女は地震の最中にも関わらず、立ち上がるとブースターのもとへ走った。下が海だろうと、一切の躊躇なく崖を飛び降りブースターを空中で捕まえる。背中を海へ向けてブースターをお腹の中に抱き込む。
「メタグロス/サーナイト」
「「サイコキネシス!!」」
メタグロスとサーナイトがサイコキネシスを発動し、全員を宙に浮かせる。
崖に落ちたブースターと少女は間一髪のところでボーマンダに受け止められ、事なきを得ていた。
ようやく地震が収まり、全員が地面に降ろされる。
「い、今の地震は何だったんでしょう、、、」
「とても大きな地震だったわね、、、」
シトロンは目を回していて、レントラーに支えられて何とか立てている状態だった。カルネは余裕そうだが、今まで感じたことの無いほどの地震に少し驚いていた。
「お嬢さん、スマホロトムを貸してくれるかな?」
少女がスマホロトムを渡すと、ありがとうと言ってダイゴは離れたところでどこかに電話をし始めた。恐らくデボンコーポレーションだろう。
その間にミクリが崖から落ちたブースターと少女に安否を確認する。少女たちが平気ですと言うと、ミクリはほっとした顔をして気をつけるんだよとブースターを撫でた。
「みんな大変だ!!」
電話を終えたらしいダイゴが足早に帰ってくる。
「グラードンとカイオーガが暴走したことでホウエン、シンオウ、カロス、ジョウトやカントーにまで多くの地方で天変地異が起きているそうだ。
地震、豪雨、大雪、大日照り、このままじゃ人やポケモンが暮らせるところが無くなっていく。それだけじゃない。農作物や森が枯れ果て最悪餓死してしまう。。」
「そんな、ここは至って普通なのに。」
「それはメガレックウザがここにいるからでしょう。超古代ポケモンたちが長い時間暴れていたことで他の地方にまで影響が強く出てしまったんだ。」
グラードンとカイオーガは長くゲンシカイキを起こしていたが、レックウザがメガシンカできたのはつい先程。彼らの特性のようにいつかは他の地方までデルタストームの効果が届くと考えても、かなりの時間を有するだろう。
その場にいる全員がどうするべきか頭を悩ませる。
だが、緊急事態はそれだけでは終わらなかった。
シュオウが持っていた電子端末の画面が赤く光ながらビービーと音を立てた。誰が聞いてもわかるエラー音に全員が息を飲んだ。
デンジが端末を拾い上げ画面を確認したあと、シュオウに端末を見せる。彼の顔が一気に青ざめた。
「な、なぜだ。
システムが、、、暴走している、、、!!」
開始ボタンは押していないはずなのに、着実にゲージのパーセンテージは上昇している。機械の作動を意味する画面に、シュオウは停止ボタンを何度も押すが反応する様子はない。
「その装置が作動すれば、蓄えたエネルギーが隕石を引き寄せ地球に落下してくる。ということかい?」
シュオウは青ざめながらプラターヌの問に頷いた。
その答えにシュオウだけではなく、少女やその場にいた者たちも一気に顔を青くさせた。
「どうしてだ、、、やっと、やっと、、、。
私への報いだというのなら、なぜ私にだけその罰を下さないんだ!!」
グラードンとカイオーガを復活させ、ゲンシカイキを起こして暴れさせたのは自分自身だ。その罰だと言うのなら、それを受けるのは自分だけのはずだと、シュオウは嘆いた。
シュオウが感情のまま端末を地面に叩きつける。画面はひび割れるが、やはり動きは止まらない。なんと無情なことか。この世は犯したものの分だけ後に帰ってくる。因果応報、ということだろうか。
それならばどうして奥さんは助からなかったのだと、少女は思う。あれだけ人に愛されていたのなら、きっとそれだけの人格があったのだろう。写真の中でも、奥さんは酷く優しげな人だった。だからこそ、会ったことが無くても奥さんがあの時死ぬべき人ではなかったと、少女は思えて仕方なかった。
シュオウと同じようにカマスミは予備のタブレット式端末の画面をたたいて装置の停止を試みるもうんともすんとも言わないそれに、涙を溢れさせていた。
「止まれ、止まれ止まれ止まれ、止まってよ!!なんで、どうして!!いつまで彼を苦しめるの、もう解放してあげてよ、、、!!
、、、お願いヒナギ、助けて、、、」
ヒクヒクと泣くカマスミはジュペッタやチラチーノたちに抱き締められて、泣く声は静かな森に包まれた。
もうすぐゲージが満ちる。
遠くに見えるスペース団アジトからは巨大な装置が形を変えながら空へ伸びていた。
あれを直接壊せばという意見も出たが、壊した瞬間大爆発を起こし森が消し飛び、辺り一体が火の海になるとシュオウが言った。スペース団アジトがある場所はホウエン地方の本土から少し離れた孤島だ。野生のポケモンたちを非難させる場所も手段もなかった。
シロナやカルネ、ダイゴ、ミクリ、プラターヌがいたる所に連絡を入れるが、悪天候に見舞われ増援も望むこともできなかった。
「万事休す、というのはこういうことを言うんだろうな」
デンジが空を仰ぎながらポツリと呟いた。
各地方の天変地異に隕石の落下、何を取ってもこの世界が終わるということは嫌でもわかる。
ボーマンダに寄りかかった少女に更に影が落ちた。
「レックウザ?」
少女が呼びかけると、レックウザは少女の目を見たあと空を見上げ、また少女に視線を戻した。
「隕石を、止めに行くの?」
レックウザが頷く。
「それはダメだ!!!」
レックウザを止めたのはシュオウだった。
立ち上がったシュオウをピクシーとキレイハナが心配そうな面持ちで見上げている。
「レックウザがいなくなれば各地で起こっている天変地異は元に戻らなくなる!!
それに、、、」
「それに?」
シロナが聞き返す。シュオウはグッと手を握り、悔しそうにやるせない思いを堪えるように歯を食いしばった。
「私が彼の生命エネルギーを奪ったせいで今隕石と衝突すれば、いくらレックウザと言えど生きては帰ることはできない、、、」
シュオウの言葉に少女がレックウザを見上げる。嘘だよねと訊く少女にレックウザは首を横に振った。
本当の、ことなんだ。
少女は口を手で覆って、その場に膝を地面に打ち付けた。
「で、でも、【もえぎいろのたま】を返したからレックウザは復活してるんじゃないですか?!」
シトロンに今度は少女が首を横に振った。
「【もえぎいろのたま】は古代人がレックウザに感謝を捧げるために作ったもの。そこには何の力も宿していないんです、、、」
きっとアジトでレックウザが復活したのは回復したからではなく、ただの意識の覚醒。超古代ポケモンと戦っている間もギリギリの状態だったのだ。
そんな状況で隕石とぶつかれば、シュオウの言う通りレックウザの身体は耐えきれないだろう。
「そんな、、、」
レックウザがいなくなることでデルタストームが消え、暴走した自然災害がここにも降りかかるだろう。
隕石をとっても、自然災害を取っても、レックウザがいなければ止めることはできない。
背後で光の柱が宙に向かって伸びる。
あの光が宇宙を漂う隕石を地球に引き寄せるのだろう。
レックウザは宙を見上げたままだ。
「ダメだよ、レックウザ。貴方が死んじゃう。」
レックウザは何も言わない。
どうしてなの、という弱々しい声は風の音にかき消されてしまう。
レックウザは海へ飛んでいくと、くるくると円を描くように飛びまわる。鱗粉のような小さな光が海へ注がれる。
海面に大きな影が現れる。
ザバァと大きな水しぶきを上げて現れたのは、グラードンとカイオーガだった。あの光は彼らを回復させるためのものだったのだろうか。いや、それならば、レックウザは自身の体力を削ってまで彼らを回復させたということになる。彼らに何かをさせるつもりなのだろうか。
レックウザは身体を畝らせながらスペース団アジトの瓦礫の山の上を飛ぶと瓦礫の底から光ふたつの宝石が浮き上がる。
レックウザは2つの宝石を引き連れて、少女たちのもとに戻ってくる。
「レックウザ、、、?」
レックウザは少女の目の前までやって来ると、2つの宝石が少女の目の前まで行き足元に転がった。
青と赤の宝石は少女たちがよく目にしたものだ。
「【あいいろのたま】と【べにいろのたま】、、、まさか」
「私にグラードンとカイオーガをゲンシカイキさせろというの、、、?」
レックウザが頷く。
確かにグラードンとカイオーガがゲンシカイキすれば、彼らの力で自然災害を抑えることは可能かもしれない。だが、それが成功する保証はない。
それに少女に宝玉を託すということは、レックウザの隕石を止めに行くという意思表示でもあり、自分の死をレックウザが理解しているということだ。
そんなのあんまりじゃないか。
人が起こしたことなのに、なぜレックウザが犠牲にならないといけないんだ。
カロス地方での事件も結局最後は伝説のポケモンの手によって終わった。人間の後始末をさせられるのはいつもポケモンたちだ。
ダイゴはぐっと手に力をいれて、やるせなさを嘆く。
「いやだ、、、いやだ、嫌だよレックウザ、、、」
少女が首を振る。嫌だ嫌だと小さな子供のように、拒絶する。恐怖に呑まれたときも大きな怪我をしたときだって表立って感情を出さなかった。それが余計に今の少女を傷ましくさせてしまう。
ダイゴとミクリはそんな様子の少女に見ていられ無くなったのか顔を背けてしまった。
(どうして、あなたが死ななければ行けないの。どうして、やっと、会えたのに。話したいこと、言いたいことがあるのに。)
「行か、ないで、、、」
小さな声は風の音に流される。
レックウザがゆっくりと少女に近づく。首を項垂れさせて、もう少女の頬と触れそうなほどの距離だ。
レックウザに近い頬が暖かい。
ぽたり、涙が頬を伝う。
熱が離れていく。
レックウザと目が合う。憂いを帯びたその目はただ少女だけを映して、まるで2人きりの世界にいるようだった。
少女は何かを伝えようと口を開けるけれど声が出ない。音を発しない喉に苛立って唇を噛み締めて飲み込んだ。
震える唇で空気をめいっぱい吸い込んで、自分の心を抑え込むように胸を抱き締める。
嫌だと、行かないでと泣こうが喚こうが、もう駄目なんだ。もう、自分では止められないんだと、痛いほどわかった。
レックウザを見上げる。
(だから何?止められないってわかってるから受け入れられるとでも?理解するのと受け入れることは違う。何故彼が死ななければ行けないのか納得なんてできない。どんな理由があろうと、私はそれを受け入れない。
シュオウもこんな気持ちだったんだろうか。)
あれだけシュオウに食ってかかって弾劾したのにも関わらず、なんと侘しい人間だと心で思う。
足を引っ張りたいわけじゃない。だけど、レックウザが死ぬことを考えれればそれでいいじゃないか。もう、何だっていい。幼稚だと言われようが、愚かだと未熟者だと疎まれようが、レックウザが生きてさえいれば。そのためなら足枷にだってなってやると、意を決めた。
少女はレックウザを見上げて泣きながら笑う。なにか吹っ切れたように、笑って言った。
「レックウザ
行ってらっしゃい。」
飛び立つレックウザ。
宙に何処までも何処までも登っていくその姿は、いつの日か見た姿とよく似ていて、ああこんな風に見たかった訳では無いのだけれどと、涙を流しながら見上げる。
納得できないからと泣く子供にはもうなれなかった。
もし、行かないでと叫んだなら彼は止まってくれただろうか。止まってくれたとしても、それはきっと彼という存在を殺すことになる。尊厳を守るため、なんて大層な免罪符にしか思えずに少女は自嘲する。とは言っても、どんなに嘲たくとも次から次へと湧いてでる涙と嗚咽に邪魔されてしまうけれど。
レックウザが切り裂いた雲の隙間から綺麗な星空が見えて、赤い太陽が現れる。
レックウザの進んだ跡が光の筋になっていて、夜空に描かれる光の線の美しさたるや。その場にいた全員がその光景を息を飲みがら見ることしかできなかった。
レックウザは目を後ろに流して、少女の姿を目に焼きつける。どんどん小さくなる少女に、レックウザは前を向き直して宙を登って行った。
脳裏に浮かぶのはあの雪山で自分を見上げて目を輝かせていた女の子。できることならあの子の健気な願いをこんな風に叶えてあげたくはなかった。
大気圏を抜け宇宙空間に入る。目の前には隕石がこちらに向けて降ってきていた。レックウザは止まることなく、隕石へ向かっていく。目の前に迫る死に力が入る。
それでも、あの子たちが生きるこの世界を護れるのならば自分が自分であることに悔いはなく、そこにあるのは誇りだけだった。
「レックウザァァァァァァァアアア!!」
空が赤らんで隕石とレックウザの衝突を表した。
少女は【もえぎいろのたま】を抱き締めて、泣き崩れていた。空に響くほどの少女の哀哭に、誰もが心を締め付けられた。
空が収まって、空からきらきらと光の粒が落ちてくる。なんの光かは分からない。だけどそれは暖かくて、その場にいた人間もポケモンも野生ポケモンたちも宙を仰ぎ見る。悲哀の波が光に暖められて、凪いていく。泣かなくてもいいんだよと言われているみたいだった。
レントラーやブースター、モンスターボールからラプラスも出てきて、少女を取り囲んで泣き止んで欲しいと擦り寄った。それでも少女の涙は止まらなくて、心配するポケモンたちにごめんね、ごめんなさいと言う自身のトレーナーにブースターたちは首を俯けてるしかできなかった。
何に謝っているのかわからなかった。それは自分たちに謝っているのか、それとも天に登った彼に向けたものなのか。それは少女にしかわからない。でも、例えわからなくても彼らは泣いて欲しくなかった。
コツコツと少女にダイゴとミクリが近づく。
ラプラスがダイゴたちを威嚇する。これ以上こいつに何をさせる気だと、もうたくさんだろうと冷気を振りまいて威嚇する。ダイゴとミクリは大丈夫だよと言うが、それでも駄目だと立ちふさがるラプラスはトレーナーを思うポケモンのそれで、心が痛くなった。
それでも尚、足を止めないダイゴたちに本当に技を仕掛けようとしたが、ブースターとレントラーが割って入った。ラプラスを諌めるために、ブースター、レントラーは炎と電気を見せつけて威迫する。
2匹の威圧に、ラプラスは不服そうにしながらも渋々道を開ける。ありがとうと言って、ダイゴたちはポケモンたちの横を通り過ぎた。
しかし、勘違いしてはいけない。ブースターとレントラーはダイゴのミクリを守ったのではないことを。2人にラプラスが危害を加えたとなれば、傷つくのは他でもない少女だ。それだけは何としても阻止しなければいけない。だからこそ、ブースターとレントラーは道を開けるようにラプラスを脅したのであって、少女に何かあれば真っ先に2匹が飛びかかるだろう。
ダイゴとミクリはポケモンたちの意図に気づいるのかは定かではないが、少女の目の前に行って目線を合わせるために腰を下ろす。
少女はずっと下を向いていて、ミミッキュが下から心配そうに覗いている。少女は小言のように謝り続けていて、もう誰に謝っているのかわからない。
ダイゴはそんな少女をじっと見て手を掴んだ。
「立ってお嬢さん。」
掴んだ手を引っ張って少女を立てせようとする。
しかし、少女は一向に立ち上がれない。足に力が入らないのか、涙を流したまま立てないと首を振る。
「無理でも立つんだ。」
ダイゴが厳しい声で少女を叱責する。
甘えを許さないダイゴに、シトロンはあまりに酷ではないかと止めようとするがプラターヌが制止した。
「これから先はレックウザのために奔走してきた彼らにしか入り込めない領分だ。僕たちは見守るしかないよ、辛いけどね。」
言葉では平静を保っているが表現は悲しみに染まっていて、シトロンは戸惑いながらも頷いて不安げに見守るしか無かった。
「この世界を救えるのはお嬢さんだけだ。
レックウザに託された君にしかできないんだよ。」
「君はレックウザの選択を無駄にするつもりかい?」
ミクリとダイゴから言われた言葉に少女が肩を震わせる。ゆっくりと顔が持ち上がる。ぼろぼろと文字通り目が溶けそうなほどに泣く姿は見るに堪えない。
目から溢れたままの涙をダイゴたちはすくい取って、泣きそうな顔で笑った。
(あ、そうか、、、)
シトロンはその時わかった。
ダイゴたちが少女の悲しみに寄り添わないのは、優しい言葉を掛けないのは、レックウザと少女の繋がりを何より尊び、守るためだったんだと。
「僕たちは君たちの絆を信じているよ。」
レックウザを死なせてしまった。レックウザを助けるために東奔西走して骨を何本も折ってきた少女にとって、この結果は惨憺たるものだろう。声を上げて泣き叫びたいだろう。私はレックウザを死なせるために戦ってきたんじゃないと、そう叫びたいのだろう。理解している、誰よりも、心臓が張り裂けそうなくらいに。それでも、彼らは許さない。許すことができない。許せば、壊れてしまうから。だから只只信じる。それしか、できないから。
少女はぐっと歯を噛み締めて、よろよろと立ち上がった。
情けない自分を奮い立たせるように強く手を握りこんで、目を擦る。ぐしぐしと擦ったからなのか、目は赤くなっていて少し痛そうに見える。
少女はカバンから上着を取り出して、3つの宝玉を包むと抱き上げる。
ボーマンダたちが集まって心配そうに覗き込む。
「私は大丈夫、心配かけてごめんね。
でも、まだ少しだけ怖いから、、、そばに居てくれる?」
ボーマンダたちが勿論と鳴くと、少女はありがとうと抱き締めた。
今度はシロナたちの元に歩いていく。
「情けないところを見せてしまってすみません、、、。」
「そんなこといいのよ。それより、、、」
「はい、グラードンとカイオーガの力を借りて各地の自然災害を止めてきます。上手くいくか、わからないけど、、、私とレックウザを信じてください。」
ええ、勿論よと言うシロナに少女は抱き締められて、行ってきますねと腕を回す。カルネにも手を握られて、シトロンとプラターヌ、デンジに応援してもらって、ダイゴたちのもとへ戻っていく。其の道すがら、シュオウが少女に近づいて対面する。ボーマンダたちは牙を向けるが少女本人が諌めたことで大人しく下がる。
すまない、そう言って頭を下げるシュオウ。
「レックウザに助けられましたね。私も、貴方も、、、。」
そう言ってシュオウの横を通り過ぎた。
「あぁ、そうだね、、、。」
ボーマンダの上にミクリが乗って、その後ろに少女が乗る。いつもと逆だな、なんてミクリは場違いなことを思いながら腕の中のブースターとミミッキュを落とさないように抱く。少女は宝玉を抱える腕と逆の方でミクリの腰に捕まる。ボーマンダは2人の準備ができたことを確認すると、ゆっくりと上昇する。
ボーマンダの後ろから上にダイゴとレントラーを乗せ、サイコキネシスでラプラスを浮かせたメタグロスが追いかける。
「ミクリさん」
突然自分を呼ぶ少女に驚いたが、ミクリは顔を後ろに向けることなく、どうしたんだいと聞き返した。
腰に回された腕が少し震えていた。
「私、レックウザに『行ってらっしゃい』って言ってしまったんです。
レックウザがもう戻ってこれないことは分かっていたのに、レックウザが覚悟を決めていること気づいてたのに、、、私、最後の最後でレックウザを困らせちゃった、、、」
鼻をすする音が聞こえる。
「そうかい。」
大丈夫だよ、なんて優しい言葉は掛けない。
それをしてしまうと、少女のレックウザへ向ける純真な心を汚してしまいそうな気がして、そんな在り来りな言葉を言う気にはなれなかった。
海の上にぽつんとある、岩で作られた小島に降り立つ。
ラプラスは海に降ろされ、久しぶりの水の感覚に嬉しそうにしていた。少女はラプラスの様子にふっと笑ってから、上着で包んでいた宝玉を地面に置いた。
目の前にはグラードンとカイオーガ。
少女の手が震える。
もし、成功しなかったら心が取り込まれてしまったら、より事態は悪化することになる。レックウザが命を賭して守り抜いた地球を、自分の手で終わらせてしまう。
そう思うと、恐怖で心が覆い尽くされる。
モフり
少女の手にブースターが触れる。
ブースターだけじゃない。ミミッキュやレントラー、ラプラスも少女のそばに居てくれている。ボーマンダが少女の顔にくっついて、大丈夫だと伝えてくれる。離れているが、メタグロスも見守ってくれていることをキーストーンが教えてくれる。
後ろにはダイゴとミクリもいて、少女の不安がぽろぽろ剥がれ落ちていく。
(レックウザが守りたかったものを、今、私が守るんだ)
少女はスーッと息を深く吸い込んで、【べにいろのたま】と【あいいろのたま】に手を翳す。
【もえぎいろのたま】の光が少女たちを包むんで強ばっていた力を抜いてくれる。
――レックウザ、どうか力を貸してね
【べにいろのたま】【あいいろのたま】が輝いて、生まれた白がグラードンとカイオーガ、人やポケモンを包んで、天に光の柱を生み出した。
それは、とても、とても、暖かい光だった。
次で最終話になります。
短い間でしたがありがとうございました。m(_ _)m