ある日の夜、まろんは準天使のフィン・フィッシュと出会います。
地上に悪魔が君臨して、美術品に潜みその美しさに惹かれた人間に取りつき、世界を混乱に陥れようとしている。神はそれを阻止するために、フィンを人間界に向かわせてそれを退治する神聖な魂を持つ日下部まろんに悪魔を封印させて、封印された悪魔を自分の力に変えて、失った自らの力を取り戻そうとしています。
フランスの女傑・ジャンヌ・ダルクの転生者のまろんは、初めは躊躇してしまうも、フィンによって怪盗ジャンヌに変身して、悪魔を無事に封印します。
こうして、幼馴染の都やその父親に追われつつも、彼女の戦いが始まります。
怪盗ジャンヌの誕生の話が今此処に開幕します。
アニメ版では2月に始まった時点でまろんは高校生ですが、設定は『おジャ魔女』及び『プリキュア』シリーズ同様で、1ヶ月前はそれより下の年齢という設定で、このお話では彼女は女子中学生という設定です。
中学生時代では、彼女と都の髪型が若干異なっております。
このお話の内容はpixiv版と若干異なっており、いろいろなおかしな点が多いと思います。
このお話を注意してよく読んでください。
1999年前期。
ここは桃栗町。
ある日。茶色のツーサイドテールの少女はオルレアンと云う名のマンションに入ります。彼女は日下部 まろん。桃栗中学校に通う中学3年生の少女です。
このマンションの住人で幼馴染である東大寺 都と住んでいます。まろんと都は幼稚園の頃からの仲良しで、幼稚園のグループ分けの時、とても気が強く意地っ張りなため余りいい友達が出来ずに都が悩んでいたところをまろんに助けられて、素直な性質に変化します。それからもまろんは度々都を守り、都は両親の不仲に苦しむまろんを家に招き互いに助け合います。
学校から帰ってきたまろんはマンションに入るとメールボックスを開けます。中身を見るとまろんはしょぼくれ、家に帰ります。その後姿を都が見送ります。
「今日も両親の手紙はなしか?」
家に入るとまろんは白いドレスに着替えて、再び外出します。
まろんが行った所は遊園地です。彼女の両親はこの遊園地で出会ったころがきっかけで2人はまろんを連れてよくココに来たので、彼女にとっていい思い出の場所になったというわけです。ところが彼女が幼稚園のときに両親は喧嘩をしだすようになり、その数年後には2人ともそれぞれの仕事の関係で外国に行ってしまい、まろんは1人暮らしをしています。まろんはいつも両親の手紙や電話を待っているのですが、殆ど来ません。だから彼女はいやなことが有るといつもこの遊園地に来ます。
まろんはため息をつき、メリーゴーランドの前の遊園地のベンチに座ります。
「今日も両親の手紙なしか。」
そんな彼女の前に百合を持った白い羽を生やした女の子が現れました。
「ん?」
女の子は緑の短髪と緑が貴重な衣装を纏っており、小人のように小さくて白鳥のような羽を生やしています。
「始めましてまろん。貴方に告げることがるの。」
女の子はまろんに百合を渡します。
まろんは女の子を家に連れて帰ると晩御飯をご馳走します。テーブルの花瓶には女の子に貰った百合がさしています。
「一体何ナノ?私に告げることがあるって?」
「自己紹介が遅れたわ。あたし、天界から舞い降りた準天使・フィン・フィッシュ。」
「準天使?」
「天使の階級。人間は死ぬと転生のために先ずは天使になってある仕事をしてそれが終わったら、人間に転生するのよ。」
「ちなみに天使の階級は生まれたときは黒天使。ちょっとでも聖気が溜まると私のような準天使に、その次は正天使に、そして大天使になっちゃうのよ。」
「ふうん。でその準天使が私に何の用?まさか、上司の怒りを買ってココに修行に来たとか?」
フィンはまろんの言葉にずっこけます。
「違うの!神様の依頼で人間界に来たの!」
「神様に。」
「神様はジャンヌ・ダルクって云う女の人に聖なる力を与えたからジャンヌ達は戦争に勝ち進んできたのよ。」
「どういうこと?」
「ジャンヌが戦ってきたイギリスの兵士に悪魔っていう悪いやつが宿っていたからよ。神様は神の声が聞こえるジャンヌ・ダルクに聖なる力を与えたお陰で彼女に神のバリアが与えられたのよ。」
「神のバリア?」
「ジャンヌの強い心から生まれた神秘的な結界よ。ちょっとでも心が弱くなるとバリアが弱まってしまうのよ。
ジャンヌはそれだけじゃなくて、仲間に支えられながらも戦争で勝ち抜いてきたのよ。
そのかわりに神様自身の力が弱くなってしまったのよ。」
「ええ!なんとかして、神様の力を強くしてあげなきゃ。」
「待って!落ち着いて、続きがあるから。
あの強いジャンヌが邪魔に思えた悪魔の王・魔王はジャンヌを消去するために、王の側近の大司教やジャンヌの仲間に悪魔を取り付かせて、彼女を裏切らせたのよ。」
「それが原因でジャンヌはイギリス兵に捕まって命を落としたのよね。」
「そうなのよ。
それでも神様は最後の力を振り絞って魂をある人間の女の子に移したのよ。」
「ある人間の女の子?」
「それがまろん。貴方よ。貴方がそのジャンヌ・ダルクの生まれ変わりなのよ。」
「え~~~~!」
「魔王はね、ジャンヌ・ダルクがまろんに生まれ変わったことを知って、数多くの悪魔をばら撒いて人間の美しい心の詰まった美術品や無機物に取り付いて人間の心を蝕もうとしているんだよ。」
「それでそのまま放置していたらどうなるの?一生魔王の言いなりになるの。」
「それどころが人は死んでしまって新しい悪魔に生まれ変わってしまうの。だから、美術品に潜む悪魔を封印して、それを神様に届けるのよ。そうすれば神様の力は戻り、一発で魔王を取っちめてくれるのよ。」
「そんなことできるのかしら。」
「出来るわよ。だって神様はいつだってまろんをみまもっているよ。あそうだ、まろんにいいものあげる。」
フィンが手を叩くとテーブルの上にピンクの羽のついたペンダントとレーダー機のような円盤が現れました。
「ロザリオとプティクレア。
まろんはこのロザリオでジャンヌに変身するのよ。」
「変身?」
「そう、神風怪盗ジャンヌに。」
「え~~~~!ちょっと待ってよ、神様の仕事と怪盗の仕事と何の関係があるのよ!第一私、人様のものを盗むのは嫌いなのよ!」
「美術品に潜む悪魔は物ごと封印しなきゃいけないのよ。周りの人からみれば盗まれたことじゃない。」
「だからって・・・。」
「ジャンヌ・ダルクの生まれ変わりであるまろんにしか出来ないことなんだよ!」
フィンの熱意に流石のまろんは逆らえません。まろんはかなりの美しい心の持ち主なために泥棒とかはしたくなかったのです。
その夜、まろんはベットの上で膝を抱えて座っています。
「ねえ、フィン。」
「なに、まろん。」
「私ジャンヌになんてなれない。夜が怖いの。私は独りぼっち。」
「何言ってるの!?まろんにはフィンがいるじゃない!フィンはいつだってまろんと一緒だよ!
そういえばまろん、家族の人はいないの?だったら今日からフィンが家族だよ。だから辛いことがあったら一番最初にフィンに言ってね。」
「うん。ところでいつから怪盗始めるの?」
「えっとね・・・。とりあえず、明日の朝、悪魔を探しに行ってくる。」
「あっそ、行っとくけど私は明日学校で忙しいんですからね。邪魔しないでよ。」
「大丈夫判ってるって。」
まろんは布団の中に入って床に就きます。
そして翌日。
まろんは朝ごはんの支度をします。今日は凄い量の朝食です。
「ウワああ!朝からフィンの歓迎会!」
「そうじゃないでしょう。今日はあんた悪魔を探しに行くんでしょう。だから、その為に栄養をばっちり取らなくちゃいけないのよ。」
「そんなの関係ないない。」
「序にお弁当を拵えておくからね。」
「は~~~~い。」
まろんは朝食を取るとフィンを連れて家を出ます。
「人に見られないように気をつけてよ。」
「大丈夫大丈夫。天使の姿はまろんや悪魔に取り付かれた人にしか見えないよ。」
「だからって目立つようなことしないでよ。」
「は~~~~い。」
「じゃ、行ってきます。」
フィンとまろんはそれぞれ家を出ます。
まろんはオルレアンを出た時に・・・。
「こら、まろん!」
背後から女の子の怒鳴り声を響きます。振り向くと黒い髪をリボンでハーフポニーにした幼馴染の都が粗く息をして顔を真っ赤にしています。
「どうしたのよ、都。風邪でも引いたの。」
「違うわよ!あんた、何一人で学校に行こうとしているのよ!」
「ごめんごめん忘れてた。」
「忘れるな!このバカ!」
まろんはスーパーに着くまで都に説教されます。上空でフィンが見ています。
「あらら、怖い女の子ね。まろんのお姉ちゃんみたい。
さて、フィンは悪魔探しに行こうっと。」
フィンはまろんの作ったお弁当を持って悪魔探しに出ます。
「どこかなどこかな?悪魔は何処だ。」
不意にフィンは何かを感じます。
「悪魔だ。」
フィンが悪魔を感じて向かった場所は何と・・・。
昼休み
まろんと都は食堂で昼食をとります。
「ねえまろん。今日は両親から手紙は来たの?」
「手紙?今日はまだメールボックスを見ていないわ。」
「まろんの両親が出てったのは確かまろんが小学校4年生の時だったわね。」
「その日は私の10回目の誕生日の後日だったわ。お父さんとお母さんの喧嘩は数年も続き挙げ句の果てに2人共仕事の関係で別々の場所に行ってしまったのよね。」
「それでまろんは1人暮らしを始めちゃったんだよね。本当だったらあんたのお母さんの知り合い一家に引き取られるはずだったのに。」
「生活費はお母さんたちがよく送ってくれるからいいじゃない。」
「だからってねえ。」
彼女達の会話をフィンがお弁当を食べながら見ています。
「一応悪魔は見つけたけど、知らせるのは学校が終わってからにしよう。」
フィンは卵焼きを頬張ります。
漸く買い物が済み、まろんはスーパーを出ました。
「やっと終わった。さてとフィンに連絡するか。確かプティクレアは天使と通信や悪魔の捜索ができるんだっけ?」
まろんはポケットからプティクレアを出します。
「ハローハロー。フィン、聞こえますか?」
〔聞こえましたよ。どうぞ。〕
「悪魔は見つかった?」
〔見つかったよ。まろんこそ学校は終わった?〕
「終わったわ。で悪魔は?」
〔桃栗高校の校長室先生の銅像よ。〕
「ええ!?それって私や都が受験しなければいけない学校じゃない!なんでそこに!?」
〔だって感じちゃったんですもの。〕
「もう一体如何するのよ!?とにかく事情の続きは家で聞いてもらいますからね。」
帰宅したまろんはフィンを叱り付けます。
「なんであんな貴重な銅像に悪魔が取り付いてるのよ。」
「貴重な銅像だからこそ取り付きたくもなるのよ。」
「ったく罰当たりな悪魔ね。いいわ、早いところ予告状を書いてその校長に寄越しましょう。」
「もう出しちゃったよ~~~。」
「え~~~~~~!」
校長室に贈られた予告状にはこう書かれていました。
「『今夜8時に桃栗高校の校庭裏の美しく作られた銅像を頂に参ります。
神風怪盗ジャンヌ。』
如何いうことだ。こんな重いものをどうやって盗むんだ。盗むんならもっと軽いものを盗みなさい。例えば玩具とか。」
「校長先生。高価な品を盗むからこそ怪盗なんザマスよ。」
校長の前にはパッキャラマオ先生が腕組みをして立っています。
「21世紀も近いというのになんてざまなんでしょうね。パッキャラマオ先生。」
「とりあえず警察に相談した方がよさそうざます。」
「こんな重いものを盗むのに警察はないでしょう。」
「重いものを盗もうとしても泥棒は泥棒ザマす。」
彼女の後押しに負けた校長先生は結局警察に届けることになってしまったのでした。
さてその夕方。
まろんとフィンはオルレアンの屋上にいます。
「ねえ、フィン。本当に怪盗なんてやるの?」
「当たり前でしょう。美術品から悪魔と分離するなんて無茶だもん。」
「だからって、何も銅像ごと封印するなんて無理でしょう。」
「そんなこと言わないで。さあ、行きましょう。」
フィンは額の飾りから桃色の光を放ち、ロザリオに注ぎます。
「さあまろん。変身よ。」
「ジャンヌ・ダルクよ。力を貸して。」
まろんはロザリオに願いを込めて祈ります。するとまろんの体は光り、光り輝く天使の少女に変化します。その光の中から和服と洋服といり混ぜたような白い服装の金色の長いポニーテールの少女が現れます。
「強気に本気!無敵に素敵!元気に勇気!」
少女はオルレアンから飛び出していきます。
一方桃栗高校では大勢の警察と警備員が並んでいます。
「全くなんで20世紀の終わりごろに怪盗が出るんだ?
それになんで最初の予告があんな大きくて貴重な銅像なわけ?」
「一体どうやって盗むんでしょうね。まあ、それはそれとしてその怪盗さんが出たら、私が説得しましょう。」
ずるっと警官たちはずっこけます。
一方少女は自身の姿を中学校の池で確認します。
「これが私・・・?」
「そう、今日から貴方は神風怪盗ジャンヌ。」
「神風怪盗ジャンヌだなんて、『怪盗セイント・テール』みたいな名前ね。」
「さあ、予告まで後35分よ。急ぎましょう。」
「うん・・・。」
ジャンヌとフィンは桃栗高校に直行します。
高校前の時計塔に来たジャンヌたちは校門の様子を見ます。なんと警官と学校の警備員が一杯です。
「これじゃ中に入れないわ。よりによって都や都のお父さんの勤務先の警官達がいるじゃない。下手したら顔を見られて一発で正体がばれちゃう。」
「髪型と髪色は違うから判りっこないわよ。」
「でもやっぱりダメ。泥棒なんて無理よ。」
「まろんなら絶対大丈夫!」
「本当?信じていいの?」
「天使は嘘はつかないよ。さあ、行け!」
フィンに促されたジャンヌはプティクレアを出します。
「この中には封印用のピンと万能アイテムが入っているんだよね。」
「そう。」
「それじゃ。」
まろんはもといジャンヌはプティクレアから長い紐のついたボールを出します。
「リバウンド・ボール。」
それを壁に向かって投げつけます。ボールは屋根天辺の柱に張り付きジャンヌはそれを辿って屋根に移りました。その時の物音で警察たちに気が付かれました。
「いたぞ!」
警官たちは照明等を屋根に向かって照らした。その騒ぎで他の警官たちと都が駆けつけます。
「ウワあ!なんだこの美少女は!?」
「もしかしてこの子が怪盗ジャンヌ!?可愛いじゃないか~~~!」
警官も警備委員もジャンヌの魅力にもうメロメロです。
「なんか私、警官たちを退けている気がするわね。」
「せっかくだからこのままつっ来ちゃおう。」
ジャンヌは警官たちが見とれている隙を突いてそそくさと去ります。ところが都が・・・。
「こら逃げるな!ジャンヌ!」
「ウワ!しまった!」
「自身がスタイル抜群だからって男を魅惑して逃げ出すなんて卑怯よ!正々堂々と勝負しなさい!みんなもみんなよ!こんな可愛さに騙されてシャキッとしなさい!」
{燃えてる!さすが刑事の娘ね。}「いいでしょう。さあかかってらっしゃい!」
ジャンヌは庭に飛び降りると、我に返った警官たちは一斉に彼女に飛び掛ります。ジャンヌは悉く警官たちを素手で殴り倒していきます。勿論都パパもコテンパンにやっつけられます。
「もう何やってるのよ、お父さん!」
「面目ない・・・。」
「しょうがないわね。ジャンヌ、アタシが相手になるわ。」
「いらっしゃい可愛い探偵さん!」
都はジャンヌに飛び掛ります。しかしその寸前にジャンヌにかわされてリバウンド・ボールの球体が都の長い髪に張り付いてしまいました。
「ヨット。」
ジャンヌは紐を校庭の木の枝に縛り付けます。
「何これ~~~!」
「じゃあね、探偵さん。」
「こら待てええ!」
都は髪の毛を固定されて動けない身になってしまいました。
「やり過ぎたな。ごめんね都。」
ジャンヌは都を残して校庭裏に向かいます。
校庭裏についたジャンヌはやっと銅像の前に来ました。
「これがこの学校の銅像か。随分とキレイな銅像ね。」
「これなら悪魔も取り付くはずよ。」
「さあ、まろんいえジャンヌ、封印よ。」
「ちょっと待った~~~!」
ジャンヌの後にあんなに穏やかそうだった学校の校長先生が怖い血相で現れたのです。しかもその人の目のしたには痣があります。
「その像は渡さない。」
「ウワああ!何!」
「悪魔に取りつれた証拠よ。あれは。」
「そうなの!」
突然校長先生がジャンヌの胸倉を掴んで睨みつけます。
「怪盗ジャンヌとか言ったね?」
「え、ええ・・・。」
「盗むんだったらもう少し軽いお宝を盗みなさい!」
校長先生のボケにフィンもジャンヌもポケッとします。ジャンヌはそんな校長先生の頭を拳1つで殴りつけます。その衝撃で校長先生は地面に倒れ付します。倒れた校長先生をジャンヌは見下ろします。
「そんなことを言いに来たんですか!?」
「黙りなさい!それにしてもいいパンツ~~~。」
ジャンヌは校長先生の顔を踏みつけます。その衝撃で校長先生は気を失います。
「ったくなんちゅうアホな校長先生かしら。」
ジャンヌの背後で銅像の目が赤く光ります。
「ジャンヌ。どうやら悪魔の力が強くなり出したわ。早く封印を。」
「判った。」
ジャンヌはプティクレアから白いピンを出します。
「神の名の元に、闇より生まれし悪しき者!ここに封印せん!チェックメイト!」
ジャンヌはピンを銅像の右胸に刺します。その衝撃で中の悪魔が苦しみ、銅像は白いチェス駒に変身しました。それをフィンが回収します。
「大成功!」
「後は都たちにばれないように逃げるべし!」
ジャンヌとフィンは校庭裏から姿を消して帰ります。
一方都は父のナイフで髪を切ってもらい脱出しました。なにしろこんなにからまってましたから、ボールの外しようがないので仕方なく切ることにしたのです。
「最悪!神風怪盗ジャンヌめ~~~!」
都は切られた髪をそのままにして校庭裏に向かうと銅像は消えている上に校長先生はのびていました。
「ひええええええ!ドドドド銅像が消えてる~~~!どうやって盗んだのよ~~~!」
都はもう吃驚仰天です。そして都は猛スピードで校門の外に出て夜空に向かって叫びました。
「怪盗ジャンヌ!今度からは罠を仕掛けてでもとっ捕まえてやる~~~!覚えてらっしゃ~~~い!」
その叫び声を身近にいたジャンヌとフィンが聞いていました。
「あららら。こりゃ相当怒ってる。」
「やりすぎたみたいね。」
ジャンヌとフィンはそそくさとオルレアンに帰っていきます。
オルレアンに帰ってきたジャンヌは家に入ると玄関に座り込みます。
「ああ!疲れた!」
「お疲れ様!まろん。」
「ねえ、フィン。この姿どうにかならない。こんな格好じゃ外にも出られないよ。可愛いけど・・・。」
「髪を纏めている赤いリボンを引いてみて。」
「こう?」
ジャンヌは後頭部に両手をかけて、リボンを解くと元に姿に戻れました。
「やった、戻れた。」
その夜のこと。まろんとフィンはお風呂に入ります。
「フィン、わたしやっぱり怪盗はやらないほうが良かったと思う。よりによって都のお父さんたちと戦う羽目になっちゃたし。」
「もー何言ってるの?怪盗を辞めたいだなんて悪魔を封印できるのはジャンヌ・ダルクの生まれ変わりのまろんだけなんだよ!
それに50匹の悪魔を封印しないと世界の破滅だよ!そうしたらまろんはご両親にも会えないんだよ!」
「ええええ!50匹もいるの?それは大変だわ。」
「でしょ。これからも宜しくね。神風怪盗ジャンヌ。」
「は~~~い。」
フィンの説得でまろんは怪盗をすることになったのです。
一方、家に帰った都は鏡に映った髪が短くなった自分の顔を眺めて、眉間に青筋を立てます。
「怪盗ジャンヌ~!よくもあたしの髪の毛をこんなにしてくれたな~!本当に今度見つけたら捕まえてやる~!」
都は立ち上がり天壌に向かって叫びます。
さてそれから1ヶ月間、ジャンヌの怪盗生活が続いていく内にその噂が徐々に広がりつつ、まろんと都は桃栗高校の受験に無事に受かり、高校を卒業して今は楽しい学校生活を送っています。
そしてある日の朝、まろんの教室では怪盗ジャンヌの記事が新聞に出されて、話題になっています。
「ねえ、都」
「何?」
「このジャンヌって子、まろんによく似てない?」
「どこが?」
「ほら、この顔?」
都が新聞を覗き込むと、眉間にしわを向けます。
「う~ん、全然似てないわよ」
「うそう、その顔見れば似てるじゃない」
「そういえば似てるね!」
「私も前からそう思ってたんだ!もしかして、まろんがジャンヌだったりして」
「違うわよ!まろんがそのジャンヌなわけないでしょう‼そこまで疑うなら、私が怪盗ジャンヌを捕まえて、まろんとジャンヌが別人だってこと証明してやるわ!」
都は警察を怒鳴りつけます。
それをみたまろんは、冷や汗をかきます。
「なんだか、まずいことになっちゃったね…」
その夜のこと。
桃栗高校のライバル高校・枇杷高校のある町で青い短髪の少年がぶらぶらしています。
「全く、彼のバカオヤジは一体何考えてやがるんだ・・・。だあもう、あのオッサンには愛想がついたぜ。家出してやる!」
この少年はぶつくさ言っています。映画館を通ったその時に、鴉天狗のような姿をした小人サイズの男の子を見つけます。少年は男の子を片手で捕まえます。
「なんだ、変な生き物だな。」
「放せ!放せってば!」
「御前、話が出来るのか!?」
「オイラの姿が見えるのか!?」
「当たり前じゃないか。見えなかったら捕まえたりするもんか。」
男の子は少年を見ると何かを感じます。
「そうだ。ねえ。オイラは天界から来た黒天使のアクセス・タイム!」
「俺は名古屋 稚空だ。」
「じゃあ、稚空。お願いがあるんだ。」
どうやらジャンヌ達に新たな試練が待ち受けています。
このお話の投稿には若干苦労しましたが、やっと出すことに成功しました。
久しぶりに小説を書き始めた上に、ルビの製作にはまだまだ勉強しなければなりません。
さて、日下部まろんこと怪盗ジャンヌの怪盗活動が始まってからは、彼女は幼馴染みの都とその父をはじめとする警官及び刑事たちに追い回される日々を送っています。最も大変なのが、準天使のフィン・フィッシュがまろんに相談もなしに殆ど警官たちに予告状を出していたことなのかもしれません。
この先、彼女達にどんな試練が待ち受けているのか判りません。
また、名古屋千空ことシンドバッドの登場に彼女達はどう対抗するのかアニメで見れば判ります。