転生したら肉体が消えたことについて   作:さちは

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第11話 戦争

 クラミティがカセドラルに来てからおよそ1ヶ月ぐらいが経ちました。

 

 成長が著しく、身長も、実力も……そして胸も

 

 別に胸のこととかどうでもいい。最近になって膨らみ始めている程度で、巨乳にならないといいな。

 

 おっ○いはデカければいいというものではないのだ…!そう!慎みg…まって俺は一体何を考えている…?

 

 

 ごほん…!

 

 話がそれた

 

 災いを意味するクラミティという名前を変えた方がいいんじゃないかな?って言ったけど、どうも嫌だったらしい。

 

 『すいません…私が唯一あそこから持ってきたモノなので…』って言ってたから、まあ本人がそれでいいならいいんだけどね。

 

 それで彼女については誰にもバレるわけにはいかないので、カセドラルの外に出ないように頼んだ。

 

 肌が白いから、仮に見られても暗黒界人だと気づかれないかな?

 

 ただ本人が肌色についてかなり敏感で、そもそも自分から外に出たがらない。

 

 で、この一ヵ月間、今の生活を慣れさせるっていう意味でも、俺が彼女の教師役と世話役としてしばらく付き合うことになってる。

 

 この間、俺は一歩もカセドラルの外には行かなかったのだが、最近徐々にカセドラルにこもることも多くなったこともあって、誰も気にしないんだよね…かなすぃ

 

 それで、彼女の今の実力は、神聖術の並列起動ができるかどうかっていうとこまできた。

 

 まあ?俺は今7つ同時にできるけど??

 

 

 

 

 とまあ、順調に事がうまく行ってくれたのですけど、順調すぎるのも相待って、決して他の領主たちにも無視できない程度にこの町が発展しすぎている。

 

 で、その中の一勢力が反乱を起こしてきた…っていうわけなんですけど、その開戦日は今日…

 

 事前に戦う日をあらかじめ決めておくのもアレなんだが…この世界はまだ誕生したばかりで、人口が極端に少ない。よって、大規模な妨害行動とかはできないのだ。

 

 だから一騎討ちに近いこととなってる。

 

 

 一応不意打ちにも対応できるように、準備もしておいた。使わないと思うがな。

 

 さて、塔の頂から観戦でもするか。

 

 こっちの兵士は選ばれし優れた神聖術師だ。そしてこの俺は自ら生成した高優先度の武器を与えてある。

 

 なぜ俺が戦わないのって…?怖いに決まってるじゃないか。……いや…それは一番の原因じゃない。

 

 戦う事…それは敵を殺す事。

 

 俺は人間を殺せるだろうか?

 

 そう、動揺して本来勝てたはずの戦でも負ける可能性を否定できない。

 

 だからその可能性を排除した。それ以上でもそれ以下でもないのだ。

 

 親は安全の場所に避難して、クラミティも安全なところにいる。

 

 自分の身の回りだけを守るのは、俺がクズなのだろうか…?

 

 おっと、始めたな。

 

 相手はこっちから見て逆三角形による突撃隊とその後についてくる長方形の方陣による神聖術師隊で構成されてる。

 

 あまりこの世界で戦争が起きてないのか、戦術が単純すぎる…!

 

 ま…自分もそうなんだが、もうちょっと工夫できないものかな?

 

 対して、こっちの先頭は…

 

 

 ……なっ!!なんでそんなとこにいるんだ…マイファーザー…!!!

 

 

 そして神聖術師の中にマイマザーも混ざってる。

 

 はあ?ふざけんなよ…避難って聞いてなかったのか?

 

 

「「「うおおおお!!!」」」

 

 

 …戦いが始まったな。

 

 実に言うと今すぐあのバカ親どもを連れ戻したい。

 

 

 

 …でもなぜか足が動かないのだ…

 

 

そして事件が、起こった。

 

 心意による視力拡張はまるでスローモーションを見るかのように、槍が、父の、胸を、貫いた。

 

 

 

 え…?

 

 まって

 

 うそよね…?

 

 夢なら醒めてくれ…

 

 父が…しぬ…?

 

 …しぬと…二度と会えない…?

 

 

そして敵隊の後方から放物線を描かれた神聖術がこっちのテントに落ちてきた。

 

そのテントは傷病者を治すためのやつで、母は確かさっき入っていったのを見た。

 

 これが戦争…?

 

 これが殺し合い…?

 

 これが命を奪う事…?

 

 

先手を譲ったことを許したが、味方の方も相手の勢い以上に反撃を出た。このまま行くと勝てるだろう。

 

 

 いや…!

 

 いやだ…!許さない…!許したくない…!

 

 

 …俺がもう一つ戦いに出なかった理由…それは母親から人の命を奪っては行けないと言われたからだ。

 

 …命令、そして自分の本心から相乗効果でその縛りが異常に強くした。

 

 

 だが!それがどうした…!今動けなければ父が…死ぬ…!!

 

 

 

 

 

 父が…馬から落ちて…

 

 「…ネラ様、クィネラ様…!」

 

 「…ぅ…ぁあ…!」

 

 …何も…聞こえない…!何も聞きたくない…!

 

 許せない…!許さない…!ゆるさない…!ユルサナイ

 

 …ユルサナイ!!

 

 

 

 父が落馬して地面に落ちた瞬間

 

 自分の中でなにかと繋がった感じがした。

 

 そして思考が加速し、世界が遅くなっていく。

 

 

 

 

 

 だがそんなことよりも…!

 

 

 こいつらはユルサナイ…!

 

 

 

 …敵を滅ぼせ…!!

 

 

 

 いつの間にか手に握ってる貯蔵結晶を…敵に投げた。

 

 音速を超えたであろう結晶が、敵の後方に落ちていった。

 

 

滅ぼせ…!一欠片も残さずに…!

 

 

その瞬間

 

視界が白に染み上げていく…!

 

そして後を追うように轟音が辺り一帯を駆け抜けた…!

 

 

かつて敵軍がいた場所は今や直径1キロほどのクレーターだけしか残っていなかった。

 

 

 だがそんなことよりも…!

 

 父は…!そこか…!

 

 心臓から微妙にずれていることに祈るしかない…!

 

 そこには、胸に槍が刺さっている父の姿が…

 

 だが死んではいない…!なら治せる…!

 

 すぐさま結晶を取り出して父の傷を後も残さずに治した。

 

 幸いなのは、槍が抜かれておらず、血はそれほど流していなかったことだろう。

 

 傷が治っても、血液は戻らないのだ。

 

 

 「…お前が…いや、いい。私はもう命の危険はないだろう。それよりも母の方に向かえたほうが良いだろう」

 

 「…はい」

 

 

 母の方は父よりも怪我が少なかった。奇跡的に神聖術の直撃に免れたようだ。

 

 

 とりあえず一件落着だが…後片付けがめんどくさい…だが…今は、疲れたな、

 

 少し、休、む…

 

 

 

 

 




 覚醒回です

 申し訳ないですが、コード831はアドミニストレータが柳井に命じて作ったものであって、本来この時代に存在していなかったものです。

 よって、文中の「コード831を解けた」という記述から、
 「なにかと繋がった」
 へ変更しました。

 では、失礼しました…
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