転生したら肉体が消えたことについて   作:さちは

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第14話 料理

 はいこんちゃクィネラだぞー

 

 ただ今、人界暦60年、わたくしことクィネラは32歳でございます。

 

 アラサーです

 

 …

 

 前世含めると、アラフォーをすっ飛ばして…アラフィフか?

 

 

 ……やめよう…悲しくなる。

 

 

 

 

 さて、カーディナル融合に向けて、自分のフラクトライトを実験することが必須けれども、やっぱ怖いので…そんなに実験が進んでいなかったのだ。

 

 自分の使う武器である刀はこの世界で使われる人が少なく、使う人があっても、ただ単に使える程度だけ。

 

 

 まあ、無理もない。この世界では耐久値という問題があって、刀に属する剣類はみんな耐久値が少ないのだ。

 

 そして対人戦はあまりなく、多くは獣などを狩るために剣が存在してある。

 

 さらに上達するまで刀の方が難易度が上である。だからこの世界では耐久力が高く、ダメージも多い剣の方を使用する人が多い。

 

 大体刀を持っている人は観賞用か何かに使うだろう。

 

 

 なので、手取り早く教えてくれる師匠はいないのだ。

 

 別に師匠がいなくても自分で技を鍛えられるし?ラスボス舐めんなよ…!

 

 

 はい、というわけで10年近く鍛えてみました。なんかソードスキルらしいものが見つけたけれども、発動まではいかなくて、要練習かな。

 

 時折刀を飽きてしまっては別の武器を手に取り、しばらく振っていたけど、やっぱりなんか刀に戻るとなんか手によく馴染むっていうか。いよいよ俺が戦闘狂に近づいていくのか?…俺のせいじゃないし…ストレスのせいだし…

 

 

 そうそう、一応禁忌目録が完成した。ベースは前世の中世の法だ。

 

 それで法を犯したものはこのセントラル・カセドラルに連れてこられる。今は自動化元老院が存在していないから、ここに訪れる人はだいたい殺人罪か何かの重い罪でくることになってる。

 

 このセントラル・カセドラルに入る人で一番多いものは罪人って…何かが間違っていると思うんだよね。

 

 それで、人格破綻者や、凶悪犯罪者でフラクトライトの実験をしている。

 

 人を殺したことがあったという理由なのか、それとも犯罪者達を人としてみていないのか、はわからなかったけど、あまりそういう衝撃とか、感じなかった。いきなり悲鳴を上げた時はびっくりしたけど、ただそれだけだった。

 

 ただ…手は何故か震えてて、精密操作ができなくなるから実験中はやめてもらえませんかね

 

 …

 

 

 それは一応置いといて、最近クラミティをディープ・スリープさせるかどうか迷ってる。

 

 キリト到来まで生きてほしいし、最近になっては俺の計画を邪魔するようになってきた。

 

 例えば、囚人をどこかにランダム転移させたり、俺がカセドラルから離れるときになんかコソコソやってたりする。

 

 囚人をランダム転移って…大確率で土の中に埋まったり、壁の中に埋まってたりして、生き残る確率が低いって感じで、囚人を助ける感じがしないから、全く何やろうとしてるのかよくわからない。

 

 まあ、自分の精神状態が良くないことは知っているし、カーディナルと融合する時、特に大事なことだから、日々詳しく観察しているからね。クラミティは十中八九俺を心配しているだろう。ただそんなんやって意味がないからね。

 

 

 はぁ…まあ、久しぶりに休むか…

 

 もうね、時間が掃いて捨てるほどあるから、暇すぎて死にそう。ゲームとかの娯楽がある前世と違って、もうなんもないんっすよ!ここ!!

 

 もうクラミティに休むと言ったし、久しぶりに町へ出かけに行こうかな。この容貌はかなり注目を浴びるし、最高司祭だと知られた時は、どういう騒ぎになるかわかったもんじゃない。

 

 幸い声でバレる可能性は少ないだろう。姿が知られても、声を知る人が少ない。仮に俺を知る人と会ったとしても、秘密にしてくれるだろう。

 

 そもそも俺と仲がいい人ってあんまいn…っんん!最高司祭だから、ぼっちなわけないでしょう。

 

 

 それで、フード付きのローブをかぶって、町に出かけたけど、今の時代ってなんもないんだなーって思い知らされる。店で売っているものは野菜だったり、果物だったり、繁栄はしてるけど、やっぱ発展中だからか、花屋とかは全くと言っていいほど見当たらない。

 

 仕方なく、謎の果実をいくつか買って持ち帰ったけども、いい加減もう我慢できそうにないわ…介入したい…強制的に文明発展させたい…

 

 と、そういったことは無理なのでどうしたもんかと考えたけど、突然天啓のようなものが頭に降りかかってきた…!

 

 ないなら自分で作れ、と

 

 

 

 そうなればすぐにでも行動しなきゃ

 

 セントラル・カセドラルに戻って、厨房に行こうとしたら、クラミティが意外そうに見てきた。

 

 失敬な!俺だって料理作ったことが…つくった…はっ!?まさか俺が一度も料理を作ったことがない…んだと!?そんな!?

 

 クソ…確かに実験に夢中な時は直接生成した栄養バーを齧ってるけど、決して食にこだわる心がないというわけではないのだ!!

 

 俺は…俺は…カセドラルで生活した日から栄養バーしか食べてねーじゃないか…!

 

 これは由々しき事態であり、全力で対処する必要がある。いざ料理を作ってみたら、暗黒料理だったー、じゃあまずいのだ!

 

 これは俺の尊厳に関わる問題であって、公理教会の頂点として、将来に人界の管理者にもなるおt…女として!舐められたらダメなのだ!

 

 料理くらいできなくてはどうする。

 

 ということで、一旦ほぼ全ての研究・開発を凍結して、空いたリソースを全てを料理に割り当てよう!

 

 

 ……いや…聞いてほしい、この世界は本当にやることがない。内政しようとも、あの自己中どもは他人に判断ごとを委ねることは滅多になく、こっちに回ったことといえば、同格の貴族と喧嘩になって、お互いに『あいつが悪いですー!』っていうことぐらいだ。

 

 全くめんどくさいありゃしない。

 

 そしてそれすらも、仕事欲しそうにみてくるクラミティに貰われた。

 

 無償で住ませてもらって、申し訳ないから、仕事したいって彼女が多分考えてることだ。全く

 

 ゲームがないし、漫画もない。なんなら小説もない。は?(半ギレ)

 

 まあ、300年後は色々出てきてくるけど、今は誕生すらしていない。

 

 だから俺が一日中研究しっぱなしは回避不可能なのだ。それぐらい今やることしかないし。あとは武術とか鍛えるくらいしかない。

 

 

 それで期待してくれよ?この素晴らしいバディーとブレインが作った料理をな!

 

 

 

 

 

 

 

 ……料理の実験体は誰にしようかな…?

 

 

 




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