「海は~広いな~大きいな~」
昔聞いたことある童謡の一部を口ずさみながらハヤトは海を眺めていた。
あの島でのシャンクスからの誘い。
ハヤトはその誘いを迷うことなく了承した。
行く当てのないハヤトにとって、シャンクスの誘いは渡りに船だった。
そうしてシャンクスの船“レッド・フォース号”に乗ることになった。
船員の皆はとてもいいやつばっかりで、気さくに話しかけてくれている。
そんな中でハヤトは気になることがあった。
「(………また見てるな)」
積んである木箱の後ろにこっそりとハヤトを見ている赤と白の髪の少女がいた。
本人は隠れているつもりかもしれないが、ハヤトにしてみれば気配を消せてないのでバレバレであった。
「どうしたもんかな………」
「暗い顔をしてどうしたんだ、ハヤト?」
「……シャンクス、あの子が最近俺をこそこそ見てるんだが?」
「ん?ああ、ウタのことか」
ウタと呼ばれた少女を見ると、サッと木箱の後ろに隠れる。
「何か警戒されてるのか最近あんな感じなんだが」
「そうなのか………ウタ、そこにいないで来いよ」
シャンクスに呼ばれたウタは木箱の後ろから出てくると、すぐにシャンクスの後ろに隠れる。
「あ~俺はうちはハヤトだ。よろしくな、ウタ」
腰を低くしてウタの目線に合わせて自己紹介するも、未だに警戒しているのかじっとハヤト見ている。
「(仕方ない、こうなれば奥の手だ)いいかいウタ、よく見てろよ」
シャンクスとウタから少し距離を取ると、ハヤトは印を組む。
「変化!」
ボン!と音が鳴って煙が出て、二人は驚き煙が晴れる。
「え!?」
「なっ!?」
二人の目の前にいるのはシャンクスだった。
「どうだ、驚いたか?」
シャンクスに変化したハヤトは二っと笑って二人を見る。
当の二人は変化したハヤトに唖然としていた。
変化を解いてハヤトは二人を見る。
「え~と、お二人さん」
今だに唖然とする二人に声をかけると、二人はすぐさまハヤトに近づいてきた。
「凄いな、今のは驚いたぞ!」
「ねえ、今のどうやったの!」
「わかったわかった!とりあえず落ち着け!」
興奮した様子で二人はハヤトに詰め寄っていた。
「それに見せたいものはこれだけじゃないぜ」
今度は十字の印を組み、次に何が起きるのか二人はわくわくしている。
「影分身の術!」
今度はハヤトの後ろに影分身のハヤトが2体現れた。
「「「おお~!」」」
いつの間にかほかの船員達も集まって見ていた。
「さらに変化!」
3体のハヤトはもう一度変化の術で変化する。
「「「おおお~!!」」
今度はベックマン、ヤソップ、ルウに変化したのだ。
「「「とまあこんなところか。どうだ?」」」
変化したままでシャンクス達に尋ねてみる。
「凄いな!本物と見比べても一緒だな!」
「ねえねえ!他には何があるの!」
シャンクス達はハヤトに詰め寄り、ハヤトは変化した姿のままで落ち着かせている。
「こっちとしてはすぐにその変化を解いてほしいんだがな」
そんな様子を変化されたベックマンたちが眺めていた。
ヤソップもルウも同じ気持ちなのか頷く。
目の前で自分と同じ姿の者が話していることに、妙な違和感を感じていたのであった。
ハヤトの万華鏡写輪眼はどちらがいい
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通常の万華鏡写輪眼
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永遠の万華鏡写輪眼
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あえてただの写輪眼