「シャンクス、少しいいか?」
「ん?何だハヤト?」
レッド・フォース号の船尾でシャンクスを呼び出したハヤト。
「それでどうしたんだ?わざわざ呼ぶなんて?」
「ああ。実は………船を降りようと思う」
「………そうか」
ハヤトの決意にシャンクスは麦わら帽子を目深にかぶり受け止める。
「………正直凄い驚くと思った」
「これでも驚いてるさ。理由を聞かせてもらえないか?」
「…………もっと色々なことを自分の目で見て聞いてみたい。自由に旅をしたいと思ってさ」
「俺達と一緒じゃダメなのか?」
「シャンクス達と一緒にっていう考えもあったさ」
このままシャンクス達と一緒に様々なものを見たり聞いたりすることも考えた。
「だけどさ、決めたんだ1人でやってみようって」
折角ならこの世界を自由に旅してみたい。
無論、この世界を1人で旅するとなれば大きな危険がつきまとう。
いくら忍のハヤトでも命を落とすかもしれない。
「だから、俺はこの船を降りる」
「………そうか。寂しくなるな………」
「そうだな……。俺もシャンクス達と会えなくなるのは寂しいよ」
「ウタの奴は特に寂しがるだろうな」
「あ~確かに。何だかその状況が目に浮かぶ」
ウタに懐かれていたハヤトは、ウタが泣いて自分を引き止めようとする姿が浮かび上がる。
「何時船を降りるつもりだ?」
「そうだな……次の島で降りるよ」
「次の島か……わかった。この話、他の奴らには?」
「……俺から話すよ。それまでは内緒で頼む」
「わかった」
それから数日が経ち次の島が見えてきた時、船員達を集めてハヤトから次の島でこの船を降りることを告げる。
船員達は皆悲しんだり寂しそうにしながらも、ハヤトを笑顔で見送ってくれた。
「嫌だよハヤト!一緒に行こうよ!」
案の定、ウタは泣きながらハヤトを引き止めようとする。
「おいおい泣くなよウタ。今生の別れじゃないんだから」
それでも泣きじゃくるウタにハヤトはしゃがみこむ。
「全く……だったら約束だ」
「約束?」
「ああ。いつか必ず会いに行く」
「本当?」
「本当さ。もし、嘘をついたらウタのお願いを一つだけ叶えるよ」
「………わかった。絶対に……絶対に約束だよ!」
「応!安心しろ、俺はこう見えて約束は守る男だ」
「ウタ、最後にハヤトの奴に歌を聞かせてやったらどうだ?」
「うん!皆いくよ!」
シャンクスの提案にウタはハヤトへ最後のライブを行う。
ウタの最後のライブを聞きながら、ハヤトはこれまでのことを思い出す。
赤髪海賊団と過ごした楽しい日々。
別れを惜しむ思いがあるが、それでも一度決めたことは曲げるわけにはいかない。
ウタのライブが終え、皆が我らが歌姫に拍手を送る。
「よし!我らが歌姫に俺なりの拍手を送ろう!」
そう言ってハヤトは船から飛び降りる。
「ハヤト!」
「おい!」
シャンクス達が飛び降りたハヤトの後を追うと、ハヤトは海上で手を振っていた。
「「「えええ~~!」」」
海上を歩くハヤトにシャンクス達は驚愕の声をあげる。
「凄~い!それも忍術なの!」
「ああ。どっちが先に島に着くか競争だ!」
「これは負けられないな。なあ皆!」
シャンクスの掛け声に船員達は声をあげ、ハヤトとの競争を始めるのであった。
アンケートは断然永遠の万華鏡写輪眼が多かったです。
なのでハヤトの万華鏡写輪眼は永遠の万華鏡写輪眼です。