原作知識持ちが行かされる実力至上主義の教室   作:arc

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原作知識持ちオリ主がオリキャラ憑依してよう実世界を過ごす話。

※大まかな流れやキャラ設定なんかは知っていないと非常に読みづらいと思われます(知ってたら読みやすいとは言っていない)。
基本、原作知識持ちオリ主の一人称視点垂れ流しだからね。


プロローグ

 ──気付けばバスの中に座っていて窓の外を眺めていた。状況が理解できなくて辺りを見回すと同じ制服を着た(恐らく)高校生が多い。そして髪の色がカラフルだ。アニメの世界かな? 

 現状把握を兼ねた現実逃避を続けていると、不審に感じたのか隣から視線を感じ、そちらに目を向ける。

 

 すごい美人がいた。なんというか、よう実の堀北を三次元化したみた、い、な? 

 

 視線を反らす。元々混乱していた思考がさらに激しく混乱する。そういえばよう実の制服っぽい感じだ。まさかのよう実転生か!? いや堀北の隣は綾小路ポジションだろ! どうなってるんだよ!? 

 頭の中で叫んで少し冷静さを取り戻す。この思い付きが事実なら色々確認しなくてはならない。綾小路憑依なのか他キャラ憑依なのか、あるいは存在しないオリキャラなのか、自分の姿のままなのか。

 

 窓ガラスで自身の姿を確認する。鏡でもなく夜でもなく逆マジックミラー号でもないので分かりづらいが、とりあえず生前? の自分の姿とは違う。原作キャラでもなさそうだ。少なくともビジュアルの出ていないキャラまたはオリキャラだ。安堵すべきか残念がるべきかTSもしていない。

 自分が誰だか分からないことが判明したので身元確認に入る。携帯端末いわく綾部清正。なんだこの半端に主人公の名前をもじった手抜きみたいな名前は。自慢じゃねーがそんな正属性マシマシな下の名前みたいな性格じゃねーぞ。

 

 名前が分かった辺りで原作場面突入の模様。唯我独尊といい子ぶりっ子だ。まあおばあさんが座れてよかったね。俺? 悩み事真っ最中だしそんな余裕はない。

 

 

 

 

 

 クラスを確認し、トイレで自分の姿をはっきり確認する。うーん、悪くはないんだろうけど池より上くらい、か? リアル池は分からんが。

 そういやバス降りて堀北に声をかけられなかったな。綾小路以外に興味ありませんってやつだろうか。まあクラスに行くか。

 

 Dクラスの教室に着くと自身のネームプレートが置かれた席を探す。窓側最後列か。いちいち奥まで行かないといけないのが少しダルいな。

 しかしよりにもよってDクラスか。原作介入しない限り極貧生活が続く1年最悪のクラスなんだが? じゃあどこのクラスがいいかと考えると悩みどころだが。

 Cクラスは龍園がいて石崎がウザイ。メリットは椎名がいて、逆らわない限り龍園から狙われないくらいか。

 Bクラスは一之瀬がいて雰囲気も1年最高だが斜陽が見えてくるのがな。

 Aクラスは坂柳と葛城の派閥対立でギスギスモードからの龍園にポイント徴収。

 居心地のB、実利のAかだな。まあすでに決まったクラス分けに何を言っても仕方ないんだが。

 

 余計なことを考えていると茶柱がやってきてこの学校、「高度育成高等学校」の特殊なルールについての資料──そう言えば俺は見ていない──と学生証を配っていく。

 そしてよう実読者おなじみのトラップ説明、『毎月1日に振り込まれる』『既に10万ポイント支給されている』がオープン! 来月、Dクラスは死ぬ! 

 

 この1年と期間を区切った上での、「このクラス」でのAクラス入りを狙う最重要分岐ポイントが来たな。最重要というか最終だが。

 うん、ここが最終なんだ。チート能力やメンバー改変、暴力魅力等でのクラス掌握ができる場合はさておくが真っ当にやる場合。少なくとも凡人が原作知識を持ってる程度では無理無理。悲しいなぁ。

 え、後で平田や櫛田に「推測」を伝えて注意してもらう? 原作知識あるなら船上試験余裕? 残念ながら目論見が甘い。「歴代最低のDクラス」と7月1日にクラスポイントが発表されるまでのマイナス、更に龍園を甘く見てはいけない。いやマイナスが厳しいのは6月1日の発表までかもしれないが。

 

 Dクラスの何が悪いと言うと真面目にやってるやつ以外なにもかも悪いが、特に須藤がどうしようもない。クラスポイントを0にしてなお態度を改めようとしないやつが確証のない推測では止まらんよ! 

 さらに5月以降のマイナスも馬鹿にならない。大まかなルールが発表されるよりも前にマイナス60に抑えたAクラスが中間テスト後の100ポイント受けてなおマイナス36減っている。B、Cクラスは80、90程減っている計算になる。Dクラスならどれだけ減るやら。ある意味0ポイントで救われていたと言える。強制力のない注意程度では7月時点で原作より100ポイント増やせていれば御の字だろう。

 

 船上試験は理論上600クラスポイント増やせるがまず無理ゲーだからな。リスクを飲んで他をどれだけ理想的に動かせたとしても、竜グループだけは龍園に喉元を掴まれている。それだけで500ポイントが上限になる。

 

 ここでAクラスになれていればいいんだが、Bクラス止まりだと体育祭でのマイナスが増え、全方面から敵視される羽目になる。元Bクラス? 優待者全抜きされてクラスポイントでも抜かれて協力体制が続くとでも? 

 

 

 

「質問は無いようだな。では良い学生生活を送ってくれたまえ」

 

 

 刹那を永遠に偽装し、だらだらと思考を垂れ流していると、茶柱の話が終わり、教室を出ていった。うん、だらだら考えてたけど傍観なんだ。龍園に狙われたくないし。

 教師が去ることで騒がしくなりだした教室の中で平田主導の自己紹介が始まった。やはり堀北との会話はカットされているようだ。席が隣なだけの人間扱いだろう。

 適当に聞いていると原作通りに進み、平田櫛田の好感度アップ(一部除く)、須藤の好感度ダウン、協調性Zeroからマイナスは教室ゲラウト。

 順番が来たので名前と趣味は読書、と答える。

 そして自己紹介が終わった。ん? 綾小路はどうした、と疑問に思い、この席も綾小路のいる席だったことに気付き、どっと冷や汗が出る。

 

 

 

 ──まさか、綾小路抜きでこの学校、このクラスを過ごさないといけないのか?




きよぽんが願書を出すことのなかった世界。
やったね七瀬ちゃん、栄一郎くんが生きてるよ!
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