原作知識持ちが行かされる実力至上主義の教室 作:arc
龍園と木下の退場アナウンスが流れた時は本当に笑いを堪えるのを苦労したもんだ。
全勝してた男子の団体競技の点数没収されて敵側愕然としてたね。マイナス範囲が広すぎるw
Bクラスも内情は知らんがとりあえずちゃんと協力してやってたのにCクラスのやらかしでご覧の有り様だよ。
いや本当はここまでのことにはならないはずだったんだけどね。詰めていくとこんなことになるとはね。
原作では前半の須藤の稼ぎがあった上で赤組僅差の勝利とか言ってたからね、不安だった訳よ。仲間のAクラスが仲違いしてるとか非協力的とかあったのが今のAクラスならないとしても、こっちは3人減、うち1人が須藤でBクラスも仲違いをやめてくるかもしれない。
うん、安心できないよねこれ。だからマイナスを削ってプラスをどう増やすか考えた。
参加表の直前変えとか出場順の複数考案とかは捨てた。警戒してると教えたくなかったのもあるし、Bクラスの動向が分からんから変えてより悪くなる可能性もあった。なのでAクラスに読まれてることを逆用してもらった。
当たり前の練習や連携強化を除くともう伸び代がないのでマイナスの削減に目を向ける。
須藤の退場とかはいないのでもう関係ない。なら堀北の怪我だ、でも木下の方が足速いから直接的には防げない。なら間接的に防ごう。
その1、堀北に後ろを向かせない。
平田に注意させたのに向きやがったよこいつ。まあ元々そんなの関係ねえって仕掛けられたらどうしようもない補欠案ポジで、むしろ仕掛けてくれた方が都合よかった訳だが。
その2、計画がバレてることを知らせてやめさせる。
警戒させたくないってアタシ言ったよね!? ボツ。
にするのはもったいないので発展させよう。
その2´、こんな計画があると上の方にのみ認知させて、事が起こったときに堀北のせいではないと主張する。
堀北怪我してるじゃん! でも実際こんな計画があるぞって言ってあったら心証大分有利にならん?
その2´´、木下の口が堀北堀北言う動きするのを録画する。
怪我は防げないけどこれなら勝つる! でもどうやって?
その2´´´、ここは高度育成高等学校。悩み事はポイントで解決!
でも体育祭に勝てるかは微妙くない?
その2´´´´、そうだ、龍園が木下を怪我させるところを録画しよう!
これでいけるやろ。
こんな感じの計画ができたので一之瀬には録音とかの証拠はないが龍園の計画を聞いたと星之宮に伝えてもらった。俺からと言うのは伏せてもらってるぞ。
まあ証拠なしじゃ問題にできないとは言われたが他の担任には知られないよう上に話は通せるとのこと。
で、証拠固め用の対木下カメラはカメラマン付きで50万ポイントとのこと。高いなおい。いや妥当なのかもしれんが。
龍園の怪我作成場面はなんか上手いことカメラ隠しておいてストーキング、最悪カメラなしでもストーキングに気づかれて木下への怪我を増大させないだけでもいいかな、とか思ってたんだ。
なんか1日500万ポイントで1回だけパパラッチとかあるってさ(諸々条件あり)。これを聞いたときも龍園の傷害現場を押さえたと聞いたときもそりゃ笑った。
これがなければもう少し穏やかな着地したのにな。さすがに龍園体制は崩壊するかな。しなかったら逆に怖いが。
Aクラスも手痛い出費ではあるが今なら積立2ヶ月分で済むし、龍園を潰すチャンスだということでポイントを出してくれた。だからちゃんと沈んでろよ龍園。
あーあと三宅のリレーと堀北の推薦3種目分の交代費用を使うことになり40万の借金が出来た模様。一体いつ頃返済できるのか。船上で結果1を成立させなかった罪は重い。
教室で時間割の変更などの通知が終わった後に解散となる。みんな疲れてさっさと帰っていくなか、俺と堀北の2人だけが残った。
「聞きたいことがあるのだけど」
そりゃお前と櫛田は色々聞きたいだろうな。答えの持ち主が分かってるだけ櫛田よりはましだろうか。
まあこんなところで話せないので俺の部屋に場所を移す。嫌がっていたが自分の部屋に入れるよりはましだと判断したのだろう。そんな警戒しなくても暴力でお前に勝てないから(震え)。
「あなたは一体なにをやったのかしら」
「お前がどれだけ理解できているかを先に聞きたいな」
マナーなんて知ったこっちゃないので質問で返す。案の定Dクラスに出場順が漏れてたこと、接触による怪我が意図的だったことにしか言及しない。色々流れをぶったぎった俺のせいもあるけどさ、
「警戒心が足りないな」
堀北が胸を隠して下がる。そうじゃねえよ。ついでに注意力も足りてない。
「情報が漏れたのはその通りだ。それに直接対処しなかった理由は今は省くが、それを前提にAクラスにオーダーを組んでもらった」
堀北がはっとした反応をする。Cクラスにやられてることに気を向けすぎて全体への注意が不足したのだろう。ある程度偽装してもらった件もあれば予想が完璧でなかったこともあるだろうが。
「お前の怪我はな、オマケだ。お前がわざと木下を怪我させたように思わせて、龍園が陰で木下を負傷させる。その状態で保健の先生に見せればお前にひどい怪我を負わされた木下の完成だ。不審な動きをしないように平田に忠告されなかったか?」
「あれは、そういう……でもどうやってそんな情報を? 私に先に教えなかったのはなぜ?」
「誰かまでは聞かされていないが、Aクラスで龍園の計画を聞いた生徒がいたが証拠は残せなかったそうだ。担任に聞いても証拠がないと問題にできないとのことでな。平田と俺に話が回ってきたんだが、さっき省いたことと繋がる理由で伏せておくことにしたんだ。ことが起こって向こうが訴え出たタイミングで龍園の傷害場面の証拠を提出してもらった」
堀北は納得する様子を見せない。肝心の理由を言わないことと、自分に関する話でなぜか自分より先に俺達に話が回ってきたことだからか。
架空の人物からの情報なんて回ってくるわけないが、いきなりお前にこんな話ができる印象を持たれてるかどうかは気にした方がいい。
「一体なにを隠しているのかしら? それに裏切り者は誰なの?」
まあ聞くよな。問題は櫛田のことを明かすか明かさないかだ。
①櫛田のことを話さない。
こっちが情報を出さない以上堀北もこっちの制止を聞く義理がないと動きをコントロールできない。大々的に話を広げるとは思わないがいずれ櫛田と接触事故を起こす未来が予想される。
②櫛田のことを話す。
・αパターン、こっちの意を汲んで大人しくしていてくれる。
なんか想像できない。明確に櫛田と名指ししたことを知られるとヘイトがこっちにも来る。
・βパターン、知ったこっちゃねえと櫛田と衝突。
明確に櫛田と以下略。
結局櫛田の反応の仕方次第じゃねーかってなるな。堀北は堀北で教えろ、引かねーぞって感じだし。
ふう、平田を呼んで事情説明とそのまま作戦会議に巻き込むか。