原作知識持ちが行かされる実力至上主義の教室 作:arc
学年末試験も終わり、案の定クラス内投票がスルーされて、1年最後の特別試験が発表された。
選抜種目試験。基本的には原作通りのようだが、前述の試験スルーの影響で司令塔の敗北ペナルティが大幅に条件緩和されている。退学するのは7戦全てに敗北した時のみだ。
司令塔の決定は多少難航した。内輪揉めの挙げ句退学者が出るという悲劇(笑)が起こっていないため平田が健在だからだ。プロテクトポイントがないので所持者にほぼ確定ということもなく、退学ペナルティをほぼ無視できるのも大きい。
人気は平田の方が優勢だが、万一のペナルティを考えて平田を避けさせたがる女子もいた。堀北を推す者の半分はこれが理由だろう。
結局は男女差もあり、身体能力に優る平田をフリーにしておくために堀北が司令塔になった。
昼休み、コピーしたマニュアルを読みながら考える。Aクラスをどこに当てさせるかをだ。
ただまあ他所に根回しできる余地もないし、どこ相手なら勝てるというのも思い浮かばなかったので結局なにもしなかった。
放課後に司令塔が相手決めと司令塔がすることの説明を受けている間、Cクラスではルールを把握できていない生徒が平田や櫛田に質問するだけで話が前に進まない。司令塔の堀北はまだ帰ってきていないが今日は解散となった。
帰宅後、平田からクラスへの全体チャットで相手がどこかを知らされる。そういうのを自分でやれよ堀北。
AとB、CとDの組み合わせだ。さて、どう取るべきかなこれは。
原作なら金田が指名権を引き当てて帆波のクラスを指名する流れだったが、当てた司令塔が変わったのかあるいは龍園が口出ししない結果指名先が変わったのか。
流れを帆波に聞くと、帆波自身が引き当ててBクラスを指名した模様。なおDの司令塔は金田とのこと。
結局龍園がどういうつもりか分からないな。俺への殺意が緩まっていないことだけは分かるんだが。
翌日放課後の短い作戦会議にて、得意な種目と絶対に負けない種目を考えてこいとのお達しだ。得意枠に勉強そこそこくらいだな、俺は。
また翌日、高円寺こそ参加していないものの他は全員参加している。軽井沢との破局がないからみーちゃんの恋心は封鎖されたままだが。
平田や堀北が中心になり、何が得意かを把握して何をやれば勝てるかを考えていく。須藤がいないのでバスケが消えたな。
なお幸村からのスパイを気にした発言もなければ誰かがDクラスに付け回されることもない。龍園は俺を殺すことだけを考えてるのかな?
15日、相手の10種目を確認すると頭を使わないものに偏ってるな、くらいで方向性がバラバラだった。柔道こそ入っているものの、格闘技固めではない。なお、向こうがバスケを採用していた。
できれば勝ちたいがボロ負けはなさそうだし最悪負けてもいいこっちのことは置いておいてBクラスの種目を帆波達に聞く。
原作通りだったので本命と次点のフラッシュ暗算だけを使われそうだと伝える。さすがに原作Cクラスより学力に優るAクラス相手に本命でない学力テストを選ぶだろうとは言えない。
試験終了。タイピングと弓道は必殺でしたね。ちょっと嘘、Dクラスにも弓道部いるじゃねえか危ねえな。誰か指摘しろよ。他2つは人数多めの学力テストで勝利。相手の3種目では負けた。
そしてAクラスは5種目全て選ばれてなんとか4勝。色々どういうことだよ。
まあ勝ったならそれでいい。?が飛びかってるけど別にいい。
11.5巻のイベントとかはもうなにも発生しない感じだしちょっと早いけど1年終わりかな。
そんな風に思いながら行事を込みの春休みを過ごす。卒業式の日には「卒業おめでとうございます」とだけ元会長にメールを送ったぜ。わざわざ個別に会いにいくこともないが。堀北は多分髪を切らないのかね。
新学期が始まる前に遊んでおこうとのことで始業式の前日、昼前から帆波とデートをしている。お昼なにを食べようかなどと言われていると
『ミッションを達成できませんでした』
そんな言葉が頭に響いた。どこから聞こえたのか、そもそも声なのかすらわからないが、その内容が意識に刻まれる。
そして世界が黒く染まっていく。ケヤキモールの天井も地面も、店舗も商品も、人も帆波も、俺自身も。
それまで聞こえていたざわめきも聞こえなくなり、繋いでいた手の感触もなくなり、全ての感覚がなくなって俺は死んでしまったのか、そんなことを思った次の瞬間。
白い世界に俺はいた。立っているのがわかる。体の感覚がある。
自分を取り戻すと同時に恐怖が襲いかかってくる。ここはどこだ? さっきのはなんだ? 俺は、いったいどんな境遇に置かれている?
そんな理解のできない恐怖にとらわれていると、また言葉が意識に叩き込まれる。
『ミッションを達成できなかったため、ミッションとペナルティを開示、ペナルティを追加します』
『ミッション:進級判定時にAクラスに所属し、Aクラスで卒業すること』
『ペナルティ:退学時のみ適用されます。戸籍は偽造戸籍に変換されます。追加内容、入学時に闇金から1億円借りていたことになります』
『ミッションを達成できていないためにボーナスは発生しません』
そんな情報をぶつけられた俺は状況を理解していく。なに、想定していた最悪よりの状況予想よりはまだマシだ。
追加ペナルティで退学はさらにできなくなったが、退学するだけで消されるケースも想定していたから実状は変わらない。追加ペナルティによって次周以降が確定したという意味では猶予ができたとも言える。
ボーナスについては今は分からない。ポイントくれたりするのかね。
だが、ポジティブに考えられるのはそのくらいだ。ネガティブな感情、考えが頭に浮かぶのを止められない。
なぜミッション内容を最初に提示していないのか。5月から支給額の半分を貯めていた上、途中から圧倒的なクラスポイントを保有していたAクラスならすでにクラス移動できるポイントは貯まっていた。
失敗してペナルティが追加されていくと一体どうなるのか。いくらなんでも退学さえしなければ無限に挑戦できるとは思えない。そして、死んでもすまないようなペナルティが追加されるかもしれない。
そして、
「どうしておれが、こんなめに……」
理不尽な状況への嘆きが声に出る。
自分が善人だったとは言わないがこんな意味不明な状況に置かれるような悪行をした覚えはない。
よう実は好きだったがこんな縛りと失敗できないペナルティ付きで高度育成高等学校に通いたいと思ったことはない。
こうなる前の自分を好きだったとは言えないが、捨て去りたいと思ったこともなかった。
「なあ、戻せよ! 俺を元に戻してくれよ! 俺はこんなの望んじゃいないんだ!」
だが、叫んでもそんなことは知らないとばかりに、
『次回のミッション未達成時の追加ペナルティはいずれかの指1本の消失です』
その言葉に、叫びが止まり、恐怖がよぎる。
『それでは再開します』
今度は一瞬で黒くなり、体の感覚が消えた。感覚が戻らないまま、なぜか世界が白くなったと感じる。そして──
とりあえずエタっても問題ないなというところまで来たので次はifの投稿をします。割と前に書いてたけど余計なネタバレになるから出せなかった。
この続きを投稿することがあったら次話のサブタイトルは「Re:ゼロから始めるよう実生活」になります。
新入生の情報や背景が出てくれないとレギュレーション的な意味で排除するべきキャラを排除できない可能性があるので進級時には止まるから続き書けなくても仕方ないね。
七瀬、八神、天沢は確定で来ないし椿と推定石上も来ないかもしれない。グラあり1年が宝泉と宇都宮だけになるかもしれない。華が足りない。
ボーナスの使い方にもよるけど無人島サバイバルあたりでコロコロされたり一歩手前にされかねなかったのである意味では助かってもいる。
まあボーナス使用なしのあの時点で一之瀬と付き合うとかいう再現できない偉業のボーナスポイントが消えるのはもったいなさすぎるんだけどね。
一之瀬は生徒会入りしてるし南雲相手に録音させられるほどには信じられてなかったので堀北兄の協力(を越えて全部解決する勢いになったが)が得られなかった場合、噂をバラまいた後は証拠なしのハッタリで道連れを匂わせるしかなかった模様。
大体作者が悪いんだろうけど特に一之瀬の捉え方が意図と全然違う感じになってたりしてて面白かった。
大体のケースでなにかを得ればなにかを失う状態のオリ主は果たしてAクラスで卒業できるのか。初手退学だったならまだしも既に退学すると闇金に狙われる状態。いや偽造戸籍で放り出されるのも大概だけど。