日曜日にはできていて、昨日投稿するつもりでしたが13時ころ後輩に誘われて27時ころまで飲んでいたため投稿を完全に忘れていました。本日も仕事で、添削をかけていたらこんな時間になってしました。申し訳ありませんでした!
次話からREDに入る予定ですが、まだ最初と最後しかできていません。中盤までできて、内容に矛盾等がないことを確認したのち投稿していきます。
予定では今週末の三連休には完成させたいと思っています。もう少々お待ちください。
キャラ達(特にゼニス)の技等を募集したいです。笑
何か案がありましたら、ぜひぜひお願い致します。
二人の状況など知った事じゃないウィーブルは二人まとめて吹き飛ばそうと薙ぎ払う。しかし二人に届く前に甲高い音を立てて薙刀が弾かれた。
ウィーブルはまるで剣と打ち合ったような感触に困惑していた。確かに見ていたが、二人が動いた形跡はなかったはずだ。だとすると…。そこまでウィーブルが考えたところでゼニスがポツリと呟いた。
『時穿剣』
「俺は『トキトキの実』のトキ人間。今、この場の未来は全て俺の手の中にある。さて、選手交代だ。」
ウィーブルの薙刀が弾かれたのは、ゼニスが登場した際に黄猿のレーザーを弾く為に剣を振った空間が
「悪いな、ミホーク。やっぱり俺がやってもいいか?」
「フッ、断っても貴様は納得せんだろう?」
まぁな、と悪びれることもなくいいながら腰の鞘から一振りの太刀を抜き放った。刀身の優美な太刀姿と刃の縁に沿って浮かび上がるいくつもの三日月形の文様は美しく見るものを魅了した。
その一振りはゼニスの愛刀にして、最上大業物の一つ『三日月宗近』である。太刀の美しさとそれを優美に抜き放つゼニスは絵にも勝らぬ神秘さを感じさせ、知識などないバッキンとウィーブルも魅入ってしまった。
『時元斬』
次の瞬間には、ウィーブルの左腕は宙を待っていた。
「ウァァァ〜‼︎」
「だまれ。」
突然の痛みに戦慄くウィーブルを、冷徹にぴしゃりと言い放つ。
ある程度予想通りの結末ではあったものの、ゼニスにとってアインは部下であり、仲間であり、家族である。そんな存在を目の前で痛めつけられて冷静でいられるほど冷酷な人間ではない。
「お前にもアインの痛みを味わってもらうぞ。」
そこからはウィーブルにとっての地獄だった。
ウィーブルは痛みを怒りへと変えて、躍り掛かる。大柄な体格から膂力を最大限生かして薙刀を振り下ろす。それは間違いなくゼニスの首を捉えた。はずだったのだが、何もないかのように薙刀よりも狭い太刀の間合いに踏み込んだ。
単純な話である。ウィーブルの攻撃力よりもゼニスの防御力が上回った。だから効かなかっただけ、言葉にするとそれだけなのだが。それがいかに馬鹿げた話であるのか。
ウィーブルは一海賊として海軍からも恐れられていた存在だ。先程の、不意打ちとはいえ簡単に片腕を持っていかれた相手を前に若干の不安を抱え、覇気の揺らぎがあったとしても。
ゼニスはそれを、ウィーブルを上回る武装色の覇気と自分の武装色は破られないという絶対の自信から派生した覇王色の覇気を纏ってやり過ごしたのだ。
太刀の間合いに踏み込んだゼニスを前にウィーブルは距離を取るも…。
『瞬歩』『時流綿々』
踏み込みから辿り着くまでの過程を飛ばして肉薄したゼニスは、ウィーブルの右足に太刀を突き刺した。
すると太刀の刺さった箇所から広がるように、皮膚が溶け、肉が溶け。果てには白骨化していった。
その光景に恐怖したウィーブルは刺さったままの太刀から逃げるために、刺さっている骨を断ち切らせながらも無理矢理に距離を取った。が、片足の無くなったウィーブルは体制を崩し、無様に地面に転がった。
ゼニスはウィーブルの動きに合わせて追うことも出来たが、やらなかった。それは既に勝敗が決していたから。
左腕と右足を失い、戦意は断たれ、恐怖を刻まれたウィーブルでは覇気を維持することも儘ならない。
そんな姿を目前にこの惨状作り出した本人であるゼニスはゆっくりと近づいて。
「相手が悪かったな。」
太刀を振り下ろした。
絶望をありありと浮かべたままのその首は、宙を待っていた。
まるで時間が止まったかと錯覚するような静寂が訪れる。
あるものは、目標の高さを改めて感じた。
あるものは、その技の完成度の高さに感嘆した。
あるものは、その圧倒的な覇気に畏怖を露わにして。
あるものは、勝利を信じて疑わなかった存在の敗北を信じられず…
「ウィーブル~~‼貴様ァ‼この人殺しがァ~!」
「いまさら何言ってる?それにお前がそれを言うか?」
「なにを⁉」
邂逅時の余裕はもはや見る影もなく、嘆き散らすバッキンに時が動き出した。ゼニスはそんな彼女に視線を移しつつ、太刀についたウィーブルの血を掃う。
そうしてゆらりとバッキンに向けて歩みを進めた。後ずさるバッキンに瞬歩で距離を詰めた。
「………。」
ゼニスがバッキンの耳元で何かを呟いた。その瞬間。
「ッ!貴様、その名前をどこでッ…。」
顔を真っ青に染めて、怒鳴り散らした。が言い終わる前にその首を撥ね飛ばした。首が地面に崩れ落ちるのを見送ったゼニスは太刀を鞘に納めた後、空を仰ぎ手を合わせて、まるで合掌しているかのように目を閉じた。
その行動の意味をアインも、ミホークも、マルコも。この場に居合わせる誰にも分りえないものだった。
ゼニスの様子に誰も声を上げられずにいると、
「おーやっぱり終わってるー。」
「ゼニスがやったっぽいし、当たり前でしょ?」
「流石だな!」
市民の安全を確保していたアルク、日和、サボが帰ってくる。
「相変わらず凄まじい覇気だったな。」
「船長なんだもの、それくらいやってくれなくちゃね!」
海軍の護送を終えたテゾーロ、ステラが帰ってくる。
「ヤハハハ、我が最後だったか。」
「こんなにアッサリとウィーブルをやっちまうとはね〜。」
大柄なエネルがより大柄な黄猿を肩に担ぎながら帰ってくる。黄猿は現状での逃走は諦めていた。
全員揃ったところで、合掌をやめてみんなを見回した。アインも既に能力で戦闘前の状態に戻していた為外面上無傷であり、全員無事な姿を確認したゼニスは一つ大きく息を吐き出した。
「みんなお疲れ。目的は果たしたし、船に戻って休もうか!……マルコ、アンタにも付いてきてもらいたいんだが。」
「分かってるよい。助けられた身だ、素直に従うよ。」
マルコの返答に満足げに頷き、船に向けて歩き出した。他の面々もその背中を追うようにと、各々歩き出した。
その光景はまるで、『王』に付き従う『家臣』のようにマルコに見えていた。
「さて、と。これからの事について説明していく。そしてマルコ、アンタの力も必要なんだ。」
船に着いた一行は腰を下ろした。そこでゼニスは口を開いた。マルコもある程度予想していた言葉だけに首を縦に振る。
そしてこの場には、捕虜である黄猿の姿もあったが、一向は気にする事なく話を続けた。
「俺たちの目的は、黒ひげの首だ。」
その言葉に因縁の深いマルコは、ガタリと音を立てて立ち上がった。後ろで聞いていた黄猿もピクリと肩を動かしたのをゼニスは見逃さなかった。
マルコを座らせて、ゼニスは言葉を続けた。
「俺たちがスフィンクスに来たのは、お前に会う為。そしてお前たちの協力を仰ぐ為だ。」
落ち着きを取り戻したマルコはゼニスの話をゆっくりと聞いていた。ある程度見えていた話に一つ頷いて、続きを促した。
「正面から戦ったら負ける気はしないが、狡猾な奴だと聞いてな。そこで、アンタら元白ひげ海賊団で周りに包囲網を作ってもらいたい。」
そこからも作戦の説明が続いた。
概要を纏まるとゼニスの作戦はこうだ。
正面からウェルテクス海賊団が攻めかける。幹部の各個撃破を目的とした、正面衝突を引き起こす。全幹部を問題なく撃破できたら問題はないが、不利を悟った幹部が逃走を図ったり、万が一誰かが負けて穴を造られた際には元白ひげ海賊団がカバーに入る。というものだ。
そこまで聞いたマルコは一つの疑問を投げかけた。何故黄猿を生捕りにしているのかと。
それに対してゼニスは、黒ひげと衝突している際に海軍の茶々入れを防ぐ為の人質であることを説明した。
ウェルテクス海賊団の強さをその目でしかと確認しているマルコは、その作戦の成功をなんと無く思い浮かばれてしまった。それを成せるのが自分でないのが悔しくて悔しくて仕方がない。それでも、負けてしまった自分には…。
悩むマルコに考えを読み取ったゼニスが問い掛けた。
「負けは弱さの証明か?」
落とし前戦争でマルコ達は敗れた。その時は確かに力が足りなかったのかもしれない。でも負けたから何だと言うのだ。
生きているではないか。今があるではないか。であるならば…
「負けは、試練なんじゃないか?白ひげを失って、落とし前は付けられなかったお前達は、まさに今地の底まで落ちてきた。そこから這いつくばってでも立ち上がれるかどうか。試練の岐路に立たされてるんじゃないのか?」
ゼニスだって負けたことはある。むしろ負け続けてきた。何度も地に叩きつけられた。
それでもその度に這い上がってきた。足掻いてもがいて、無様でもその試練を乗り越えるためにか細い糸にしがみ付いて乗り切ってきた。
もし、弱さが明確なものになるとするならばそれは、
「もし、這いつくばったままならばそれこそが弱さの証明だ。」
負けが弱さの証明などでは決してない。
「負けたお前達が今出来ることはなんだ?」
問い掛けられたマルコは自分の小ささに呆れるしか無かった。まさか、自分の二回りほども下のものに諭されるなんて。
今の自分に出来ること、それは…。
「……分かった、ただ少し時間が欲しいよい。」
「分かってる、作戦決行は2週間後。集合場所はハチノスから15キロ離れたところにある、この無人島だ。日の入りと同時に襲撃をかける。」
「了解だ。それじゃあ俺はそろそろ行くよい。」
「あぁ、いい結果を期待している。」
話がまとまってすぐマルコは、
「…分かっています。お願いします。私を、もっと強くしてください。」
現状でウェルテクス海賊団の1番の弱点とも言えるアインの強化。それをアイン自身も自覚している。
もし今のままならば、黒ひげの幹部1人を任せることが出来ない。そうなると作戦も変わってくる。
ならば、アインには船長として作戦のためにも、自衛のためにも強くなってもらうのが最適解なのだ。
アインの返事にゼニスは満足そうに頷いて、その場を解散させた。
作戦の第一段階を終えて、アインの修行が続いているある日の夜中。アインはふと眠りから覚めた。
なんと無しに部屋から出て船を歩き回っていると、何処からか風切りの音が聞こえてきた。気になったアインは、大人なる方へ歩みを進めるとたどり着いたのは船の甲板。
そして音の方向を見てみると、そこには上半身裸で汗まみれになりながらも剣道のように規則正しい姿勢とリズムで剣を振り続けるゼニスの姿があった。
その姿は恐ろしく美しいもので思わず見惚れてしまうような剣筋だった。それには既視感があった。ウィーブルを一刀の元に切り伏せたあの姿に。
そしてやっと気が付いた。ゼニスの鍛え上げられた身体には無数の傷がある事に。大小様々なまるで斬り付けられたかのような傷跡、何かを叩きつけられたような跡、獣に引っかかれたかのような跡。
今のゼニスでは想像も付かないやられようだった。
そして思い出すゼニスの過去の話を。これは子供の頃につけられたものなのだろうと、想像がついた。
そう考えてしまったら、今の姿が居た堪れなくなり声をかけようとした時アインの肩に誰かの手が置かれる。
ビクッと反応して振り返ってみると、口前に人差し指を立てて静かにするように促しながら微笑む日和の姿があった。
「ゼニスのあれは、習慣だから集中させてあげて。」
「習慣……ですか?」
「そっ。私も前に気になって聞いてみたことがあったの。そしたらね。」
『トキトキの実は確かに強いけど、初動がなければ効果を発揮しない。不意をつかれたり、俺よりも早いやつにはどうしても遅れを取っちまう。だから…』
「だから、少しでも初動を速くするために動きを身体に染み込ませるんだーって。毎日毎日振り続けてるの。」
「毎日ですか⁉︎」
この船で暮らすようになってだいぶ経つが、今回初めて見た。ゼニスはそんなそぶりを見せたことはないし、毎日会っていても疲れている様子も見られなかった。故に気が付かなかった。
「うん、毎日1000振りをこの時代に飛んできてからずっと。そしてみんなそれを知ってる。少しでも強くなるために常に努力してることも、それが家族を守るためにやってることも。」
「だからみんなゼニスを認めてるし、着いていきたいと思わされるんだ。」
この日アインはゼニスの強さの秘密を少しだけ分かった気がした。そしてより強く、より一層想いが強くなった。
この人について行こうと。この人の為に、強くなろうと。
また夜が一つ明けて、あっという間に日が過ぎていく。
そして、約束の2週間後が訪れた。
久しぶりの名言コーナー‼︎
「負けは弱さの証明か?」
「負けは、試練なんじゃないか?……」
【ハイキュー武田一鉄より】
作者は飽きやすくて何をやっても続きませんでした。野球にバスケ、バレーに卓球にテニス。1番長く続いたのが野球の4年間でした。他は1、2年。バスケなんて9ヶ月で退部しました。
それでもやっぱり、負けたら悔しかったです。そして、負けないように頑張ろうとも思ってしまうものでした。
『時穿剣』
斬撃を能力で未来へ留めて、その斬撃を任意の能力で発動させることができる。
しかしあくまでの留めて置くだけのため、それを飛ばしたり移動させたりすることは出来ない。
ぶっちゃけ某VRアニメの団長様の能力。
『時空剣』
斬撃を生み出したら、その斬撃を能力で相手に到達する瞬間まで時間を飛ばす技。
相手からしたら、ゼニスがまるで目の前で剣を振ったかのように感じる。
サボの能力を見たゼニスが、自分の能力で代用した。
『瞬歩』
能力で自分の移動の時間を飛ばし、まるで瞬間移動のように移動する。
六式ソルの上位互換的な技。
ぶっちゃけ某死神アニメの基本歩法。
『時流綿々』
ゼニスが能力を使って、間接的または直接触れているものの時間の流れを加速させる。
触れている間のみ効果を発動する。
人は老いて白骨化し、金属などは腐り崩れ、大地は…。
ぶっちゃけ某死神アニメのナンバー2おじいちゃん。
……あれ?自作技なくね?