俺はヒーローに憧れない(re   作:アートレータ

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 この作品の初投稿から1ヶ月しか経過してないことに気づき驚きました。最初がかなりハイペースでしたからね。

 黒ひげ海賊団との全面戦争が開始されますが、正直マッチアップを全く決めれていません。アイデア等がありましたら、是非是非お願い致します。

 ちなみにウェルテクス海賊団のメンバの強さは以下の通りとなっております。
ゼニス=アルクェイド>>超えられない壁>>日和>超えられない壁>(カイドウ、マム)>ミホーク>(ルフィ)>エネル>>サボ=テゾーロ>>アイン=ステラ、を想定しています。

 ぶっちゃけルフィは懸賞金もですが、正面から戦ってもミホークにはまだ勝てないと思っています。カイドウ戦も侍達にヤマトにゾロ達に。そしてルフィと連戦だったためなんとか勝ちを拾った感が拭えないですし。
 そして意外かと思いますが、日和は普通に強いです。能力もそうですが、長年ゼニスと共に研鑽を積んだ実力は本物ですから。

 上記はあくまでも正面から戦った場合の想定ですので、作戦や搦め手、能力の相性によって勝敗は変わってきます。



17.リーダー

 

 この日、世界を揺るがす海賊達が一人の呼びかけから始まり、一同に介していた。その総数は若干1100名程度。

 

 大看板を始めとした、無数の軍隊を率いると言われる百獣海賊団や85名の子供に加え、魂を与えられた兵士によって無限の兵力を誇るビッグマム海賊団。

 そして彼らの向かう先たる『ハチノス』にもまた、海賊の聖地と言われるだけあり多くの海賊が集う地獄である。

 

 数の面では圧倒的な不利を抱えているものの、ここに集うはそれぞれが一騎当千と言われた白ひげ海賊団の元クルーであった。

 

 元白ひげ海賊団の錚々たる面々が、ゼニスの命により呼びかけを行ったマルコの招集に応じて此処に集結を果たした。

 彼らの目的は黒ひげの首ただ一つ。

 

 僅か9名しか居ない海賊団の船長でしかないゼニスが、彼らを纏め上げるのは普通に考えて至難であるはずだったが、集まった彼らは静かに高台で彼らを見下ろすゼニスを見据えていた。

 存世であった頃のニューゲートに鍛えられていたからか。確かにそれもあるのだろう。しかし、それ以上にゼニスには人を『惹きつけてやまない』何かがあった。

 

 そんな彼らの視線を一身に受けていたゼニスは、大きく息を吸い込んで、彼ら全員に聞こえるように声を張り上げた。

 

「今日はよく集まってくれた!今日、この場に集まったお前らの手によって、世界は大きく揺らぐことになるだろう‼︎」

 

 その一言は彼らの心に確かな火を灯した。それに応じて上げられた雄叫びは、島を揺らすほど大きく鳴り響いた。

 

「白ひげを海賊団を代表してマルコ!お前には幹部の一人、ラフィットの相手を頼みたい!応じてくれるか⁉︎」

 

 ゼニスは敢えて『白ひげ海賊団』と明言した。白ひげ亡き今ここに集まったのはーーゼニスが集めたのは紛れもない白ひげ海賊団なのだから。

 そしてその代表は勿論マルコ。戦闘力に関しても、統率力に関しても、白ひげ海賊団からの信頼に関しても。彼以上に信を置ける人物をゼニスは他に知らないから。

 

 ゼニスの要望によって、彼に集まっていた視線は一斉にマルコへと向いた。

 そんな中心のマルコの胸中にはいろんな思いが渦巻いていた、がそれを思うのは今では無い。この戦いが終わってからじっくり考えれば良い。

 

「ああ、受ける!いや、受けさせてくれよい‼︎」

 

 その返答にもう一度大きくその場が沸いた。

 そして問い掛けた本人であるゼニスもマルコの返答に満足げに一つ頷いた。

 

「白ひげ海賊団3番隊から9番隊は右翼を、10番隊から16番隊は左翼を頼みたい!数ではこちらが不利だとしても、お前らならば大丈夫だと確信している!」

 

「幹部達は俺たちウェルテクス海賊団が担当しよう!次にこの島に戻ってくる時には、俺たちの名は全世界に轟くことになるだろう‼︎」

 

「いくぞ、お前達‼︎」

 

「「「オォ〜〜‼︎‼︎」」」

 

 

 

 

 大群が向かっていることも知らずにいつも通り飲んだくれていた黒ひげ海賊団が、彼らの存在に気付いたのは彼らがハチノス島の目前まで迫ってからのことだった。

 

 何故あれだけの咆哮に気付かなかったのか。何故ここまで近づかれるまで気付かなかったのか。それらは勿論サボの『キョリキョリの実』の仕業である。

 出発前は能力によって実際以上の距離を生み出し、ある程度近付いたところで実際の距離を縮めてハチノス島までの到着を早めた。同時にそれは奇襲にもなり得た。

 

「海賊が攻めてきただぁ〜?何処のどいつだ、そんな馬鹿な奴らは!」

 

「それが……白ひげ海賊団の残党達が…。」

 

「あいつらがまた来たのか!ゼハハハ、懲りねぇやろうどもだ‼︎」

 

 彼らを嘲笑う黒ひげだったが、近くにいたラフィットが報告に来たものが、ソワソワしていることに気が付いた。

 

「どうしたのです?そんなにソワソワして。」

 

「あっ、え〜と。……彼らの前を進む見知らぬ船が確認されていると。」

 

「何だ、アイツらだけじゃねぇのか!助けでも求めたか⁉︎僕たちだけじゃ倒せないので、助けてください〜。ってよ!」

 

 黒ひげのその一言でその場がどっと沸いた。彼らからすれば、白ひげ海賊団の残党などただの烏合の衆でしかなくーーそんな雑魚が連れてきた海賊も所詮程度が知れると言うもの。

 

 しかし彼等は知らない。

 白ひげ海賊団が助けを求めたのではなく、むしろ集められた側であると言うことを。

 

 彼等はまだ知らない。

 本当の強者とはどんな存在であるのかを。

 

 

 

 島に到着した彼等は、少しでも幹部たちと戦うウェルテクス海賊団の負担を減らすためにも前に出て、敵を倒しながらも順調に進んでいた。

 門番をしていた者に聞いて、黒ひげは島の反対にあることは確認が取れていた。攻め入った彼等は真っ直ぐにそこを目指して直進していた。

 

 黒ひげ海賊団は普段から警備などには最低限の人員しか置かずに、宴会を開いていることが常であった。

 目的地がはっきりしていて、敵もそこまで多く無いため、白ひげ海賊団の力もあってあっという間に辿り着いた。

 

 そこに居たのは、黒ひげ海賊団は9人の巨漢船長率いるおよそ5000人にその傘下を含む15万人ほどの大群が待ち受けていた。

 

 

「ゼハハハッ!テメェらか、助けを求められた哀れな海賊ってのは!」

 

 先頭を歩くウェルテクス海賊団の姿を確認したティーチは大柄な身体を起こして、両腕を広げて大仰な態度で彼らを嘲笑する。

 それを向けられたゼニスは、その言葉に答えることなく一人大群に向けて歩き出した。

 

「作戦通りだ!白ひげ海賊団は左右に展開しろ!」

 

 ティーチに比べるもなく彼よりも小柄であるゼニスだが、後ろでそれを見ている白ひげ海賊団にはその背中が途轍もなく大きなものに見えた。

 無条件に信じてみたくなるようなその背中を見ながら、事前の作戦通りに左翼と右翼に分かれて展開していった。

 

 以前の頂上決戦では海軍の包囲網に散々苦しめられた白ひげ海賊団だが、今は彼ら自身が壁となり、黒ひげ海賊団を包囲する鉄壁の壁となった。

 

「黒ひげ!チェックだ。」

 

 無事に包囲網が生成されたのを確認したゼニスは、黒ひげに向けてそう宣言した。

 依然と余裕を崩さない黒ひげ海賊団。事実、数の上では敵が圧倒的に優位を取っている。そして、幹部達は猛者ばかり。

 負けるなど微塵も考えていない。相手が無名の海賊となれば尚更だった。

 更に襲撃者があった時のための手札も用意していた。

 

「これで包囲したつもりか⁉︎テメェらも追い詰められてるんだよ‼︎来い、10番船の野郎ども‼︎」

 

 今ここに居るのは、黒ひげと9人の巨漢船長たち。黒ひげ海賊団は10人の巨漢船長率いる海賊団である。であるならば、10人目の船長は?

 本来であれば、影に忍ばせていた彼らが呼びかけに応じて、背後から奇襲をかける算段だった。

 しかし、黒ひげの呼びかけに応じて現れるものはなかった。

 

「呼んでるのはもしかしてコイツか?」

 

 その問いに合わせて、ゼニスの後ろにいたエネルがあるものを放り投げた。それは、苦悶の表情を浮かべたゲッコーモリアの首。彼こそが黒ひげ10番船船長だった。

 ここへ来る途中ゼニスがその存在に気付いた。ほぼ完璧に影に忍び込んでいたため、他のものも気付くことは無かったのだが、ゼニスだけはその気配をはっきりと捉えていた。

 

 影とは光と表裏一体の存在。光のあるところには必ず影が存在する。

 影を操る能力者であるモリアの存在に気付いたとしても、影と同化したその存在には触れられない。普通であれば…。

 

 モリアの存在に気付いたゼニスはエネルに命じた。「辺り一帯を染め上げる光を放て」と。隠れられる影が無くなれば、必然的に姿を表すしかなくなる。力技であったが、その考えは的中した。

 

 エネルは体を雷へと変化させ、あたり一体を照らす光源となった。黒ひげ達にはなるべくバレないように配慮の行き届いた発光は、一瞬だけ当たりを照らしたのち再びただの戦場へと戻った。

 

 その一瞬は未来を視たゼニスにとっては十分過ぎるもの。

 気配のあった箇所へと瞬歩で歩み寄り、刀を抜く動作そのものすら能力によって置き去りにされ、モリアの首めがけて振り抜かれた。

 

 覇気を取り戻していたモリアはそれを見聞色によって、バックステップすることで危機一髪で躱す。も、その剣戟すらもフェイク。

 振り抜かれたのと同時に、その剣先から斬撃が飛ばされた。

 時空剣として放たれたそれは、一瞬でバックステップをしたモリアに迫り、その首を跳ね飛ばしたのだ。

 

 

 

 驚きに固まる黒ひげ海賊団一行をゼニスは更に追い詰める。

 

 生成された包囲網の中へと自ら進んでいった。進む先にあるのは黒ひげ海賊団の大群のみ。そこに一人で近付いていく。謎の威圧感に黒ひげの配下たちは無意識のうちに後ずさる。

 そしてある程度距離を詰めて放たれたのは、覇王色の覇気。

 攻撃を増強したり、防御を堅固にする為ではなく、気絶させることだけを目的として放たれたそれは、一気に戦場を広がっていった。

 

 黒ひげの大群はバタバタ倒れていき、15万以上いたのが一瞬のうちに3万弱までその数を減らしてしまった。

 これには、これまで余裕を崩さなかった黒ひげも表情を崩さざるを得なかった。

 

「覇王色か⁉︎」

 

「船長を一人気付く間も無く失い、圧倒的だった兵力さを一瞬で失った。自称提督。これも作戦に入ってたか?……チェックメイトだ。」

 

 





 白ひげは海賊団のみんなを息子と呼んでましたが、1600近いみんなの名前を覚えていたんでしょうか?
 作者とかは人の名前と顔を覚えるのがすごい苦手で、今の会社に入社した当時も同じ営業所の十数人を覚えるのに2週間を要しましたから、もしそうならすごい尊敬します)笑

 「あ!このセリフ‼︎」と思った方もいるかと思いますが、ネタバレになったりまだ最後の決め台詞も出ていないので、それまで黙認でお願い致します。

カイドウとビッグマムを倒すのは果たして⁉

  • 仲良し(笑)船長トリオと愉快な仲間たち
  • 最強集団ーーウェルテクス海賊団
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