激エロ架空競走馬伝説【イッテンコウセイ】   作:蒼井魚

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イッテンコウセイ専属トレーナーのタクヤと申します。

【模擬レース】

 

 とうとう……この日が来ちまったぜ……。

 オレが育てた四人、突発的に現れた四人だけどさぁ? やっぱり教え子の走りは気になる。

 自分、教職者で売ってるトレーナーなんだけど、今日が終着点じゃねーよ! 言うならば、そうだ! オレが大好きなアニメの名言、あの最高にクールな団長がガンガンに頑張る激エロストーリー!

 

『俺は止まんねぇからよ、お前らが止まんねぇかぎり、その先に俺はいるぞ! だからよ、止まるんじゃねぇぞ……』

 

 やっぱりオルガ団長は最高だぜ! 流石は他のアニメに出張するだけあるぜ!!

 なんて思いながら、最初の模擬レース! 模擬レースの中では珍しい長距離。芝3000mという挑戦、その舞台に立つのは――イッテンコウセイ。

 マサヒコさんに教わった才能より努力、それを否定されるかの如き……圧倒的な才能……!

 芝・ダートを問わない安定した走り、そして溢れ出るフィジカル、それを補うメンタル、どれも完成度が桁違いなりねぇ?

 でも、オレの指導は変わらない! マサヒコさんの指導は間違ってない……多分! それに、彼女とマサヒコ流は相性がいいぜ!

 

 ただ基本に忠実に、

 ただ意味に真摯に、

 ただ結果に切実に、

 

 このスタイルは極限までの実戦主義、理想と現実は個々に任せる。

 オレ、オレ達みたいなトレーナー業って指導を神格化することが多いんだよね? 変化ってのを極限まで嫌う。でも、それが落とし穴……変化の無い指導は面白くない教育と同じだぜ……。

 

「コウセイ、この模擬レースは自分の思い描くラインのことを考えればいいぜ!」

「はい! タクヤさんにいいところ見せるとよ♪」

 

 いつもの極上スマイルを見せてゲートに向かって歩みを進める。

 彼女の長所は抜群の勝負感、仕掛けるタイミングを絶対に見失わない。

 そして、無尽蔵のスタミナ、短距離・長距離を問わない全身全霊の走りを支える根底、自分のスタミナを全部使い切って走り終えれば勝っている。これが彼女のスタイル、怪我の危険を考えたら一瞬で取り上げられる考え方。

 でもね? 理屈は真っ当なんだよ! 自分のスタミナを全部速力に極振りしたら、それは速い。その考え方、本能を支えれば――怪我はしない。

 

「コウセイの走り方は……本当はミックス……」

 

 ピッチ走法と大跳び走法、この二つを混ぜ合わせた走りは危険だと教えた。

 でも、天性の体幹でミックス走法を使いこなすウマ娘もいるぜ……。

 マサヒコさんも長いトレーナー生活で一度しか見たことがない才能。この部分に関しては……才能の否定を大前提に掲げるマサヒコさんもどうすることもできない。

 正しい走り方をしていれば勝てる。

 天性の走り方を正しい走り方と表現するなら……わからなくもないなりね……。

 

「さて、イッテンコウセイ……おまえの激エロな走りをウオッチングさせろよな!」

 

 

 

【ゲート】

 

 ゲート入り、この瞬間の少しの動悸……緊張と不安、この二種類をカクテルしたような焦燥感。

 負けたくないという思い、勝ちたいと思う願望、走りたいと思う決意。

 抜け殻のような自分に意味を見出す時間。

 

「……タクヤさん、みとって!」

 

 ――ゲートが開いた。

 両脚に感じる力み! それが最高のスタートを演出する!!

 

(トレセンのコースはすべてフルフラット、坂の無いコース……差し、追い込みには厳しいコース。逃げや先行が坂で減速せずにハイペースを作り出す。そして、完成度が高いウマ娘が一人、コウセイはこの中では群を抜いていると表現できるスペック)

 

 誰も追いつけない! そんな速さで駆け抜ける!! コーナーでも差をつける!!

 

(コウセイの走りは基本的に逃げ、でもそれは……本物の逃げじゃない……)

 

 ペースを掴んだ! このまま押し切る!!

 

(逃げは先行の延長線、先行しているウマ娘の中でペースが高い子を逃げと呼ぶ。コウセイはそういうタイプの逃げ、ペースメーカー)

 

 タクヤさんの激エロな指導! 今までより高いスピードで走れる!!

 

(……逃げの才能はあっても、大逃げの才能はまだ無い)

 

 タクヤさん! ウチ――勝てるよ!!

 

(まだ、幼いと言ったところだ……!?)

 

 あれ……踏み込みが……?

 

 

 

【タクヤ】

 

「担架! ポルシェ並のスピードで担架を用意するんだよ!!」

 

 コウセイの青い果実走法を眺めていたら唐突なアクシデント! あの挫き方はジュウジュウの重症にはなんねーけど、放置したらホモイルカとチクニーザウルスの大怪獣バトルを観戦するくらいマズイぜ!!

 柵を乗り越えてコウセイを抱えて芝に寝かせつける。二足歩行なんてしてる場合じゃねぇーよ! 足に出来る限り体重を乗せない状態にしないと軽い症状が中くらいの症状になっちまうぜ!

 

「た、たくやさん……? う、うち……なんも……」

「挫いてるんだよパカ! コールドスプレーするから驚くなよな」

 

 ゴール前20m以上30m以下のところで利き足の右を挫いてた。レース特有のアドレナリンが合ドラになって痛みを緩和させる……軽度の捻挫なら違和感に変化して無理を助長させる。これを見落とすか見落とさないかが選手生命の長さを左右するんだよね。

 

「た、担架もってきました」

「乗せてくれ! ……コウセイ、絶対に痛みを我慢するんじゃねーぞ! 本当に日本刀だからな!!」

「は、はい……」

 

 ……本当はコウセイの付き添いをしてやりてーよ! でも、オレはエーアイとヤスケ、レオの走りを見届けなきゃなんねーよ、人間としては付き添うのが正しいんだろうけど……トレーナーとしては全員の走りを見届けるのが流儀、流儀なんだよ!

 

「た、タクヤさん! コウセイさん怪我したんですか!」

「走る前に他のことを考えるんじゃねーよ! ……いいか、心を乱されるな」

「で、でも……」

「オレは全員の走りを見届けるんだ……それがトレーナーなんだよ……」

 

 教え子達の不服そうな表情、これだからトレーナーは辛いんだよね(笑)

 

 

 

【保健室】

 

「タクヤさんはすごか……一瞬のミスで挫いたのを見抜かれたたい……」

「コウセイ、待たせたな。先生から聞いた限り軽症で安心したんだよね」

「あ、タクヤさん!」

「エーアイ、ヤスケ、レオは心配してたけど全員勝ったぜ! だから心配するんじゃねーぞ」

 

 タクヤはハニカミ笑顔を見せてパックハチミーを手渡す。

 

「コウセイ、オレにはわかんねーよ……荒れてない芝でおまえが踏み込みをミスするなんてさぁ」

「はい……うちもいつも通りに走っとたとやけど……」

「何かレース前に変えた物とかないか? こういう場合、蹄鉄だとかが原因のことが多いんだよね」

「履いてたシューズなら……」

 

 タクヤがシューズを受け取りその瞬間にガバガバどころかスカスカの緩んだ表情が一気にハードSな表情に様変わり! お洒落は足元から、走りも足元から、怪我の原因は一点に集中していた。

 

「コウセイ……こいつはダートシューズだ……」

「え?」

 

 タクヤは額に手を当てた。トレーナーとして最初に行う行為、それはウマ娘にジャストフィットするシューズサイズの選定。東京に来て日が浅く、業者との関係性が良好じゃなかった故の盲点。

 

「で、でも……ウララ先輩が走りやすいって……」

「そうか、オレ、芝コースのレンタル全然だったから見抜けなかったのか……」

「う、うちが悪かと! タクヤさんは悪くなか!!」

「いいか、ウマ娘の怪我や不調は全部トレーナーの責任なんだよ。仮とは言え指導してたオレのミスだぜ、絶対に自分のミスだと思うんじゃね―ぞ! これは全部オレの責任だ」

 

 タクヤは静かに蹄鉄に付着した泥を凝視する。そしてサングラスを外す程の衝撃、まるで機械制御されたと錯覚する程の均一さ、二足歩行の生物なら絶対に存在する左右の力の差。例えるなら左右の握力が違うようなもの、足も例外じゃなく利き足が踏み抜く力が強い。

 だが、コウセイの蹄鉄はほぼ均等、左右のシューズそれぞれ同じ部分に泥が付着してる。

 ――こんなシューズは見たことがない。

 

「……コウセイ、これはオレの弱音だ。聞いてくれるか?」

「え?」

「コウセイ、おまえはスゲー才能を持ってる。ちゃんとおまえを管理してくれる熱意のあるトレーナーが隣に立てば三冠どころか六冠も目指せるチョースゲーウマ娘になれる。おまえにはそれだけの才能があるぜ……」

「そげん褒められたら……えへへ」

「でも、オレはおまえに怪我をさせた。軽症とは言え怪我だ……ちゃんとした管理ができてなかったんだよ……」

 

 タクヤらしくない真剣な瞳で彼女に問いかける。

 

「怪我をさせたトレーナーと走る……オレ以上に大切にしてくれる「――逃げんと! タクヤさんは逃げとると!!」コウセイ?」

「うち! トレセンに来ていっつも思っとったバイ!! 一番になっとるウマ娘さん達だけに目線を向けとるトレーナー!! 全員勝利だとか、才能だとかしか眼中になか!! やけど……タクヤさんは違うと……」

「…………」

「タクヤさんはどんなウマ娘でも別け隔てなく技術を教えてくれとる!! そして全員が速ようなっとる!! うち……タクヤさんの優しさが、雑草という草はなかと思っとる考え方がすいとーと!! うち、タクヤさんが担当してくれんかったら普通の学校に転校するバイ!!」

 

 タクヤはサングラスを静かに装備し、ニヒルな笑みを浮かべる。

 

「いいぜ! おまえの最高の走りを間近で見せてもらうぜ!!」

「かしこまり!」

 

 

 

【放課後】

 

「タクヤさん……ごめんなさい! わたし、タクヤさんと一緒に走れません」

「私もです」

「……どうしたんだよ」

 

 エーアイとヤスケがタクヤに突きつける拒否、そして、瞳に灯る闘志の炎。

 

「私達はタクヤさんが育てるコウセイと戦いたい! もし、タクヤさんと一緒に走れば……コウセイと本当の意味でライバルになれません。だから――本物のライバルとして戦います」

「……そうか、おまえ達の意思、いや、魂! いいぜ! それでこそウマ娘だ!!」

「たく「行け! ライバルのことを心配するな、心配したらライバルになんねーよ!」」

「「ウッス!!」」

 

 二人は振り返ることなくタクヤの元から去っていった。

 

「で、レオ? おまえはどーすんだよー」

「え、自分はデビューを一年遅らせます」

「えっ?」

「コウセイさんとクラシック戦線を戦いたくない!」

 

 レオは極上スマイルを見せて背に腕を組んで去っていった。

 

「……じゃあ、コウセイだけが担当か」

 

 タクヤも笑みを見せて――

 

「イッテンコウセイ専属トレーナーのタクヤと申します」

 

 伝説のはじまり、

 

 

 

【次回予告】

 

 有馬記念は凄かったぜ! レオの徹底的にオレを徹底的にマークする戦術は鳥肌だ!?

 そして今年からレオも古馬戦線! ゴルシくんも才能の塊、オルフェーヴルくんもまだまだ現役のハズだぜ!!

 でも、え!? オレ、今年から砂のレースも走っちゃうの! それにジャニ系を超えて福山○治系イケメンの騎手さんが大激怒! 主戦から降りるなんてどうなんだよー(涙)

 そこに現れたのは真剣と書いてマジと読むジャニ系騎手さん!? テイエムオペラオーってスゲーS(凄い)な競走馬さんに乗ってた一流騎手だ!? いいぜ! 親離れはできてないけど騎手離れでオレのレースにまた一ページなりね♪

 

【競走馬編:超淫乱競走馬は止まらない】




 皆様おまたせっす! 遅れて申し訳ナス!!

 書いていて面白いのか? そう納得できる文章が人力出力できなくてマジ狂い! こんなんじゃ読者様に届け欄ねぇーよ!!

 そう思いながらガタイをAI並にフル稼働して、何度もトライアンドエラーを繰り返してマジ狂い! そして「Kenshi」に逃げてました()

 次回は超淫乱競走馬編を書くっす! ガタイとイデアを補充しながらの執筆だから遅くなるかもだけどお付き合いオナシャス!

 評価の時に「ナス」が入ってたら嬉しいなぁ♪

 ヨーグルトと麦茶と読者様の感想だけが俺の養分だぜ!!

【追記】

 ウマ娘編は長崎弁とタクヤ弁がヤバイので以降は三人称視点で物語を紡いでいきます。激エロな表現が激減するかもですが、その分変態トレーナーが脱ぐのでお慈悲ぃ~^

次回:タクヤかそれ以外か(50くらい)

  • タクヤ(メインストーリー)
  • ダイワスカーレット
  • ウオッカ
  • カレンチャン二回目
  • カワカミプリンセス
  • スイープトウショウ
  • どぼめじろう先生
  • クリーク&ウララ(親子)
  • ハジケ組
  • サウナ
  • 別世界の義父(タキオン・ギム爺など)
  • ノムリッシュウマ娘
  • 麻雀
  • トレーナー交流
  • 平成三強+タマ
  • ニジンスキー系の会
  • カラオケ
  • 中華料理人コウセイ
  • 逃げシス勧誘
  • しらねーよ、そんなの
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